ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノ部屋のお助けマン

2016年10月27日 | レッスンメモ
ピアノは湿度によって、ピアノの鳴り、響き、タッチの軽やかさなどが随分違ってきます。秋は空気が乾燥してきてピアノには良い季節です。私はこの季節にピアノを弾くのが一年中で一番好きなんですが、今年は秋晴れが少なくて例年より湿度が高くて、ちょっと残念。

ピアノ部屋というのは普通の部屋と違って、防音と湿度管理にものすごく気を使いますよね。防音に気を使うということはドアや窓を閉め切るということですから、当然部屋の空気は汚れやすくなります。そこで空気清浄機の力を借りることになります。湿度管理については除湿機の力を借ります。日本の梅雨や秋の長雨といったシーズンは特にピアノにとっては辛い時期ですからエアコンと除湿機を併用して対策します。

というわけで、空気清浄機と除湿機について、これまで色々な製品を試してきましたが、ついに、「これだ!」 という優れものに出会うことができました。今年の梅雨時に買った、ダイキンの空気清浄機兼除湿機です。とってもパワフルで、部屋の空気が「変わる」のが実感できます。もっと早く知ってれば良かったと思うくらい優秀な「ピアノ部屋のお助けマン」です。

今年は秋になってもどういうわけか気温も湿度も高い日々が続いています。だからエアコンもこの「お助けマン」も相変わらずフル稼働の毎日。使い過ぎてこわれなきゃいいけどな。。。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学コン北九州本選を聴きにいきました

2016年10月25日 | レッスンメモ
先週の日曜日、全日本学生音楽コンクールの北九州大会本選を聴きに行ってきました。朝一番から、小・中・高すべての部門の演奏を聴きました。本当に素晴らしい演奏の数々に出会うことができて、とても充実した幸せな時間でした。

小学生の部で特に強く印象に残ったのは、ハイドンとベートーヴェン。ハッとするようなハイドンの世界、細やかで、上品でそして楽しいハイドンの世界! そんなハイドンを聴かせてくれた演奏者がいるかと思えば、ベートーヴェンを弾いた別の演奏者は、暖かくて、ギュッと詰まった音色を響かせて、ハイドンの優雅さとは違う、しっかりとした充実感のある音楽を聞かせてくれました。どちらも素晴らしい演奏でした。

中学生以上になると、皆さんほんとにもう、さすが、という感じですね。ラヴェルの演奏で、カラフルな音とリズムの楽しさを存分に表現した演奏、また、指の瞬発力が違うんでしょうねえ、若さと躍動感にあふれるショパンを聴かせてくれた方、そして、これがブラームスだ!と思わせる、納得の演奏。本当にいくつもの素晴らしい演奏に出会えて、今年も幸せでした。

私の教室の生徒は、ただ一人4年生で頑張りましたが、まだまだこれからという結果でした。それでも今もっている力はちゃんと本番で出せたと思うので、その点は立派だったと思います。本人にとってもいい経験になったことでしょう。私も生徒もまた勉強して、頑張りたいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習という旅

2016年10月21日 | レッスンメモ
私が知っている限り、ピアノをうまく弾く人は、やはり練習の鬼でもあります。天才ピアニストと称される人たちも含め練習しまくっています。世界を渡り歩いているピアニストは、寝ても覚めてもピアノを練習してきた人たちです。私自身、自分の演奏も練習が足りないとそれだけでステージが怖いです。生徒たちの本番を色々聞いていると、やはり練習した分だなと思うことが、ほとんどです。

ピアノの練習を語る時、必ず問われるのが「量」と「質」です。でもそこには順番があると思います。私はまず「量」が大切だと思っています。まずは量をこなすこと。その量があって初めてどんなことが自分に欠けていてどんなことをしなけれなならないか、わかってくるものです。でも、ただ闇雲に練習を続けていても、だめな時がやってきます。その時こそ、どんなふうに練習するか、です。そこから練習の内容=質の工夫が始まるのです。

「自分の音をよく聴いて」と言われますが、本当にそうです。自分の練習の音に耳を澄まして、自分の演奏を自分で批評する気持ちで練習する。それから、同じ「聴く」でも練習している曲を自分以外のピアニストやその他の音源で聴いてみる。そして、テクニック的に足りないところは、どんな練習法が有効か工夫して色々試して考えながら部分練習する。全体の構成が今ひとつつかめてない、まとまりがないなあと感じる時は、楽譜全体を見直す、全体を大づかみに幾つかにまとめて頭の中で整理し直すなど、ただ弾くだけの練習ではないことをやってみる。などなど・・・。

私達のようなピアノの先生が生徒の皆さんに手を差し伸べられるのは、本当はこの内容の部分なんです。つまり練習の質の改善と工夫。そのときのその生徒さんに必要な練習の内容のアドバイスです。何しろ自分自身が身をもってずっとやってきたことですから、そこで苦しんでいるのなら、こうしてみてごらん、そこがうまくいかないのはこういう理由だから、こんな練習をしてみてごらん、と必要で効果的なアドバイスができるのです。

しかし、しか~し、練習の量は、先生にはコントロールできません。これは本人が自分で決めることです。先生はただ、「もっとやれ、もっとやれ!」というだけ。いつもこんな風に言われて生徒のみなさん、嫌になっちゃうかもですね。だけど、ほんとに練習の量というのは大切なんです。とにかくどんなにやってもキリがないピアノの勉強。結局は「この曲をこんなふうに弾きたい!」「この曲、もっとうまくなりたい」という欲求がどれだけ強いかが、鍵かな?その曲に憧れて、どんな音色をだすか、どんな表情をのせて演奏しようかと工夫しながら、曲と手を繋いで一緒に、練習という旅をする。そしてその途中で見えてくる風景を楽しむ。こうして練習自体を楽しむこと、これが長く練習を続ける秘訣です。

庭のキンモクセイが満開です。毎朝すてきな香りに癒やされます!




クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第44回大分県音楽コンクール本選会

2016年10月17日 | レッスンメモ
昨日は大分県音楽コンクールの本選の日でした。教室からは小学3・4年生の部と中学生の部に生徒が参加して、それぞれみんなよく頑張ってくれました。その結果、3・4年生の部では1位と2位、中学生の部では1位と3位をいただくことができました。健気に熱心に毎日頑張ってる生徒たちの姿を見ると、みんなの喜ぶ顔を見たくなります。みんなの喜ぶところを見ることが私の喜びです。これは本当に私の本心です。

コンクールの結果は、嬉しかったり残念だったり、その時々で色々ですよね。コンクールに挑戦するということは、毎日毎日、本番のその日の朝まで、曲に真剣に取り組むということです。それができた子はもうすでに、そこまでの過程で目標のほとんどを達成していると思います。もし、悔しい結果だったときは、何が足りなかったかを学ぶ一番良い機会です。この次に向けて新たな一歩を踏み出しましょう。落ち込む必要はありません。

でもね、コンクールの結果よりもっと本質的に大切なことは、自分自身、音楽を楽しめているかどうかです。「本当にこの曲大好き!」という気持ちで曲を大切にして曲や作曲家へのレスペクトを忘れないようにする。そしてとにかくこの曲が弾けて楽しい! それが本番でこんなにうまく弾けてほんとに幸せ~!と感じられたかどうか、これが一番大切なことだと思っています。演奏直後に、このような喜びを感じながら、舞台袖に戻って行けたら、それが一番ですよね。

そうやって、コンクールを経験することによって自分を見つめ、曲を見つめ、仲間と励まし合ったり切磋琢磨して、ピアノを深く楽しんでほしいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アハハ・パワー

2016年10月11日 | レッスンメモ
ピアノの勉強に終わりはないです。深く学べば学ぶほど、やることがたくさん出てきますね。生徒さんたちも一生懸命やればやるほど、これもやらなきゃ、あの練習もやらなきゃ、とやることがたくさん。

終わりが見えない果てしないゴール目指して、心が折れそうになる時もあります。でもね。逆に、それを楽しむってこと大事ですね。あれもやるべき、これもやるべき、こうするためにはこんな練習! ということが続いてアップアップになった時、「うわぁ~!アハハ!やるべきことがあり過ぎる~」「こんなのできっこないんじゃないの~、アハハ!うそみたい~」と笑い飛ばして跳ね返す。「信じられない! もう、ほんとに笑うしかないじゃん、アハハハハ」とたくましく、カラッと笑って挑んでいく。

こんな風にいっぺん「アハハ~」と笑い飛ばしてから取り掛かっていくと結構楽しくなります。出来ない壁にぶつかったら、まず声を出して笑ってみましょう。「こんなの、みんなできっこないよ~、アハハ~、でもね、きっとできるようになってみせ~る!」

今週末は県のコンクール、次の週は学生コンクール、来月は教室の発表会、そしてその間、私自身もアンサンブルの本番があります。生徒も私も立ちはだかる壁を「アハハ・パワー」で乗り越えて、弾くこと自体を心から楽しみたいものです!

