ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

餅つき大会

2012年12月31日 | レッスンメモ
餅つき大会忘年会、終了しました。昨日は一日おかみさんに変身です。今年は20人くらい集まったので30キロのもち米がわりとスムーズにつきあがりました。昨日は一日、小雨が降り続くあいにくのお天気でしたが、男性陣はそんなことにはおかまいなく、BBQ、ダッチオーブン、そして餅つきと庭で大活躍してくれました。私たち女性は家の中で、お餅丸め隊です。
 



前日の夜から、30キロのもち米を水に浸すのにお風呂場のたたきいっぱい大なべをたくさん並べました。お客様全員に好評の御雑煮のスープを作るため、前日から鶏がらをストーヴの火にかけ用意しました。その後の宴会?のための料理など夫婦で準備をしました。

そして、集まってくれた皆さんの笑顔を見て、おもちを食べたりおしゃべりをして夜が更けるまで楽しみます。「今年も終わるなあ」「色々あったけど、無事に終わろうとしているな」と実感します。我が家は、これがないと一年が終わらないのです。

さて、一夜明けて今日は、本当の御片づけ。大車輪で大掃除をして、落ち着いてから、今夜心静かに一年を振り返ろうと思います。

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温泉は朝が一番

2012年12月30日 | Weblog
いよいよ年末年始モード突入です。大掃除をして買い物をして餅つき大会の支度をしました。それにしても、レタス!! 1個500円って・・・

せっかくの餅つき大会ですが今日は朝から雨です。午前中にはやむという予報ですが果たしてどうでしょうか。何とかやんでくれないとたっぷり水に浸した大量のもち米が台無しになってしまいます。晴れとはいいません。せめて曇りになってほしいです。

というわけで今日は気合をいれなければいけないので、朝一番で娘と一緒に温泉に行ってきました。家の近所の「柴石温泉(しばせきおんせん)」です。


これで朝からすっきり! さ、頑張るぞ

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ナビゲーション

2012年12月28日 | レッスンメモ
私がものすごい方向音痴だということは以前このブログにも書きました。そんな私ですから、昔は車で出かけるときは事前の準備(地図の確認)が大変でした。しかし、しかーし、ナビのついた車に乗り始めてちょうど一年。こんなに便利だとは知りませんでした。ずいぶん長い間、ナビゲーションなしで苦労してきましたが、一体これまでの苦労は何だったのか、もっと早くから手に入れておけば良かったと、つくづく思っております。

昨日は帰省中の娘とちょっとお出かけしました。目的地をナビにセットして出発です。ナビがかわいい声でいろいろ案内してくれて、それにいちいち「はあい」とか、「ありがとう」とか返事していると、東京暮らしで日頃車にのることのない娘が、とてもおもしろがっていました。

途中でナビの設定は変えないまま、寄り道をすることにしました。すると目的地設定は最初のままなので、ナビは私の運転方向が間違ってると認識して、一生懸命、いろいろ、クルクル方向を考えて指示してくれるのです。ナビってとてもマメで素晴らしいなと思いました。ただ、ちょっと融通のきかないところもあるということですね。

せっかくナビが一生懸命教えてくれる指示をことごとく無視して、「ごめんね。わかってるけど、これでいいの。ちょっと寄り道だからね」と言いながら車を運転していると娘が、「ああ、もううるさい!わかってるから、言わなくていいから。しばらく黙っててよ!」とナビと喧嘩を始めました。きっと東京の一人暮らしで食生活が不規則になっていて、カルシウム不足なのだろうなと思います。こちらにいるお休みの間、バランスのよい食事を摂らせてあげようと思いました。

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行きつ戻りつ

2012年12月27日 | レッスンメモ
先日、クリスマスのプレゼントで掴んだドビュッシーの曲の感じ。とても気を良くして練習していましたが、別の曲を練習していてまた悩み始めています。

いつも、音楽の神様には救われたり突き放されたりするのですが、まだ見放されたとは思っていません(しつこい?)。こんな時は少し離れて眺めてみることも大事。すぐにのめり込むので、外からの目線、耳線(?)そして心や身体の余裕が大切。

ここのところ、時間と競争してだんだん自分の容量が限界に近づいているかもと感じています。ここで潰れるわけにはいかないので、今日は少しゆるく過ごすことにします。こんな日もないといけません。これから年末年始のスケジュールが始まります。今日はその前の唯一お休みの日。もう今日は思いっきり休みますか!

