ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ハーイック・カザジャン、本多昌子コンサート

2018年10月29日 | レッスンメモ
昨日は別府のビーコンプラザで、ヴァイオリニストのハーイック・カザジャンさんとピアニストの本多昌子さん、お二人の共演によるコンサートに行ってきました。このお二人、前の日に大分空港に着くとそのままそろって我が家にやってきて、バリバリ猛烈に合わせ練習をなさいました。お邪魔にならないように私は部屋の外で聴いていましたが、素晴らしい音の掛け合い、織りなす調べの美しさ。本番前日のプロの本気モードの練習を独りで味わうという貴重な経験をさせていただきました。

さて、コンサート当日、オープニング演奏をつとめたのは、私の教室の生徒で高校二年生の村上鈴花さん。ショパンのエチュードとベートーヴェンのソナタを立派に弾いてくれました。そしていよいよ主役の登場です。お二人の演奏は前日の練習でたっぷり聴かせていただきました。そのときも素晴らしいと思いました。ところが当日、二人がつくりだした音はさらに、もっともっと素晴らしくて、感動しました。「本番に強い!」これ、プロにとって一番大事なことですよね。きらめくようなつやがあって伸び伸びと通るヴァイオリンの音色と、何色あるのでしょう!と思わせるほど多彩なピアノの音色。これらが互いに支え合い、突っ込み合いして織りなす音楽のタペストリー。ホール一杯に音楽の色と香りが広がる、こんな演奏を聴ける幸せなコンサートでした。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実りの秋、実りある練習!

2018年10月19日 | レッスンメモ
すっかり秋です。お天気のいい日は最高に気持ちの良い時期。ウォーキングも再開しました。実りの秋にふさわしく、美味しいものがたくさんなので身体の方がこれ以上実らないように気をつけなければならないところです。

さて、ピアノの方も実りあるものにしたいですね。最近よく思うのが、「実りある練習」の大切さです。ピアノの練習と一口で言っても、「練習のための練習」と「実りある練習」の二つがあります。練習のための練習とは、練習本来の目的を見失って、決められた練習を決められた時間、今日は何分やった、何時間やったと、とにかく(お母さんにしかられないように?)やってしまうのが目的の練習です。とりあえずピアノの前に座って一定の時間を過ごすので、自分自身も怠けていないと安心できるところがミソです。

一方、「実りある練習」というのは「少しでも進む、うまくなる!」ということを目的として取り組む練習です。こんなの当たり前のことだと思うのですが、この基本的なところを忘れる子がけっこういます。毎日いろんなことをやらなきゃいけないうちに、ただ一定の回数繰り返すとか、ただ一定の時間続ければいいという風になりがちなんですね。そうではなくて、「ここのところ、昨日より良くなったかな?」と、自分で自分のピアノを確かめながら練習することが大事です。何度も何度も繰り返して確認する、もっと言えば自分が自分の先生になって、自分の練習をチェックする、これが大切なんです。「もう、これだけやったから、今日はオッケー!」ではなくて、「今日はここのところ、やっとできるようになったから、明日は次に進もう!」とか、「今日はまだうまく行かないから、明日、もう一度できるまでやってみよう」という風に、「進み具合」を中心に据えて、練習の量と質を工夫していくのです。

こうした「進み具合」は生徒一人ひとりによって違いますので、当然、日々の練習計画は生徒一人ひとりについて違ってきます。私と一緒に練習計画を立てて取り組んでもらいますが、こちらの思惑通りに進まない時は、何度でも練習方法やタイムテーブルをチェックし直して、効果的な練習プランの組み立て方を細かくアドバイスします。

みんなもっともっと実りある練習をして、もっともっと弾けるようになったら、もっともっとピアノが楽しくなります。これだけは間違いありません。今日も生徒さんたちと、張り切ってピアノの時間を過ごします

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランちゃんは元気です

2018年10月02日 | レッスンメモ
先日、初めてお話しした先生から、「ランちゃんは元気にしてますか?」と声をかけられました。ブログをみてくださっていたのですね。その方も大のねこ好きでいらして、ねこのお話で思いがけず盛り上がってしまいました。というわけで今日は久しぶりにランちゃん登場です。19歳になるランちゃんは教室の生徒(大人を除く)の誰よりも年上です。今はとっても元気ですが、去年の9月は大変でした。持病の腎臓病に加えて腫瘍の摘出手術をうけて、これが23針を縫う大手術で、1ヶ月以上、生死のさかいをさまよっていました。その後、何とか回復してくれてほんとによかったです。

この時の経験を経て色々と学ぶことがあったので、猫を飼っていらっしゃる皆様の参考になればと思い、ちょっとまとめてみます。

ねこは高齢になると腎臓病になりやすい。いったん腎臓病になると、これは治らない。食餌療法と点滴で悪化を遅らせることしかできません。点滴は費用も時間も手間もかかる。可能な限りしてあげたいけど、限界はあります。我が家は点滴は一ヶ月でやめて、食餌療法だけにしました。もちろん覚悟した上での選択です。問題は食べてくれないことでした。ここ重要です。原因が何であろうと、動物(たぶん人間も)は食べなくなると「危ない」そうです。食餌療法のことはしばらく忘れて、好きなものでも何でもいいからとにかく食べさせてとお医者さまにいわれましたが、全く受け付けてくれず、どんどんやせていきました。どうすれば食べてくれるか、試行錯誤の末、たどりついたのが、これ。シリンジを使った強制給餌です。

腎臓病のねこのための療法食(カリカリ)をすり鉢に入れてお湯をかけ、しばらく置いてふやかします。その後すりこぎでトロトロになるまでよーくすります。それをシリンジ(針のついてない注射器みたいなもの)に入れて、口の中にプシュッと、数回に分けて投入です!

最初はちょっとコツがいるのですけど、毎日やっていると段々慣れてきます。これのおかげで、ランちゃんの体力が徐々に回復していくのが目に見えてわかってきて、ほんとに嬉しかったです。あれから丸一年経ちましたが今でもこの食事法は続けています。少しづつ自力でほかの食事も食べるようになってきたし、体重も戻ってきました。食べることってほんとに大切だなあとランちゃんに教えてもらいました。なので、私も元気に健康でいたいと思って、しっかり食べてたら・・・、うぇーん、なにこれ、体重計こわれてんじゃないのぉー!!!!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする