ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

努力をほめる? 能力をほめる?

2011年11月30日 | レッスンメモ
自分自身、子育てをしてきて、そしてピアノ教室の先生を長年やってきて、子供の能力を最大限引き出すにはどうしたらいいか、いつも考えています。そんな折、なるほどやっぱりそうなんだ、と思わず膝を打ってしまうお話を聞いたのでご紹介します。

アメリカのコロンビア大学の先生が、小学5年生の生徒たちを対象にして行った実験のお話です。

まず初めにクラス全員の子に、ものすごく簡単な問題をいくつか解いてもらう。もちろん結果は全員全問正解。つまり成功体験をしてもらうわけですね。そしてその後、二つのグループに分けてAグループの生徒たちにはその「能力」をほめる。例えば、「よく出来たね、君、すごく頭いいんだね」という感じ。そしてBグループの生徒たちには、その「努力」をほめる。例えば、「よく出来たね、君、とても頑張ったんだね」という感じです。

そこでまた生徒全員に、ものすごく難しい問題を与えて解いてもらう。結果は全員ほとんど不正解です。つまり今度は失敗体験を経験させるんですね。

そうして最後に、最初のテストと同じくらい、とても簡単なテストをもう一度受けてもらう。ここで、Aグループの生徒たちとBグループの生徒たちとで成績に違いが出るかどうかというのをみるのがこの実験の目的です。

さて、その結果ですけれど、Aグループ(優秀だねとほめられたグループ)の成績は、Bグループ(頑張ったねとほめられたグループ)の成績よりも25%悪かったのだそうです。つまりBグループの勝ち。

この結果の解釈として、「優秀」だとか、「能力が高い」というようにほめられた子供が難問にぶつかって失敗すると、逆に、出来なかったのは自分の「能力不足」のせいだと考えてしまって、簡単に「あきらめてしまう」傾向がみられるということでした。一方、「頑張り」をほめられたBグループの方は、難問で失敗したのは自分の頑張りが足りなかったせいだと考えて、次の問題に取り組むときは「もっと頑張ろう」とする。実際三問目に取り組んだBグループの生徒はAグループの生徒たちよりも長い時間をかけて問題に取り組み、結果としてAグループよりも良い成績を収めた、ということなのでした。

これって本当に大事なことを私たち親とか指導者に教えてくれていると思います。

結局は、あきらめない、コツコツ頑張るというのが、いかに大切かということでしょう。その人の持っている本当の力というのは決して簡単に決めつけられるものではありません。今この瞬間の力は評価出来ても、将来の力なんて決して、簡単に決めつけていいものではないのです。人は誰でも成長できるから。だからやっぱり生徒や子供を褒める時は、能力ではなくてその努力をほめてあげるべきでしょう。結果や成果のレベルは別にして、その子自身が自分なりに努力している姿が見えたら褒める。こういうことを繰り返しているうちに、子供は伸びて行く、つまり秘められた能力が開花していくということだと思います。これはピアノに限らず何にでも当てはまるんだと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホテルで夕食

2011年11月29日 | レッスンメモ
さて、昨日、無事に博多から帰ってきました。前のブログでちょっと「お楽しみ」の予定があるということを書いたら、何人もの方から「え、なになに??」と興味津々の反応をいただきました。これはちょっと思わせぶりな書き方をしてしまったなあと反省。実はそんなに大したことではないので、改めてお話するのが恥ずかしくなってきました。でもやっぱりご披露してみましょう。

高齢の母と二人でホテルに泊まる楽しみ方についてのお話です。私は所用をすませ、大分と佐賀からそれぞれ出かけてきて、博多で待ち合わせしてホテルに一泊したのです。さてその日の夕ご飯です。私たちが選んだのは「デパ地下で好きな物を買い込んでホテルで食べる」でした。

