ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

「文化芸術活動に関わる全ての皆様へ」 by 文化庁長官

2021年05月12日 | レッスンメモ
楽しみにしていた「別府アルゲリッチ音楽祭」の全プログラムが中止になりました。コロナ禍の中、ぎりぎりまで開催への模索を続けたであろう関係者の皆さんや、出演を予定していた演奏家の皆さんの思いはいかばかりかと胸が痛くなります。コロナとの戦いの中で「文化芸術活動」は何がOKで何がNoなのか、どんな工夫と対策であれば認められるのか、これからもそれぞれの現場で試行錯誤が続くでしょう。

日本の文化芸術政策の中核をになうのは文化庁です。その文化庁の長官が先日「文化芸術活動に関わるすべての皆様へ」と題したメッセージを発表しました。その中で次のように述べています。

「これまでの新型コロナウイルス感染症との過酷な闘いの中で明らかになったことは、このような未曽有の困難と不安の中、私たちに安らぎと勇気、明日への希望を与えてくれたのが、文化であり芸術であったということです。文化芸術活動は、断じて不要でもなければ不急でもありません。このような状況であるからこそ、社会全体の健康や幸福を維持し、私たちが生きていく上で、必要不可欠なものであると確信しています。」

私も同感です。私は、私の小さなピアノ教室に集う生徒たちに、このことをしっかりと伝えていきたいと思います。

「文化芸術活動に関わるすべての皆様へ」 pdf版
令和三年五月 文化庁長官 都倉俊一


<以下、メッセージの一部を転載します>
「感染拡大のリスクをできる限り抑えながら、文化芸術活動を続けていくことは、不可能なことでは決してありません。したがって、文化芸術活動の休止を求めることは、あらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべきと考えます。皆様におかれては、これからも文化芸術に関する活動を、可能な限りご継続ください。文化庁長官として私が先頭に立って、そのための支援に全力を尽くしてまいります。
文化庁に設置した感染症対策のアドバイザリーボードの提言では、クラシックコンサート・演劇等の公演は、観客が大声で歓声、声援等を行うものではないため、観客席における飛沫の発生は少なく、感染拡大のリスクは低いとされています。これらの公演については、消毒や換気、検温、マスク着用の徹底はもちろん、観客席で大声を出さないことの周知徹底を行い、入退場時やトイレ等での密が発生しないための措置の実施や感染防止策を行ったエリア以外での飲食の制限、公演前後の練習や楽屋等での対策等を業種別ガイドラインに基づき行えば、リスクを最小限にしながら実施することが可能です。」
コメント
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