ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

コンサート無事終了

2015年09月30日 | レッスンメモ
地元演奏家仲間「グループUNO」の定期公演、無事終了いたしました。ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。今回、私は八手連弾でスメタナのソナタ、そしてモルダウを、また、サックスの伴奏でダマーズ、カルデル、プラネルの曲を演奏しました。共演の仲間、観客の皆様、そして音の泉ホールの素晴らしい音響効果に力をいただいて、とても気持ちよく演奏できました。やっぱり合わせ物は楽しい! みんなで一緒にステージを楽しめるって本当に最高です!

当日はたくさんのお花をいただきました。教室が素敵な香りに包まれて心が癒されます。
  
さて、9月も今日で終わり。いよいよ11月の発表会が迫っています。今年の発表会では生徒たちが八手連弾をご披露いたします。「八手連弾は楽しい」ということ、これは先生が身をもって体験したばかりだから間違いありません。生徒のみんなにもソロ演奏の楽しみと共に、「合わせの楽しさ」をこの機会に実感してほしいと願っています

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発見の連続

2015年09月25日 | レッスンメモ
本番を控えてずっと同じ曲を練習していると、だんだんその曲に飽きてくるというか、なれてしまって緊張感が薄れてしまう時があります。生徒たちを見ていてもコンクールの前に何回も何回も練習して、そのうちに練習そのもののパターンが決まってきて、停滞してしまう時期があったりします。初めて楽譜を読んだときのときめきや感動が薄れてしまい、とりあえず暗譜もできて、一通り表現的なことなど考えて、まあ、そこそこ間違わないでさらっと弾けるようになった時。

ここが危険ですね。ぼんやり弾きが始まる危険が迫っています。私自身、そんな状況を何度も経験したことがあります。長い曲など途中からもうまるで白昼夢。ピアノを弾いてんだか考え事してるのか、ふと我に返ると、「え、今どこ? 5ページ目?20ページ目?」

これは、その曲に対する自分の気持ちが「こんなもんでいいかな」と甘く考えているときに起こりがち。つまり自分の中の音楽的要求がストップしてしまったからですね。ストップしたらそれはキープできないんです。いくら練習していても実は後退しているのです。そしてだんだんつまらないものになっていく・・・。新しい発見をしようというわくわく感をもって、常に耳を澄ましていないといけません。探せばあるある、必ず新しい発見と課題があるんです。それがクラシック音楽の奥の深いところ。

明日はいよいよ「グループUNO」の定期演奏会。二台ピアノによる八手連弾に挑戦です。これがまた練習するたびに新しい発見の連続で、練習が楽しくて楽しくてたまりませんでした。四人の息も合ってきました。今朝はサックスの伴奏合わせも終わり、本番もこの調子で思いっきり弾いてみたいと思っています。あ、こういう合わせの時はぼんやり弾きはないですね (^_-)-☆  お時間のある方は是非お越しくださいませ!
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「第44回 グループUNO 定期演奏会」
2015年9月26日(土)19:00開演
iichiko 音の泉ホール
チケット:一般 2000円、高校生以下 1000円
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「ああ!たのしかった~」

2015年09月22日 | レッスンメモ
以前、知り合いのピアノの先生の発表会にお伺いして、生徒さんたちの演奏を聴かせてもらった時の事。それぞれの生徒さんが素晴らしい演奏をされて、とても感動しましたが、その中でも特に印象に残ったエピソードをご紹介いたします。

前半の生徒さんたちの素晴らしい演奏が終わった後、休憩時間に入った時のことです。演奏を終えた生徒さんたちが何人かそろって舞台の袖から出てきて、私のすぐそばを通ってすれ違いました。そのとき、その中の一人の子が「ああ!たのしかった~」と声をあげて通り過ぎたのです。誰に向かって言うともなく、ほんとに生き生きとした調子で、ニコニコしながらその言葉が、自然と口をついて出てきたという様子でした。その生徒さんの、心の底から楽しかったという表情が今でも忘れられません。

これって、いい!とてもいいことです!私は本当にうれしくなりました。「すごい!これだよ!素晴らしい」と、心の中でつぶやきました。以来、いくつかのコンクールでその生徒さんの姿を見つけると、自分の生徒でもないのに、ついつい力を入れて聴いてしまいます。そして昨日、「第69回全日本学生音楽コンクール」の予選を聴きに行ったとき、またその子を発見。豊かな表現力で音楽の世界を大きく広げていく素敵な演奏でした。結果は見事、予選通過。これから先、ますます楽しみです!

本番が楽しいと思えること。ステージで思いっ切り演奏することを心から楽しめるということ。これが一番大切ですね。


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壁を乗り越えたあとのご褒美

2015年09月20日 | レッスンメモ
昨日は「第43回 大分県音楽コンクール」の予選の日でした。教室から出場した小学生、中学生、高校生、みんなよく頑張ってくれました。結果はもちろん人それぞれですが、教室全体としては各カテゴリーとも本選へ進むことができて、しっかり手ごたえを感じることができた一日でした。今回初めて予選通過を果たした生徒さんの中には、以前のつらい経験を見事に乗り越えた生徒さんがいます。結果が良くないと「コンクールなんてもうたくさん!」という気持ちになるのはとってもよく分かります。特に一生懸命頑張って結果が出ないと、それは誰だって落ち込みます。だから私は決してコンクールの無理強いはしません。ピアノ教師の使命はピアノの魅力をもっと分かってもらえるように、生徒の中に芽生えたその気持ちをもっともっと大きく育てるように寄り添うことだと思っているからです。今回何年ぶりかで自分で出場を決めてリベンジを果たしたその生徒は、ピアノが大好きなんです。つらいときもあったでしょう。だけど決してくさらず、ピアノを弾くこと自体を楽しんで、ピアノそのものを愛して弾き続けてくれました。私にはそれが嬉しいのです。

コンクールというのは、何が起きるかわからないし、その場限りのたった一度だけの演奏で評価されるのですから、その時にうまく弾かなければなりません。でもそれがどんなに大変なことかは私がよくわかっています。

壁が立ちはだかっているときは、ピアノを弾くこと自体を楽しむこと。そして、たまたま賞をいただいた時は、素直に思いっきり喜ぶ。これだけです。音楽の神様は一人ひとりの毎日の姿を見ていて、試練を与えたりご褒美を下さったりするもの。本当にご褒美くれるのかしら?と不安な気持ちになる時もあるけれど、あきらめずにずっと続けていれば、きっといつかいただけるんだ、ということを改めて目の当たりにすることができました。


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ターシャの教え

2015年09月18日 | レッスンメモ
ターシャ・チューダーさんといえば世界的に有名な絵本作家であり、また、広大な自宅の敷地に広がる庭づくりを通じて、ガーデナーとしても大変有名な方です。今年はターシャ・チューダーさんの生誕100周年ということで、NHKが過去に放送したターシャの特別番組をBSで再放送しました。これは絶対観なきゃ、と思って全部で三篇にわたる放送を録画しておきました。それから数日かけて少しずつ観ていましたが、昨夜ようやく最後までたどりつきました。いやあ、ほんとに見ごたえのある番組でした。

番組ではターシャの生活の様子がつぶさに紹介されました。「ターシャの庭」では、以前、雑誌の写真で見たことのあるシャクヤクの花が咲き誇っていて、なんて素敵なんだろうとため息が出ました。たくさんのチューリップも見事でした。ただ、ターシャの魅力はこのように素晴らしいお庭や、数多くの作品にとどまるものではなく、彼女の生き方そのものにあるのだと思います。それをじっくりみせてくれたのがこの番組の一番良かったところだと思いました。