レストランだと、まず美味しいところを探すのが大変、行くのが面倒、量が調節できない、のんびりくつろげない、ということでお年寄りには、色々と負担がかかります。母は、健康ですが、ものすごく身体が細くて食べ物も「あれはダメ。これはほんの少量しかダメ」とかいろんな母スタイルがあります。それでも、美味しいものを食べるのは大好きと来ているので、量も品数も好きなように調節できるデパ地下三昧しようとなったのです。

ホテルに着いたらまず、母が買い物した洋服のファッションショーをしました。いくつになってもガールズです(笑) ゆっくりお風呂に入った後、ぺちゃくちゃおしゃべりしながらパジャマパーティー。デパ地下で買い込んだ好物のものを仲良くつまみ食いするというのは、これはもう極楽です!! 


まあ、しかし、私と母の好物って…。筑前煮、なすの煮物、湯葉揚げにサバの塩焼き、生ハムのサラダ、とりの手羽先焼き、・・・なんだか、おしゃれではないですね~。デパ地下とはいえ、我ながら大したものは選んでない。。。

でも、母がお風呂で鼻歌を歌い、「あ~、たのしい!」と独り言を言いながら入っているのを、私は隣のベッドルームで聞いたのです。何だか、心底嬉しいそうでした。それを聞いた時、無理してでも時間を空けた甲斐があったと、とても充足した気持ちになったのでした。

この楽しみ方、御洒落でもなんでもないけど、ゆっくり落ち着けるし、母が喜ぶことが出来たと胸をなでおろしています。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博多行き

2011年11月27日 | レッスンメモ
今日は、所用があって博多行きです。用事をすませてから今夜はお楽しみがあります。親孝行を兼ねて母と博多に泊り。

いつも私は忙しさにかまけてちっとも親孝行する時間を持ていないでいます。私のコンサートの時はよく聴きに来てくれるのですが、そんな時こそ私の方が忙し過ぎてゆっくりお話しする時間がとれません。だからちょっとでも会いに行ったりおしゃべりの時間があるととても喜んでくれます。母も元気なのでいつも忙しくしていますが、今日はなんとかお互いの時間がマッチしたので、博多で一緒に泊ることにしました。

この夜、ちょっと、楽しみな計画があるんです。これは、後日また書きますね。では、行ってきます!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風邪にはご注意!

2011年11月26日 | Weblog
昨日は、グループUNO(ウノ)のメンバーと先週のコンサートについての反省会でした。向上心のある真面目なメンバーばかりなので、コンサートの運営や演奏などの反省とともに、お客様の反応などの情報交換をし、感謝にあふれた反省会でした。このグループのメンバーは皆こういう風に音楽に誠実に取り組んでいる方ばかりなので、私にとって本当に大事な仲間たちだと思っています。

その後、食事やら、おしゃべりをして何だかほっとする時間でした。クラシック音楽に熱い情熱を燃やす仲間たちと楽しい時間を過ごして、ほんとに本番までの苦労が癒やされたなと実感しながら、帰ってきました。

その後いつものレッスンをして、レッスンが終わる頃くしゃみ連発、喉が痛い・・・。どうも風邪ひいたのかなと心配です。ここのところ、ちょっと忙しくしていたので、気が緩んだせいなのかもしれません。

身体のコンディションを整えるのは大切なこと。ここですぐに整えて、本格的な風邪にならないよう、押しとどめなければいけません。ここで下手に無理をすると、あとあと結局色んな人に迷惑をかけることになってしまいます(経験者は語る)。今日は朝から晩までレッスンの日ですが、部屋をうんと暖かくしてレッスンしようと思います。

急に寒くなってきたので、皆さまも風邪にはご注意くださいね。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー生誕150年

2011年11月25日 | クラシック豆知識
今年は、リストの生誕200年でにぎわった一年でしたが、来年はドビュッシー生誕150年のドビュッシー・イヤーです。この150年って、キリがいいのか悪いのかちょっと疑問ですが、クラシック業界も色々と大変なので、とにかく何かキャンペーンがうてる旗印が必要なのでしょう、「ドビュッシー生誕150年」と銘打ってすでにいろいろ企画されているようです。

今年はせっかくのリストイヤーでしたが、私にとっては、グリーグの一年になったので、ステージでリストを弾くことはあまりありませんでした。ただ、リストの書いた練習用の曲集「テクニカル・スタディーズ」にはさんざんお世話になっているので、リストさんには本当に感謝しています!

