ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ストリートピアノ

2013年06月30日 | レッスンメモ
普段生活している街角や公園にピアノが置いてあったら驚きますよね。しかもそのピアノが色とりどりにペイントされていて、通りがかりの誰でも自由に弾くことができるとしたら!

ロッカウェイパークのボードウォークに置かれたピアノを演奏するミーアちゃん(3歳)。ピアノのデザインを担当したアーチストはVictoria Wrueblさん。

これは今月1日から16日までニューヨークで開催された「Sing for Hope Pianos(シング・フォー・ホープ・ピアノズ)」のイベントの一こまです。アーチストが色とりどりにデザインした合計88台のピアノを、ニューヨークシティのあちこちの公園や街角に配置して、通りがかりの人に自由に弾いてもらおうというユニークな企画。「Art For All(すべての人にアートを)」という理念を掲げて始まったイベントだそうですが、いかにもニューヨークらしくて素敵です。

屋外にピアノを置く(ストリートピアノ)というのは日本ではちょっと馴染みがないですが、写真を見るとこれはほんとに楽しそう!

このニューヨークの企画とは別に「Play me I'm yours」という活動もあって、こちらは世界の主要都市で野外にピアノを設置、多くの人に楽しんでもらおうという企画のようです。

ピアノの楽しみ方も色々ですね。狭いピアノ部屋から飛び出して、明るい太陽の下で弾くとどんなに気持ちいいでしょう


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生徒たちへの思い

2013年06月29日 | レッスンメモ
私たちピアノ教師は、週に1回あるいはそれ以上、生徒と顔を合わせてピアノをレッスンします。何年も通って来てくれるとその生徒が子供の場合はまるで自分の子供のように思えてくるし、大人の生徒の場合はかけがえのない、友人、仲間と思えてきます。

毎日いろんな生徒と過ごすこの教室でいろんなドラマが繰り広げられます。生徒一人一人のそれぞれのドラマに思いを馳せると、改めてこの仕事のやりがいを感じます。ピアノへの関わり方はもちろん生徒それぞれで、性格も価値観もそれぞれ違います。でも、どんな形でもピアノに関わり、ピアノを弾いてくれて、私と一緒に学んでくれる時間を何年も積み重ねて行くということを思うと、これはほんとに責任重大だし生徒一人ひとりの大切な時間を、ほんとに有意義で楽しいものにしなくてはいけないと思います。

特に子供の生徒の場合はどの子にも愛情が湧いてきて自分の子供のような錯覚に陥ります。その成長の様子を見守るのがとても楽しみです。生徒の事が頭の中から離れなくて、まるで子供がたくさんいる母親の心境です。でも、つい力が入って熱くなり過ぎるのも良くないですよね。保護者の方とタッグを組んで、きちんと役割分担をして、こちらはあくまでピアノ教師として冷静に計画的にピアノを教えていかなくてはと思っています。

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夏の花の室内楽

2013年06月28日 | レッスンメモ
今日は朝から曇り空。昨日は時折り晴れ間も見えて蒸し暑いお天気でした。梅雨の真っ最中ですが雨は一休みのようです。

私がこの土地に住引っ越してきて十数年が経ちました。その間、庭の様子もずい分変わってきました。私たちが住む前からあった木はさらに大きくなり、老木になっている木もあります。私が苗木を買ってきて植えたものもずい分大きくなってきました。毎年のように少しづつ球根や苗木を植えてきましたが、うまく成長するもの、そうでないもの、色々です。それに加えて勝手にどこかからやってきて立派に成長している草木もあったりします。これはいつも不思議に思います。基本的にはあまり手をかけない「自力更生型」の庭なので、それぞれの草木がもっている自分自身の生命力と我が家の庭の相性によって、元気に成長するものとそうでないものとに分かれるようです。

春の花が終わってこれから夏の花が共演を始めます。まだシンフォニー程たくさんはありませんので、今のところは室内楽というところ。

手前はギボウシ。その奥のオレンジ色の花はヒオウギスイセンです。


知らないうちにあちこち色んなところから顔を出すベゴニアです。愛らしい!


