ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

寒い!

2008年02月25日 | Weblog
昨日の、午後からぐんぐん冷えてきて、真冬に逆戻りしています。

いったん暖かくなってからの寒さはこたえます。庭の木々や花々も急激な寒さに、震えているようです。かわいそうな感じがします。

でも、植物は、こうやって自然の変化を受け止めながら、寒さや暑さ、時には予想だにしない極寒や、高温などに急に遭遇しながら、花をつけるべく生きているのです。

人間も生き物。人生もそうしたものですよね。春夏秋冬をくらしながら、突然の災難や、予想もしない不幸や、これでもかというくらいうちのめされたり・・・異常気象のような寒い心持になる時も・・・。

でも、必ず春はやってきて、花たちが開くように私たち人間にも、それぞれの暖かいものを感じる瞬間があるはずです。花たちが今日のようにじっと耐えているように、人間も事実を受け止め、耐えなければいけない時間というものがあるのだと思います。そして、その後には本当に暖かく美しい季節がくるように、私たちの人生にも、喜びが訪れると信じています。今は寒くとも・・・。
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鯉達

2008年02月24日 | Weblog
我が家には、飼い猫が3匹いて、飼い犬も1匹います。鯉は去年生まれた子供たちまでいれると、20匹以上います。



今日は、鯉の話。我が家には、こじんまりとした池があります。土地を買った時から、池がついていたのです。前の持ち主の方が、温泉をボーリングしたのに、温度が足りず池にしたらしいのです。その地下水は、自噴しているため、水を止めてはいけないらしく、そのまま池が残っていたのです。

我が家がここに越してきた時にいた鯉が、鳥にとられて1匹になってしまいました。これは、たいへん!と愛犬のゲンの小屋を池側の庭に移し、見張り役をしてもらいました。普段、来客に尻尾はふってもワン!と言わない、番犬には不合格の犬ですが、まあ、犬がいるだけでも鳥は、いやみたいで、それ以来取られなくなりました。

しばらく、1匹で寂しい人生おくっていた鯉ですが、それを見た母が、かわいそうだと、赤い模様のきれいな鯉をプレゼントしてくれました。池に、やっと2匹の鯉が泳ぎ、「絵になるね。」と言っていたら、次の年に赤ちゃんができたのです。

夫は、赤ちゃんが影にかくれて安全にくらせるよう、流木を池に浮かべ、その効果あって、すくすく育ちました。5匹が大人になり、7匹で、池がちょうどいいくらいの混み具合になってきました。

が、しかし!生き物ですから、やはり、次の次の年に、また、たくさんの赤ちゃんができました。もう、5匹とかじゃなくて、15匹くらい。彼らは、現在小学生くらいでしょうか?これが、一気に大人になると、我が家の池はイモ洗い状態になります。

どうしたら、いいでしょうか?どなたか、鯉、いりませんか?本気で募集しています。
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お弁当作り

2008年02月21日 | Weblog
今日は、暖かな日で、いよいよ春めいて、心も浮き立つようなお天気でした。

庭にでて沈丁花の香りを、胸いっぱい吸い込むと、香りが身体の中にに染み込んでいくようで、爽快です。梅も満開で水仙も香りよく、楚々と咲いています。

この時期になると、卒業、入学などをテーマにした歌もたくさん聞かれますね。
我が家の娘は、今年高校を卒業です。ということは、お弁当も終わりです。

長男の時から、20年以上作っています。息子が幼稚園や小学生、中学生の頃は、アメリカに住んでいましたので、給食がなくずっと作っていました。日本に帰ってきてからは、息子、娘、夫のためにお弁当を作ってきました。一人ずつ、いらなくなって、最近は娘だけ。時々、夫や息子に作ることもありますが、義務のように作る必要はありません。

そのお弁当作り、明日が最後です。なんだか、本当ですか?というくらい、現実的に感じられないのですが、どうやら、事実のようです。長いこと、作ってきたお弁当ですが、手抜きばかりで、お花のようなかわいくてきれいなお弁当を、なかなか作ってあげられませんでした。いつか、ちゃんとした手の込んだお弁当を作ってあげよう・・・と20年も先延ばしにしたまま・・・・・。

けっこう、残さずきれいに食べてくれて、なんだかいまさらながら、申し訳なく思っています。明日の最後のお弁当。心をこめて、作ろうと思います。
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マーラーの「巨人」

2008年02月19日 | 素敵な曲
昨夜は、日本フィルの演奏会に出かけました。

プログラムの前半は、ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」と、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンツェルト、後半は、マーラーの交響曲1番「巨人」でした。

私は、コンサートにでかけ生の音楽にふれるのは、好きですが、なかでも、オーケストラのコンサートは大好きです。オーケストラは、やはり生で聞くのがいいと思っています。

マーラーの「巨人」は、交響曲のなかでも好きな曲で、とても楽しむことができました。私個人の好みでいうと、もう少し全体にテンポが速い方が好きでしたが、ティンパニや管の、華やかで、迫力ある音は、やはり生でしか味わえません。

この曲は、4楽章からなる大曲で、50分から1時間の演奏時間です。特に3楽章は、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」に使われ、有名です。

非常に、ダイナミックでロマンティック。どこまでもひろがる音の風景や、澄んだ美しい光景を思わせるメロディーなど、聴き手を惹きつける要素がたくさんつまった楽曲です。特に最後のところ、大編成のオーケストラが力一杯のフォルテッシモ!!ドラマティックな高揚とともに終わるところなど、とてもかっこいい曲だと改めて思いました。
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レッスンメモ3

2008年02月18日 | レッスンメモ
フレーズ、という言葉は、音楽の世界だけではなく一般的に使われる言葉ですが、このフレーズがわかっていないと、ピアノもうまくいかないと思っています。

言うまでもなく、音楽は言葉です。文章などと同じところから生まれ、言葉に言い表せない、一つの言語では語りつくせずにその代わりに表現する、自由な手段だと思っています。

ピアノを弾く時、まず譜読みをします。そして、その時にフレーズごとにまとまりを理解しながら、弾いていくことが大切だと思います。譜読みをすることがあまりに大変だと、音符だけを追いかけて、それを弾くのではなく、キーをおすだけにとどまりがちです。字面だけおって、内容を理解せずに、本を読んでいるようなものです。でも、少しでも余裕がでてきたら、自分で旋律の部分を階名などで、読みます。その時にフレーズごとに、「そして」とか、「だから」とかを入れて読んでいくと、だいぶ曲の意味がわかってきます。

そうやって、自分の言葉にしていき、ひとつの物語ができ、その曲が自分のものとして表現できるようになるのだと思います。

ピアノって、ものすごく弾かなきゃいけない楽器ですが、弾かずにやらなきゃいけないことも多いです。
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チョコレート

2008年02月15日 | Weblog
昨日は、3月にやるコンサートの打ち合わせを午前中いっぱいやり、午後、ピアノの練習をし、夕方、就活のために上京する息子を送り出し、その後生徒のレッスン、夕食にありついたのが9時半。という一日でした。

ヴァレンタインの日に、毎年手作りのチョコに挑戦していた娘も、今年は受験でそんな気にならず、夫は出張で、「みんな懸命に生きてます!」みたいな日でした。

というわけで、それらしい日ではありませんでしたが、私は、大のチョコレート好き。ちゃんと、自分のごほうびチョコは用意しておきました。もちろん、家族にも事前にプレゼントしましたが。

ピエール・マルコリーニのチョコレート。高くて、いつもは、我慢しているのですが、たまには、ごほうびに買っちゃいました。いつも、ここのは、ほ~んとにおいしいです。チョコレートの芸術?と思っています。
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雪の中で

2008年02月13日 | Weblog
今朝、起きたら我が家のお庭が一面の銀世界。真っ白でとてもきれいでした。
こんな朝は、音楽を流すことをやめて、静かな無音の状態で景色にみとれたいです。無音の静寂の音楽とでもいいましょうか?音がない状態で、音楽を感じています。



先日、脳科学者の茂木健一郎さんの「すべては音楽から生まれる」という本を読みました。「そうそう、同感」とか、「やっぱりそうだ」と思う箇所がたくさんあって、気をよくしています。音楽は、生命運動そのもので、脳の中で常に交響曲のような働きがある。日常の生活が、音楽のようなものであるということなどが、書かれています。

私は、文章も会話にも、音楽を感じることがあります。文章の雰囲気、リズム、進み方などから、そう感じたりします。感じる作家とそうでない作家といますが、どうも、感じる作家のほうがどんどん読み易いです。そして、不快でない音楽を感じられる時が、その本を好きになる時です。

静けさの中から、音楽が生まれることもあります。今朝は、心の中が穏やかで、どこまでも、たおやかに流れる、一筋の暖かい川をイメージしながら、過ごしています。

茂木さんの本は、私のような脳科学には無縁の者にも、とても読みやすく、それこそ音楽があります。おすすめです。もちろん、学会で発表されるような論文は知りませんが。
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エコ

2008年02月12日 | Weblog
しばらくぶりの更新です。東京に行っている間、パソコンが使えず今日になってしまいました。

私が、滞在している間は、例によって(有名な雨女、雪女)雪や雨の日が多い東京でした。気温も気象情報によると低いのですがあまり寒く感じませんでした。東京では、私は車を使わず、電車と歩きばかりです。かなり、外も歩いたと思いますが冷え込んで辛い思いはしませんでした。

どうしてかな?と考えて、一つの要因を思いつきました。それは、都会はホテル、駅、お店、地下道などがすべて暖房が効いているところばかりだからです。そして、その温度設定もかなり高いのでは?と感じました。ある場所にいて、身体がとても温まった状態で、外を歩いても最初は寒いと感じないものです。少しずつ、身体が冷える頃に次の場所に入ると、また、暖かくなる。たとえそれが目的地でなくても電車の中も暖かいですし・・。

こういうわけで、都会ではちっとも寒い思いをしません。もっとも、ホテルに滞在してる時に限るのかもしれませんが。

エコを盛んに叫んでる昨今に、少し暖かすぎないかな?と思った次第です。快適ですけどね。
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手をあわせる

2008年02月05日 | Weblog
私は、毎朝亡くなった父の遺影にお茶をあげ、線香をたいて手をあわせています。
「昨日も一日、無事に過ごせました。ありがとうございます。」と感謝の気持ちをこめて。

昨年のお正月に「今年1年、お願い事はせずに、御礼だけ言って手をあわせよう。」と決めました。昨年1年、それを守ることができました。自分のコンサートで自信がない時は、本番の日に思わず、お願いしそうになりましたが、ぐっとこらえました。

今年も感謝しながら、手をあわせようと思っています。娘の受験の日や、コンサート本番の日は、相変わらずお願いしたい衝動にかられるのですけど・・・。

父の生前もそして亡くなった後も、父のおかげで・・・ということがあります。それに思い当たり、もう、これ以上お願いするのはやめて、感謝しながら生きていこうと思ったのです。

う~ん。しかし、明日、受験で上京する娘のためにお願いしたくなってきました~。いけないいけない。もっとも、娘本人がもう神頼み、仏頼みしかないと思ったのか、急に手を合わせていましたが・・・。
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ピアノレッスンメモ2

2008年02月04日 | レッスンメモ
今日は、暗譜(楽譜を見ないで弾く)についてお話しましょう。

ピアノをしている人は、暗譜をして、人前で弾いた経験を少なからずお持ちだと思います。発表会で、コンサートで、あるいは先生の前で・・。

そして、ちゃんと暗譜で弾けていたのに、どこかをつっかえて、そのまま真っ白になったり、つっかえてないのに、急に次がわからなくなるという、スリリングで怖い経験をしたことは、あるでしょうか?もう、そうなったら、身体じゅうの血が逆流して、動悸が激しくなります。

そんな怖い目にあわないための、対策をうたねばなりません。

まず、一つの曲を仕上げるのに、繰り返し練習をしているうちに、自然にとりあえずは覚えてしまうものですよね。その段階の暗譜もできないというのは、単に練習が足りないだけです。

確かに、さっと覚える人となかなか覚えにくい人と、タイプの違いはありますが。今日は、いったんざっと暗譜した後の対策のお話です。

いったん暗譜してしまうと、なかなか弾いている時に楽譜を見なくなります。
それで、私は視覚的にも忘れていくと言うことはあると思います。あとは、曲に対する理解度。そして、身体で覚える、いわゆる体得するということ。これらがうまく達成できると、確実な暗譜に近づくと思います。

1)暗譜で弾いたあと、弾かないで楽譜を最初から最後まで読む。

2)音名(ドレミファ)で、右も左もそらで言えるようにする。

3)フレーズとは関係なく、いろんな場所から始められるようにする。

4)曲を分析、整理する。

5)楽譜に書き込みをする時、字の色を変えてみる。そうすることによって、印象が深くなります。

6)片手ずつで練習してみる。意外とメロディーじゃないところが覚えられてない時があります。

7)譜面を絵として思い浮かべながら、弾く。

8)ピアノの鍵盤を見ながら、視覚的に場所を覚える。

このくらいでほぼ、確実になってきます。

でも、最終的には、本番の時の本人の精神力です。

楽譜のない状態で、人前でピアノを弾くときに、孤独を感じることがあります。自信がなかったり、あがったりするとそうなります。それを、はねのける、強い気持ちと、音楽そのものに集中して、楽しむ力が一番重要です。(ほとんど、自分に言い聞かせていることばでもあります)

練習では何回も暗譜を成功しているのに、本番では、「そ、そんな!こんなところを忘れるなんて!」と、私も何度も怖い目にあいました。でも、世界を飛び回って活躍しているピアニストの小川典子さんでさえ、そんな経験をお持ちだそうです。みんな人間ですものね。ひるまず、みなさんがんばりましょう。
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春の予感

2008年02月01日 | Weblog
今日から2月ですね。今朝はぐっと冷え込み、寒さが身にしみると思いました。

しかし、太陽が昇るにつれこの太陽の光が明るいこと!朝の散歩から戻ると一層光度の明るさが増しています。散歩の道すがら、あちこちで梅がほころんでいるのを見かけました。我が家の花木は、のんびりやで、いつも、まわりのお宅の花木よりおそいのですが、それでも、梅ノ木には硬いつぼみがびっしりついています。沈丁花のつぼみも、色づき始めました。

毎年、思うことですが、植物はこの極寒の時にいち早く春の訪れを感じて、準備を始める能力に長けています。鋭い感性!とでもいいたくなるくらいの、優れた感知能力。毎年、感心しています。

それは、きっと春の訪れを人間よりもっともっと、強く待ち望んでいるからでしょう。厳しい自然にさらされて、じっと春だけをひたすら待っているのです。我々人間みたいに、ストーヴがあるわけでもありませんし。

強く強く、望むことは、感覚を鋭くしていくのだと思います。突き詰めるということでしょうか?私のピアノ生活にも、花木から教えられることがたくさんあります。

さあ、私も春を感じて、明るい色のセーターでも着てみますか。
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