さて、来年のドビュッシー・イヤーは楽しみですね。私はドビュッシーは大好きです。これまでも何度もステージにのせたことがありますし。来年はぜひ色んなドビュッシーを弾いてみたいと思っています。ということで早速、昨日からあれこれ引っ張り出して練習開始。プログラムを考えるのもこれまた楽しいですね。

ここで私の演奏を録音したものをご紹介します。ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」です。よろしければ聴いてみてください。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二日間の出張

2011年11月24日 | Weblog
今週は火曜日の午後に福間洸太郎さんのピアノコンサートに出かけました。オールリストのプログラムでした。今年はリスト生誕200年ですものね。若さあふれるフレッシュで繊細な演奏、とても素晴らしかったです。

このコンサートは大分県で一番大きなコンサートホール、「グランシアタ」で行われたのですが、いつもと違うユニークな試みが行われました。私たち聴衆はいつもの客席ではなくて、ピアニストを囲むように配置された椅子に腰かけて、ピアニストと同じようにステージの上で、間近にその演奏を楽しんだのです。

ステージの上とはいえ思ったより広くて、かなりの人数のお客さんがいらっしゃいました。私の席はちょうどピアニストの真後ろ方向の位置で、これも普段なら見ることのないアングルなので興味深く楽しませていただきました。

ただ、音響的にはどうでしょうか、ちょっと疑問を感じました。グランシアタのステージの天井はすごく高くて、上にパーンと突き抜けています。2000人入る客席の一番上の奥の席まで音を届かせるよう工夫された構造なんだと思います。逆に言うとステージ上に綺麗に音が回ってくるように考えて作られているわけではないと思うんですね。サロン風の演奏会を大ホールのステージ上でやってみるという試みは確かに面白いのですが、福間さんの演奏の繊細な表現、そして美しく歌って弾いているところなどとても素敵でしたので、普通の客席でもう一度聴き直してみたいなと思ってしまいました。

さて、火曜日はこのコンサートが終わった後、そのまま高速に乗って佐賀に移動しました。夜は楽しい「女子会」をしました。水曜日はコンクールの審査と、コンサートのプログラムの打ち合わせなど。

ということで「勤労感謝の日」って一体何のこと?と思う間もなく、今朝、またまた高速を飛ばして、さきほど無事帰宅しました。夕方生徒が来るまで一休み。天気がいいので気持ちがいいですね。それではまた!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

演奏をコントロールする力

2011年11月22日 | レッスンメモ
昨日、「表現はリスクを取ること」という役者さんの言葉と自分の思いを書きました。でも、もちろん、それが制御不能になっては失敗です。

そのコントロール(制御)することと、リスクをとってでも表現することが、上手くマッチした時に演奏がいいものになると思います。そのためには前もって準備していることが大切です。リスクを取った表現も含め、あらかじめ頭の中で組み立てられていなければなりません。そして、その表現方法がリスキーな物にならないように、できるだけ確実なものに近付くような練習をする。すべてが、頭の中で計算されていなければならないと思います。

それは、最初の音から次の音への移る時のタイミング、前の音と比べてどのくらいの音量にするか、その時の指使いは何の指か、そして、その音はどこまで向かっていくのかなどなど。一音ずつ小さな世界を見て行く注意力。そして、逆にその曲全体を見渡した上で、どのような構成で、どう弾いて、結局一番言いたいのは何かなど、曲全体を大きな絵とらえるような総合的な把握力。この両方ともが必要です。

