ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

衝動買い

2010年10月31日 | Weblog
昨日、午後買い物に出ました。めったに買い物にでないのですが、出たらあれこれ必要なものをまとめて買うので、丸半日つぶれました。日用雑貨、苗やガーデニング用品、食料それにお酒と回っているうちに時間がかかってしまったのです。

日用雑貨を見るのは大好きですが、ずっとその時間がなくて久しぶりに見て回ることができました。そこで、かわいいものを発見して衝動買い!

この人形(Key Pete)、冷蔵庫の壁に左手の強力磁石でくっついて、さらに右手の強力磁石で鍵をぶら下げているんです。別に専用の鍵かけがちゃんとあるのに、あまりに可愛くて思わず衝動買いをしてしまいました。けっこう強力な磁石で、見た目はつるした鍵がすぐおっこちそうで心配でしたが大丈夫、落ちないです。色もカラフルなものが各種ありました。迷ったけど我が家は緑にしました。

さて、今日で10月も終わり。今週は発表会明けのしばしの休暇でしたが、それも今日で終わり。来週からまたいつものペースでがんばります(家の中の整理整頓は、まだ終わってないのになあ・・・)。

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MARO

2010年10月30日 | コンサート
昨晩、NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀さん(通称マロさん)が率いるこの日限りのスーパーオーケストラ、「マイスター・アート・ロマンティカ・オーケストラ」の演奏会に行ってきました。それぞれの頭文字をとると「MARO(マロ)」になるというユニークなネーミングのオケによる演奏会でした。

このオーケストラ集団は、33人の比較的こじんまりとした編成ですが、メンバーが凄い。北は札幌交響楽団から、南は九州交響楽団まで、都響、新日フィル、大阪フィルなどのコンサートマスターや、それぞれのパートの首席奏者が集まった、錚々たるメンバーによる集団なのです。いつもは、それぞれ別のオーケストラでトップを務めているような、マイスターの名にふさわしい演奏者たちばかりがこの日の演奏会のために集って演奏したのです。


プログラムは、ハイドンの交響曲第88番とモーツァルトの交響曲第41番、これが前半。後半はベートーヴェンの交響曲第7番。いわゆるベト7です。2000人収容のグランシアタ・ホールの最前列から3列目の席でかぶりつきで聴きました。こんなに目の前でオーケストラを聴くのは初めてでしたが、団員のブレスやアイコンタクト、演奏中の表情の変化などを間近で垣間見ることができて、とても面白かったです。

前半はともかく、後半のベト7はこの人数で大丈夫かしらと思っていたのですが、そんな心配は一瞬で吹き飛びました。まあ、すごいメンバーですから、みんなが二人分の演奏をしていました。終楽章の迫力なんて、それはもうものすごくて、本当に感動しました!

今回のオケは指揮者なしで、すべてマロさんが「弾き振り」するという演奏会でした。指揮者がいないから、みんなお互いに聴き合っていて、その聴き合い方がマロさんを中心にぎゅっと集まっているような、音楽への集中度にすごいものを感じました。プロ中のプロの集団はさすがです。しかも、みんなとても楽しそうなんです。これが半端な楽しさではなく、超が三つつくくらい楽しそうに演奏していました。

アンコールでまた、エンターテイナーとしてもプロなんだというところを見せつけられました。音楽で笑いがとれる、一言もおしゃべりなしで笑いがとれる! いやあ、まいりました。でも、この日の演奏会はNHKテレビで放映されるらしいので、種明かしは控えておきます。本当に楽しい素晴らしい演奏会でした。皆さんも是非、テレビでご覧になって下さい。

NHK放送予定
11月21日(日)朝6:00~ NHK:BSハイビジョン
11月26日(金)朝10:00~ NHK:衛星第2

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1年間の目標

2010年10月29日 | レッスンメモ
発表会をひとつのくぎりに、来週から新たに教室はスタートします。みんな新しい曲を譜読みしたり、まだ合格できてない曲の続きの練習に取り組んでいるはずです。来週、始まったらまず来年の目標を書いてもらうことにしています。おおまかな大目標をとりあえず書いてもらい、その次にその目標を達成するためにはどうしたらいいかそのプロセスを考えてもらいます。そして次の週に生徒と先生で話し合って、具体的な計画を決めようと思っています。

