思いを音に乗せる。楽器を演奏する者はみんなこのことを願って日々練習します。歌を歌う人ももちろんそうです。その歌声にどれだけ自分の思いを込めることができるか、そこが大事です。けれどもそれだけでは足りません。せっかく思いのこもった良い音を出すことが出来たとしても、それが聴く人の耳にまで十分によく届かなければ意味がありません。
コンクールの会場で色んな参加者の演奏を聴いていると、せっかく丁寧に上手に弾けているのに、音がよく聴こえてこない、ホールの客席のこちらまでびんびん届いて来るような音が出ていないという演奏に出会うことがあります。これは狭い教室や自宅で日ごろ練習している時には気がつきにくい問題かもしれません。広い会場の隅から隅まで音を届けること。この意識付けとそれを可能にするテクニックを身につけることが重要です。
私など演奏会用のホールだけではなくて、学校の体育館や病院のホールなど、本来の使用目的とはまるで無関係の音響環境の場所で、大勢のお客様たちを前にして演奏する機会が少なくないので、余計にそのことが気になります。そういうときには「ミスをしないように弾こう」とちぢこまっていては絶対だめで、「一番奥の人にまできれいな音がちゃんと届くように弾く」ということがとても大切です。
こういうときに私の頭の中にふっと浮かぶフレーズが「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」です。ヴェルディのオペラ、「ナブッコ」の中で歌われる超有名なコーラス曲の題名です。英語でいうと「Go, my thoughts, on the golden wings」 ナブッコのオペラを実際に観たことはまだ無いのですが、静かに、でも強い意志を持ってみんなで合唱するこの歌が好きです。オペラの内容とか、この歌の歌詞の意味とか、もちろん曲自体の素晴らしさというのもありますけど、このタイトルはたとえそういうのを知らなくても、グッとくる、そんなインパクトを持っていると思いませんか? (YouTubeはこちら)
みんな狭い練習部屋で、テレビも見ないで、ゲームもしないで、長い時間、ひたすら練習に明け暮れてきたのです。さあ、ステージに登場したからには、これまでの想いをすべて出し切りましょう。ピアノの音は黄金の翼。自分の想いの全てを乗せて、どこまでも遠くへ飛ばしましょう!
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