部分練習というのはとても大切な事ですけど、一つの曲というのは決して部分練習の積み重ねだけで完成されるものではないと思うんですね。やっぱり曲としての全体の流れとか色とかその変化とかそういう「曲そのもの」みたいなものを理解して把握して、その上で細かい部分の分析や積み重ねで磨いて行くということではないでしょうか。

こういうことをきっちりやり終えたら、その曲をある程度支配下におけるのではないかと思います。そうして初めて安心して自由に曲の中を泳いで弾いて行けるようになるのではないかと思っています。

私はこういう境地を目指しています。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

表現とリスク

2011年11月21日 | レッスンメモ
雑誌を読んでいたら、ある有名俳優さんの対談が載っていて、そこに印象に残る言葉がありました。「表現することは、リスクをとること」だというのです。役を演じることを通じて「表現」する。ここで役者としてリスクをとらなければいけないというのです。

我々、音楽の世界でいうと、人前で演奏すること自体ある意味サラシものになるのを覚悟するということで、自分のいい面だけでなく、悪い面も露呈してしまうリスクを伴います。でも、それを覚悟するのは言わば当たり前。当然みんなそうやってステージに臨んでいるのです。ここでいう、リスクを取るというのは、本番の演奏の中で、ここはこう弾いた方が安全だというのを取り払って、ここはこんな風に表現したいということをより重視して、それによって技術的に不安定になろうとも、敢えてそれをやるということだと思います。

毎年このシーズンになるとテレビに登場する機会が増えてくる、フィギュアスケートの選手たちのことを思い浮かべるとすぐ分りますよね。あえて四回転に挑むのか、それとも確実に三回転でまとめるのか、ここの葛藤はスケート選手も俳優さんも私たちピアニストも一緒なのです。もちろん、4回転かどうかというのは表現の問題かテクニック的な物を挑んでいるのかは、判断が難しいですが。

人前で弾くだけでもリスクを伴い勇気がいることですが、もっと大切なのは実際の演奏で安全面に妥協するのではなくて、自分が「これ!」と確信したものを伝えるために、危険な物にも取り組む勇気というか、あえて挑戦する気持ちをしっかり持つことだと思います。逆に言えば、そういう危険をおかしてでも「本当に自分が皆さんに伝えたいもの」というのが無いのであれば、そもそも人前で演奏を披露する意味がないのかもしれません。

「表現することは、リスクをとること」という、この役者さんの言葉は私の心をとらえました。本当に表現したいものを伝えるためには、リスクを恐れない勇気が必要です。そしてその勇気は練習によってのみ培われるのだと思います。(練習なしの勇気は単なる無鉄砲!?)

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気持ちを切り替えて

2011年11月20日 | レッスンメモ
一昨日のコンサート本番の興奮から未だ冷めやらぬ心境ですが、昨日は早速、気持ちを切り替えて朝から晩まで生徒のレッスンに励みました。

私にとって、コンサートの演奏と生徒のレッスンとどちらもとても大切な仕事です。頭の中でバランスをとりながら、どちらも手を抜かずにきっちりやっています。自分が演奏することと、生徒へレッスンすることは、それぞれ影響し合って役に立つ部分が多いので、これからも両方、出来る限り続けて行きたいと思っています。

さて、このシーズンになると、さらにもう一つのお仕事が加わってきます。それはコンクールの審査員のお仕事。これから先の週末はコンクールの審査が立て続けにあります。色んな生徒の演奏が聴けるので審査員の仕事というのは、これまたとてもいい勉強になります。ただ、あちこち遠くの会場まで出かけて移動が大変なのが玉にキズ。今日は佐伯まで出かけて審査です。雨もすっかりあがって天気は上々。さあ、今日も気持ちを切り替えて、高速飛ばして頑張ってきます!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサート終了しました!

