ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

母の厳しい指摘

2010年05月31日 | レッスンメモ
昨日は、6月、7月のリサイタルのプログラム曲を全曲通してみました。母がこちらに遊びに来ており、母に聴いてもらいながら、リハーサル。

久しぶりに母に練習風景を見せながら、弾いてみました。母は、音楽の専門家ではないのですが、学生の頃(って60年くらい前?!)ピアノを習っていたので、楽譜は読めます。私の暗譜の不確かな部分などを楽譜を見ながら、「そこが違う」などと言います。親子なので痛烈辛口コメントを出す人です。なんの遠慮もなく、駄目出ししてくるので、それがかえって、自分を戒めるには効果的です。

母がたった一人で聞いているだけなのに、やはり何ヵ所もうまくいかずあやふやに弾いてしまう部分がみつかりました。音と指がつながっていない場所がある・・・。こんなことではだめです。夜は、弱点部分の確認や強化をしました。

私が子供の頃、母は忙しくて、ピアノをやってる他のお友達のお母様みたいに熱心なピアノ教育ママみたいなところは、これっぽっちもありませんでした。「あなたがしたいんなら、していいよ」というスタンスで、せっかく選ばれてすごい先生の公開レッスンとかに出ることになっても、母は聴きに来れない時が多かったくらいです。

大人になって、仕事としてステージを張るようになった頃から、心配したり、「もっとちゃんと弾かないとだめ!」と、教育ママ的なことを言い始めました。私もいい年なのにそんな時はやっぱり子供扱いなんですねえ。もちろん、一緒に住んでいないからたま~にですけど。

今日で5月も終わり。早いですね。今年の春は肌寒い、雨の多い春でした。そんな気候が影響しているのか、我が家の庭のヤツデがオバケ化して、こんなに大きな葉っぱになりました。



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レッスン&レッスン

2010年05月29日 | レッスンメモ
コンサートから戻った次の日は、朝から晩まで生徒のレッスンをしました。昼食時間に空けておいた1時間は、電話連絡などしているうちになくなってしまって、お昼ご飯抜きになりました。途中、何度か間食してお腹をもたせて夜までしっかりレッスン。寝る前に食べ過ぎるとあまりよくないなあと、気にしながらも、しっかり食べ且つ呑む!元来レッスンは好きなので、大声で歌声まで張り上げて一生懸命レッスンします。なので喉がカラカラになるんですよね!

次のコンサート用の曲で、この三日間ほど弾かなかった曲が、数曲あります。それをちょっとさわったら、もう20日前くらいに戻っています(泣)こんなことではダメだなあ・・・。手中に入っていませんね。また今日からしっかり練習して戻していかなければ!

ゆうあいコンサートの楽屋に持ってきて下さったお茶とお菓子に、こんな可愛いお花が添えてありました。シモツケというお花だそうです。本番前にほっとなごむ心くばりが有難かったです。



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楽しかったあ!

2010年05月29日 | コンサート

ゆうあいコンサート終了!いやあ、実に楽しかったです。コンサートには昨年よりもっと多いお客様においで頂きました。会場に出ていって、ピアノの前に立ってお辞儀をする時に、お客様の多さにびっくりしました。私も、いつもより落ち着いて、集中して演奏できました。もちろん、少しはドキドキしながら弾くのですが、そのドキドキも、封じ込めることができて、なにか自分の心をコントロールする冷静さを持つことができました。

2曲目が終わったあたりから、だんだん弾くこと自体が楽しくなり、曲そのものを慈しんで、楽しんで弾けるようになりました。お客様の反応もとても良くて、暖かい、そして、強烈な拍手に元気をもらいました。最後は、本当にノリノリで弾けました。こうなると、本番って本当に楽しいですね!お客様と一緒になって素晴らしいひと時を過ごせたと思います。本当に幸せでした!

