ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

熱い夏

2014年07月31日 | レッスンメモ
いよいよ7月も今日で終わり。梅雨も明けて夏本番、暑い暑い! そんな今年の8月も盛りだくさんの日々なので、暑さに負けない熱いハートで乗り切ろうと思っています。

8月5日の火曜日はグループUNOのサマーコンサートです。このコンサートで私は動物の謝肉祭の連弾をやります。マリンバやフルートも入るし、お話と映像のついた楽しいプログラムになっていますので、乞うご期待!(詳細はこちら)。そのほか、8月23日(土)は坂ノ市公民館で開かれる「日吉原ふるさとコンサート」。こちらでも動物の謝肉祭をやります。30日(土)は声楽家の皆さんを中心とした歌曲のコンサートで伴奏を務め、9月5日(金)の「スペインに魅せられて」コンサートへと続きます。今年の夏は、いつもより連弾や伴奏など、仲間とのコラボレーションが多くて楽しいです。昨日も朝から本番に向けて二組の合わせ練習に参加してきました。一人で黙々とソロの練習をするよりもみんなとワイワイ言いながらやる方が楽しいですよね。

そして、さらに、これに平行して教室の生徒たちのコンペの本選があちこちであります。自分の本番と重なってしまって応援に行けない日もありますが、ここはお互い、本番第一ということで、それぞれが精一杯頑張るということにしています。子どもは「親の背中を見て育つ」とよく言いますが、みんな、この歳になっても本番の練習に必死になってる私の後姿を見て、何かを感じてちょうだい!! 

さて、セミが朝早くから騒いでいます。こちらも負けじと練習しますか。

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夢を追い求めて

2014年07月28日 | レッスンメモ
「母を訪ねて3千里」、ではなくて、夢を求めて50年、のお話。

私がピアノを弾き始めて50年以上の月日が過ぎています。ピアノにまつわるたくさんの経験や色んな思いを積み重ねてここまで続けてきました。ピアノ演奏は、自分の思うようにうまくいくときと、その理想とはかなりギャップがある時とがあります。私の場合、正直に言うと、「うまくいった!」と自分では思えない時の方が断然多いです。こうして自分自身で自分の演奏を評価して、一喜一憂するだけではありません。これに加えて、聴いてくださったお客さまからの評価という、もっともっとシビアで大切な評価があります。しかもこの、人様からいただく評価と、自分自身で下した評価とが、必ずしも一致しなかったりするので、ややこしくなります。自分ではうまくいかなかったと思っているのに、「すごく良かった」と評価されたり、自分としてはまあまあ良い出来だったと思っているのに、けなされたり・・・!

自分が理想と思える演奏に少しでも近づこうと思いながら、日々練習を繰り返し、しかもなかなか実現できずにここまで来ました。きっとこれからもこういう日々が続くのだと思います。そうだとすると、早い話、私の人生は「かなえられれない夢を追い続ける人生」ではないでしょうか。それではあんまりだ、なんだかとても可哀想でみじめなことじゃないかしら?

そんな風に本気で悩んだこと、何度もありました。もうあきらめて辞めちゃおう。もうこれ以上無理!! でもね、50年も弾いててやっと分かったことがあるんです。それは、このつかみにくくて、近づいたと思えばまた一瞬にして遠くに逃げる、そんな夢を追い求めている日々、これここそが、幸せな人生なんだということです。

結局、何もかも手に入れて満ち足りたと思っても、その喜びは一瞬の喜びでしょう。手に入れた瞬間、実現した瞬間、夢は夢でなくなります。年甲斐もなくいつもバタバタ時間に追われては練習している私の姿を見て、傍目には何不自由なく優雅な生活を送っているように見えるマダムな友人から、「あなたは幸せ者よね・・・」とうらやましそうに言われたことがあります。

音楽の神様は、なかなかご褒美をくれません。でもやっぱりご褒美のない時は、そのたびに神様に見透かされてたなという何かに思い当るものです。本当に真っすぐ、無垢な気持ちで音楽に向き合う時だけ、ご褒美をくださいます。私はこれまで、ほんのいくつかのご褒美に支えられて、ここまでやってきたけれど、こうやって、毎日真剣に求め続けていける人生こそが、ピアノ人生の醍醐味でしょう。

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「スペインに魅せられて」ライブ

2014年07月24日 | レッスンメモ
私が今でも唯一続けている習い事。それがフラメンコ。運動不足解消も兼ねてほぼ月に2~3回練習に通っています。本業のピアノの方でもスペインものというのは昔から好きなんです。レクォーナ、アルベニス、グラナドスの作品など。ドイツやロシアの作品も大好きですが、それらはどちらかというと冬のイメージですね。日本の蒸し暑い夏にはちょっと・・・。日本の暑さをぶっ飛ばすには、スペインもの、情熱のフラメンコです。

というわけで、フラメンコ教室で仲良くなった三人組がライブパフォーマンスをお届けすることになりました。いつも私たちを優しく指導してくださる川上摩紀先生のフラメンコに、ソプラノ歌手の上田雅美さんとピアノの私がコラボレーション。テーマはずばり、「スペインに魅せられて」。老舗ライブハウスの「ブリックブロック」で、熱いライブをお届けします!


日時:9月5日(金)、午後7時~
場所:ブリックブロック
チケット:3500円(ワンドリンク付き)
チケットは各出演者から直接お求めください

皆さん、是非お誘い合わせのうえ、聴きに、観に、そして楽しみに来てください!!

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ホール練習

2014年07月23日 | レッスンメモ
いよいよ夏休み。コンペシーズンたけなわです。昨日は各種コンクールの本番を控えている生徒たちを集めてホール練習をやりました。いつも練習している自宅や教室では味わうことのできないホールでの音の響き。これを身体全体で感じ取ってほしいのです。せまい部屋で上手に弾けていると思っていても、ホールで聴くと、音に伸びがなかったり、粒立ちが感じられなかったり、良い音とそうでない音の差が、一層明らかになって、ごまかしが効きません。一通り上手に弾けるようになったら、あとは「音」の違いが勝負を決めます。どれだけ豊かな音色を出せるかということが大事です。そのためにはまず本人自身が自分の出している音は豊かな音色か、そうでないかということを感じ取らなければいけません。いくら私が口で「そんな音じゃだめ、もっと艶やかな音で弾いて!」とか言っても、本人自身がその音の違いをよくつかみとれていなければ、ただ、「???」となるばかりです。

そこでホール練習です。自分の出した音が客席の奥の壁や高い天井にあたってぐるっとまわって返ってくる、当然いつもとは違う「自分の音」がよく聴こえてくるわけです。普段はせまい部屋で眼の前の音が直接自分にばんばんぶつかってくる感じだったのが、ホールでは自分も聴衆の一人になったように、自分の音が(良い音も悪い音も)もっとクリアに聴こえてくるはずです。

私自身、ずい分昔、初めてスタインウェイのフルコンをホールで弾いた時の響に驚き、感激したことを忘れません。これが自分の出している音とは信じられなかったくらいです。あの大きなピアノの中身がどこまでも向こうに続いていて、そのボディ全体が鳴っているという感覚。もちろんホールによってそこから先の響きは様々ですけど、私の教室やそれぞれの自宅で感じるのよりは、絶対勉強になるに決まっています。今どきの子どもたちは小さな頃から大きなホールのフルコンで本番を経験するのが当たり前のようになっているので、いちいち感激してはいないと思いますけれど、そういうホールで練習するという機会は貴重だと思います。それに、日頃はマンツーマンのレッスンで先生と保護者の方だけが聴いているなかでやっている生徒たちですが、仲間の演奏を客席から聴くことができて、そのときの先生の指示やコメントも一緒に聞けるので、先生の言っていることに対する理解が一層深まるのではないかと期待しています。それに、昨日のスタインウェイはまだ新しいピアノで、まだまだこなれてなかったけど、とても良いピアノでした。こういうピアノで練習できるというのも嬉しいことですね。それだけでも大きな違いだと思います。

こうしたホール練習が実現したのも、やはり保護者の方々のご協力あってのこと。今回も夏休みとはいえ、忙しい中、夜遅くまでお付き合いくださって、本当に感謝しております。

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第4回音楽チャレンジセミナー終了

2014年07月21日 | レッスンメモ
チャレンジセミナー、昨日無事終了しました。今回もご参加くださった皆さまありがとうございました。それぞれのコースで楽しく、充実したソルフェージュのお勉強が出来たと思っています。これをきっかけにますますピアノの練習に励んでほしいと願っています。

Aコース:楽しくリトミック

Bコース:みんな元気に手を挙げています。  

Bコース:正解続きで嬉しい先生

Cコース:真剣にお勉強中の図

Cコース:楽しくお勉強中の図

ご挨拶

グループ・アイのメンバー、力を合わせて頑張りました。昨晩、打ち上げと反省会をやり、今後にどうつなげるかを話し合いました。

さあ、本格的夏の始まりですね。皆さん、元気に夏を乗り切りましょう!

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夏の訪れ

2014年07月18日 | レッスンメモ
いよいよ梅雨も明け始めてきたようです。こちらではまだ正式な発表はありませんが、朝からの陽射しの強力さで分かります。これは夏の陽射しです。ついに来た。近年の九州はほとんど亜熱帯と言ってもいいんじゃないかしらと思うほど暑いので憂鬱です。私は夏の暑さや強い陽射しがほんとに苦手。冷房の効いたピアノ部屋から出てこない時間がますます長くなりそうです。

季節に応じた気温の変化をものすごく敏感に感じて、家の中の居場所をたくみに変えるのが猫。冬は少しでも暖かいところ、夏は少しでも涼しいところと、日中の昼寝場所を変えます。特にランちゃんは居心地のいい場所探しにこだわりをもっていて、あちこち色んな場所を試していて、時々こちらがびっくりさせられることがあります。

今朝、洗濯機を回そうと思って近づいたら、ランちゃんと目が合ってびっくりしました。

なんでこんなところに居るのかしらねえ。斜めになってて、安定が悪そうだし。それに、これじゃあ洗濯機まわせないじゃないの。

そこで思い出したのがこの一句、

「朝顔に つるべとられて もらい水」

心やさしい素敵な句です。夏の暑さも忘れてしまいますね。

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蛇足(だそく)

2014年07月15日 | レッスンメモ
前回に続き、故事成語ことわざシリーズ第2段。本日は「蛇足」です。

これは昔、蛇の絵を描く競争をしていて、一番最初に上手に描き上げた人が、調子に乗って足まで付け加えてしまって、せっかくの蛇の絵を台無しにしてしまった(蛇に足はありませんからね)という中国の故事からきている言葉で、「付け加える必要の無い余分なもの、不要なもの、余計な行為の事」を指す故事成語です。ピアノの世界でもこれ、「あるある!」ですよね。コンサートやコンクールなどに向けて、一つの曲をどんどん深く掘り下げて、さらに練り上げていくときに、少しでも良い演奏にしたいと思うあまり、つい、あれもできる、これもやっておこうと、たくさん盛り込んでしまいがちです。ところがこれをあまりにやり過ぎると、わざとらしく聴こえたり、余計なお世話だったりして、かえって曲の本質を見失ってしまったような、まさに「蛇足」が目立つ演奏になりかねないのです。

それでも、まずはありとあらゆるアイデアや曲想を試してみることは大事なことなので、私の場合は、とりあえず出来るだけたくさん盛り込んで、そこから引き算しながら、刈り込みながら、曲を作っていくようにしています。それでも引き算が足らずに、後になって、「ああ、あの部分、もっと自然がよかったな。蛇足だったな~」と反省することもたまにあります。

そもそも私たちが日ごろ接しているクラシックの名曲というのは、作曲家自身が、あふれんばかりの曲想を基にして、熟考に熟考を重ね、もうこれ以上、何も足せない、何も引けないというところまで仕上げた作品だと思うのです。なので、そういう素晴らしい曲ほど単純明快で、初めて聴いたときも、初めて弾く時も、スッと自然に素直に入っていけますよね。それなのに、調子に乗って欲張って盛り込み過ぎると蛇足になってしまう! よくよく曲のことを研究したうえで、曲自体のもつ音楽の自然な流れを素直に引き出して表現するのが一番大事なことです。ついつい、欲張りな私が顔を出すのですが、自分自身の演奏に際しても、生徒を指導する時も、蛇足を付け加えないように気をつけようと自分に言い聞かせています。

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画竜点睛を欠く

2014年07月11日 | レッスンメモ
「画竜点睛を欠く」ということわざがあります。これは「物事を立派に完成させるための、最後の仕上げを忘れること。また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること」をあらわす故事成語です。素晴らしい竜の絵を描いている絵師が最後の最後に一番大事な眼を入れる。それが「点睛」で、これを欠いてしまっては、それまでせっかく描きあげてきた竜の絵全体がだめになってしまう、ということのたとえだそうです。

これは恐ろしいことですね。それまで一生懸命つみあげてきたものが、最後の最後で、一番大事な仕上げのところで、つまづいてしまう。すると、人というのはそれまでうまくいってたところを評価してくれるのではなくて、無情にも、全体が台無しになったと一刀両断してしまうものなのです。

「画竜点睛」を欠いてしまったピアノ演奏というものは、本人も聞いてる方も残念です。本当に素晴らしくいい調子で弾いているのだけれど、ひとつ肝心なことができていない。ほんとにすごく良いのに、あそこだけがな~、という演奏。生徒たちの演奏にもありますし、私自身の演奏にもあります。これはほんとに悔しいですね。ほかのところがうまくできているときほど、余計に悔しさが募ってきます。何が大切かを見極め、そこを大事に取り組んでいなければなりません。もちろん、分かっていながら、やっちゃったというケースもあります。そんな時は、サッサと頭を切り替えて、次はビシッと「点睛」を決めましょう!


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第4回音楽チャレンジセミナー

2014年07月09日 | レッスンメモ
7月13日(日)と7月20日(日)の二日間、私たちグループ・アイが主催する「第4回音楽チャレンジセミナー」を行います。ソルフェージュ、楽典、リトミックなどを盛り込んだ子ども向けの音楽セミナーです。

今年も各担当の先生方がそれぞれの得意分野で工夫した面白いプログラムを考案していて、とても充実した内容となっています。先日、グループ・アイの勉強会で、セミナー本番のシミュレーションをしました。そこで、さらにみんなでディスカッションして意見やアイディアを出しあいました。こういう風に活発で熱心な話し合いが出来ると、どんどん内容が良くなってきますね。一人で悩んだり考え込んだりするのではなくて、みんなで知恵を出し合おう、というグループアイの狙いが活かされてきたと実感しました。

さて、お子さんの日頃のピアノのレッスン、どうしても演奏技術の練習に追われて、ソルフェージュの時間が足りない、その大切さは分かっているけど、時間切れ。こういうことが多々あるのではないでしょうか。しかもソルフェージュや楽典のお勉強は一旦やり始めると、あれもこれもと次から次へとやらなければいけないことがたくさん出てくるし、一人で始めるにはとっつきにくい。そんなソルフェージュや楽典のお勉強に、みんなで一緒に楽しく取り組みましょうというのが「チャレンジセミナー」です。一人でも多くのお子さんに参加していただけると嬉しいです。お申し込みをお待ちしております!

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横比較と縦比較

2014年07月08日 | レッスンメモ
PTNAピアノコンペティションの地区予選がひと通り終了しました。今年も教室からかたくさんの生徒が挑戦してそれぞれ全力を尽くして頑張ってくれました。みんな素晴らしい結果を出してくれてとても大きな手ごたえを感じることができて、みんなにほんとに感謝したいと思っています。

コンペというのは競争ですからどうしてもその時のほかの出場者との比較、つまり横比較に結果が左右されてしまいます。例えば、自分がどんなに素晴らしい演奏をしたとしても、それよりほんの少し良い演奏をした人がほかにいれば、負けて悔しい思いをするということになってしまいます。もちろんその逆のケースもあって、思わぬ好成績に有頂天になっていると、あとが大変だったりします。いずれにしても自分一人の力だけではどうにもならないのが横比較。その分、結果もドラマティックですから本人もご家族も一喜一憂するのは当然です。

でも、私たちピアノ教師はもう一つ、縦比較という別の物差しを持っています。縦比較というのはその生徒自身の現在と過去の比較です。長年その生徒に寄り添って指導を続けてきた生徒がコンペの本番で、どんなパフォーマンスを見せてくれるか。審査員は横比較に集中して聴くわけですが、私はそれに加えて縦比較もします。「三ヶ月前に比べてよくぞここまで伸びてくれた」「1週間前の追い込み以来、ほんとにガラッと変わってくれた!」とうれしくなることもありますし、「もっとずっと良くできるのに、力を出し切れなかったなあ」と感じることもあります。この縦比較の感想と実際の審査結果(横比較)は必ずしも一致するとは限りません。

今回、私が嬉しかったのは、それぞれの生徒を見ていて、それぞれに本当によく頑張ってくれた、一人ひとりの生徒の縦比較も、全員まちがいなく花丸の合格だったということです。ピアノの練習成果というのは横比較だけで測れるものではありません。縦比較も大切です。いや、長い目で見れば縦比較こそ一番大事と言ってもよいと思います。そしてこの縦比較ができるのは(自分自身を除けば)長い年月の間その生徒を見続けている先生と家族だけなのです。

コンペ出場という目標を定めて一生懸命練習に励む。もうそのこと自体が縦比較の向上に直結しています。これこそがコンペ出場のメリットだと私は思っています。その上で、コンペの結果は結果として受けとめる。がっかりすることもあれば、大喜びすることもあるでしょう。だけど、本当に大事なことは、人と比べてどうだったかではなくて、自分はこれまでと比べてどれだけ成長できたのか、ということでしょう。

今回、教室からコンペに出たみんな、縦比較全員合格ですよ!!

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三歩、歩けば・・・

2014年07月06日 | レッスンメモ
我が家には猫がいます。とても愛している猫なのですが、食事を与えて30分もしないうちに、またひどく要求してきたりします。「え?さっき食べたばかりでしょ?」と言ってもおかまいなしです。しつこく要求鳴きしてどこまでもついてきます。知らない人が見ると、何だかまるでこちらが意地悪で、わざと食事を与えるのを拒否しているみたいに見えるに違いありません。そんなことないのです。さっき、ちゃんとあげたのです。それをサッサと平らげて「アリガトウ」も言わずに満足そうに口の周りをペロペロしてたのです。それなのにどうでしょう、この態度! 昔から猫は「三歩歩けば恩を忘れる」と言われているそうです。大体が自己中心的でマイペースなんですね。そもそも「忠犬」という言葉はあっても「忠猫」という言葉はないくらいですから。

三歩歩けば食事をしたことも忘れてしまうほど忘れっぽい我が家の猫ですが、この忘れ易いという特徴は悪いことばかりではありません。どんなに要求してもダメだと思った瞬間、それまであんなに大騒ぎして要求していたこと自体もコロっと忘れて、全然知らん顔して普通に淡々とまた過ごすことができるのです。要求が通らなかったことの恨みなんて全然覚えてないんですね。そうしていつも通りに昼寝したり甘えてきたりするのです。

ところで私は最近携帯電話をどこに置いたかよく忘れてしまって大騒ぎすることがあります。「君は三歩歩けば携帯を忘れるだねえ」などと夫に冷かされたりしてます。あ~、とうとう猫なみに忘れるようになったと自分を恨んでいます。しかし、そんな恨みごとや、何かが上手く行かなくて悔しかったことなどに限ってしっかり覚えているのです。そこが猫と違うところ。どうせならそっちの方も猫なみに忘れてしまえばストレスもなくて楽なんでしょうけどね。ピアノの本番で失敗したことなんか何年前のことでも絶対忘れません。こういうのこそ、三歩歩いて忘れてしまいたいです。でも、それを本当に忘れてしまうとどうなるでしょう。よし、次は頑張ろうとか、どこがいけなかったか研究してみようという意欲、つまり向上心が湧いてこなくなるんじゃないでしょうか。向上心がなければ成長もないわけです。そういえば猫には「向上心」はあまりなさそうです。猫が向上心をもって努力して何か芸や仕事を覚えるなんて、ちょっと似合いませんよね。

というわけで我々人間は猫とは違うので、何でもかんでも簡単に忘れてしまうというわけにはいきません。大事なことはしっかり覚えておいて、それをさらなる向上心に結び付けて、対策を講じて、次のステップへと進みたいものです。携帯電話、あちこちに置き忘れないように、ちょっと大きめのタブレットに機種変更しようかなあ・・・。

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ほっこりする話

2014年07月04日 | レッスンメモ
昨日の午前中はどしゃ降りの雨でした。そんな悪天候にもかかわらず、大人の生徒さんたちがレッスンに来てくれました。その中で心温まるお話があったのでご紹介します。その生徒さんはこの春から私の教室でレッスンを受けるようになった方なのですが、先日自宅で練習しているときに、「ピアノの音が優しくなったね」とご主人から言われたのだそうです。これは嬉しいですよね。すごく良く分かります。ピアノの音というのはそれが良いことかどうかは別にして、家の中にいる人みんなに聴こえるものなので、その変化が分かるのです。レッスンに通って熱心に練習に取り組んで、だんだん音が変わっていく。そのことを毎晩何となく耳にしているご主人が気づいてくれる。素晴らしいですよね。教室で私がほめるより、どれだけやりがいがあることでしょう!

同じように嬉しいご主人の反応という例では、以前、別の生徒さんがこんな報告をしてくれたこともあります。自分がピアノの練習していることについては普段全然無関心だと思っていたのに、ある日いつものように練習していて最後まで弾き通したとき、ご主人が「いいなあ!」と言いながらパチパチと拍手してくれたというのです。もうほんとに嬉しそうに報告してくれました。どちらもごちそうさま!って感じですね。お二方とも私と似たような熟年?ですし、こんなほほえましい光景を想像するだけで、こちらの心がほぐれます。

ピアノの練習というのは家の中の家族の耳に必ず届くものです。たとえ聞く気がなくても家族には聞こえているのです。そんな家族からポジティブな感想や反応が返ってくると、練習している本人はどれだけ救われることでしょう。どんなに励みになることでしょう。これはもちろん夫婦の間に限りません。お子さんが練習している場合ももちろんそうです。大人であろうと子どもであろうと、家で誰かがピアノの練習をしているときは、ご家族のみなさん、どうぞ暖かい気持ちで聴いてあげてくださいね。

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刺激的な6月を終えて

2014年07月02日 | レッスンメモ
怒涛の6月を終え、やっとパソコンに向かっています。6月は、3つの学校訪問コンサート、生徒のコンペ、新しい(自分にとって)楽曲の譜読みという3つの大きな仕事に追われてバタバタしました。さすがに朝早くからピアノに向かわないと、こなせない日々が続き、ついにウォーキングもパソコンも断念してピアノ部屋にこもっていました。

6月最後の学校訪問はお隣の宮崎県まで出かけました。UNOの仲間と一緒にマイクロバスを仕立てての学校訪問です。大分と宮崎の間には高速道路がつながっていないので、ものすごく時間がかかって不便なんです。だけどこうしてみんなと一緒だと楽しい遠足気分になって盛り上がりました。演奏会は小学校と中学校の二ヶ所で行ったのですが、私はバイオリンの伴奏、ピアノの連弾、そしてソロ演奏と、一人三役で頑張ってきました。生徒の皆さん、楽しんでくれたかな!?

ところで、先日ソロで訪問演奏した国東市の安岐小学校の生徒さんから、こんなに心のこもった感想文を送って頂きました。本当に嬉しいです。宝物が増えました!
  
是非またやりましょうね!

「怒涛の6月」を無事乗り切ってほっとしたのもつかの間、これから「熱い夏」がはじまります。生徒のコンペはまだまだ続きます。自分の本番も入ってるし、毎年恒例の「チャレンジセミナー」も始まります。そして譜読み譜読み・・・。

というわけで今後もどれだけパソコンに向かえるか疑問ですが、とにかく体調管理に気をつけて元気にやっていきたいと思います。

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