2011年11月19日 | コンサート
昨晩、ピアノコンツェルト、無事終了しました。雨の中、たくさんのお客様に来て頂き本当にありがとうございました。

オーケストラとの共演って、本当に最高です。こんな楽しい時間を持てたことを幸せに思います。UNO(ウノ)のメンバーをはじめ、たくさんの方々のサポートに心から感謝しています。温かい仲間に囲まれて演奏できて、本当に嬉しかったです。

昨夜は、コンサート終了後から打ち上げで、帰りは午前様でしたが、気持ちがハイになっていて、夜はなかなか寝付けませんでした。本番の後はいつもこうなんです。本当に、皆さま応援ありがとうございました。






クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサートは雨

2011年11月18日 | コンサート
ここのところ秋晴れにめぐまれていた九州地方。なのに今日は、しっかり雨が降っています。はい、雨女の私がコンサート本番の日なので・・・。

昨日は、夜の10時までリハーサルでした。ソリストはそれぞれ入れ替わり立ち替わりですけど、オケの皆さんはぶっ通しですから大変ですね。そのオーケストラの方々の演奏が、益々素晴らしくなってきてるのが手に取るように分ります。私も負けないように演奏したいと思っています。





みなさま、雨が降っているけど、どうぞお足もとに気をつけていらして下さい。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雄鶏伝説

2011年11月16日 | Weblog
友人がポルトガル旅行に行ったお土産に素敵なマグカップとコーヒーを持ってきてくれました。


このマグカップに描かれたとてもポップな感じの鶏はポルトガルのシンボルで有名な「雄鶏(ガロ)伝説」にちなんだ定番の絵柄です。

その昔、ポルトガルの小さな村バルセロスに巡礼の旅人が訪れました。そのとき、たまたま村の中で窃盗事件があって、村人たちは皆、お互い同士を疑うことをせず、ただ一人のよそ者だったその巡礼者に罪を着せて死刑にしようとしたのです。そのとき巡礼者は自分は無実だ、その証拠に自分を処刑する時には奇跡が起こるだろうと宣言します。その奇跡とは、裁判官の食卓に供せられたローストチキンが起き上がって高らかに鳴き声を上げるというものでした。刑場で死刑になる直前にその通りの奇跡が起こったので、その巡礼者の命は救われたというのが有名な「バルセロスの雄鶏伝説」です。以来、この巡礼者の無実を証明したバルセロスの雄鶏は幸運と真実の証とされて皆に親しまれているそうです。

なるほど、それでこの鶏、黒いんですね。ポップで現代的でユニークな色遣いと思ってましたが、実は食べられる直前のローストチキンの色(もしかして真っ黒焦げ?)だった!


早速、今朝はこのマグカップでコーヒーを頂きました。お相手にはずい分昔にこれもお土産でいただいたスペインのマグカップ。お隣同士の国ということもあってか色使いが似ているような気がするし、とてもおしゃれで、いい感じ。今朝の明るい陽射しにぴったりです。私も、ポルトガル行ってみたい!


クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小菊

2011年11月15日 | Weblog
今朝は、気持ちよく晴れてカラッとしたお天気です。庭の小菊が満開になりました。こんなにたくさんの小菊が咲くのは初めてです。
 
この小菊、いつも池のほとりに勝手に咲いていたのですが、これまでは数本ひょろひょろという感じで咲いていたのでした。ところが今年はなぜかぐんぐん成長して、夏には葉っぱを青々と茂らせて、見違えるようになりました。何にも手を加えたわけではないのにちょっと不思議。こんなに立派に大きくなって、逆に、花をちゃんとつけてくれるのかしら?と心配していたら、それは取り越し苦労でした。こんなに見事な花をたくさん咲かせてくれました。

ここ何年もあんまり、注目もされずにいた小菊、もうひょろひょろと疲労困憊した姿だった小菊、それがこんなに可愛い花をこれでもか!とばかりつけて咲き誇っています。こんなにブレイクした姿を見ると、やっぱり諦めてはいけないと教えてもらった気がします。「ずっといつかは、大丈夫と信じて生きていきなさい」と小菊が言っているような気がします。