酔芙蓉が満開です。毎年すごい勢いです。これもアハハパワーかしら?

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

声には出さないけれど

2016年10月07日 | レッスンメモ
私の教室の最年少のかわいこちゃんは、とてもシャイな女の子。大きなクリクリの目をしていて、元気そうに見える女の子ですが、もう半年ちかく通っているのに教室の中では一言も声を発してくれません。「こんにちは」と声をかけると、少し微笑みながらうつむく。お母様が「ほらごあいさつしよう」というとママの後ろに隠れる。先生が怖い? そ、そんなことはないはず~。ピアノのレッスン、まだ小さいし無理しなくてもいいですよ、という話もしましたが、お母様によると、本人は「ピアノは大好きで、先生も大好き」レッスンも「やめたくない」とはっきり言うのだそうです。レッスンをしていて、それは、確かにそうだろうなと、私も感じてはいました。だけど、私の前では言葉に出してくれないので、ちょっと不安になっていたのです。

そこで気長に長い目で彼女を見ることにしました。なんせ声を出してくれないので、「ド」とか「レ」とかも答えてくれません。そこでカードを使いながらコミュニケーションを図ると、指差したりカードを取ってくれたりして反応してくれます。「オー!これはいける」と思って、音符もリズムもカードを使って教えることにしました。そのほか、おはじきや何やらをコミュニケーションのツールとして使います。そうすると、言葉には出さないけど、この子はちゃんと内容は理解しているということがわかるのです。

手をたたいてリズム打ちの練習をしようと言って、私が見本を見せてパチ、パチと手をたたく。続いて彼女にやってもらうと、手のひらを全然使わないで、小さな手のお指の先っぽだけをちょんちょんと合わせて、リズムをとっています。でも、そのリズムのとり方はかなり正確。この子はきっと自分の中ではちゃんとわかってる。確信した私は、この子にとって初めての発表会に向けて曲をわたして、一歩一歩着実に進めていくことにしました。

最近はだんだんうちとけてきて、ママの後ろに隠れることはなくなりましたが、まだお声は出ません。その代わり私が教えたときに、少し斜め向こうを見ながらではありますけど、こっくりとうなずいてお返事の代わりをするようになってきました。そうしていると、昨日のレッスンで初めて、私の目を見てこっくり、力強くこっくりとうなづいて、私が言ったとおりにきちんと弾いてくれたのです。しかもそれに続いてリズム打ちも、初めてしっかり手をたたいて、大きな音を出してやってくれました。感動! しかもレッスンが終わった後、さようならのご挨拶のときにはニコッと笑顔を見せて手をふってくれたんです(まだ声は出してくれないけど)。なんだか、ぐぐっと近づいた瞬間だと感じました。これを機に一気に行きたいけど、焦らない焦らない。長い目で見守り続けていこうと思います。


クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音をイメージする

2016年10月04日 | レッスンメモ
10月に入り、はや4日。先日、本多昌子先生のカンマームジークコンサートを聴きに、東京へ出かけてきました。本場ウィーンの香り漂う上品なアンサンブルを堪能できて楽しかったです。久しぶりに娘とも会って、親子でトーク、ショッピングなど楽しみました。

そして翌日にはあわただしく羽田へ駆けつけて家路に。家についたら数人の生徒たちの弾き合い会。う~ん、聴いていて思うことは・・・「音をイメージする。出す前にイメージしてから音にする。こんな音が欲しいと欲する。」こういうことが大事なんだと強く思っています。だけど、実際には難しいことなんだなと感じています。まず、どんな音にしたらいいかということ自体が、よくわからない、ということがあるようです。やはり、どういう音が良い音なのか、そのことをまず知らなければ、どうイメージしていいかわからないということですね。たくさん良い音楽を聴くしかないかもしれません。世の中には多くの素晴らしいピアニストがいて、たくさんのコンサートや、録音があります。実際にコンサートに足を運んで生の音を感じるのが一番とは思いますけど、CDを聴く、YouTubeを聴くということも手軽にできます。そして、素敵な音に出会ったら、その音をどうやったら自分も出せるか、毎日毎日、今度は自分の音を聴いて、ああでもないこうでもないと、イメージした音を基に工夫しながら考えながら練習する。こんな地道なことをするしかないと思います。

でもまずとにかくイメージすることが大事。こんな音あんな音と、素敵な音を耳の中で鳴らしてピアノに向かいましょう!

コンサート終演後の本多先生と。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする