ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

時間をおく

2011年09月30日 | レッスンメモ
8月にグリーグの協奏曲を演奏して以来、しばらくグリーグから離れていました。しかし、11月にもう一度、同じグリーグの協奏曲を演奏する予定があります。そろそろさらい始めないといけない時期に来ていて、少しずつ練習を再開しています。

改めて弾いてみて新しい発見や指周りの違いなどに気づきます。昨日も、8月にはなんだか必死になっていた箇所をすんなり気持ちよく弾けて、「あれ?」なんてことに・・・。

これは、よくあることです。一度自分なりに仕上げた曲を、しばらく時間を置いてもう一度引っ張り出して弾いてみると、よくなっていることがあります。このことを私は、箪笥にいったんしまって、出し入れする間によくなっていくという風に生徒にも言っています。相手が大人なら「ワインの熟成」みたいなものと言った方がわかりやすいでしょう。

今回は、ちょっと箪笥で寝かせている時間が短いのですが、そろそろやり始めないとなぁと我慢ができなくなったのでした。とりあえず、ゆっくり丁寧にさらい直してみようと思います。もっともっといいグリーグにしたいと思っていますから。

締め切りや期限に追われて必死になることの繰り返しが多い中、ちょっと時間をおいて改めて見直してみるということは、とても大切なことだと思っています。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽の秋

2011年09月29日 | Weblog
今朝、起きて窓を開けたら金木犀(キンモクセイ)の香りが、ぱ~っと飛び込んできました。なんて、いい香り。秋も本番になったんだと本当に思いました。

秋は、コンサートシーズンでもあります。演奏を聴きに行くコンサート、自分が演奏するコンサート、両方あって音楽にどっぷりつかる秋です。

さて、昨晩はソプラノ歌手、上田雅美さんと中村弘人さんのジョイントコンサートに行ってきました。ソプラノの上田さんとテノールの中村さんは実はご夫婦。ぴったり息の合った、素晴らしい歌声を披露して頂きました。トークも楽しくて、日頃の上田さんの楽しくて明るいキャラがそのまま出ていて心がなごみました。

でも、トークを終えて歌になると、きゅっと集中するんですね。そしてそれまでのおしゃべり言葉とは全然違う発声で見事な美しい歌声を聴かせてくれるのです。さすがだなあと感心しました。私も時々トークつきのコンサートをするので、トークで笑いをとりながら、一瞬で演奏に集中をしなければならない、その切り換えの難しさを知っています。それを、お二人は見事にやってのけました。満員の会場全体を、明るいなごやかな気持ちに包んでくれた、そんな素晴らしいコンサートでした。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅さんと原発

2011年09月28日 | レッスンメモ
3月11日からもう半年以上が過ぎました。震災の復興、原発事故の後始末、いずれもまだまだ長い時間がかかりそうです。そんな中で、特に今後の原発の在り方については私も色々と考えさせられました。やっぱり原発は危険過ぎると思います。前の首相の菅さんは、最後はあんなにみんなから嫌われて辞任したのですが、それでも私は菅さんの原発に対する姿勢はとても立派だったと思います。

今、あらためて思うのですが、もし、菅さんでなかったら、中部電力の浜岡原発は、あの時、停止していなくて、今でも動き続けていたのではないでしょうか?

もし菅さんでなかったら、九州電力の玄海原発はあの時、あのまま再稼働していたのではないでしょうか?

そして、もし、菅さんでなかったら、事故直後、福島第一原発の東電の皆さんは、現場から撤退していたかもしれない・・・。

ほかのことはさておき、原発に関するこの三点だけを取り上げてみると、私は菅さんで良かったと思っています。


原発は、なくす方向でいくという認識はみんな一緒でも、あんなに断固として原発に立ち向かい批難も浴びながら戦った人は、少ないと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショパン ノクターン13番

2011年09月27日 | レッスンメモ
昨日、レッスンした曲の中に、ショパンのノクターン13番がありました。その曲が、ずっと今朝になっても頭の中で鳴っています。コンサートを控えた方のレッスンで、しっかり弾きこんであったので、聴きごたえがあり、その音がずっと頭の中から離れなくなりました。私も何年か前にコンサートで弾いて以来、久しぶりの曲でした。

この曲は、ショパンのノクターンの中でも壮大で悲痛に満ちた、傑作の一つだと思っています。1841年の作曲ですが、ショパン自身は、ジョルジュ・サンドと共にノアンの邸宅で生活をしている頃で、心身ともに充実した日々を送っていた頃だと思います。

曲は、ABAの形をとる3部形式の曲で、最初は静かにとても静かに、何かがやってくる足音にも似た音の配置で旋律が進んでいきます。ここでこの旋律の音をいかに美しく出すか、これが鍵だと思っています。中間部はハ長調のコラール。これは左から右まで立ち上がるアルペジオ。これが意外に弾きにくくて、うっかりすると大変なことになります。そして再現部と続きますが、この再現部、同じ旋律なのに、こんなにも狂おしく悲痛な音楽に変化させられるショパンの作曲の力に驚かされます。圧倒的に過激な3連附を演奏しながら、冒頭の静かなメロディと全く同じ旋律を、その激しさの中で浮き立たせるように弾いていく事が大切だと思っています。そして、力尽きて静かに曲が閉じられ、閉じる前にもう一度最後の言葉を添えて、完全に閉じる。こんな風に私は理解しています。

難しいけど、やはりいい曲ですね。来年は、この曲、久しぶりにプログラムに加えようかなと思ったのでした。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾燥

2011年09月26日 | Weblog
秋になると、空気が乾燥してさらっとして気持ちよくなります。

我が家のピアノも夏の間に吸い込んだ湿気を少しづつ飛ばして乾燥してきたようです。だんだんいい音になってきました。湿気があると、何だか重たく籠った音になりますが、その音が段々澄んだ音になってきました。

私はこんな乾燥した状態が好きなのですが、これも過ぎたるは及ばざるがごとし、あんまり乾燥し過ぎるとそれはそれで問題です。ニューヨークは日本よりもずっと乾燥しているところで、特に冬など、ドアノブを触ったり車のドアを開けたりするときに手を触れると、静電気がビリビリっとして火花が飛ぶほどでした。これは結構怖いんです。ここまで乾燥するとピアノにもよくないので、ニューヨークの友人のお宅のピアノ部屋では、冬になると加湿器をつけてピアノを守っていたほどです。

一方、今私が暮らしている九州の我が家は湿気の多いところで、一年のうち半年は湿気に悩まされています。だから除湿機は置いていますが加湿器は置いてありません。ピアノを守るための空調管理、皆さんあれこれ気を使っていると思いますが、やはり完全にコントロールするというのは個人の家ではなかなか難しいですね。

秋晴れの日に、乾燥した空気のなかでお布団や衣類を干すと、本当にサラサラした感触になって心地よいですね。少し乾燥気味の快適な日々を楽しみたいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェンのコーヒー

2011年09月24日 | クラシック豆知識
私の朝は一杯のコーヒーから始まります。目ざましが鳴って、ああ、もう起きなくちゃと必死にもがいて何とか台所まで行って、最初にすることがコーヒーを淹れること。熱くて、苦くて、香りの高いコーヒーを飲むと、やっと目が覚めた気がします。

さて、今日は、ベートーヴェンのコーヒーにまつわる話。ベートーヴェンは大のコーヒー好きだったそうですが、いかにもベートーヴェンらしく、毎日飲むコーヒーを淹れるのに使うコーヒー豆の数を、きちんと60粒と決めていたという、有名なエピソードがあります。あの大作曲家がコーヒーを淹れるたびに一粒一粒コーヒー豆の数を数えていたなんて、想像するとちょっと可笑しくもありますが、ベートーヴェンならありそうな話です。

それで、我が家で淹れるコーヒーは一体何粒なのか、私も数えてみることにしました。もちろんこれまでそんなこと数えてみたことありません。コーヒー用のメジャーに一杯すくって一人分という、いたって普通の淹れ方をしています。ではその普通の一杯にコーヒー豆が何粒入っているか、数えてみましょう。


これ、何粒だと思いますか? 答えは102粒でした! なんと、ベートーヴェンの1.7倍!!

それでは逆に60粒とういうのはどれくらいの量なのか、このメジャーではどのくらいの感じなのか、見てみましょう。

う~ん、やっぱり少ない。ベートーヴェンは、意外にもそんなに濃くないコーヒーを飲んでいたのですね。コーヒー豆のサイズは、昔も今もそんなに変わらないでしょうし、60粒というとかなり薄めのコーヒーじゃないでしょうか。ベートーヴェンのことだから、難しい顔をして、濃いコーヒーを飲んでいたんじゃないかというイメージを抱いていたのですが、どうやら違ったようです。

そんなベートーヴェンさんに想いを馳せながら、今朝も我が家流の濃いコーヒーを美味しく頂きました。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行けるとこまで行きます

2011年09月22日 | Weblog
日本を駆け抜けた台風。全く、今年は日本はどれだけ自然の怒りをぶつけられているのか・・・。

皆さまは、ご無事でしょうか?大丈夫でしたか?

やってられないという思いのなか、こんなにひどい時には、笑うしかないという思いです。というわけで面白いツイッター記事発見したのでご披露します。昨日の午後、台風15号の影響で暴風雨が吹き荒れる東京。中央線の電車の中から発信された「つぶやき」です。

「電車のアナウンス。。『行けるところまで、行きます!』中央線 乗客者爆笑なう。ww」

もう、みんないろいろ大変な中、必死のアナウンスだったと思うんですけど、なぜか笑えてしまいますね!

これから、大分でランチつき会議して、出張です。二日間留守します。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒城の月

2011年09月21日 | クラシック豆知識
皆さまよくご存知の名曲「荒城の月」。この曲は大分県出身の作曲家、滝廉太郎が作曲した曲です。私は大分県に住んでいるせいか、色んな集まりなどでこの曲を耳にする機会がよくあります。

私も今度、ある会でピアノの演奏をするのですが、クラシックだけではなくこの「荒城の月」も弾いて欲しいというリクエストをいただきました。この曲をちゃんと楽譜を見て弾くのは初めてなので、改めて下調べを始めて、あれ?と思ったことがあります。私が今回入手したピアノソロ用にアレンジした楽譜と、日頃よく耳にする曲とでは、一ヶ所、音が違うところがあるのです。



この冒頭の二小節めのミの音です。ここにシャープがついています。いつも耳にする「荒城の月」はここにシャープがついていません。夫に歌ってもらったり(これはあまりあてにはなりませんが、一応大分県出身なので)、YouTubeで聴いてみたりしましたが、皆、シャープなしで歌っていました。そこでさらにウィキペディアを見てみると、私たちが日頃よく耳にしているのは滝廉太郎の原曲ではなくて、後に山田耕筰が編曲したバージョンの方だったということがわかりました。

「山田耕筰はロ短調からニ短調へ移調、(中略)一番の歌詞でいえば『花の宴』の『え』の音を、原曲より半音下げている」

なるほど、そういうことだったんですね。この半音の違い。結構大きいですよね。

最初聞いたときに違和感のあったシャープつきの旋律が、だんだんこのシャープに味わいがあるような気になってきました。今回は、敢えて原曲版をもとにしたこの楽譜で弾いてみようと思っています。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さい手

2011年09月20日 | 思うこと
私の手は、ピアノを弾く手としては小さい方です。しかも指と指の間にある水かき(?)の部分が大きくて横に指が拡がりにくい手なのです。

私は、中学生になってもオクターヴがぎりぎりで、手を拡げる曲が苦手でした。ピアノの先生からも「あなたは手が小さいしね~」なんて、いつも言われながらピアノを弾いていました。毎日お風呂に入ったら、指を拡げて水かきの間をストレッチ。こんなことをして、少しは拡がるようになりました。

しかしだんだん、「手が小さいんだから仕方ないわね」というのが当たり前になっていました。大人になってからも身長は平均より高いのですが、手はちっとも大きくならずこの手とずっと付き合っていきながらピアノを弾いています。

アメリカにいた頃、私がピアノのレッスンを受けていたとき、ある曲を先生に勧められたことがありました。その曲を見て私が「その曲は手が小さい私には、ちょっとハードな曲ですよね」と言うと、先生が「ユミコ、僕の手を見てごらん」と言って、自分の手を私に見せてくれました。私は絶句しました。先生は、イタリア系の男性でかっぷくのいい体格です。なのに、指が短い。そりゃ、私の指の2倍くらいの太さがありましたが、長さは同じくらいだったのです。先生の体型とは全然マッチしない、子供みたいな可愛い手でした。

それ以来もう、手が小さいからという言い訳をするのは、やめようと思いました。実際、私くらいの手のサイズで素晴らしいピアニストもたくさんいます。少しくらい小さな手でもストレッチしていたら拡がるし、ラフマニノフなどの、指を思いっ切り拡げなければならない曲に挑戦して、この音を出したいとか、ここのハーモニーをもっと美しくしたいとか思って・・いや切望しているうちに、だんだん拡がってくるものだと思っています。ちょっと熱血スポーツ漫画風の結論になってしまいましたが、「やれば出来る」と信じて努力すること、これは大事だと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全日本学生音楽コンクール

2011年09月19日 | 思うこと
昨日は午後から北九州に行きました。電車で一時間ほど。目的地は北九州の「響ホール」です。ここで、全日本学生音楽コンクールの北九州予選が行われているのです。

私の教室の生徒が出場したわけではありませんが、私自身の勉強のつもりで聴きに行ってきました。昨日は小学生の部の予選。バッハのシンフォニー、クラーマー・ビューローのエチュード、それにショパンのワルツ。それぞれ指定の中から選んで、3曲を続けて弾きます。出演者の緊張感がこちらにびんびん伝わってきて、小学生でこんなにけなげに頑張って弾いている姿を見てとても感動的でした。

コンクールを聴きに行くと、必ず自分でも採点するようにしています。そして結果を後で見比べます。ここでズレがあると指導者としては問題だと思うからです。また、コンクールによっては自分自身が審査員側に回ることもあるので、審査員としての勉強にもなります。

会場では休憩時間に偶然、音大の同級生に出会いました。卒業以来はじめての再会で、びっくり。彼女は熊本から。私は大分から。お互い励まし合って頑張って行こうと約束しました。こういうのもコンクール会場ならではですね。

ここのところ週末は立て続けにコンクールにでかけていますが、レベルの高いコンクールは、ある意味コンサートと同じくらい楽しめます。昨日もいくつかの素晴らしい演奏に出会えて、あっという間に時間が過ぎて行きました。


クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽語の取り組み

2011年09月17日 | レッスンメモ
私の教室では、楽語の大きなカードを作ってそれを一週間に一つずつ教室のテーブルに置いています。裏に意味を書いて、教室に入ったらそのカードを見て裏の意味も見て覚えさせるようにしています。この楽語カードを使った勉強を始めてから、もうずい分経ちます。

私も、一週ごとにそのカードを新しいものに変えて「みんな覚えてくれてるかな?もうかなり沢山の楽語を出したな」と思いながら、どうも徹底していないような不安を感じていました。だんだん数が増えてきたので、以前のは忘れている生徒もいます。見ることすら忘れて「今日の楽語見た?」というと首を横にふる生徒も・・・。

レッスンに忙しく、「そこに置いてるから自分で見てね!」というのが基本的な姿勢だった私にも原因があります。時々、生徒の気持ちが薄れてきたら、その声かけもしなきゃいけないんですね。そうやって、持続して積み重ねることが大切。

でも、中には毎週ちゃんとノートに書いて忘れても、すぐ調べられるようにしている生徒もいるんです。偉いですね。こんなことを見習いながら、皆さん楽しくレッスンしましょう。私も時々、声かけを心がけます。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作曲家のおもしろ雑学事典

2011年09月16日 | クラシック豆知識
萩谷由喜子氏の「作曲家おもしろ雑学事典」という本を時々めくります。

作曲家の一生を簡単にまとめながら、プライベートなエピソードを盛り込んである本です。興味津々で読んでしまいます。一人の作曲家に5分で読めるような内容にまとめてあって、読みやすいです。

今日は、バッハの愛妻のお話。バッハの最初の妻は、明るく心優しい妻マリア。バッハの人望は厚く、家にはたくさんの弟子たちが出入りしマリアを中心に笑い声が絶えませんでした。ところが、マリアは36歳という若さでこの世を去ります。マリアの死で悲しみにくれるバッハとその家族。

その家族をしばしば訪問し子供たちに愛情をそそいでくれたのが、アンナ。バッハが何よりも嬉しかったのは、アンナはマリアの想い出を大切にしたことでした。こうして、だんだんアンナとバッハは愛し合うようになり結婚します。

アンナもマリアのように献身的にバッハにつくし、マリアとの間の子供4人を成人させ、アンナ自身も13回の出産をしています。後年、バッハが目を患った時には、アンナが筆写しているものがあるそうですが、全く彼自身のものと見わけがつかないほどだったそうです。

バッハが、アンナに贈った「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア曲集」は有名ですね。

今日は、バッハの愛妻のお話ですが、もっといろいろな作曲家の、「へ~!知らなかった」というエピソード満載ですよ。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チカリシャス

2011年09月15日 | Weblog
たまたま、雑誌を手にとってパラパラめくっていたら、チカ・ティルマンさんという方のことが記事になっていました。NYで「チカリシャス」という名前のデザートバーを経営するオーナーシェフです。デザートバーというのは「フレンチのようなコース形式で提供する高級デザート専門店」のことだそうです。

彼女は、86年にアメリカ人の御主人と結婚のため渡米し、NYで銀行勤めをします。30代に入ってから自分のために一度はお金を使うと決めて夜間の料理学校に通います。卒業後、アトランタのレストランで7年間、ものすごくハードな仕事をして、NYのお店のペストリー・シェフに。ところがその翌日9・11が発生。お店は閉店になりました。

そこからがチカさんのすごいところです。人生何があるか分らないと実感した彼女は、自分で店を開く事を決意します。資金は自分の家を抵当に入れて捻出したそうです。まわりから反対もされながら、お店をオープン。彼女のお店はたちまち人気になり今や2号店も。この秋には東京の表参道にも出店するそうです。



1986年というと、私が初めて渡米したのと同じ年です。彼女の言葉、「何かやりたいと考えたら、カレンダーに予定を書き込んでしまうんです。出来ない事は夢見ません」ときっぱり。彼女がここまでずっと頑張ってきたことに脱帽し感動しています。


クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイムカプセルの重み

2011年09月14日 | レッスンメモ
先週から、生徒の皆さんに書いてもらってる一年の目標。そろそろ出そろいました。この目標、その場でさっと書く生徒とじっくり考えてから次の週に持って来る生徒といます。

それぞれの思いを、それぞれなりの決心と覚悟で書いてくれました。それを教室タイムカプセルに入れて、また一年間、大切にして保管します。今年のタイムカプセルはこれ。

この中にみんなの願いが入っています。その一つひとつの願いの重さを受け止めてこの箱を閉じます。

みんなの目標が達成できるように私も指導に励みたいと思っています。やはりそのためには、自分自身も勉強ですね。聴くこと、調べること、指導法の視野を拡げること、考えること。この箱を見ると、なんとか生徒の役に立ちたいと思います。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仲秋の名月

2011年09月13日 | Weblog
昨晩、月をご覧になりましたか?私は、夜9時過ぎにレッスンが終わってから我が家の庭から夜空を見上げました。昨夜は、よく晴れて本当に見事な明るい月でした。

月の光は、柔らかな光だと感じます。自分で光ってないからいわゆる間接照明。だから柔らかいのでしょうか?でも、冷静さや冷たい光と感じることもあります。青い月の光って時々あるでしょう?
しかし、昨日のは、かなり赤い月でした。こうなると温かさがほんのり出て、柔らかな感じになります。

子供がまだ小さかった頃、仲秋の名月のことを教えるために、お団子を奉げススキを飾って、ベランダから月を観ていた頃を思い出しました。その時に移した写真が残っていて、みんなお星様や月の模様がついたパジャマを着てお団子を囲んで写っています。それを見てあの頃が懐かしくなり、思わず涙が出そうになりました。

月日はたち、人間も地球もその間に色々な事をして、今年も月は輝いています。大きな津波も、人の悲しみも喜びも全部を見ながら、またこうして、月は光っているのですね。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする