さて、マフラーまでするほど寒いホールの中で、いよいよ録音が始まりました。このCDの中に収める曲は、どれも小曲で短い曲ばかりです。最初何回か弾いたり聴いたりして、こんな感じでいいかな?などと話し合いながら、一曲ずつ録音して行きました。一曲につきテイク3からテイク6くらいまで、全部で十数曲のうち、半分くらいのところまでスムーズに進んで行きました。
少し遅い昼食をみんなでとって、一休み。またピアノに向かいました。だんだん後半にさしかかり、私も気持ちが入ってどんどん弾いていると、時々、どこからともなく「カチッ」とか「コチッ」とかいう音が聞こえてきてくるのです。
エンジニアさんもそれに気がついていて、ちょっと中断して詳しく聴き直してみることにしました。そうしたら、5曲目くらいから、「カチッ」、「コチッ」という音がしっかり入っているのです。ガガ~ン! 「これ一体、何の音?」 みんな愕然としました。時計の音ではありません。ごくたまに2~3分に一度くらい、しかも不規則に小さく「コチッ」という音がピアノの音に混じって入っているのです。
「何の音?どこから聞こえてくるの?」みんなであれこれ探すけど、なかなかわかりません。いろいろと考えたり、聞いたりしているうちに、ようやく、ステージの天井にあるライトによって熱くなった木枠の部分がたまに、「コキッ」と鳴っているのだということが判明しました。
これには驚きました。もちろんライトを消すわけにはいきませんし、まだたくさんの曲を残しています。ホールは今日一日しか借りていません。今日中に全曲録音してしまわなければならないのです。録音作業は時間との戦いでもあります。
というわけで、しょうがないのでそのまま続行です。時々「コチッ、カチッ」という音がする中でピアノを弾き、それに遭遇したら始めから弾き直すか、遭遇したその箇所あたりの途中から弾き直すかしてまた録音するということにしたのです。
ある曲を快調に結構満足のいく演奏だと思いながら弾いていたら、終盤のコーダあたりのところで、「コキッ!」・・・。「はい、もう一度最初からお願いしまーす」 ああ、惜しい! もう少しだったのに・・・もう一度弾き直しです。これにはまいりました。そんなこんなで時間がどんどん過ぎて行きました。
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