素晴らしいスタッフの皆様と、演奏後に記念写真。「一流ホテルに行ったみたいに丁寧に接客してもらい、優雅な気持ちになりました。」というお客様の声を聞きました。本当に、人への思いやりと丁寧な応対が徹底していて、私も毎年気持ちよく弾かせてもらうんです。とても感謝しています。


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いってきます

2010年05月27日 | コンサート
今日は、ゆうあいコンサートの本番。雨女の私にしては、曇りでもまあ合格のお天気です。しかし、寒いですね。寒い時は、ドレスを着るとますます手が冷たくなるんですよね。

今夜のプログラムは、ショパンの生誕200年を祝って、前半はオールショパンです。なじみのある曲を中心にしてます。ファンタジー・アンプロンプチュ、子守歌、ワルツ、ノクターンなど。後半は、ショパンと同い年の作曲家シューマンの生誕200年を祝って、「子供の情景」などを弾き、ラフマニノフや、チャイコフスキーなどのロシア物も入れる予定です。

さあ、頑張っていってきま~す!!

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明日は、ゆうあいコンサート

2010年05月26日 | コンサート
さて、5月のこの新緑の美しい時期に毎年ひらかれているゆうあいコンサート。今年も、いよいよその日がやってまいりました。明日の朝、高速を運転して現地入り、夕方6時半開場7時本番です!ゆうあいビレッジのスタッフの方との打ち合わせも終わり、後は自分のピアノの練習のみです。

このコンサート、今年で5年目を迎えます。こちらのホールでの演奏会の特徴は、なんといっても、素晴らしい景色をながめながら音楽が楽しめるということです。ピアノの左サイドの壁は、全面、大きなガラス張り。右サイドは、もちろん観客席。お客様は、ピアノとともに、ガラスの外の景色を眺めながらコンサートを聴くということになります。

コンサートは夕暮れ時に始まって、終わるころにはどっぷりと日が暮れて暗くなっています。その間、外の明るさや色が徐々に変化していく、その様子がものすごく美しいのです。もっとも、かくいう私は、ピアノを弾いているか、お客様の方を向いてお話ししているか、のどちらかなので、その色の変化を実際に見るわけにはいかないのですが、あとで写真で見て本当に違うんだなということを知りました。

 

「空の色とお庭の緑の変化を見ながら、生の音楽を聴いて、とても贅沢な時間を過ごせました」とご満足頂いたお客様からの感想をよく聞きます。美しい自然の視覚効果に助けられながら、お客様に素敵な時間をすごしてもらうために、気を抜かず、心をこめて弾きたいと思います。

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番組出演

2010年05月25日 | Weblog
今後、出演するラジオ番組などの予定をお知らせします。次々と出演が決まって、本人が一番驚いています。今後のリサイタルのことや、「クラシックをもっと身近に!」という、私の活動全般について、思いのたけをしゃべってこようと思っています。生放送が多いので、どうなることやらちょっと心配ですが、プロのナビゲーターの方を頼りに自然体で望みたいと思います。お時間の許す方は是非、聴いてみて下さい。

5月31日(月)午後7時~、「ハイカラ食堂」、FM大分
6月3日 (木)午後8時~、大分インターネットテレビ 
6月10日(木)午後2時~、「ごごらくワイド」、OBSラジオ
6月19日(土)午後5時~、「Dr.マーサーとカレイなる仲間たち」OBSラジオ

6月19日放送分以外はみんな生放送です。とちったらゴメンナサイ!
6月3日のインターネット・テレビというのは私自身、どういうものなのか、まだよく分かっていません(ラジオでもテレビでもないようです)。生放送らしいのですが、インターネットなので、パソコンとネット環境さえあれば、多分世界中の人が(見ようと思えば)見れるのかな?!

先日、「Dr.マーサーとカレイなる仲間たち」の収録をやりましたが、とても楽しい雰囲気でした。これからの生放送分もあんな風に楽しくできたらいいなと思っています。そして、なによりも、その時の出会いが楽しみですね。DJの皆さんはほんとに元気でエネルギーに満ち溢れていらっしゃる方が多いので、私も負けずに元気を出そうと思っています。

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ウォームアップとクールダウン

2010年05月23日 | Weblog
朝、起きてからピアノに向かうまでの時間が以前より短くなっています。

理由は、生活パターンが変わったことです。今年の春から完全老後生活?ではないけど、夫婦二人の生活になりました。まず、子供たちの朝食やお弁当を作らなくてよくなりました。お洗濯も毎日するほどではありません。朝食も夫は、ものすごく早起きで、一人でさっさとパンを食べています。私はゆっくり自分のペースで起きればよいのです。コーヒーの香りで目が覚めるなんて信じられない・・・!

ということで、朝起きてから比較的短時間で、ピアノに取り組むことができるようになったのですが、そうなるとまだ身体や手がよく目覚めていません。手はまだ冷たいままなので、ウォームアップが必要です。ラジオ体操まがいのストレッチをして、指の間のストレッチもして、まず1曲弾きます。それで、今日の手の状態や調子がわかるので、そこからスケール、アルペジオなどを始めます。

そして、延々ピアノの練習と、生徒のレッスンを終えて、夜ピアノの部屋を出て、夕食は大体いつも9時頃。夫は、お肉か、お魚担当、私は野菜料理担当と役割分担がいつのまにか決まり、二人で超簡単スピード料理をします。その時の手の状態は、カンカンに燃えていて熱いです。血液が手に集中してるんじゃないかと思うほど、パンパンに張っていて、血管が浮き出ていたりします。それで、クールダウンには「野菜をお水で洗う」というのがとても効果的だということを発見しました。お水で冷やした後、手を弛緩させて、楽にさせています。

プロ野球を見ていると、試合が終わった後、ピッチャーが肩やひじにぐるぐる巻きのアイシングしているのをよく見ます。あれってとても気持ちが良さそうですよね。身体を使うお仕事の人にとっては、ウォームアップとクールダウン、どちらも大切ですね!

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人前で演奏すること

2010年05月22日 | レッスンメモ
人前で演奏するというのは大変なことです。コンクールや発表会でもかなり皆さん緊張しますし、ギャラをいただいてお客様を前にして弾くとなると、なおさらです。お客様に対しても主催者に対しても、みっともない演奏では申し訳ないというプレッシャーが大きくのしかかってきます。何回もやっていると慣れるかというとそうでもありません。私はこの5年間で40回近く演奏活動を行ってステージに立ったわけですが、それでもやっぱり本番直前はドキドキします。

オーストリアのピアニストで、ウィーン古典派の専門家として有名なパウル・バドゥラ=スコダは、演奏会に臨む心境についてこう述べたことがあります。「ほんのわずかなミスをみつけてやろうと聴衆が待ち受けています。演奏会場は好意的な場所ではありません。」名ピアニストのスコダがこんな風に思いながら、ステージに立っていたなんて・・・。

こういう意見の代表選手といえば、これはもうカナダの天才ピアニスト、グレン・グールドです。グールドは演奏会でピアノを弾くことを心から嫌悪していて、とうとうコンサート活動を一切やめて、スタジオでの録音活動に専念してしまったという徹底ぶりでした。

しかし、ほとんどすべてのピアニストが、機会さえあれば、もっとたくさん、もっと多くの人の前で弾いてみたいと願っているのも事実です。長年にわたって世界中で数多くの演奏活動をこなしてきた巨匠、ルービンシュタインは、演奏活動をやめてしまったグールドとの対話の中で、「(君は)聴衆から発散されるあの実に独特なものを感じたことは一瞬たりともなかったのかね?」、「聴衆の気持ちを掴んだという実感を得た事はないのかね?」と、執拗に問いかけています。グールドの答えはもちろん「まったくありませんでしたね」という素っ気ないものでしたが、私にはルービンシュタインの気持ちが分かるような気がします。

本番一発勝負というのは、出来不出来があるのは避けられませんが、うまく行った時の、お客様と一体になって感動を共有する喜びは、何物にも代えられません。「クラシックを身近に」というテーマを掲げて、自称クラシック宣伝員の活動を続けている私は、ピアノ演奏を通じて、一人でも多くの皆様と、そんな感動の共有ができれば有難いなと願っています。

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しんけん頑張る

2010年05月20日 | Weblog
私は、九州人です。今は大分県に住んでいますが、もともとは、佐賀県出身です。でも、東京に11年、アメリカに8年住んでいましたので、それぞれの土地での言葉の違いに驚いたことが時々ありました。もっとも、アメリカの場合は英語と日本語で違いすぎました(当たり前です(笑))ので、今日は方言のお話しです。

こちら大分県に引っ越してきて、一番びっくりした方言、というか、独特の言い回しは、「あたまがわるい」といういい方です。頭痛がするとか、ちょっと熱っぽくて頭が重い時に「私、ちょっと頭が悪いんよ~」とか、「Aさん、今日は頭が悪いんで早退したわ~」とか言います。普通そんな風に言わないですよね?言いようによっては、誤解を招きます。「あの人、頭が悪いっち」これだけ言われると、オツムの弱い人と言ってるように聞こえます。で、この「~っち」は「~だって」という意味になります。この表現、もちろん、「頭」についてだけ使われるのではなくて、「背中が悪い」とか「腰が悪い」というときにも使います。その場合は別に問題ないと思いますけど、ただ、「頭」に使うことだけは、今でも違和感を感じるのです。

もうひとつ、用法の違いで、びっくりした言葉に「しんけん(真剣)」という言葉があります。この言葉自体は普通にある言葉ですけど、こちら大分では皆さん、「しんけん綺麗!」とか「しんけん旨い!」とか普通に言います。これって何かおかしくありませんか?。「真剣に取り組む」とか「真剣な表情で見つめる」とかなら標準語だと思いますけど、「しんけん」という言葉の使い方が何か独特なように思うのです。

「このブログ、しんけんオモシリー(面白い)」
「私はピアノの練習に、真剣に取り組んでいます」

上の二例では「シンケン」という言葉の使い方が明らかに違うのではないでしょうか、うまく言えないけど、そんな気がします。もっというと・・・

「しんけん頑張る」と「真剣に頑張る」では、前者は方言と、私は思っています。

この点を大分県出身の夫に指摘すると、これは何もおかしくない、絶対方言じゃない、と言い張るのです。「このブログをアップしたら、全大分県人を敵にまわすぞ!」なんて、脅されて。たとえ、方言でもなにも恥ずかしいことではないのに。皆様どう思われますか?方言ですよね?

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OBSラジオ番組収録

2010年05月19日 | Weblog
昨日は、ラジオ番組の収録に行ってきました。OBSラジオの人気番組、「Dr.マーサーとカレイなる仲間たち」という番組にゲストとして出演させていただきました。
昨日は例によって雨。私は雨女ですから、何かある時はちゃんと雨が降ることになっていますスタジオで、今回の機会をセットして下さった多田さんと、番組のDJのドクター・マーサーさんに初めてお目にかかり、ご挨拶いたしました。多田さんは、日出町で「備前屋」というお店を持ち、藍染めをしていらっしゃる方ですが、私の生徒のお母さんの親友というご縁で、この番組に紹介していただきました。ふと見ると、指のツメが藍色に染まっていて、ああ、これはプロの手だととても感心させられました。


左:多田さん、右:DJの Dr. マーサーさん

とてもリラックスしているお二方とは対照的に、私はすっかり緊張したまま収録が始まりました。車のラジオを通して聞きなれた大分の人気DJ、マーサーさんの声。そのマーサーさんの声がラジオを通してではなく、目の前で聞こえている!なんだかとても不思議な感覚でした。

しかし、プロのDJの方は違いますね。話がうまいです(当り前か)。私も自分のコンサートでトークを挟むことが多いのですが、いかに「間」が大切かということが良く分かりました。勉強になりました。多田さんもマーサーさんもとても気さくにテンポよくお話されるので、いつの間にか私も話の中に吸い込まれて、最後は調子に乗って、ちょっとしゃべり過ぎたかなと思うくらいの勢いで収録が終わりました。あれでよかったのかな?もっとちゃんとしたことも言った方がよかったかなあ。まあ、後は、うまく編集してくれるんだと信じてます!オンエアは6月19日、土曜日の午後5時からだそうです。皆さん、どうぞ聴いて下さいね!!

帰りには、番組スポンサーからのおみやげとして大分名物、麦焼酎の「西の星」をいただきました。

「展覧会の絵」の楽譜と「西の星」

アル中のムソルグスキーは多分ウォッカを飲みながらこの曲を作曲したのだと思いますが、私は麦焼酎を飲みながらピアノを・・・弾くわけはありません! 弾き終わった後に、ゆっくりいただくことにいたします。有難うございました。

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練習の日々

2010年05月18日 | レッスンメモ
練習の日々が続いています。毎日練習するなかでも調子よくいける時や集中できる時と、そうではない日とがあります。

昨日は、朝から調子良くて練習がはかどりました。午前中「ゆうあいコンサート」のプログラム曲を、まず1回全部通して、それから気になるところの練習。楽譜の確認などをやった時点でお昼となりました。午後は、もう一つのリサイタルの練習。ムソルグスキーの「展覧会の絵」を中心にさらい、午後4時から生徒のレッスン。6時から、ベートーヴェン101の練習。2楽章がしっくりこず、これでかなりひっかかりました。2つの公演のプログラムすべてを一日でさらうのは無理なのですが、これでも効率よくやっているつもりです。

頭を使わずぼんやり指だけ動かしてる、ということを無くさないといけません。最近、ぼんやりになりそうな時、「こら!ぼんやりになりかけてるよ」という警告ランプを自分でさっと出せるようになってきました。これで、かなり効率がよくなります。

支えて下さる方々の応援があると、勇気100倍。「聴きに来てよかったわ~」と喜んでもらうためにも、今日も頑張ってさらいます。

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出会い

2010年05月17日 | 思うこと
私たちは、人と人の間の関係や距離によって、生きていると思います。

私は、人(人との関係)が財産だと思っています。人との関係で、人生はどうにでも回っていきます。思いもよらなかった展開があったりもします。それは、良い方向にも悪い方向にも発展しますが、出会いや回り逢いがまずは、大切です。そして、その出会いを大切にしながら生きていきたいと思います。

ピアノをする人たちは、出かければ出かけるほど、ピアノ練習の時間がなくなり、結局熱心にピアノを練習すると、出かけなくなるという悪循環?に陥りがちです。そうすると、籠ってしまい家族以外とは、話さなくなります。生徒が来てくれるからまだ少しの広がりはあるにせよ、それでも、出会いを求めている自分はいます。そんな時は、現代でこそなしえる業、ネットです。もちろん注意しなければならない点は、たくさんありますが、私もネットで知り合ったお仲間がいます。そのお仲間にも、影響されながら頑張ったり励ましあったりしていけます。有難いことだと思います。


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「発表会」の曲選び

2010年05月16日 | レッスンメモ
気持ちの良い朝ですね。最近、カラッと乾燥したいいお天気が続きます。こんな乾燥した気候が結構好きです。ピアノにもいいし、調子よく響いてくれます。

さて、5月も半ば。自分のコンサートも近いけど、秋に開く生徒の発表会の曲をそろそろ決めなければいけません。生徒によっては、もう少しあとで決める生徒もいますが、早く決めなきゃいけない生徒は、もうこの時期から選んでおくのです。

この曲を選ぶのが結構時間がかかるんです。それぞれの生徒にあったもの、他の生徒とかぶらないもの、発表会全体の流れを考えて・・・などと思うと、なかなか決まりません。生徒の顔を思い浮かべて、「この曲、好きかな?少しチャレンジングだけど、頑張ってくれるかな?」とか、「これは、少し物足りないかしら?」「発表会には、地味すぎ?」などなど、考えていると時間がかかります。しかも、同じようなレベルの生徒が固まっていたりすると、「この曲をAちゃんにすると、Bちゃんはこれで、そうすると、Cちゃんはどれにしよう・・・」なんて迷ってしまいます。

でも、発表会の曲選びは大切に扱いたいと思っています。特に子供の生徒は、それをきっかけに、ピアノが大好きになることもあり、そこから、まるで別人のように変化した生徒を何人か知っていますので、責任重大だと思っています。

今日も、午前中はレッスンがありますけど、午後はピアノ室いっぱいに楽譜を拡げて、悩んでみます!

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「展覧会の絵」 その4

2010年05月15日 | クラシック豆知識
「展覧会の絵」は人によって様々に異なる解釈や編曲を可能にする、ダイヤの原石です。そんな中で、いくつかのピアニストによる演奏を聴き比べてみたりしましたが、私の好きなのはキーシンの演奏です。YouTube にアップされているこの演奏は、何度聴いても感動します。

「展覧会の絵」、エフゲニー・キーシン、YouTube

あと、高橋多佳子さんのCD も持っていますが、彼女はこのCDの中でものすごく面白い試みを取り入れているので、ご紹介します。

最後の10曲目、「キエフの大門」の、いよいよクライマックスという、最後の最後のところで、とても豊かな響きで鐘か大砲というような和音が鳴る後に、はるか遠くから低くエコーのように聴こえてくる音があります。あれ、!?ペダルをどうかした? これ一体何だろ? とても不思議に思って何度か聴き直しましたが、どうも良く判らない。何か効果音を入れたんだろなー、この曲って何でもありだからなー、と思ってたのですが、その後しばらく経って、CDジャケットの解説(ライナーノーツ)にその秘密が書いてあったのをようやく発見しました(解説って意外に読まないものですよね!)。

それによると、この曲を演奏する時には「ピアニストの多くが自分なりの『編曲』や『付加』をする傾向にある」ものだけれど、今回、高橋多佳子はただ一箇所を除いてそのような装飾を一切施していないとのこと。そしてその唯一の箇所が「キエフの大門」の最後の最後のところで、「ピアノの低音弦を拳でたたくという内部奏法で、オーケストラのゴング(銅鑼)を再現」したということだったのです。

驚きの工夫ですね。私もやってみました。和音と和音の合間で、ペダルに右足を乗せたままおもむろに立ち上がって、左手で拳を作ってぐっと腕を伸ばし、太い低音弦を拳で直接たたくのです。やってみると何とか届くし、なかなかいい音が出るのは確かです。ただ、ちょっと手が痛いかな。

ともすれば言われたことをきちんとこなすことばかりに長けていて、チャレンジ精神や独創性に欠けると言われる私たち日本人ですが、高橋多佳子さんのこのような試みはとてもユニークでしかも効果的な工夫だと感心しました。クラシックという古いものを扱っているだけに、なおさらこういう新たな試みやその基になるチャレンジ精神が大切になるのだと思います。



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展覧会の絵 その3

2010年05月14日 | クラシック豆知識
ムソルグスキーと同じくロシア(当時は旧ソ連でしたが)出身で、現代を代表するピアニストであり、指揮者でもあるアシュケナージは、「展覧会の絵」のオーケストラ版の編曲を行うほど、この曲およびムソルグスキーを高く評価しています。そのアシュケナージはムソルグスキーの魅力を、次のように語っています。

「彼の才能は不朽のものだ。ダイヤモンドの原石のような人だった。特に魅力的なのは、このダイヤが削られたり磨かれたりしていなかったことだ。彼は心に、自分のなかに沸き起こったものをそのまま曲にしていたのだ。これが彼の魅力、才能、音楽の特色だ」

「展覧会の絵」ほど、後に多くの作曲家や演奏家によって様々な編曲(アレンジ)が試みられ発表された曲もないといわれています。そのような作品を産み出したムソルグスキーの魅力をダイヤの原石に例えたアシュケナージは、さらに「展覧会の絵」について、次のように言っています。

「曲には、いつもその作曲家のものの見方、感じ方が刻印されている。この曲の場合、それは『暗さ』、『重苦しさ』だ。最後の輝かしい『キエフの大門』でさえもそうだ。曲中に色々なドラマや悲劇がみちあふれている。いつもムソルグスキーのロシア的色合いがつきまとい、この色彩で、ムソルグスキーは曲を描くのだ」

この曲は30分以上はかかる大曲ですが、最後まで一気に弾き通すと、いつも感じるのは、本当にある種のカタルシスというか、すべてを吐き出すというか、何もかもが、辛いことや悲しいこと、思い通りに行かないことばかり多いこの人生を、どこか客観的に眺めている自分も含めて、とにかく、かみしめて受け止めて、そして吐き出し、逆境に押しつぶされそうな感情を最後には、撥ね退ける、というような感覚に襲われるのです。アシュケナージの言うように確かに全体の色彩としては暗いのかもしれませんが、私にはただ暗いというだけでは終わらない、最後にすべてから解放されて、エネルギーが発生し、大きな門が開くような、そんな曲だと思えるのです。

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