老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

野田首相の「解散」の決心やいかに

2012-11-05 21:20:58 | 民主党政権
臨時国会が開催され、赤字公債法案成立も自民党が審議に応じ目処が見えてきた。次の最大の関心事は、「衆議院解散」を野田首相が決断するか否かであるが、解散権は首相の専権である以上、民主党内の解散賛成・反対派の綱引きのどちらに首相が与するかで決まる。野党の解散要求の声はアルプススタンドの応援団の声に過ぎず、プレイヤーはあくまで首相と民主党の賛成・反対派議員である。

そこで野田首相の解散の決心が何によって左右されるかであるが、先ず谷垣前自民党総裁に「近いうちに国民の信を問う」と確約したころのモチベーションが今も持続されているかどうかである。当時は解散・総選挙の結果、政界が再編され「保守政治勢力」が結集できれば、民主党惨敗もやむなしとの考えが強かったと思われる。それには前原議員の後押しもあったのであろう。その証拠に前原議員は今でもこの臨時国会内に首相は解散すると主張し続けている。

しかしその後、自民党総裁選で信頼関係にあった谷垣総裁に代わって自民党極右の安倍・石破体制になり、野田首相がイメージしていた「保守政治」の政界再編に疑問符がついたことは疑いない。

加えてかつての自民党右派のイメージのある平沼代表率いる「たちあがれ日本」を母体にした石原新党の結成が確実視され、橋下氏率いる日本維新の会も巻き込んで衆議院選を有利に導こうとしている。しかも、民主党敗北が確実視される衆議院選後に安倍自民党と連立して「真正保守政治?」とやらを目指すともいわれている。要は自民党が極右の安倍体制になったことが、かねて噂された石原新党の動きに大きな一石を投じたことは間違いない。

野田首相としては、谷垣自民党総裁時代には例え衆議院選に敗北しても自民党と保守連立が予測できた状況が、今は次の衆議院選で安倍自民党と石原新党と日本維新の会で過半数を占めた場合、民主党は連立に加われるのか全く予測できない状況に激変している。

そのような中で党内では安倍・石破自民党体制とも近い前原氏等の解散積極派に対し、安倍・石破自民党体制を右翼と位置づけ中道の旗を立てて対峙しようとしている党執行部が臨時国会での解散を防ごうと綱引きをしている状況である。野田首相としてもどちらに与するか依然ハムレットの心境であろう。

しかし今解散すれば民主党の250名近い衆議院議員のうち約150名が落選することがメディアでは予想されており、その同志の顔を思い浮かべた場合、いまでは如何に落選者を少なくする時期に解散するか、さらにベターな方法(総辞職)の選択に傾いているのではなかと想像される。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年

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