 
小菊には大輪の菊とは違う良さがありますね。こんな風に楚々とした感じに活けるのが好きです。少しずつ摘み取って、素朴なかわいいこの小菊の姿を楽しみたいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

力み

2011年11月14日 | レッスンメモ
昨日もオケ合わせに行ってきました。土曜、日曜と二日連続のオケ合わせです。土曜日は別大キャンパスのホールを使用しましたが、昨日は南部公民館の大練習室でやりました。

公民館のピアノのコンディションは、前日のホールのピアノのようなわけにはいきません。もちろん練習ですし贅沢なことは言えません。前にも書いた通り、ピアニストはピアノを選べないので、いつでも、どこでも、どんなピアノとも仲良しになる、これが出来ないといけません。

昨日も、そのピアノと仲良くなろうと思い、そして、その思い込みが行き過ぎてしまいました。何とか自分の思い通りにしよう、しようと思っているうちに、力みが入ってきて、伸び伸びと、つややかに弾けなくなってしまいました。脱力しなきゃきゃいけないのは百も承知のはずなのに・・・。

力むと、途端に指がフリーズします。音が伸びなくなります。そうすると、負のスパイラルに落ち込み、益々躍起になって、ガンガン弾くハメになります。これは、いつも生徒に注意しているところですけど、自分自身もまだまだ研鑽をつまなければならない課題です。
いつもは脱力して弾けているところまで、気持ちに余裕がなくなると、力みが入る時があります。又、不安な箇所が来ると「ここにきたきた」と身体が硬くなり、力みが入ることもあります。この場合は、精神的な要素が大きく作用しているように思います。
いずれにしても、脱力を心がけることを忘れないようにして弾きたいものです。

それに比べて、オケの方は二日目には、ぐぐっとしまって素晴らしくなってきました。「うわあ、いい!」と聴き惚れて、思わずうっとりして「うん? 次、私だ!」と入るのを忘れそうになりました。このオーケストラに囲まれて演奏する幸せを大切にして、私も悔いのない演奏をしたいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はオケ合わせ

2011年11月13日 | レッスンメモ
昨日は、グリーグのコンツェルトのオケ合わせでした。先週、指揮者の楠本隆一先生と「指揮合わせ」を済ませたので、いよいよ今回初めて、オーケストラの皆さんと全員集合しての「オケ合わせ」をしたのです。8月に共演したオーケストラとはまた全然違うオーケストラで、新鮮な気持ちで臨むことができました。

いつも実感するのですが、協奏曲というのは本当に実際にオーケストラと一緒に弾くと、グッと気持ちも充実して最高の気分になります。ピアニストとしては思いっきり贅沢な時間、至福のひとときです。オケと共演するのって大好きです。なんだか、ワクワクするんですよね。本当に楽しい。こんな経験が出来ることに感謝して、美しいグリーグを奏でたいと思います。

そんな喜びに包まれながら快調に弾いていたら、予期せぬところでアクシデントを起こしそうになるところがあって、危ない危ない。反省しきり。今日、もう一度オケ合わせがあるので、そこのところきちんと乗り越えたいと思っています。

私自身の本番は来週ですが私の生徒の中に今日、本番に臨む生徒がいます。ものすごい頑張り屋さんなのでいつもその成長ぶりを楽しみに見ています。今日の本番、いつも通りの力をそのまま出してくれればいいと願っています。もちろんこれは私にも当てはまること。ピアノの道に年齢とか経験とか関係ないんですね。ステージに上がったら、どんな演奏ができるかがすべて。自分の力以上の事を望むのは馬鹿げているし、自分の力を出しきれないというのは悔やんでも悔やみ切れない。だからとにかく自分の力を出しきるために、さっ、練習、練習!!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする