ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

8手連弾合わせ練習

2015年10月23日 | レッスンメモ
先週末は発表会で生徒さんたちが披露する8手連弾の合わせ練習を教室でやりました。毎年、発表会ではソロのほかに連弾組曲をやっていたのですが、今年は2台のピアノを使って8手連弾を取り入れます。シャンパントッカータ、シチりアーヌ、おじいさんの古時計、水上の音楽、ジャンバラやなど、バラエティに富んだ楽しい曲満載です。

私自身、先月、8手連弾の本番を終えたばかりだし、来年2月には2台ピアノの4手連弾の本番が控えているので、自分自身の練習と合わせて子供たちの連弾の指導にも熱が入ります。だから生徒たちの気持ちもよ~く分かるんですよね。連弾の練習は一言でいえば「合わせ練習は楽しい! しかし、一人でやるパート練習はつまらない!」これが本音。分かりますよその気持ち。というわけであんまり一人練習に熱が入らない生徒がチラホラ。それでも皆と一緒に合わせ練習をやると、「わあ、まずい!」と気が付いて、しっかりやってきてくれるようになります。合わせ練習は楽しいしその効果はやはり絶大ですね。みんなものすごく楽しそうに取り組んでくれました。
 

さて、ここから3週間余り。みんながどう変わってくれるか楽しみです。

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一つ終わりまたひとつ

2015年10月16日 | レッスンメモ
昨日は、PIARAピアノコンクールの課題曲講習会で講師を務めさせていただきました。駆け足で20曲。出来るだけ端的にポイントをしっかりお伝えしたつもりです。聴講に来てくださった皆様にとって、少しでもお役に立てたなら幸いです。

さて、次の私の本番は学校訪問コンサート(アウトリーチ)です。それに前後して発表会に向けてのリハーサル練習が続きます。生徒たちの2台八手の合わせ練習、大人の生徒のリハーサル、子供の生徒のリハーサルと目白押し。毎日カレンダーとにらめっこしながらしっかり確認してないと、ポカをやりそうです。

でもその一つ一つ、こんな予定を立てられることに感謝しています。一つ一つを大切にこなしていきたいと思います。

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当たり前の基準

2015年10月14日 | レッスンメモ
先日、私が尊敬しているある有名な先生の公開レッスン/セミナーに参加してきました。ものすごく勉強になりました。私などとは比べものにならない経験と実績を積んでいらっしゃる方ですから当然といえば当然なのですが、それに加えてその先生の音楽に対する姿勢というか、指導のスタイルというか、その辺が私には特に参考になるのです。さて、当日のその先生の指導の中で、ハッと思ったことがありました。曲は私も何度も指導したことのあるおなじみの曲。そうそう、そこのところ、みんなよくつっかかるところね。部分練習しっかりしないといけないとこよね。そう思って聞いていたら、先生がサラッと一言、「はい、わかったわね、じゃ、ここのところこれから毎日ノーミスで○○回、必ずやってね。」としめくくったのです。
この同じところ、私は「毎日○回やってきてね」としか言ってなかった・・・

この後も、生徒たちに対して「このくらいの量はこなしてね」という場合のその量が違いすぎました。しかもそれを、さらっと言ってのけて、ああ、これがこの先生にとって、ごく普通の当たり前のことなのだなあと悟りました。私の普段の要求レベルとは量が違いました。私も生徒たちに「しっかり練習しようね。もっと練習してね」と言う方だと自分では思っていましたが、比べ物になりません。

これは意外とショックでした。これは些細なことではありません。「そっか、○回じゃなくて○○回やらせればいいのか、明日から早速生徒にそう言おう」とか、それで済む話ではないと思うのです(もちろんやらせますけど www)。つまりこれはその先生と私の持っているレベル感が違うということ。こういうときに口にする回数というのは、何も決まりがあるとか、一つだけ正解があってほかは間違っているとか、そういうことではないわけです。それぞれの先生がそれぞれの経験から「普通に必要なレベル」あるいは「当たり前」として認識されているもののひとつだと思うのです。

一事が万事とはこのことです。「これくらいかな」というレベル感。どのくらいの練習で足りるとするのか。どの程度の仕上がりで良しとするのか。そのレベル感が問われているということです。私の中の「当たり前」が、実はとても甘かったという発見。もっともっとたくさん勉強して、その上っ面を真似するだけではなくて、当たり前の基準値自体をもっともっと引き上げていかなければいけないと痛感しました。そうしないと生徒たちに申し訳ないですよね。

庭のホトトギスが満開です

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発表会まであと一か月!

2015年10月07日 | レッスンメモ
年に一度の教室の一大イベント、「発表会」が近づいてまいりました。大人も子供も教室で学ぶ生徒の皆さん一人ひとりが、日ごろの練習の成果を伸び伸びと発表してくれることを期待しています。

11月14日(土)、音の泉ホール、開演:12時半

ピアノを学ぶことの喜びというのは、自分の演奏を通じて、聴いてくださる皆さんに、音楽の感動を伝えることにあります。だから発表会の本番では、とにかく自分の一番いいところを、得意なところを、思い切って、気持ちよく出し切ってほしいと思っています。「ピアノが好き」、「この曲が好き」という気持ちを素直に表現して、のびのびと弾いてほしいと思います。一人一人の出演者にはそれぞれがこつこつ積み上げてきたことがあります。それは、テクニックを磨くこと、うたうこと、苦手なことの克服など、それぞれの課題に応じて積み上げてきたものです。それが少しでも役に立って、この発表会を通じて、達成感と充実感を味わってくれれば嬉しいです。

今年の発表会では初めての試みとして、2台のピアノを借りて2台八手、2台四手の演奏も行う予定です。どんな仕上がりになるか、不安と期待が入り混じって私もドキドキです。いよいよ残りあと一か月、みんなきちんとやってくれると信じています。乞うご期待です!

発表会は入場無料でどなた様でもご自由に鑑賞していただけます。たくさんの皆様にお越しいただいて、たくさんの拍手をいただけると生徒たちの励みになります。どうぞお誘いあわせの上、聴きにいらしてください。

酔芙蓉

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第43回大分県音楽コンクール 本選会

2015年10月05日 | レッスンメモ
昨日は「第43回大分県音楽コンクール」本選会の日でした。ピアノ部門の全演奏者の演奏を最初から最後までしっかり聴いてきました。教室の生徒たちはみんなこの日に向けてよく努力してくれました。もちろん結果は人それぞれ。嬉しい結果が出た生徒もあれば、ちょっとがっかりだったというケースもあったと思います。

私としては、一人ひとりの課題や細かいポイントが明らかになり、一人ひとりの指導方向が明確なものになったことが収穫でした。今回の結果をそれぞれに受け止め、また今後の励みにしてほしいと思います。

今回全体を通じて特に感じた事の一つは、表現力 を磨くことの大切さです。基礎力を身につけることの重要さはもちろんとして、やはり、もっと表現力を発揮した演奏ができるかどうか、つまり、聴いている人たちに対して音楽の持っている力をどれだけきちんと伝えることができるかどうか、ここが大事だなあ、と改めて感じました。うまく弾けなかった曲が、やっと上手に弾けるようになった。これだけでも素晴らしいことです。そこまでにどれだけの努力を積み重ねてきたか、それはずっと一緒に寄り添ってきた私が一番よく分かっています。そこから先、聴く人の心を揺さぶるような、ハートをつかむような、そんな演奏にまで高めるにはどうしたらいいか、それをこれからも一緒に考えていきましょう。一生懸命頑張った後にこそ、もっともっとやることがたくさんあるということが見えてきます。

コンクール終わったばかりなのに、早くもやる気になってる先生に生徒もあきれ顔かも(笑)だけどこの時期は誰でもやればやるほど絶対、間違いなくうまくなるという、後で振り返れば本当にうらやましい時期なので、手を抜かないのが親心、というか先生心なのだと私は思い定めています。だからついてきてほしいですね。表現力豊かな演奏は聴く人を楽しませることができます。ピアノを弾く楽しみというのは、ここにあります。ピアノ、楽しくやりましょう!

ランちゃんも応援してます。


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休符の見える音楽

2015年10月02日 | レッスンメモ
音楽関係者の間ではよく「お休みの見える」演奏とか音楽とかいうことを耳にすることがあります。素晴らしい演奏のほめ言葉の一つに使われる言葉です。

「お休みの見える演奏」ってどういう演奏でしょうか? それは休符がよく理解され、扱いがきちんとされていて、そのことで音楽が生きるという効果を持つ演奏のことです。

例えば、バッハの曲には休符の後にテーマが始まる音楽が多いです。いや、むしろ本当は休符からテーマが始まっているととらえた方がよい場合もありそうです。「休符を背負って最初の音を出す。」こんな風に考えた方がいい場合ってたしかにあると思います。当たり前のことですが、休符も音符の一つです。うっかりするとつい忘れてしまいがちですが、音を出さないからといって、そこに音楽が無いということではないのです。始めから終わりまで、音楽はそこにあるのです。音を出さない休符のところでは、その分エネルギーがたまると思っています。その音を出したいというエネルギーに「待て」をかけている状態。その分、次に行きたい要求が増えて、開始音はそのエネルギーとともに始まる。こう考えると休符を大事にすることの意味がわかるはずです。そして休符の後の開始音の出し方が変わってくるはずです。

もちろんこれはバッハに限った話ではありません。休符というのはどの曲にもあります。そして、その休符が拍の頭かそうでないかによっても違います。拍の頭に休符が来ている場合、先に述べた考え方が効果を発揮する場合が多いのですが、拍の最後に来た場合はどうか、その余韻に浸る時間を与えているととらえるべき場合もあるでしょう。そのような場合はエネルギーを貯めるのではなく、逆に放出して、だんだん落ち着いてきて、穏やかな空気が漂うようにもっていくのがよいかもしれません。休符を最後にとることによって、より一層音楽のふくらみや強さを強調できる場合さえあると思います。

休符がフレーズの途中にある場合、それぞれの曲、フレーズによってその休符の性格も変わってきます。ニュアンスを変えたりおしゃれになったりする術も休符の力ですね。休符も音符なのですから、一つ一つの休符に他の音符と同じように意味と役割があるわけです。だから休符を大切に扱うのは当たり前。ついつい「休符=お休み」とだけ単純に決めつけてしまって、休符の扱いをおろそかにしてしまってはいけないと思います。休符のことをもっと大事に扱ってピアノを弾いてみると、意外な発見があったりして、ますます面白くなると思いますよ。


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