ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

赤松林太郎ピアノリサイタル in 大分市

2018年03月22日 | コンサート
昨夜は赤松林太郎先生のピアノリサイタルに出かけてきました。シューマンの「子供の情景」から始まったリサイタル。赤松先生の声からスタートして(文字通り歌いながら)最初の一音がホールに広がりました。私自身何回もステージにのせたことのある曲ですが、赤松先生の演奏は色んな所に素敵なアイディアが盛り込まれていて、私にとっては新しい発見がたくさんありました。第一部の最後はショパンのスケルツォ第1番。これが特に素晴らしかったです。私はこのスケルツォを弾くとき、もう一つ気持ちが馴染めないなあと感じることが多いのですが、赤松先生のスピード感と疾走感などがピッタリこの曲にマッチして、「あーこれなんだ!」と胸にストンと落ちました。感動の演奏でした。

第二部で弾いたシューマンの「パピヨン」もたくさんのアイデアが詰まっていて、興味深くて面白かったです。そして、シューベルト=リストの「セレナード」、なんて繊細で美しかったことでしょう!計算された演奏が光った作品だったと思います。

教室の生徒たちと一緒にでかけたリサイタル。本当に楽しむことができて良かったです




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音符と音符の間で

2018年03月16日 | レッスンメモ
先日レッスンをしていて、レガートで弾きたいのに、なめらかにつなげられずに、困っている生徒さんがいました。これは音符と音符の間の動作、というか指運びに思いが至っていない時に起こることです。さてどうしたらいいでしょう?

まず最初の音をポンと打鍵して次の音に移るとき、そのときに手や指をどのように移していくか、ここを意識することがポイントです。単純にドを弾いた後にミを弾く、ということではなくて、ドからミへの「移行の仕方」にこそレガートの秘密があります。ドからミへと、そっと丁寧に音を渡してあげる、そういう風に意識してやってみましょう。「音を渡してあげる」というのが感覚的にわかりにくいようであれば、私は実際に手近なものを手にとって、ポイッと生徒に投げて渡してみたりします。そうして次に、同じものをそっと手渡しで渡してあげるのです。どっちがレガートかな? もう分かるよね。音を指から指へぽんと投げ渡すのではなくて、まるでガラスの飾り物を大切な人にそっと手渡しするような、そんなイメージで手指を運びましょう。指が暴れていてはレガートはできません。最初の音から次の音へと移る際の丁寧な動作を意識して重心を移動するということが大切なのです。

楽譜を読むのに必死で、とにかくドの次はミと書いてあれば、ド、ミ、と無造作に次へ進むということを続けていないでしょうか?ただ音の羅列だけ追っていくと間の動作、指運びが雑になってきます。音から音ヘ進む間の架け橋となるところの受け渡しの動き、これをいつもしっかり考えて弾かなければなりません。それは、何もレガートに限ったことではなく、次の音へ切ってから進む場合もあるし、切るにしてもそのときの余韻をどのくらい残すのか、残さないのか、きっぱり短くして次の音へ持っていきたいのか、など、楽譜を読み込んでいちいち考えることが大切です。音のつながりや関係をしっかり理解してそれを表現しようとすると、そのためのアクションも自ずと変わります。だから色々試して、工夫して、探り当てていくのです。そーっと指から指へ重さを移動したり、鍵盤を撫でるように移動させて弾いて次に渡したり、指で蹴って上へ上がった手から落として一連の動作にしたり・・・、タッチは本当に様々です。こうして、音と音の間にある隠れた秘密を探り、自分なりに工夫していくとどんどん楽しくなります。そして音楽がますます広がっていきます。

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ピティナ・ピアノステップ in 下関

2018年03月12日 | レッスンメモ
先週末、ピティナ・ピアノステップのアドバイザーとして、山口県下関市に出張してきました。下関地区ふくふくステーション代表、神野由香先生、並びに関係者の皆さまに大変お世話になりました。心から御礼申し上げます。

ここのところ、ピアノステップのアドバイザーとして各地にお邪魔させていただいていますが、そのたびに思いを強くしていること、それはやはり子供のうちからたくさんのステージを経験しておくことの大切さです。教室の発表会や学校行事の伴奏、クリスマス会その他、とにかく色んなイベントに積極的に出て行ってどんどん弾きましょう。私に言わせれば、どんなイベントであっても、それが人前で弾くというものであれば、それは「本番」です。日々の練習はこの「本番」のためにやっているのです。本番で皆さんに感動してもらえるような演奏をする、これがピアノ弾きの、永遠の課題なのです。

そこでこのピアノステップです。「本番」の機会はほかにも色々ありますが、アドバイス付きの公開ステージというユニークな性格をもつ「本番」がピアノステップです。立派なホールで、立派なピアノを使い、自分の選んだ曲を弾いて、アドバイザーから講評をもらえます。本番でもあり、練習でもある。気の持ちよう次第でどういうふうにも取り組むことが出来るのですが、私としてはやはり「本番」として気合を入れて取り組んでほしいです。せっかく大きなホールで、人前で弾くんですからね。

本番での舞台度胸というのは自分の練習部屋に閉じこもって練習するだけでは身につきません。こればっかりは場数を踏むこと、なるべく小さいときから経験を重ねるということが大切です。そして忘れてならないのは、この舞台度胸というか、本番力というか、いざというときに自分の持っている力を、バン、と出すことの出来る能力を身につけていれば、ピアノ以外でも、人生の中で色んな「本番」を迎える局面で、将来きっとものすごく役に立つということです。





今回は江夏先生、中嶋先生のお二方とご一緒させていただきました。素晴らしい先生方と交流できて、とても楽しく勉強させていただきました!


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リセットのチャンス

2018年03月08日 | レッスンメモ
今日は朝から激しい雨と風。それでもあまり寒くはなくて、春の訪れが感じられます。雨あがりにはきっと庭のあちこちで、色んな緑が芽吹いてくれるでしょう。

さて先日、東京でピティナ・ピアノコンペティションの課題曲講習会が開かれました。私も参加してしっかりお勉強してきました。素晴らしい先生方の音のシャワーをたっぷり耳に残して、これから数ヶ月生徒たちと一緒にがんばります。このコンペに挑戦することを通じて、子どもたちにぐんぐん伸びていってほしいです。そんな気持ちを新たにして帰途につきました。

この時期は進級進学、卒業式、受験、転勤、お引越し等々、それぞれのご家庭でそれぞれの節目を向かえる時期です。多くの子供達も新しい世界に向けて動き始めています。こういう節目というのは、リセットのチャンス!自分の希望をはっきり掲げて、できれば声に出したり、なにかに書いたりして、この一年が楽しく充実したものになるようにしましょう。大きな希望や夢をもつことを、遠慮することはありません。恥ずかしがらずに、声を大にして大きな目標に向かいましょう!

去年はあんまりいい年ではなかったなあ、と思う人は、以前のことにとらわれず、前を向いていく!また、去年はすごくいい年だったと思う人も、去年は去年、今年はまた一から始めるという気持ちで臨むこと。これが大切です。

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