ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

これから本番

2012年09月30日 | レッスンメモ
今日は佐賀県鹿島市エイブルホールにて、コンサートにゲスト出演です。昨日は台風の影響で雨の中、高速を飛ばしてこちらまでやってきたのですが、今日はもう台風の心配はないようです。

住江一郎さんと組んでピアノ連弾での演奏です。昨日は午前中にホールでリハーサルをやり、それでは時間が足りなかったので、夜、もう一度あわせ練習をやりました。そして今朝はこれから、ゲネプロに向かいます。合わせれば合わせるほど、あれこれやりたいところがみつかって、どんどん楽しくなってきました。本番直前、昨日からの練習というか、話し合いで出し合ったアイデアとか取り決めたことは、すごい収穫がありました。それらを生かして、本番では皆さんにうんと楽しんでもらいたいと思っています。そしてもちろん私たち自身も大いに楽しむつもりです。では、行ってきます。


今日の衣装はこんな感じ。彼岸花じやないけど、それっぽい秋の雰囲気で。

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大島妙子さんのコンサート

2012年09月29日 | レッスンメモ
昨晩は、大島妙子さんのコンサートを聴きに行きました。サロン風のコンサートで演奏の合間に一度ずつ(前半も後半も)少し曲の説明がある形のコンサートでした。

いつもは、あまり最前列は好まない私ですが、今回はピアニストが出している音を出来るだけ近くで、会場の影響を受けないかたちで直接聴いてみたかったのと、それにぺダリング。これをじっくり見たくて前から2列目のかぶりつきで見聞きしました。

曲目はスカルラッティのソナタを中心に、ドビュッシーのベルガマスク組曲と、ショパンのバラ1とバラ3でした。スカルラッティは、大島さんにぴったりの感じで、とても抑制のきいた理性的な弾き方。しかも香り高く上品でとても感銘を受けました。

さて、今朝は一転、昨夜の優雅な記憶を想い出しながら、朝一番で佐賀県鹿島市でのリハーサルに出発します。明日はデュオロイーヴの本番です。台風が心配だな でも、とにかく行ってきまーす

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音楽のXファイル

2012年09月28日 | レッスンメモ
NHKの番組で「ドクターG」というのをご存知ですか? 我が家では人気番組で毎週欠かさず見ています。患者の訴える病状から主に問診を通じてその病気を診断し、病名を明らかにしていくという番組です。若い研修医たちを前にしてベテランの名医(ドクターG)がカンファレンス(皆で意見を出し合いディスカッションすること)を通じて正しい診断にたどりついていく、その間の真剣勝負のやりとりがとても興味深い番組です。

昨夜登場したドクターGが、番組の終わりにこんなことをおっしゃっていました。「世の中にはまだまだ原因不明で、診断がつかない、病名がつけられない病気がたくさんある、自分はそんな患者さんのケースを、『Xファイル』にまとめている。この『Xファイル』の中のケースを、医局の医者みんなでカンファレンスをしながら、一つでも減らして患者さんを救うのが自分たちの目標だし、医者としての意地である」。

私にも、音楽の取り組みに関しての「Xファイル」があります。どう練習してもどうしてもうまくいかないもの、つまり解決策の見えていない問題。これが私のXファイル。また、どういう教材でどんなアプローチをしていったらいいか、どんな練習をしてもらえばいいかなど指導に関するXファイル。

こんなとき、このお医者さんたちのように、ピアノの先生同士が集まって知恵を出し合って、みんなで議論すること(=カンファレンス)が効果的なのではないかと思います。自分一人で悩むのではなくて、みんなで色んな知恵を出し合って、みんなで一つの問題を掘り下げて、知識や経験をシェアすれば、それぞれの「Xファイル」を解決する糸口が見つかるのではないでしょうか。

というわけで、次回のグループアイの活動は「生徒の教材について」のカンファレンスの会を、お気軽な茶話会形式でやってみたいと思います。ピアノの教材は色々と数が多くて、どれをどういう風に使えばいいか、悩んだことはありませんか? 主な教材をいくつか取り上げてそれぞれの特徴、長所、短所を比較検討し、生徒のレベルに応じた使い方、組み合わせ方などについて情報交換したいと思います。


「ピアノ教材あれこれ」 茶話会

日時:11月13日(火)、午前10時~12時

場所:大分市コンパルホール 311号会議室

対象教材:バスティン、三善メソッド、ピアノランド、オルガンピアノの本、バーナム、バイエルその他

参加費:1000円(茶菓含む)

できるだけ多くのピアノの先生にご参加いただいて、それぞれの知恵と経験を持ち寄って、一緒にピアノ指導の向上を目指しましょう。皆様どうぞお気軽にご参加ください。

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レッスン受けてきました!