私が一方的にその子にあったカリキュラムを作ることもよくあるのですが、話し合いができる生徒には、一緒に話し合って作っていく方が、より高い意識を持って練習に取り組んでもらえるんじゃないかと考えています。

そこで今週お休みの間に、まずは私が、私自身の練習カリキュラムをたてることにしました。コンサートで弾かなければならない曲を中心に、やらなければならない曲、やりたい曲、研究すべき事柄、聴かなければならないもの・・・・。とりあえず、羅列するだけ羅列して、そこから、それぞれの締切日を決めて行きます。そうすると、これとこれは2ヶ月では無理とか、これはなんとしても1カ月で終了させようとか、具体的になってきます。

それを実行するために、どこまで自分を追い込めるかが勝負ですけど、人間だれでも生活していると、とんでもない(想定外の)ことが、日常にポンと入ってくることがあるので、「計画には余裕を忘れずに!」というのが大切です。計画をたてると、また、1年頑張ろう!と思えてきます。

来年の予定帳はオレンジ色の表紙です。

今夜はオーケストラのコンサートを聴きにいきます。曲はモーツァルトの「ジュピター」とベートーヴェンの「交響曲第7番」。ものすごく楽しみです!!

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花より団子

2010年10月28日 | 思うこと
教室の発表会が無事終了したので、今週はピアノ教室はお休みです。というわけで、今日は家の整理と庭の手入れに挑戦です。久しぶりにホームセンターのガーデニング売り場に行ってきました。以前はよく通っていたのですが、なんだかんだと忙しくしているうちに、ここ3年くらいご無沙汰だったのです。

ものすごく立派なカサブランカの球根を見つけて、思わず買ってしまいました。

広い売り場をあれこれ見ているうちに、お店に並ぶ苗や鉢植えの種類の変化が目につきました。以前は、こぼれんばかりのカラフルなお花の苗が所狭しと並んでいましたが、今は商品の半分くらいが野菜の苗になっているのです。球根コーナーも(秋は、いろんな種類の球根の植え時ですが)ずい分縮小していて、野菜の種の袋が大きな場所を占めて、とても充実した品ぞろえです。

う~ん。「花より団子」ならぬ、「花より野菜」っていう感じ!! これも時代の流れということでしょうか? 景気悪いし、野菜高いし、食の安全も気になるし、確かに野菜は自分で作って食べるに越したことはないかも・・・。

今年はレタスが高過ぎていつものようにバリバリ食べられませんでした。まるで、お肉を買う感覚で野菜を買わなきゃならないので、野菜好きの私としては、痛い思いをしました。かといって、うちの庭でレタスはさすがに無理ですもんね。来年はトマト作ろうかな!

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京都への旅

2010年10月27日 | Weblog
京都に行ってきました。生徒の発表会が終わった次の日から、一泊二日の小旅行です。

京都は、以前から行きたいと思いながら、もう20年以上も行ってなくて、急に思い立って行ってきました。秋の京都、紅葉にはあと少し届かない感じでしたが、いろんなお寺の庭を観ながら、心を落ち着くひと時を過ごすことができました。庭の地面の苔が一面に緑のじゅうたんを敷き詰めているようで、緑のもみじと一緒にとても美しくて、本当に素晴らしい庭でした。

大原の「三千院 聚碧園(しゅうへきえん)」にて。

友人と二人で行った旅。お寺や庭の散策に加えて夜のホテルでのおしゃべりが大いに盛り上がりました。一日でこんなにしゃべって、なおかつ話すことがあるなんて、「女ってほんとにおしゃべりが好きだな」とよく男性がいうけど、本当だと思いました。

京都には、24時間くらいしかいなかったけど、楽しい旅でした。

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発表会終了

2010年10月25日 | レッスンメモ
発表会無事終了しました。

今年は、それぞれにチャレンジングな曲を練習し、発表してもらいました。

全体的には、少しずつ私の教室カラーというものが出始めたかなという感じがしました。少しずつ、私の指導方針が浸透しつつあるのかな?という手ごたえがつかめたような、そんな発表会になりました。もちろん、一人ひとり個人差はありますけれど、こつこつと真面目にやってきた生徒には、音楽の神様が降りてきて、これまでの中で最高に美しい音を披露してくれました。2日前までうまくいかなかったのを、見事に修正してくれて、本番でこれだけのことをしてくれるなんて・・・と嬉しくなりました。先生冥利に尽きます。


大人の生徒さんたちには運営のお手伝いをして頂いて、大助かりの発表会でした。演奏に、お手伝いに、皆さん本当におつかれさまでした。来年もまたがんばろうね!

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今日は発表会

2010年10月24日 | レッスンメモ
今日は、いよいよ愛野由美子ピアノ教室の発表会です。今年は、生徒たちにはピアノに集中してもらう年にしました。例年、ピアノの発表に加えて、小学生のみんな全員一緒に参加してもらって、オリジナルのミュージカル風ピアノ劇をやるのですが、今年は割愛です(楽しみにしていた生徒やご両親の皆さん、ごめんなさい)。それぞれ自分の課題曲にもっと真剣に集中して取り組んでもらうことにしました。

みんな今日に向けてどれだけ頑張ってくれたか、その過程、過ごし方で、結果も違ってくるということを学んでほしいです。

会場に持って行く子供用の「足台」です。小さな子でも足が届くように、そしてペダルも使えるようにするための補助道具です。

さあ、これから始まりです。みんな頑張って!

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頭でっかちになる前に

2010年10月23日 | レッスンメモ
さて、ショパンコンクールのピアニストたちの演奏に酔いしれていた私ですが、自分の練習もたまってきました。

いろいろと人のことを言うのは簡単です。自分で練習していていて、はたと思うことは、「とりあえず楽譜通りに弾こうよ!まずそこから。」ということになります。音楽は、楽譜をそのままなぞって機械のように演奏してもだめだと、口をすっぱくして言い続けています。楽譜をピアノにそのまま移しても何も伝わらない、それはただの作業に他ならない。でも、その作業すらきちんとできてないまま演奏するのはもっとよくない。これは言うまでもありません。

その作業がきっちりできて土台ができて、その上に「自分の音楽」をどう築きあげるかということです。土台がしっかりできてないと、めちゃくちゃの独りよがりということになります。しかし、その土台作りの作業がままならないということが多々あります。音楽の欲求が作業の終わる前からどんどん湧いてきてしまって、きちんとした作業がおろそかになってしまうことも。ここは改めて土台作りの大切さを忘れないように心がけようと、今一度自分を引き締めました。頭でっかちになって、あれこれ言う前に、さあ練習練習!

明日は、教室の生徒たちの発表会。これまでの練習、みんな、どれだけきちんとやれたかな・・・。積み上げた成果が発揮できますように!


今回初めて採用された Fazioli を選んだトリフォノフ。私も一度弾いてみたい!

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ショパンコンクール終了

2010年10月22日 | レッスンメモ
アルゲリッチ以来45年ぶりに女性ピアニストが優勝して幕を閉じた、第16回ショパンコンクール。今回のショパンコンクールは私としては今までで一番、興味をもってフォローした大会となりました。その理由は、インターネットで動画配信されて、毎日その様子を観ることができたからです。ほんとにすごい時代になったと思います。

優勝したユリアンナ・アブデーエワさん

すべての演奏をつぶさに観たわけではありませんが、全体の印象を書いてみます。

①ミスをひきずらないこと
②個性を発揮すること
③つかみ
④見た目も大事

当たり前のことですけど、ショパンコンクールの出場者でもミスをします。アブデーエワさんのファイナルの演奏でも音がよその音と重なったりすることは何度もありました。だけどそんなことにひるむことなく、あくまで自分の目指す音を、音楽を奏で続ける姿勢、これが大事だと思いました。時々、日本では減点主義の影響が強すぎて、ミスをすると演奏が委縮してしまう人が多いような気がします。「どんな風にこの曲を弾きたいのか」と尋ねられた時に「ノーミスで」というのでは答えになりませんよね。もっと積極的に自分の演奏というものを創り上げて行くような姿勢の方が高い評価を得られるのだと思います。

審査員の立場からするとこのコンクールの審査は肉体的にほんとに大変だろうなと思います。一体何曲、何回聴くことになるんでしょうね。審査員の皆さんだって私たちと同じ人間ですから、その集中力にも当然限りがあると思います。そんなとき、曲の出だしをほんのちょっと聴いただけで「あっ、この人いい」とか「う~ん、ちょっとな~」とか第一印象で、聴く姿勢が少し違ってくることもあると思います。その意味で曲の冒頭の「つかみ」は本当に大事ですね。

最後に、見た目。美人とか美男とかそういうことではないんですけど、例えばボザノフさん、その実力は誰もが認めると思いますが、あの身振りというか演奏中の「見た目」はやはりもう少し何とかならないかと思います。地元紙の批評にも、まるで「ハリウッドのオーディションを受けているよう」と冷やかされていました。ピアニストによって演奏が千差万別なように、身体の揺らし方や表情も千差万別です。それがまた面白くもあるのですが、中にはそれで損してる人もいるのではないかと思ってしまいました。もちろん、あのグレン・グールドも「見た目」を酷評されたそうですから、気にする必要なんてないとも言えそうですが、「コンクール」ということを考えれば、余計なところでマイナスはもらいたくないでしょうからね。それから特に女性の場合は衣装ですね。これも大事だと思います。

今回、日本人が一人も上位に進めなかった原因は何なのでしょう? 勝手なことを言ってみると、とてもきちんと音楽的にもテクニック的にもまとめているけれど、殻から出ていないかなという印象です。音楽の世界を小さくまとめ過ぎたかなという気がします。もっと踏み込んで思い切って表現すれば、違ったかな?と思いました。もちろん、このコンクールに出演すること自体ものすごくレベルの高い話で、全員素晴らしいピアニスト達だったということを認めたうえでの話です。

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ショパンコンクールその5 結果

2010年10月21日 | レッスンメモ
ショパンコンクールが終わりました。いやあ、楽しみました。ここ何回か、ちょっと興味が薄れかけていましたが、今回のショパンコンクールはレベルは高いし、パソコンで観れるし、素晴らしいリサイタルの嵐を堪能させていただきました。


優勝したアヴデーエワ、かっこいい!美人だし、背が高くて、あのパンツスーツがとてもよく似合っていました。これから、女性のピアニストの間でお姫様ドレスだけではなくて、こんなファッションもはやるかもしれません。

ファイナルをすべて終えた段階で、一番人気だったのは、地元紙にワルツを唯一理解していると絶賛されていたオーストリアのインゴルフ・ウンターでした。しかし結果は惜しくも2位。ファイナルを少し聴いた感じでは、実は私も彼が1位だと思っていました。第3ステージまで私の一押しだったブルガリアのボザノフは4位に終わりました。ファイナルの演奏では、彼の素晴らしさが出しきれなかった感がありましたが、その実力は文句なしだと思います。

The 16th International Chopin Piano Competition:
Prize
1 Ms Yulianna Avdeeva (Russia)
2 Mr Lukas Geniušas (Russia/Lithuania)
2 Mr Ingolf Wunder (Austria)
3 Mr Daniil Trifonov (Russia)
4 Mr Evgeni Bozhanov (Bulgaria)
5 Mr François Dumont (France)
6 not awarded

彼らは、もう世界に通用するピアニストとして活躍していける人たちばかり。それぞれのこれからが楽しみです。

ただ残念だったのは、これまで毎回のように入賞者を出していた日本のピアニストが、今回、入賞どころか第三ステージにさえ進むことができなかったということですが・・・。

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発表会間近

2010年10月20日 | レッスンメモ
母との旅行も終わり、昨日の夕方から仕事に復帰しています。もうすぐ、私の教室の発表会です。今年は、去年の反省も含め、例年より少し早目の準備をしたつもりでしたが、あっと言う間にこの日がやってきました。

毎年、発表会が開けることを嬉しく思うと同時に、毎回それぞれ実り多い発表会にしたいと思っています。生徒一人一人がこの発表会に向けて真剣に曲に取り組んでくれる事、そのプロセスがまず一番大事だと思っています。その次に、その取り組みが結果として発表会で実を結ぶこと。こうなると幸せですよね。

私はいつもは自分自身が演奏する側の方が多いのですが、演奏する生徒を見守る立場になると、また違うドキドキがあります。全員がわが子のような気持ちになるのです。ちょっと、つっかえたりしたら、ハラハラしてしまって手に汗握りながら、祈るような気持ちになります。

たった一人、ステージで孤独な環境で、しかもみんなに見られながらピアノを弾くということは、精神的にとてもタフなことです。私には発表会に出場する生徒の気持ちが痛いほど分ります。でもこの経験はとても貴重です。挑戦して自分なりにやり抜くということによって、確実に強くなることができます。謙虚になることができます。こうして何か一つ芯のあるものをつかんでいけるという事を確信しています。

10月24日(日)、午後1時から九電イリスで開催します。どななたでもお入りになれます。よろしければ、生徒たちの頑張り、是非聴きにいらしてください。


かわいいハロウィンのお菓子をいただいたので写真を撮ったら、後ろで魚を狙っているランちゃんが偶然写っていました。油断できない!

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母との旅行

2010年10月18日 | レッスンメモ
昨日から、母と一緒に小旅行に出かけています。親孝行?のつもりでこの旅行を計画をしました。母は78歳という高齢にもかかわらず、とても元気でしっかりしています。昔からてきぱきと物事をこなすタイプで、母からみれば、私はボンヤリで、何となく頼りなくみえるらしいです。どこまで親孝行ができるかわからないけど、母の話し相手になることが一番喜ぶようなので、道中ゆっくりおしゃべりしようと思っています。


昨晩は、日本三景の一つであり、世界遺産にも登録されている厳島神社のすぐそばの旅館に泊まりました。夜、屋形船に乗って海に浮かぶ鳥居をくぐりました。御神体の祭られている場所に向かって船の中から、乗員全員そろって立ち上がり、二礼二拍手一礼をいたしました。厳かな、不思議な気持ちになりました。月が出て海に映り、赤い大きな鳥居が海の真ん中にたたずんでいます。その昔、平家の人々は、どんな思いでこの風景をみつめていたのだろうかと、思いを馳せました。

今日は山口の方に移動して、帰りは明日です。天気が良くて爽やかな秋の風が気持ちいいです。母と二人、もう少しのんびりしてきます!!

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ショパンコンクールその4 第3ステージ結果

2010年10月17日 | レッスンメモ
ショパンコンクールの第3ステージの結果がでました。私の一押しのボザノフも入っていました。なんと10人中、5人がロシアからです。前にも書きましたがロシア組は確かにレベルが高いと思います。その中でも私は Miroslav Kultyshev が好きです。フランスの Dumont もいいと思います。いいと思った人が入ってくれて嬉しいです。ここまで来た人は、すでに立派なピアニストばかりです。せっかくこんなに厳しいコンクールで頑張ってチャレンジしていいるのだから、みんなに音楽の神様からご褒美を与えて欲しいと思います。

そういう意味で一人ひとりのピアニストを心から応援しています。だから、だんだん入れ込んで聴くようになって、ちょっとミスがあったり、音をこねたりしたらハッとしてしまいます。もちろん、彼らはそんな柔なハートではなくて、その程度のことで動揺することはないだろうけど、最後まで祈るような気持ちで聴いたりします。やり直しのきかない本番を弾き切るには、たとえミスをしても、素早く何食わぬ顔で立ち直る強靭なハートが必要なんです!

三次予選を通過して本選に出場する10人(男性8人、女性2人)は以下の通りです。
1 Ms Yulianna Avdeeva (Russia) Yamaha
2 Mr Evgeni Bozhanov (Bulgaria) Yamaha
3 Mr François Dumont (France) Fazioli
4 Mr Lukas Geniušas (Russia/Lithuania) Steinway
5 Mr Nikolay Khozyainov (Russia) Yamaha
6 Mr Miroslav Kultyshev (Russia) Steinway
7 Mr Daniil Trifonov (Russia) Fazioli
8 Ms Hélene Tysman (France) Yamaha
9 Mr Paweł Wakarecy (Poland) Steinway
10Mr Ingolf Wunder (Austria) Steinway


Ingolf Wunder(Austria)、出場者中ただ一人「ダンス曲を弾きこなす」と評されたピアニスト。とても優雅な弾き方が印象的です。

いよいよ明日からファイナルですが、私は今日から旅行プラス出張です。ファイナルの生演奏が観れなくて残念!

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ショパンコンクールその3 ダンスはうまく踊れない

2010年10月16日 | レッスンメモ
ショパンコンクールの第3ステージが進んでいます。パソコンのオンライン・ライブ画像のアクセス数も相当増えてきたのでしょうか、我が家のパソコンでは、ブチブチ画像と音が切れたりしてなかなかまともに観ることが出来にくくなってきました。そこで、コンクール会場で配布されている新聞を読んでみました。印象に残ったところをいくつかご紹介します。

①「第二ステージの参加者には、個性的なピアニストが多くて退屈しなかった」
前回のコンクールではかなり「アカデミック」な弾き方をするピアニストが多くて退屈だったそうです。それに比べて今年は色んな個性を発揮する弾き手がいるので退屈しないんですね。

②演奏者に対する寸評です。「超絶技巧のFei-Fei Dong、Ingolf Wunderの繊細さと詩情、Daniil Trifonovのナイーブな優しさ、それとは好対照をなすMarek Brachaの成熟したリリシズム(抒情性)」等々・・・。私の一押し、ブルガリアのEvgeni Bozhanovについては、「巧みにコントロールされた、しかも同時にとても自然に流れ出る音、あたかも19世紀の終わりから20世紀初頭にかけてのヴィルトーゾ・スタイルを想起させるような解釈」と評されています。

エフゲニー・ボザノフ(Evgeni Bozhanov, Bulgaria)

③最後に本場ポーランドならではの厳しい批評をご紹介します。「それぞれのピアニストの個性に関係なく、すべての参加者がダンス曲をきちんと仕上げることができていない。この若いピアニストたちはマズルカやオベレクのリズムをまるで分っていない。ワルツにいたってはさらにひどく、誰もきちんと弾けていない。最近は、みんなディスコやサルサしか踊らないのだろうか?(Does everyone only dance disco and salsa these days?)」

これは手厳しい評価ですね。マズルカは私もどうもなじめなくて、ほとんど弾くことはありません。どうしても「民謡」の要素が濃く感じられて、ポーランド人ならぬ私には、ちょっとなあ、と敬遠してしまうのです。

この中で唯一きちんとワルツを弾けたとしてお褒めにあずかっているのが、オーストリアのIngolf Wunderです。彼はワルツを実際に踊れるんだそうです。ダンス曲を弾くには実際に踊れるようにならなきゃいけない、ということなんでしょうか!?

ということで、確かに、前回よりも個性派が多くて面白いコンクールになっているようです。私が好きなピアニスト、ブルガリア出身のBozhanov さん、もう、しびれます。彼の演奏が審査員の耳にどう残るのかはわかりませんが、個性あふれるそして愛情を感じる弾き方で、その表現は心に深く残ります。たとえ優勝しなくても、彼の今後のピニストとしての活躍は間違いないと確信しています。私は、ファンとして、リサイタルがあったら是非駆けつけたいです。

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ピアノの調子

2010年10月15日 | レッスンメモ
秋もたけなわの10月中旬。本来なら、乾燥してピアノの状態が良くなる頃です。秋のこの季節にピアノを弾くと、いつもより響きがよくて、「おっ、うまくなったかな!?」と勘違いするような音を出してくれることもあります。

ここのところこちら九州ではなんとなく曇り空が続き、雨こそ降らないものの、けっこう湿気があります。半袖でいいくらい秋にしては気温も高く、私の大好きな乾燥の季節にまだなっていません。そのせいか、ピアノの調子は最悪です。もちろん、ピアノの部屋は一生懸命注意して温度と湿度の管理をしているのですが、どうしても周りの環境の影響は受けるようです。この季節ならではの、どこまでも伸びて行くような、澄んだピアノの音を奏でるのは毎年の楽しみなのですが・・・。

天気の具合に加えて、もう一つピアノの調子が悪い原因があります。先月またまた弦を切ってしまいました。本番前の大事な時期だったので、とりあえず応急処置として張り直しだけやってもらったのですが、もう全体のバランスが悪くって、一日も早くしっかり調律してもらわなければいけません。

どうも最近、ピアノを酷使し過ぎてるのかなという気がしてます。身体と同じでピアノにも好不調があるので、大事に扱わなければいけませんよね。秋晴れの乾燥した日が早くきますように!

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