今から100年前、ボストンの裕福な家庭に生まれたターシャは、とても風変わりな少女だったようです。農作業や家畜、小動物のお世話が大好きで、お裁縫もお料理も何でも自分で上手にやってしまう。それにもまして大好きだったのがもちろん絵を描くこと。とにかく小さなころから夢見る夢子ちゃんで、同時に、なんでも自分の手でお世話したり、作ったりするのが大好きな自立心あふれる女の子だったようです。

そんな彼女がバーモント州にある広大な土地を手に入れてそこに移り住んだのは57歳の時。自然と共存する形での暮らしにあこがれて第二の人生をスタートをしたのがその年齢なのです。それは彼女自身が口にする夢への切望(デザイア)とそのための努力や忍耐(ペイシャンス)をずっと続けてきたからできたこと。90歳を過ぎたターシャが、自分流のその生き方をつらぬいて、自身の最晩年の日々を心から楽しみながら静かに暮らしている姿は感動的でした。彼女を突き動かしている原動力は「デザイア」なんですね。つまり何かを焦がれるほど強く願うこと、求めること。人には(特に若いころには)誰でもそんな「デザイア」がありますね。「夢」と言い換えてもいいかもしれません。だけど往々にして人生はそんなにうまく運ばないもの。年月を経るにしたがって自分のデザイアや、夢と向き合うことを自分であきらめてしまうことがあります。だけどターシャは何度も強調するのです。「ペイシャンス」つまり忍耐すること、これが大切なんだと。ターシャは「夢をかなえるために焦ってはダメ。ずっと忍耐強くあきらめずに、ずっと夢を追い続けるの。ず~っとね」と、さらっとした口調で、しかもきっぱりと語るのです。

最後の最後まで忍耐強く、自分のデザイアに沿って生きていく、その凛とした強さ、わたしはこれに打たれました。見習いたいと思いました。

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違う切り口、新しいアイディア

2015年09月17日 | レッスンメモ
前回書いたように私はピアノを学ぶ一人として、コンサートやセミナーに通うよう心がけています。そこから学んだことを自分の演奏や生徒たちへの指導に活かしたいからです。自分とは違う切り口で曲をとらえたり、自分に足りない知識や演奏テクニックなどを学び続ける。これは私にとって大切なことです。同じことは生徒たちにも言えます。色んな機会をとらえて、私以外の人やピアニスト、CDからも貪欲に吸収してほしいと思っています。

そんな機会を生徒たちに提供する試みの一つとして、私は時々自分の教室に素晴らしい先生をお招きして、生徒たちにレッスンしていただくようお願いすることがあります。いつもの先生(私)とは違う有名な先生にレッスンしていただけるということで、もうそれだけで生徒たちはピリッとします。先生が違えば目の付け所も違うし、指導のポイントが違ってきます。同じようなことを指摘するときでもその説明の仕方、言葉使いが違います。そうすると生徒への伝わり方も違ってきます。生徒たちからみればいつもと同じ曲のレッスンなのだけど、それを新しい切り口と新しいアイデアでとらえ直すとても良い機会になるわけです。

前回、わざわざ東京からお越しいただいたのはウララ・ササキ先生です。ウララ先生はイタリアで育って、その後「ウィーン国立音楽大学ソリストクラスを“審査員全員一致最高点”を得て首席卒業」されたというすごいお方。演奏活動や教育指導で全国を飛び回っていらして、そしてなおかつ子育ての真っ最中という、ものすごいハードスケジュールの中、無理を承知でお願いしたところ、快くお引き受けいただいて、とても感謝しています。

普段私たちが当たり前のように使っている楽語はそのほとんどがイタリア語ですが、イタリアで育ったウララ先生はそのイタリア語が本来持っている意味をイタリア人と同じようにご理解されていて、それを子供たちにわかりやすく教えてくださるなど、目からウロコが落ちるようなお話がたくさんありました。しかも音楽性についてはあのブッフビンダー先生の愛弟子!ということでまさに正統なウィーン流。もちろん生徒たちや曲のレベルに合わせたご指導ですから、基本的な事柄が中心ですが、たとえ同じようなことを伝えるにしても私とは言葉の選び方が違うということがしばしばでした。それによって生徒の理解が違ってくる。違う言葉で違う表現で伝えてくれる、そうすると今まで見えていなかったことがスッと見えてくるようになる。それがいつもとは違う先生から学ぶときの良い点です。

ウララ先生には朝から晩まで二日間にわたって生徒たち(大人も子供も)を見ていただきました。貴重な機会なので、ものすごくタイトに詰め込んだスケジュールで申し訳ないほどでしたが、ちっとも焦らず優しく生徒たちに接してくれました。たくさんのアイディアもご提案いただき、とても興味深いレッスンでした。そして私には経験のないイタリアやウィーンのお話も、生徒達にクラシック音楽の故郷、ヨーロッパの世界に思いを馳せる貴重なきっかけになったと思います。

今後も生徒たちのためにこういう機会をできるだけ作っていきたいと思っています。生徒も私も一緒に学んで一緒に伸びていきたいですね。そうすれば、ますますピアノが楽しくなっていくと信じています。

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赤松林太郎先生セミナー

2015年09月15日 | レッスンメモ
長年ピアノを教えていると、自分なりの教え方というものが知らず知らずのうちに出来上がってきて、ある程度パターンが決まってくるようなところがあります。でもモーツァルトならモーツァルト、ハイドンならハイドンのソナタでも、いろんな解釈や弾き方があるし、生徒の個性の違いも考慮に入れると、指導の仕方はこちらのいつもの流儀を押し付けるばかりではいけないと思うのです。自分流を確立するというのはとても大切なことですが、その「自分流」の中身が古くて、狭くて、しかも、あの生徒には合うけど、この生徒の個性や感性には合わないという可能性だってあります。

だから、常に楽曲に対して新しい発見をしなければならないし、その為には自分自身が研究しなければなりません。勉強しなければなりません。日々自分も進歩していかないと、生徒たちに常に新しいことを提供できないのです。

というわけで昨日、赤松林太郎先生のセミナーに出かけて勉強してきました。先生のバロックについてのお話しをおうかがいするのはもう3回目になりますが、毎回切り口が違っていて、無尽蔵とも思える知識の豊富さに驚かされます。それに昨日は、講義の後に先生のミニ演奏会があって、その演奏がすごかった! 私は赤松先生の演奏を聴いたのは初めてでしたが、バリバリ演奏してグイグイ引っ張って行って、あっという間に会場が「赤松ワールド」に染め上げられました。スカルラッティもピアソラもよかったけど、アンコールの「剣の舞」!いつも先生がおっしゃってる「オーケストラが大好き」というのが手に取るように伝わってきました。講義と演奏の両方とも素晴らしくて、参加する側としては一粒で二度美味しい、とても充実した勉強ができました。

ほ~んとに素晴らしいセミナーでした!

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ピアノは生き物

2015年09月14日 | レッスンメモ
秋になり、空気が乾燥してきました。ピアノにとっては喜びの時でしょう。梅雨入りから始まって蒸し暑い夏の間、ピアノにとっては試練の季節です。もちろん大事なピアノのために空調にはとても気を使っています。エアコンと乾燥機を駆使してできる限りの手を尽くしていますが、やはり完全な湿度管理はむずかしい。どうしても重たくねっとりとしたタッチになって私を困らせます。日本の夏、特に九州の夏はピアノには厳しい場所かもしれません。

ピアノはその本体はもちろん、いろんなパーツに木を使っています。木は切られて木材になって、もう生きてはいないと思うのは大間違いで、木材になっても呼吸していて水を欲しがるものだと、ピアノを触って音を出しながら長年感じています。木造建築の住宅もそうですね。我が家は木造ですがこの家を作るときに、設計士さんや大工さんが、木材のもつ生命力についていろいろ説明してくれたことを思い出します。

生活の中でも空気が乾燥してくると、シーツもお肌もさらさらになって気持ちよくなります。そうするとなぜか大きく息を吸いたくなって、庭の緑の香りをいつも以上に感じるし、ピアノの部屋に入るとピアノの木の香りまで分かるようになります。決して新しいピアノではないのですが、それでもかすかに木の香が漂ってくるのです。

ピアノは常に呼吸しながら暑苦しい夏に耐え、秋を待ちわびて、一機に吸いすぎた水分を外へ発散し始めるようです。でも、その繰り返しがピアノを大いに狂わせます。夏の疲れが出た私のピアノたちは、「早く調律してくれ~」と叫んでいます。6月に調律してやっと今週末に調律することができます。もう少し早くしたかったんだけど、なかなか日程があわず・・・、ごめんねピアノさん。

ピアノは生き物です。本当に日々時間の中でも表情が変わります。それを敏感に感じてそれに反応できるような技量を身につけなければなりません。耳をすませ、ピアノと深いところで交信して、そして、タッチを操るコントロール力を身につける。ああ、とても難しいことですね。でも長年同じピアノと付き合っていると、その辺の感覚が少しずつ分かってきて、うまくコントロールできることもあります。こうなるともう本当に単なる生き物ではなくて、私の大切な相棒ですね。さて、今日の私の相棒のご機嫌はどうかな? 最近ちょっとくたびれ気味だけど、もうすぐ調律だから、もうひと頑張りね。調律というのはピアノにとって温泉リフレッシュみたいなものじゃないかしら? お互い体のケアを大切にして末永くお付き合いしたいですね。

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いつも感心していること

2015年09月11日 | レッスンメモ
今の世の中、子どもたちにとっての楽しいことってたくさんありますよね。テレビ、ゲーム、パソコン、メールやライン、読書。運動以外でもこんなにあって、これにスポーツが加わるともっとたくさん。しかも、塾やバレエ、お習字、ソロバンなどの習い事が加わるともうほんとにめちゃくちゃ忙しい子供たち。そんな中で、数々の誘惑や決められた予定の合間を縫ってピアノの練習をしてきてくれる生徒たち。もう、それだけで偉い!

たくさんの曲をこなし、大人顔負けに忙しくしているのに、しっかり練習してきてくれて、ピアノ教師として本当に嬉しいことです。子供たちのスケジュールなどをお母さま方から聞いていると、よっぽど時間の使い方を工夫しないと時間が足りなくてどうしようもないよねというのは、手に取るようにわかります。だからいつも私は、生徒たちをスーパースターだと思っています。もちろん自分の中での葛藤はあるでしょう。「ああ、今日はもう疲れた」「ああ、今日はやりたくない」「今日は時間がない」 うんうん、分かりますよ。そういうの先生に百回言ってもいい。先生もちゃんとわかるから。それでも最終的にはみんなちゃんとやってくれる。これが偉い!

私も自分の練習しながら、生徒を指導しながら、たまには手抜きでも家事をし、庭を愛し猫をかわいがる。それに買い物もしたいし、旅行にも行きたいし、なんて言ってると時間足りないと思うこともないことはないけど、時間は自分で作るもの、ですよね。そんな生徒たちに感心しながら、生徒に背中を押されている自分がいます。そして今度は逆に、生徒の背中を押し返す!(笑)

こんな風に愛すべき生徒たちとお互いに背中を押して励まし合って、一緒に音楽を学んでいけるのは、私にとって最高の幸せです。


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指がフニャリ

2015年09月09日 | レッスンメモ
ピアノを弾くうえでも、フルートを吹くうえでも、歌をうたうでも、なんでも音楽そのものを表現することが一番大事ということは、皆様、百もご承知です。さて、ピアノを弾くということはピアノに自分の代わりに歌ってもらって音楽することなのですが、その動作をつかさどっているのが最終的には指ということになります。

自分の表現したいことが自分の内側(あたま?耳?心?)にあってそれを表現するためにピアノという道具を介して表現する。そのピアノの鍵盤と自分の内側を結んでいる接点は指先。ここにピアノさんと自分との交信場所があるわけです。道具であるピアノが生きたピアノになるのは指を使う魔術師であるピアノ弾きが指で鍵盤と交信した時ということになります。

しかし、自分の内側と手、指などの間には明確な境界線がありません。一生懸命になればなるほど、体は踊らんばかりに揺れて音楽しているつもりなのに、肝心の指にそれがうまく伝わらず、うまく表現できていないことが多々あります。自分の表現したい音楽は確かに体の中にあるのに、実は指がナマケモノになっているということが多いです。体の中の音楽をきちんと指に伝えるためには、体はどんと構えて、指がちゃんということきいてくれているか、その監視役に回らなくてはいけません。指が鍵盤を操り、自分の思うようにやってくれてるかどうか、耳を凝らして監視し続けるのです。ここではこの音が欲しい、と思っているときに指がふにゃりふにゃりしていたら、その思いが伝わりにくいです。指は鍵盤に自分の思いを伝える大事な役目を果たすのですから、しっかりしていなくてはいけません。

指を鍛えるというのはそういう意味で鍛錬して、10本の指がそれぞれに自分の思いをきちんと伝えるエキスパートになってもらうということ。私は時々自分の10本の指先の爪のところに一人ずつ、10人の小人が住んでいるということをイメージします。10人の小人にはそれぞれ個性があって、素直な子や気難しい子。隣同士仲が良かったり知らん顔してたり。そんな小人たち一人ひとりをほめて、なだめて、何度も何度もお付き合いしてもらって、こちらの思い通りに鍵盤の上を仲良く飛び跳ねてもらう! こんなこと数年前にもブログで書いたかもしれませんね。いつもいつも言うは易し行うは難しです。教室でレッスンをしていると、せっかくピアノが大好きになって音楽の魅力を全身で感じてくれて、それを一生懸命表現しようと思っているのに、肝心の指がフニャリになっちゃうという生徒が少なくないというのが現実です。指をしっかり鍛える。改めてこの取り組みを強化しなきゃと思った次第です。
 

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まだ成長できる?!

2015年09月08日 | レッスンメモ
先日、ある大人の生徒さんのレッスンをしていて、つくづく感じたことがありました。年齢は私とそんなに変わらない方なのですが、数年前と比べると目に見えて、確実に、格段に上達していらっしゃるのです。以前はあんなにてこずっていた曲、一度あきらめて「やっぱりこの曲無理なので、やめておきます」と途中でご自分から手放された曲。その曲に今年もう一度挑戦するという気持ちになって、挑戦してみたら、今回は、なんと、素晴らしく成長した証がはっきりと確認できました。これにはご本人も驚きや嬉しさでいっぱい! もちろんそれは私も同じ。あんまり嬉しいので教室で二人で思わずはしゃいでしまいました。

これには勇気をもらいました。私ももうずいぶんのお年頃、まだこれから先も「伸びる」とか「変わる」だとかの余地は、私に残っているのかどうか? 自問自答の毎日ですが、目の前で大人の生徒さんがこんなに変わったことを証明してくれたので、これは私も頑張らないわけにはいかない。年齢と才能は言い訳に使ってはいけませんね。要はやることです。やり続けること。積み重ね続けるということ。そうすればきっと・・・!

さて、この秋は私自身、譜読み三昧の日々が続きます。早く譜読みを終わらせて弾きこんで音楽そのものを学びたいです。自分が学んでそれを生徒さんに還元していく、それが私のスタイル。

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古典派の季節

2015年09月07日 | レッスンメモ
秋の風を感じると、ドイツものの音楽が恋しくなります。バッハ、ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルト、ブラームス、シューマンなど。もうピアノ科としては、クラクラするほどの大作曲家たちです。

そのドイツものの中でも、特に古典派の作品が弾きたくなります。秋になると空気が落ち着いてきて、自分のあるべきところに戻りたいという気持ちになります。古典派の作品は、自分の中で小さな頃から慣れ親しんだ、懐かしいお家に帰って来たような気持ちにさせてくれます。

私の子どもの頃の先生方の多くは、まずは古典派(ソナチネも含めて)をやってからロマン派や近現代の作品を与えていた方が多かったと思います。そういう時代でした。私も古典派をある程度やってからロマン派の作品をもらいました。初めてロマン派の作品をもらった時はとても嬉しかったです。ロマン派を知ると、たちまちその虜になり、ロマンチックで派手な曲は子どもや若い頃の私にとってとても魅力的でした。現代ピアノの力を思う存分活かせるように作ってある作品が多いということもその一因だと思います。私の場合はロマン派の名曲に出会うと、それにはまってしまって、それからしばらく古典派をあまり好まない時期すらありました。

でも今、年月を経て思うことは、古典派の大切さ。古典派をきっちり勉強するとしないとでは大違い。古典派がクラシック音楽にとっていかに大事か身をもって知るようになりました。古典派の特徴といえばまず、構成がきっちりしていること、ごまかしの効かない高度なテクニックが要求されること、曲の奥が深いということなどが思いつきます。何か個人的感情や気分で弾いてはいけない奥深いものが要求されるのです。個人的感情や気分を前面に出し過ぎてしまうと、かえって悪趣味(ダサイ感じ)な感じになってしまって古典派らしくなくなったりします。だからといって自由度が少ないかというとそんなことはなくて、むしろとても自由です。しかしロマン派とは全く違う雰囲気をもっています。

というわけで、古典派の作品をたくさん聴いていると古典派が好きになってきます。好きになれば当然またどんどんそれらを弾きたくなる。今年の発表会では中学生たちの曲をほとんどバロックと古典派にしたのも、実はそれが理由。生徒たちにもっともっと古典派の魅力を感じ取ってほしいという深謀遠慮(?)からです。発表会は11月。これから益々クラシックの季節になってきます。私の大好きな季節です!


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気持ち新たに

2015年09月03日 | レッスンメモ
長くて熱い、充実した夏が終わって、いよいよ9月。私は束の間の休暇をとって、軽井沢に出かけてきました。羽田で母と待ち合わせして一緒に北陸新幹線に乗りました。高齢の母ですが何とか元気でいてくれていることに感謝しています。毎年、母がとても楽しみにしている親子旅行。今年も実現できて良かったです。

軽井沢滞在中は雨模様だったこともあって、ゆったり、のんびり、静かに過ごすことができました。ピアノのない環境でぼーっと景色を眺めていると頭の中が空っぽになるかなと思っていたら、大違い。やっぱり浮かんでくるのはこれまでのこと、今後のこと。仕事のこと、生徒たちのこと。ピアノや楽譜が手の届くところにないので、本当に腰を据えてじっくり考えることができて良かったと思います。

昨夜帰ってきて、すごいリフレッシュできたなーと実感してます。また、新たな活力が湧いてきたと感じます。よく考えてみると「新たな発見」なんて、そんなにないですよね。もうとっくに分かっていることや当たり前のことと、どれだけ新鮮な気持ちで向き合えるか、これが大切なんだと思います。そのためには自分の方がリフレッシュできてないといけません。昔から知っている大事なことに、新たな気持ちで、今後もさらに一層心がけていきたいと思います。

・もっと謙虚に真摯にピアノと向き合う
・感謝の気持ちを忘れない
・時間の使い方をもっと工夫する
・自分への厳しさ!
これからも健康でしっかり働いていこうと気持ちを新たにしました

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