2012年09月27日 | レッスンメモ
昨日は「グループUNO」の定期演奏会で演奏する2台ピアノのためのレッスンを受けました。曲は「スカラムーシュ」と「ボレロ」。前回に引き続き、指揮者の森口真司先生のご指導です。指揮者ならではのユニークな視点から指導してくださって、とても面白かったし勉強になりました。昨日も出演するメンバーが、かわるがわるレッスンを受けました。歌やフルート、ピアノソロのメンバーもレッスンを受けたのですが、その様子を見ているのが、これまたとても勉強になるのでした。音楽指導の技術というんでしょうか、言葉の選び方、使い方、表現の仕方がとても参考になるのです。「こうして欲しい」」ということを上手に伝える技術、これはとても大事ですね。

たとえば、歌の指導をしてらっしゃる途中から、日本語がイタリア語なまりになっていき、そんな雰囲気を強調することによって私などイタリア語が分からない人にまで、どんなことを言おうとなさってるかが逆によく伝わるという! これがまた、おかしくって楽しいんです。私たちのスカラムーシュのレッスンでは、オケ版を持ってきてくださり、「ここはこうだと思うんだよなぁ」ととても納得の解釈を提示していただき、全身を使って伝えようとしてくれます。どんどん熱が入ってきて、とうとう森口先生、ピアノの横で踊り出してしまいました! とにかく情熱的に全身全霊でぐいぐい引っ張ったり、押したりしていく素晴らしいレッスンでした。私もそれに刺激されて、ちょっとはっちゃけてしまって、ノリ過ぎでミスを連発しましたが、森口先生が伝えようとなさっていた曲の神髄のところはとらえることができたかなという感じがしています。

それにしてもメンバーの皆さん(私を除く)、仕上げが早い! とてもいい演奏だなぁと思いながら聴き入っていました。その点私はまだまだ全然準備不足です。勢いだけは充分なんですけどね。相方の佐藤由美子さんに申し訳なかったです。11月9日の本番までにはきちんと間に合わせますからもう少し待っててね!

さて、今度の日曜日もデュオ演奏の本番です。私と住之江一郎さんが組む「デュオロイーヴ」の連弾です。曲は「ラプソディー・イン・ブルー」その他。ということで、今はそちらの方を中心に練習してるので・・・、う~ん、言い訳がましいことはなしにして、とにかく「あれも、これも」何でもかんでもきちんと準備して、必ず本番までに仕上げてみせます!

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子供の可能性

2012年09月26日 | レッスンメモ
レッスンする時は、その生徒のペースに合わせながら楽しくレッスンすることをモットーにしています。楽しいなかから、音楽の喜びを見つけて少しずつ励んでもらえばいいと思っています。特に小さなお子さんには、まずピアノを楽しいと思ってもらうことが大事ですから、楽譜もゆっくりじっくり一緒に見ていきながら進めます。さあ次、こんどはこれ、というようにどんどん追い立てるように先へ進ませるということはあまりしません。

しかし、これではいけない、と気づかせてくれた生徒がいます。

その生徒はまだ幼稚園生。いつもにこにことレッスンに通ってきて、レッスンを楽しんでいます。ピアノを始めてまだほんの2か月程度の頃から、とても音楽性を感じさせる弾き方でした。小さな身体全体を使って表現していて、ああこの子本当に音楽を楽しんでいるんだなと分かります。

私はどの生徒にも毎回レッスンの終わりに「次はここまでみて来てね」と楽譜にチェックを入れるのですが、その子は毎回そのチェックを越えて次も次もその次のところまでも見てくるのです。もちろんこちらは大歓迎なので次の曲もその次の曲もレッスンします。ただし先へ進むことだけがよいことだとは思っていないので、一つ一つの曲がきちんと弾けるまで、手を抜かずにレッスンしていきます。

それでもこの子は毎回のように私が考えていたペースをはるかに超えて練習をやってきて、「これもやってきた!」ととても嬉しそうに楽しそうに弾いてみせてくれるのです。タッチの違いによる微妙な音の違いなどもすぐ理解してくれます。この子を見ていると、私は自分のペースを考え直さないといけない、この子はもっともっと可能性をもっている、うっかりしているとせっかくの可能性の芽を摘んでしまうかもしれない、と思うようになりました。

ピアノが大好きな子、練習が大好きで、どんどん弾けるようになるのが楽しくてしょうがない子には、もう遠慮なく次から次へとやってもらう。4才だろうと5才だろうと関係ない。もちろん、楽しさを忘れずその子の様子を見ながらではありますが。

人間には伸びる時期というのがあって、どの時期にそれがくるか、またその時期をどれだけ持続できるか、生徒によってまちまちです。ここをきちんと見極めるのが私の大事な役目。調子の上がらない時期にはコツコツとゆっくリズムで、ゆとりを持たせながら進む。また、せっかく伸びようとしている時期には、年齢にとらわれずに(間違ってもブレーキをかけたりしないで)どんどん背中を押してやらせることにします!

生徒のペースに合わせてレッスンできるのが、ピアノレッスンのいいところ。マンツーマンの個人レッスンだからできることですね。これまで以上に生徒の様子を注意深く見ながらレッスンしていこうと思いました。


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秋を感じるとき

2012年09月25日 | レッスンメモ
秋風が窓から入ってきて心地よい朝を迎えています。最近、乾燥した風を感じています。夏の間の湿気を少しずつ取り払ってくれて本当に気持ちがいいです。

夏の湿気は日本中どこでもすごいと思いますが、ここ別府はさらにもっとすごいような気がしています。ここに住んで10年以上になりますが、それは住み始めの時から感じていることです。海に近いうえ、温泉があちこちから吹き出ているというのが影響しているのでしょうか?

ピアノには天敵の湿気。夏は除湿機や冷房などで部屋を乾燥させることを心がけていますが、どうしても湿気が残るのか音が違って聴こえます。それがここ何日かほんとに心地良い乾燥した晴天が続いたおかげで、少しずつ変わり始めてきました。こんな風に空気が乾燥してピアノの音が変わってくると、秋だなぁ、と思います。それでもまだ、本調子の音は出ていなくて、今がちょうど過渡期かな。これから益々いい音が出てくると思います。それにしても湿度によってこんなに変化があるピアノという楽器、「こんなに伸びちぢみしてたらいけないよね」と毎年、心配になってしまいます。

人間にとっても今が一番気持ちよい季節。すぐに寒くなってきてしまいますが、この短いけれど素晴らしい季節を思い切り満喫して、気持ちよくピアノの音を楽しみたいと思います。

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スケール(音階)練習の大切さ

2012年09月24日 | レッスンメモ
スケールの練習は、基本中の基本。早い段階からスケールをすることが大切ですよね。でも、小さなうちからやってきたスケール練習、ともすると朝起きて歯を磨くみたいに無意識にも弾けてしまいます。私も長年、やっているとぼうっとしながらスケールを弾いてしまいがちです。

でもあらゆる曲の中にスケールやスケールの断片がたくさん組み込まれています。そしてそれを機械的に弾いてはつまらないことになるのは、明らかです。

スケールは、初級から取り組む練習だけど、実に奥が深いのです。ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」の中のメヌエットには、スケールそのものが断片ではなくでてきます。そのハ長調をどう美しく弾くか?これは、日頃から、スケール練習をどれだけ気持ちを入れてやってきたかどうかで大きく違います。あるいは、もし、スケール練習が不十分であったならここで、チャンスとばかりにメヌエットに出てくるスケールを練習すべきです。

そもそも、この12音階の中のドレミファソラシドの配列はとても美しいです。この美しい音階をドビュッシーはさらに美しいと感じるような曲に作ってくれています。メヌエットを弾きながら、自分のスケールがまだ稚拙だということも感じ、このドレミファソラシドを美しく弾きたいと思いました。

大事なスケール練習。時に力強く、時に美しく自由自在に表現する基本の練習。日頃、生徒にもスケール練習をするように一生懸命いっていますが、生徒といっしょに私もぼんやりせずに美しいスケールに励みたいと思います。


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仕事がとりもつ素敵なご縁

2012年09月23日 | レッスンメモ
昨日は、福岡でミニコンサートでした。いつものように、あたたかいスタッフの方々に迎えられて、気持ちよく演奏できました。

久しぶりにジャズピアニストの田中ひとみさんともお会いし、楽屋でも楽しいおしゃべり。

二人のジョイントミニコンサート、おしゃべりを交えて楽しく演奏しました。どんなに気軽なイベントでも、いざ本番になると胸がドキドキ、怖さ、楽しさ、不安、快感、興奮いろんな感情が入り混じって何ともいえないものですが、終わった瞬間、大きな拍手をいただくと、「楽しかったー! やって良かったー!」に全部裏返ります。これがたまらないのです。


ジャズピアニストの田中ひとみ先生と。博多の「Penny Lane Music」という教室で教えていらっしゃいます。

イベント終了後、田中ひとみ先生と天神のお店にくりだして二人で打ち上げ。ジャンルは違ってもそこはお互いピアノ弾き同士、お豆腐料理を食べながらおしゃべりに花が咲き、花が咲き、花が咲いて、予定のバスの時間が過ぎたのも気づかず・・・。一時間遅いバスで帰ることになってしまいました。こんなに時間を忘れるほど、ゆっくりお話出来てとても満足でした。去年から始まったこのミニコンサート、私が参加したのは今回で三回目でしたが、いつも田中さんとご一緒させていただいています。こうしてゆっくりお話しできたのは今回が初めてでした。これがなければお互い知らない同士だった私たち、この素敵なご縁に感謝しています。

さて、今日は昨日の生徒のレッスンの振り替え日。朝から晩まで丸一日レッスン頑張ります!

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今日は福岡で演奏

2012年09月22日 | レッスンメモ
今日は福岡の社会福祉法人しろくま園で演奏してきます。今回も田中ひとみ先生とジョイントです。それぞれの曲を弾くのはもちろんですが、前回同様今回も連弾をやります。これが楽しみです。田中先生はジャズピアノの方を本職としてらっしゃるので、クラシック一本槍の私からすれば、ご一緒させていただくだけでとても楽しくなりますし、勉強にもなります。また、とてもいい方で、ご一緒してて心が和むんです。

とはいえ、お互い忙しくて実は合わせ練習を一度もしてないんです。今日、本番前にちょっと時間をとってリハーサル。そしてそのまま本番へ。でもご心配なく、ちゃんと事前にこまかく電話で打ち合わせを済ませているのです。テンポとかリズムとか、電話の前で実際にピアノを弾きながらああでもない、こうでもないという具合に。

一人のときと違って、二人でコンサートを作る場合は曲目のすりあわせや順番など事前に話し合います。今回はお月さまの綺麗な9月の演奏ということで、月にちなんだ曲をそれぞれクラシックとジャズでお届けすることにしました。私が選んだ曲はドビュッシーの「月の光」です。そして連弾の曲はがらりと雰囲気を変えて、ジャズのスタンダードナンバー「A列車で行こう」を弾きます。この曲もまた、以前ご紹介したラプソディー・イン・ブルーと同様、ニューヨークを走る路線電車がモチーフになっている曲です。ガーシュインの乗った列車はボストン行きでしたが、この「A列車」というのは当時ニューヨークのジャズのメッカだった、ハーレム行きの列車のこと。A列車に乗ってハーレムへ、そして思いっきりジャズを楽しもうという曲なんですね。ジャズは「のり」というか「スイング」が大事ですから、私も気分を変えて自由にノリノリで弾いてみたいと思います。

今朝も九州は秋晴れ。皆さまも気持ちの良い週末をお迎えください。

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オーバーホール

2012年09月21日 | レッスンメモ
私のピアノは1998年にアメリカで購入したスタインウェイです。来年早々に丸15年になります。このピアノ、本当に使い倒しています。調律師さんが来るたびに、「先生、こんなに使ってる人、見た事ないですよ」とあきれます。

私に選ばれたのが運のつき、このピアノちょっとかわいそうだけど手入れだけはきちんとして、大事にして、長持ちしてもらおうと思っています。ところが、先日、ついに運命の宣告を受けてしまいました。

「先生、これもう、そろそろオーバーホールにださないと」

えっ? 何、どこか悪くなってるの? 調律で治らないの? 大変なの? 

調律には細心の注意を払ってきちんとやってもらってるし、ピアノ部屋だけは節電しないで空調管理もやっているし、たった15年でオーバーホールってあんまりじゃないかしら? 

びっくりして色々聞いてみると、そこまで大げさな話ではないようなので少し安心しましたが、それでもピアノを福岡の工房まで送らなければいけないんだそうです。「ここではできないので、しばらくお預かりして・・・」、ふ~ん、ずい分簡単におっしゃるのね。1ヶ月もか、ま、もう一台あるし、別にそんなに困るわけじゃ・・・・、

ちが~~~~~う! そうではありません。想像しただけで身震いします。この部屋にこのピアノが無いなんて! いつものこの場所が、ぽっかり空いて、このピアノが消えてしまうなんて。そんなの、いやだー!

うーん、何だか頭がおかしくなってきた感じがします。オーバーホールが必要なのはピアノより私の方ね。


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ユンディ・リーの来日公演中止

2012年09月19日 | 思うこと
ユンディ・リーの来日公演が中止になったというニュースを聞いて、とても驚いています。ユンディ・リーといえば、2000年に行われたショパンコンクールで史上最年少(18歳)で優勝し、以後、国際的な活躍を続けている若手ピアニスト。彼の弾くショパンはそれはそれは上品で繊細で、キムタクばりのルックスとあいまって日本でも大人気のピアニストです。

そのユンディ・リーが今回の来日公演ではベートーヴェンを弾くというので、これもまた興味深いと思い、私は福岡のコンサートに狙いを定めたのですが、ちょうど自分の本番と重なって、泣く泣く諦めていたのでした。ところが日本各地で予定されていた彼の来日公演自体が全部、突然中止になったというのです。

その理由は、尖閣問題に関連して中国政府が指導したからだそうです!

一体、この「指導」の目的は何なのでしょうか? 今、この難しい時期に、彼が日本の各地を公演して回ることで、何か不都合なことでもあるというのでしょうか? 日本の観客が彼の演奏に激しいブーイングを浴びせて生卵やペットボトルを投げつけるとでも思っているのでしょうか? そんなことは絶対にあり得ません!!

詳しい事情は知りませんが、ユンディ・リーはきっと、こんなときだからこそなお一層、日本公演を成功させたかっただろうと私は確信しています。政治的立場はどうであれ、ピアニストはすべての思いをピアノに託します。そもそもショパンやベートーヴェンのような作曲家自身が戦争や平和、故郷への思い、愛や憎しみなど、あらゆる思いを曲に託しているのですからそれは当然のことです。

もし彼が予定通り来てくれていたら、きっとこれまで以上に素晴らしい演奏を聴かせてくれたことでしょう。そして日本のファンの皆さんは、これもまたかつてないほどの大きな拍手と熱い歓声でそれに応えていたでしょう。芸術の力というのは、まさにそういうものなのですから。




公演中止のお知らせ、アクロス福岡

朝日新聞記事

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宣言すると

2012年09月19日 | レッスンメモ
自分に課していかなければならないことは、宣言することにしています。不言実行ではなく、有言実行と言うわけです。昨日の運動もそうです。ピアノの仕事もそうです。

こっそり思っている夢は別に紙に書いて生徒の目標と一緒に箱に入れているのですが、もう少し現実的な目標、あるいはすべきことでなかなか腰が上がらないようなものに関しては、宣言するのです。周りの人に「私こうしようと思う!」と宣言すると包囲網にかかり、どうしてもそうせざるを得ないという状況が生まれるのです。

そうすると結構できること、実現することがあります。小さなことから大きいことまでとりあえず言ってみます。それでも出来ないこともあるかもしれませんが、とにかく、それに向かっていくことができるのです。

たくさんやりたいことがあるんです。自分の活動も生徒のことも。もちろんただやみくもに「あれをしたい、こうしたい」と言いっ放すのではなくて、丁寧に慎重に、そして臆することなく、これからも少しずつ宣言して前に向かっていこうと思っています。

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健康な身体

2012年09月18日 | レッスンメモ
昨日は、敬老の日でした。私の母も夫の両親も高齢ですが、健康でいてくれています。これが何よりです。

私は、最近ピアノに夢中過ぎて運動をひどく怠っています。前は、ウォーキングとストレッチを毎日やっていましたが、最近トンとご無沙汰です。

ピアノを練習したり、生徒のレッスンをしている時は、たとえ空腹であろうが疲れていようが夢中になっているのでそんなの忘れているのですが、ピアノの部屋から出たとたん、我に返ってどっと疲れたり恐ろしく空腹感に襲われたりします(笑)

笑顔は健康でないとできないものですよね。そろそろ運動をする時間を作らないといけないと真剣に思っています。体型が変わりつつ合って、コンサート用のドレスがはいらないことになる恐れが出てきてるし・・・。それは大変なことなので、ここで頑張らないといけないと思っています。頑張るっていうとおかしいですね。身体のことをもっと考えることにしようと思っています。それが自分にも生徒にもいいことだと信じて、今日から始めます。

なんだか前にも似たようなことを書いた気がします。今度こそ、今度こそ復活します。ピアノを弾くためにも体力と精神力のバランスがとれていないといけません。見栄えや健康のためにというよりは、ピアノのためにこそきちんと身体のことを考える必要があります。ピアノのために運動する必要があるんだと思った方が、私の場合はうまくいくのかもしれません。以前、夫に言われたことがあります。定期的に調律師さんに診てもらって細心の注意を払ってピアノのメインテナンスをやってるのに、自分の身体のメインテナンスには無関心なんだねえ、と。これではイケナイ。運動不足を解消しなければ。なんとか身体を強くして(今のとこ強いけど)、肩こりをなくし、気持ちの良いしなやかな身体を作りたいです。食事を控えるよりは適度な運動を続けてカロリー消費を増やす方法でこれに取り組みたいと思います!

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ファジル・サイのベートーヴェン

2012年09月17日 | 素敵な曲
ファジル・サイは、私の大好きなピアニストの一人です(というか、本当に好きなピアニストがたくさんいすぎるのですが。)

そのファジル・サイのベートーヴェンのCDを最近よく聴いています。夏の間はベートーヴェンをあまり聴いていなかったのですが、秋になると、ふとベートーヴェンが戻ってきました。


オフィシャルサイトから

ファジル・サイは、「ベートーヴェンは自分のレパートリーとしても演奏法の面でも絶対最高の存在だ」と言いきっています。普通「最高のもののひとつ」なんて言い方をして、断定的に絞ることを避けるものですが、それだけ思いが強いのでしょう。演奏にもそのことが現れているような気がします。彼のベートーヴェンを聴くとしびれます。

そんなファジル・サイのベートーヴェンを生で聴いてみたいです。日本には何度も来ているようですが、大分には来たことありません 今年は6月に来日しています。すぐに完売になったという人気ぶり。生で聴いたらきっと動けないくらい圧倒されるのではないかしら?と想像しています。今度はいつくるのかしら? 今度こそ是非、東京でもどこでも出かけて行って、生で聴いてみたいと思っています。

才気あふれるファジル・サイ、この人の頭の中はどうなってるのだろう?。精確で切れ味鋭い高速演奏を通して、熱いハートと頭の良さがガンガンあふれてくる感じです。

ベートーヴェンの言葉には「耳が聞こえないことよりも、心の耳で聞くことのできない方が厄介だ」というのがあるそうですが、ファジル・サイは、自分の心で感じ、心の声で歌いあげ、演奏していると言っています。この人のベートーヴェンからは、もしかして本当にベートーヴェンはこう、感じていたかも?と共感する部分が多いです。また私では到底なし得ないことを音として実現しているということにあこがれを持って、聴いています。

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コンクール課題曲のエチュード

2012年09月16日 | レッスンメモ
エチュードとは、いわゆる「練習曲」のこと。一般的な練習曲としてはツェルニーやクラーマービューロー、モシュコフスキーなどが有名です。もちろんショパンなどの大御所も有名なエチュードを作曲しています。

私は子供の頃からとてもエチュードが苦手でした。とにかく不器用なので、技巧的な練習曲には泣かされたものです。解釈や音の良し悪しはしばらくおいといて、とにかく精確に、素早く弾く、まさにテクニックの上達を目指すための練習、これにどれほど苦労してきたことか。私のこの指はどうしていうことをきかないのかと情けなくなることがしょっちゅうでした。

でも、それを何とか克服しないとどっち道色んな曲も弾けないので必死でした。
元々それが自分の弱点だけに、その弱点克服のための勉強や工夫は人一倍やってきたつもりです。少しでもエチュードがすらすら弾けるようになるためにはどうしたらいいか。これを自分の問題としてとことん考え続けてきました。たくさんの練習法を考えつき実践してきました。

そのおかげで、これを教える側にまわったとき、エチュードにとまどう生徒に接した時、どんな練習法で、どんなアプローチをすればいいのかを伝えることができるようになりました。アドバイスをする引き出しがたくさんあります。全部私自身が苦労して通ってきた道ですから、生徒の気持ちもよくわかります。

先日、コンクールに出た生徒がみんなエチュードを見事に弾きこなしてくれました。何度も繰り返しては工夫する、そういう努力を重ねてよくついてきてくれました。本当に嬉しかったです。

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