というわけで、今日は弾かないで楽譜を読む日に切り替えます。

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今年もあとわずか

2012年12月26日 | Weblog
クリスマスが終わると、年末に向けてあっという間です。日頃、仕事にかまけて家族サービスが手抜き状態なので、教室がお休みに入ったらそちらにエネルギーをギアチェンジです。私の教室では特別レッスンを除いて、通常のレッスンは今日が仕事納め。明日からは少しづつ年末年始の支度にとりかかります。

我が家恒例のイベント、暮れの餅つき大会と新年のワイン会などやってきます。それに加えて主人の両親をお招きしての家族会。娘も昨日、東京から帰ってきて、だんだんにぎわいを増す我が家です。

しかし、だからといって、ピアノを触らない日を作るつもりはありません。すきあらばピアノ部屋に駆け込んで、少しでも練習する。まとまった時間が取りにくいと初めから分かっているときは、かえって集中してピアノに向かえるので、たとえ少しでも貪欲に、やるしかありません。そんなときこそ思わぬ効果が得られたりすることもあるのです。(と、言い訳的前向き思考)

年が明けたら目の前にリサイタルが迫ってきます。風邪ひかないように気をつけて、時間を上手に使って、年末年始を過ごしたいと思います。

娘が持ってきてくれたお土産。かわいい絵柄の箱の中のクッキーは、抜群に美味しかったです。



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クリスマスのプレゼント

2012年12月25日 | Weblog
皆様、クリスマスは、いかがお過ごしですか?私は、静かなクリスマスの時間を過ごしています。


昨日は、夕方まで仕事をした後、夜はいつもより早めから自分の時間でした。細切れにしか練習出来ていなかった自分の曲をきちんと煮詰めなければなりません。

昨日はこちら九州もとても冷え込み、雪がちらつきました。そんな夜はとても静か。私自身も静かな気持ちでピアノの部屋にいました。

ずっと練習してドビュッシーの曲をやっているときに、「あ!いい感じ」の手ごたえ。久しぶりにグッと感じる音でした。私の良く言う「ピアノの神様が降りてきた」という感じでした。こういうことは一生のうちに何度あるのか分かりませんが、ごくごく稀なことは確かです。ピアノの部屋で、たったひとりで弾いているときに、音楽の神様がスーっと降りて来て、私に静かにプレゼントを置いていってくださったのでした。

そのときのイメージや感覚を忘れないように、大事に大事にしまいこんでクリスマスケーキを食べました。

そんなわけで昨夜は、とても素敵なクリスマスプレゼントをいただくことができて、幸せなイヴでした。今日は、その感触を忘れないように早く練習に取りかからねば・・・。夢じゃなかったよね?

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変身する子供たち

2012年12月23日 | レッスンメモ
生徒のレッスンをしていて、つくづく思うのは可能性を信じる事の大切さです。

子供にはタイプがあって、ある程度タイプ別に分けることができるんですが、それぞれのタイプに応じて、ある段階で様変わりする時があります。最近、たて続けに様変わりしてくれた生徒が何人かいます。

Aさんはいつも真面目にきちんと練習してきてくれる生徒。なのに、なんとなく仕上がりが締まらない。気持ちがどうしても指からキーに伝わらない。音に伸びがなくて、音楽がどこにいっているのか分からないような弾き方になりがちでした。

この生徒にはずっとタッチのこと音質のこと、よく聴くことなどをしつこく指導し続けました。もう小学生になってだんだん大きくなってきたので、もっと踏み込んだ表現でそのことを言い続けて要求しました。そうしていたら、この1週間で、急に「あ!変わった!」と思えるようになりました。この調子で音の伸びを感じながら、その時どんな風に指や手首や腕を使っていたかを自分なりに、頭と身体で理解してくれたらもう大丈夫。明るい光が見えた瞬間です。レッスンをやっていると、こんなことがあるから嬉しいです。

一方、Bさんは、自分の好きな曲だと俄然張り切るけれど、気がのらないとなかなか練習してこないタイプの子。ムラがあるなと感じたので、出来るだけ好きそうな曲をこちらから提供して、その曲の中から色んなアプローチをする作戦に出ました。もちろん、与える曲はこちら側が、あの要素が入ってる、この要素が入ってるとあらかじめ考えた上で選んだものです。ここが足りないなというところも補えるように曲を選定します。その子が好きそうな曲というのは、ある程度やっているうちに分かってくるので、そういう曲の中から選んで与えるという作戦はうまくいきました。

先日のレッスンでは、最初の音からすごくいい音を出してくれました。「この曲、大好き!」と言わんばかりに弾いてくれて、思わず「Bちゃん、音が変わったね。きれいになったよ~」と肩を抱いてしまいました。彼女も嬉しそうな顔をして、次のレッスンの時には、あんまり気乗りしなかった曲までしっかり練習してきました。2年前を振り返ると、こんな風に変わってくれてほんとに嬉しいです。

ずーっといつも変わらない感じで教室に通い続けている生徒の中に、ある日、突然変わってくる生徒がいるものです。それは、いつやってくるかわかりません。ずっと続けていると突然そんな時があるのです。私はすべての生徒にその可能性があると信じています。徐々に徐々に、少しづつ、しかし確実に水位が上がっていくダムの水のように、それまでの静かな積み重ねが、ある日突然、あふれ出てきて、次の段階に飛躍する、そんな感じでしょうか。Aさんはコンクールでとても良い成績を収めることができました。本当に良かったね、おめでとう。さあ、次の段階に進みましょう!

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ポスターとチラシ

2012年12月22日 | レッスンメモ
昨日は、午前中、フラメンコのレッスンに行きました。私が通っているフラメンコの教室は、私が今度リサイタルを開く「音の泉ホール」が入っている文化センターの地下にあります。ここの建物は、よくコンサートを聴きに来たり自分が演奏したりと、とても馴染みのある場所です。

昨日は演奏会ではなくて、フラメンコの練習でしたから、ちょっとラフな格好で出かけました。「お仕事モード」ではなくて、オフのモードでのんびりでかけました。

私は元々フラメンコに興味があってこの教室に入ったのに、その難しさとクラスの皆様の半端ではない熱心さに圧倒されて、私はすっかり落ちこぼれになってしまっています。というわけで「今日もフラメンコをフラフラ踊るか…」などと自虐的なことをイジイジ考えながら歩いていたら、バンと目に入ってきたのが、ポスター。突然、不意打ちをくらい、一瞬どんな顔をしていいか分からなくなりました。

それは、私のリサイタルのポスターでした。もう貼ってあるんだ!急に焦り始め、のんびりオフモードが、シャキンとした仕事モードに切りかわりました。急に背筋が伸びて、少し大股になってサッサと歩いて、フラメンコの練習会場に入りました。だんだん気合いが入ってきて、フラメンコのステップも普段以上に気合をいれて踏んでいたら、終盤で足がつりました。これが痛いのです。いつも左足。寝てるときにつることが多いのですが、この日はフラメンコのステップを踏んだ時につりました。かっこ悪いったらありません。

チラシとポスターの配布がもうスタートしているというのはもちろん知っているわけですけど、実物をいきなり目の当たりにするとびっくりします。いつ、どこで、自分のポスターに遭遇するか、いつも覚悟しておかなければいけませんね。コンサートを聴きに行った時に、プログラムに挟み込んである自分のチラシを隣の人が観てたりする時も、ドキドキします。ぼんやりしないでちゃんと自覚していようと思います。

ああもう、練習しよう!どんどん時間がたっていく~。

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本番のDVD

2012年12月21日 | レッスンメモ
今週は、秋に出演したいくつかのコンサートのDVDが、たまたま同時に出来上がって、私の手元に次々と到着しました。何種類かの、本番の演奏のDVDです。早速、チェックしてみました。

自分の演奏を客観的に聴く、ということは練習の時から意識して心がけています。自分で録音しては聴き、そしてまた弾き直しては聴くということもしょっちゅうやっています。でも実際のステージで演奏しているときの音の響きや、弾くときの身体の姿勢がどうなっているかなどは、日頃の練習では知る由もありません。

なので、こういう本番の演奏を収録したDVDというのはありがたいです。今回も自分の演奏を観ているうちに反省するところや気がつかなかったことなどが一杯出て来て、とても勉強になりました。

生徒の皆さんも同じ。一生懸命弾いていると、だんだんやってるつもり…ということになって実は音としてやってるつもりのことが現れてこないことはよくあります。結局、演奏するということは、音で表現することなので、その音がものを言ってないと何にもならないわけです。一音一音も、そして音のグループとしてのフレーズ、この表現もどうされているかをちゃんと自分の耳で客観的に検証していく必要があります。

教室の中で、時々生徒が弾いている曲を録音して、それをすぐに聴いてもらうことがあります。ほとんどの場合、「え?!自分はこんな風に弾いてないと思った。」という反応です。でも、すべては、音として現れているものが演奏です。自分の中でどんなにたくさん思いが溢れていても、音に現れてなければ意味がありません。

それにしてもこのDVDを観ていると、つくづく思いますね、一生に一度でいいから、ステージの本番で、全曲、すべて「ノーミス」で、完璧に弾き通してみたい・・・

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ヨイトマケの唄

2012年12月20日 | レッスンメモ
昨夜、レッスンを終えて夕食のときに、夫が急に「今年は紅白観るぞ」と言いだしたので驚きました。我が家ではもう何年も紅白を観る習慣がないのです。だから急にどうしたのかと思ってきいてみると、三輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」を歌うからだということでした。美輪明宏が紅白に出るということは知っていましたが、「ヨイトマケ」を歌うとは知りませんでした。紅白ですしね。

実は私、三輪明宏、好きなのです。それも特に「ヨイトマケの唄」が。しばらく前にNHKのBS放送で三輪明宏の特集番組をやっていて、思わず見入ってしまったことがあります。シャンソンなど色んな歌も歌っていましたが、やはり「ヨイトマケ」が一番良かったです。その番組では、「ヨイトマケ」が発売された時のレコードジャケットが出てましたが、若かりし頃の丸山明宏のハンサムな横顔に、久留米がすりという出で立ちがとても印象的でした。そしてもちろん現在の三輪明宏が実際に歌う「ヨイトマケ」の迫力。

この唄の歌詞には親子二代にわたる人間の一生がつまっています。だから子供も、若者も、そして大人も、それぞれの聴き手にとって自分の年齢と経験に合わせて訴えかけてくる、そんな名曲ではないでしょうか。実は10年ほど前に米良美一の歌う「ヨイトマケ」をコンサートで聴いたことがあります。こちらもすごく良くて、この唄のもつ力というか、情念に圧倒されました。こういう風にどんどん新しい人たちがカバーして、後々まで歌い継がれていって欲しいと思いました。

ということで、私がそんな話を夫にすると、「何ぃ~、なんで君はそういう番組を自分ひとりでみるかなー」とか、「米良のコンサート? 一体いつ、誰と行ったの?」とか、めんどくさい話になってきたので、何とかそれはさえぎって、とにかく「三輪明宏の『ヨイトマケ』いいよね」、「絶対一緒に紅白観ようね」、と仲良く約束しました。これまでお互いに「ヨイトマケ」のファンだということを全然知らなかったのですが、こういうところで意見が一致すると嬉しいですね。今年の大晦日は夫婦揃って紅白を観るのが楽しみです。

朝日新聞の記事:「美輪『ヨイトマケの唄』6分ノーカット」

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花マル

2012年12月19日 | レッスンメモ
昨日は、わが教室で一番小さな生徒のレッスンの日でした。とても熱心に練習してくれて、全身で「ピアノ大好き」と表現して弾いてくれる子です。ヨイショコラショ、という感じで椅子に「登って」、一番高い足台を使ってやっと足がつくかどうか。そんな小さな身体でほんとに熱心に楽しそうにピアノを弾いてくれます。もうそれを見るだけで、かわいくて仕方ないのですが、本人、ものすごくピアノを弾くことに入れ込んでいるので、身体がゆ~らゆら。う~ん、かわいいけど少し揺れすぎなので、肩を軽く触って揺れ過ぎを防止します。

昨日は、その身体が揺れ過ぎなのを除いては、もう、本当に素晴らしく弾いてくれたので花マルをあげました。私の教室では合格の時は、普通のマルで、とてもよく弾けたときに限り、花マルになります。私はめったなことでは花マルをあげないので、花マルは生徒にとって貴重なものとなっています。でも昨日は、3曲も花マルでした。教室始まって以来の快挙!!

その子が曲を弾き終わったときに、素晴らしい!と思ったので、花マルをあげてほめてあげました。すると、にこ~っと笑って、後ろで聴いているママの方を振り返って得意満面。それが本当に嬉しそうで、かわいい。

こんなに純粋に喜んでくれるなんて、こちらまで嬉しくなります。

私も花マルもらいたくなりました!

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楽譜は語る

2012年12月18日 | レッスンメモ
楽譜の譜読みをしてピアノを弾いて何とかその曲らしくなってから、さらに深くその曲をずっと弾き続けていると、ああ、こんなことが! あ、そうなんだ!と感じるときがあります。

1曲1曲に、作曲家の魂が塗りこめられている楽譜。最初にあまり解説や解釈の本を見ないで、先入観なしで、その楽譜の音並びをそのままに弾いてみます。まっさらの状態で自分がどう感じるか、どう取り組むか、初対面のフィーリングというのも大事です。曲は作曲家が書いたもので、それを音楽にするのは自分。この間のギャップはどうしても生じてくるものでしょう。そして、そのギャップを少しでも埋めることができればと思ってその曲と過ごします。

弾き進んだあとには、解説本を読んだりCDなども聴きます。研究をして、その作曲家にさらに近づけたらいいなと思います。

でもそんな解説とは別に、「なぜ、この音?」「どうして、ここから始まってここで終わるフレーズにしたの?」「どうしてこのクレッシェンドは、ここから始まる?」と、たくさんの疑問を持ちながら、弾き進んで行くうちに、何らかの答えや発見がでてきます。楽譜の奥からさらに何かを読み取ることができるようになるのです。いわゆる行間を読むとでもいうのでしょうか。楽譜を前にして弾きながら、どうして? あ、そうなのか、といつも頭の中で会話しています。 

結局、作曲家のその曲に関しては、楽譜の中に全部埋め込まれているのです。上っ面の音符を読むことにだけ囚われてしまって、それでもう理解したと思ってしまうことは、危険です。

楽譜と話し合いながら、そこに塗りこめられている意図を読み解きながらピアノを弾くと、時間がたつのを忘れるくらい楽しいですね。

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たったの1ページだけど

2012年12月17日 | レッスンメモ
どうしても納得のいく弾き方ができない、この楽譜のこのページ。たった1ページなのに、そこが納得いかなくて、ああでもないこうでもないとやっているうちに、時間が過ぎてしまいます。まだほかにも膨大な量のページを仕上げなくてはいけないのに。

こんな時は、量に押しつぶされそうになります。カレンダーと見比べながら、自分のキャパをこえていないか?本当にできるのか?などと自分自身のことが信じられなくなり、不安になります。いつもそんな自分と闘っています。「やはり、もう私には無理!」と思う自分と「何とかやれるに決まってる!」という自分との狭間で「とにかくもう一度やってみよう」と自分に言い聞かせます。

一生懸命やっていることがすぐに結果にでることは少なくて、効果が表れるまでに時間がかかることはよくあることです。これは私に限らず、生徒だって同じ。一生懸命やってるのになかなかうまくいかない。これ以上はもう無理かしら?と思うのは当り前だと理解しています。

壁を乗り越えるか乗り越えられないかは、その人が決める。もう駄目だなと思ったら駄目なのだし、そこで諦めがつくならあきらめる。もうちょっとできるのでは?と思いつつ、思い通りにならない悔しさを抱えながら、自分をもう少し信じる。信じ続ける。そうすると、うまくいく、かもしれない。いや、きっと、できるに違いない。これを本気で信じることができるかどうか、これが試されているのだと思います。結局そういうことだと思うんです。なにごとにつけ、人によって、スピーディーにできる人と時間がかかる人といます。きっと私は後者。亀のようにのろいけど、壁を乗り越えるまで投げないでいく。壁を乗り越えるまでは辛いけど、生徒も私も乗り越えると決めて、前を向いていきたいと思っています。

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心やさしいハノン

2012年12月15日 | レッスンメモ
この10月から佐賀県の私の実家で教えることとなった大人の生徒の集まり、「ラ音の会」。昨日とその前の日は、そのための出張でした。ピアノを教えるだけでなく、音楽家の歴史など音楽にまつわる豆知識の講義の時間もあります。

その中の一つのエピソード。その生徒さんは私とほぼ同世代の方。基本からきちんとやりたいとのことで、ご自分からハノンがしたいとのお申し出でした。ハノンといえば、指の訓練に使う教則本で、曲らしい曲ではないのです。前回から取り組んでいますが、今回、弾いたハノンは前回に比べて、ずっと無理なく自然にきれいに弾いていらっしゃいました。レガートが素敵になったこと、手首が柔らかくなって、無理なく弾けていることが大変良かったとお伝えしました。

「先生、私、ハノンが大好きになりました。こんなにハノンって楽しくてきれいな曲だったんですね。」とおっしゃいます。不思議なもので、どんな曲でも、気持ちを込めて、この曲きれい! 大好きと思って、慈しむように弾いていると、ほんとにきれいな音が出るようになってくるものです。

もちろん作曲された曲そのものが本来持っている力というのはあると思いますが、実際に耳で聴くときには演奏者の力というものによって、せっかくの曲が生きたり死んだりりすると思います。逆に言うと、一見何の変哲もない、退屈そうな音の並びでも、弾きようによっては美しく奏でることはいくらでもできるのではないでしょうか。つまりどんな曲でも、それを魅力ある音楽としてきれいに演奏することはできると思っています。たとえ、「ドレミファソ」を弾くのだって、音楽的に素敵に弾くことができます。ただ機械的に音を並べるだけのように弾くことも可能です。この素敵に弾くところに音楽があると思っています。

ハノンも機関銃のように弾くと面白くなくて、攻撃的になってしまいます。無理なく優しいハノンは、そこに音楽があって、素敵です。

レッスンの後のおしゃべりの時にその生徒さんは、自分の夢を教えてくれました。「1年に1曲ずつでいいからちゃんと仕上げて、10年後には10曲はきちんと弾きたいんです。」とおっしゃいます。そして今年還暦を迎えられたご主人に、10年後、喜寿のお祝いで、10曲のピアノ演奏をプレゼントしたいんだそうです。

なんて素晴らしい夢なんでしょう!心が温まる、そんなお話をきき、だからこんなに心やさしいハノンが弾けるんだと大いに納得しました。

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あれもこれも

2012年12月12日 | レッスンメモ
一つ一つの曲を集中的に確実に仕上げながら前へ進むか、必要だと思う課題はあれもこれも同時並行的に取り組むか、初心者のピアノ教育のアプローチとしてどちらが適切でしょうか?

町のピアノ教室というのは正式な学校ではないので、お国が定めた指導要領みたいなものはありません。それぞれのピアノの先生がそれぞれ自分で研究なさった指導法を、それぞれの生徒に応じて、時には試行錯誤しながら、指導しています。

国語や算数なら、1年生ではこれを教え、2年生ならこれを、というように教える課題と順番が決められています。しかしピアノの場合は、生徒に何をいつ教えるのかというのは、先生に任されています。先生が自分で一人ひとりの生徒に応じてどんな課題をいつ渡すかということを決めるわけです。

そういう中で、先ほどの疑問にぶつかるときがあります。ピアノという山には色んな山があるわけですから、子供たちにはなるべくたくさんの山登りの仕方を同時並行的に教えておきたい、というのが私の基本的な考えです。

ところが一方で、ある一つの山を集中的に訓練すれば、その山に関する限り、人よりも早く高く登れるようになるということも事実です。コンクールに取り組む場合などがそうです。ほかの練習をお休みしてコンクールの課題曲だけをひたすらやらせるという方法もあるでしょう。

ただ、そうすると「その曲」だけはすごく上手に弾けるのに、ほかはさっぱりという弊害がでてきたりします。これでは、将来、きっと困ってしまいます。コンクールに振り回されるのではなく、コンクールも上手に利用しながらその子に合った練習計画をたてるべきだと思います。

というわけで、私の教室の基本方針は、とにかくコンクールも含めて「あれもこれも同時にやる」という超欲張り方針です。練習の曲は、色々たくさん持つに越したことはないというのが私の考えです。質と量どちらも大事ですが、少なくとも初心者の間は、私は色んな種類の教材を同時に勉強して幅広い基礎を身につけること、そしてなるべく早い時期から量に慣れること、こういうことがとても大事だと思っています。

たくさんの教材や課題曲を同時に抱えるということは、楽ではないかもしれませんが、きっと後になって、「ああ、これやっといて良かった!」と思える日が来ると信じています。いずれにしても、生徒は目の前を見るのに精いっぱい。だけど先生はもう少し遠くを見据える姿勢を忘れてはいけないと思っています。

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