楽譜の譜読みをしてピアノを弾いて何とかその曲らしくなってから、さらに深くその曲をずっと弾き続けていると、ああ、こんなことが! あ、そうなんだ!と感じるときがあります。
1曲1曲に、作曲家の魂が塗りこめられている楽譜。最初にあまり解説や解釈の本を見ないで、先入観なしで、その楽譜の音並びをそのままに弾いてみます。まっさらの状態で自分がどう感じるか、どう取り組むか、初対面のフィーリングというのも大事です。曲は作曲家が書いたもので、それを音楽にするのは自分。この間のギャップはどうしても生じてくるものでしょう。そして、そのギャップを少しでも埋めることができればと思ってその曲と過ごします。
弾き進んだあとには、解説本を読んだりCDなども聴きます。研究をして、その作曲家にさらに近づけたらいいなと思います。
でもそんな解説とは別に、「なぜ、この音?」「どうして、ここから始まってここで終わるフレーズにしたの?」「どうしてこのクレッシェンドは、ここから始まる?」と、たくさんの疑問を持ちながら、弾き進んで行くうちに、何らかの答えや発見がでてきます。楽譜の奥からさらに何かを読み取ることができるようになるのです。いわゆる行間を読むとでもいうのでしょうか。楽譜を前にして弾きながら、どうして? あ、そうなのか、といつも頭の中で会話しています。
結局、作曲家のその曲に関しては、楽譜の中に全部埋め込まれているのです。上っ面の音符を読むことにだけ囚われてしまって、それでもう理解したと思ってしまうことは、危険です。
楽譜と話し合いながら、そこに塗りこめられている意図を読み解きながらピアノを弾くと、時間がたつのを忘れるくらい楽しいですね。
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1曲1曲に、作曲家の魂が塗りこめられている楽譜。最初にあまり解説や解釈の本を見ないで、先入観なしで、その楽譜の音並びをそのままに弾いてみます。まっさらの状態で自分がどう感じるか、どう取り組むか、初対面のフィーリングというのも大事です。曲は作曲家が書いたもので、それを音楽にするのは自分。この間のギャップはどうしても生じてくるものでしょう。そして、そのギャップを少しでも埋めることができればと思ってその曲と過ごします。
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でもそんな解説とは別に、「なぜ、この音?」「どうして、ここから始まってここで終わるフレーズにしたの?」「どうしてこのクレッシェンドは、ここから始まる?」と、たくさんの疑問を持ちながら、弾き進んで行くうちに、何らかの答えや発見がでてきます。楽譜の奥からさらに何かを読み取ることができるようになるのです。いわゆる行間を読むとでもいうのでしょうか。楽譜を前にして弾きながら、どうして? あ、そうなのか、といつも頭の中で会話しています。
結局、作曲家のその曲に関しては、楽譜の中に全部埋め込まれているのです。上っ面の音符を読むことにだけ囚われてしまって、それでもう理解したと思ってしまうことは、危険です。
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