毎年元気に大きな花を咲かせてくれるカサブランカ。これから順番に他の色のカサブランカもどんどん咲き始める予定です。楽しみ!


庭に咲いた花を切り花にして飾ると癒されます。

これからさらに本格的な夏になるとムクゲや酔芙蓉も加わって庭を彩ってくれます。楚々として涼やかに揺れる花々は、今朝も優しく語りかけ、気持ちを静めてくれます。

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子供向けのポリフォニーの教材

2013年06月27日 | レッスンメモ
バッハに代表されるポリフォニーの音楽。これは、ピアノの勉強には欠かせないものだと思っています。バロック時代のものに限らず、ポリフォニーの音楽を勉強することで得られるものはとても多いです。小さいうちからポリフォニーの世界に慣れていると、いずれ将来必ず勉強する必要があるバッハのインヴェンション、シンフォニー、平均律などに入った時、抵抗感なくスムーズに入って行くことができます。

ピアノレッスンの導入期ではまず簡単なメロディ(右手)に伴奏(左手)のついた曲の練習が多くなりがちです。右手と左手を同時に対等にメロディーを奏でて構成されるポリフォニーの曲は初心者にはとっつきにくいので後回しになりがちです。これが問題です。ポリフォニーは難しい⇒後回し⇒益々苦手になって行く、という悪循環になってしまってはいけません。

そこで初心者に対するポリフォニーの練習開始のタイミングを見極めることが大切になってきます。その子の様子、進度をよく見定めて、なるべく早く、得意も苦手もまだ何にもよく分からないうちに、ごく自然に、知らん顔して潜り込ませるのです。「さ、これからはポリフォニーの練習よ!」なんて大げさに構えるのではなくて、他の曲と同様に普通に練習させるのです。

「あれ、これは今までのとは何か違うぞ」という戸惑いを感じる前に、全然気にしないでどんどん進んでいきます。そうすると面白いですね。小さなうちからやっていれば慣れるもの。全然、抵抗なくやってきます。早くやるにこしたことはないと思っています。

昔はポリフォニーの導入期用教材が今ほどなかったせいか、私がポリフォニーの曲に初めて取り組んだのは、いきなりインヴェンション。幸い私はインヴェンションはすぐ好きになりましたが、平均律などでは苦労しました。現在のように導入期のポリフォニーの教材がたくさんあって、そんな教材をもっと早くから勉強してからバッハに取り組んでいたらもっと違っただろうにと思うことがあります。今は昔に比べてとてもいい教材が選べてほんとに良くなったと思っています。

導入期の生徒のポリフォニー用教材で私がよく使っているのは、「ミヨシメソッド」、「プレ・インヴェンション」、「やさしいインヴェンション」などです。子供の年齢やその子の進度にもよりますが、こうした教材をなるべく小さな時から勉強してもらいます。そうしてインヴェンションなどに入った生徒は、やはりバッハに抵抗はなく、好きになる生徒が多いようです。また好きになるから得意になっていくものですね。

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時間が足りない!?

2013年06月26日 | レッスンメモ
小学校高学年から中学、高校と子供の生活はどんどん忙しくなり、時間に追われる生活になっていきます。教室の生徒や保護者の方からも「時間が無くて」という声をよく耳にします。

ほんとにね。時間たりないよね。そう思います。私も中学生の頃(今も?)、かなり時間に追われていたことは確かです。その頃の私はピアノの方面に進みたいなあとは思っていましたが、はたしてそれがどれだけ厳しいことなのかもよく理解もしていませんでした。中学では私は陸上部に入り毎日一生懸命グラウンドを走り回って、その上、生徒会にも入り、3年生の時は生徒会長をやっていました。陸上部と生徒会の両方の活動終えて家に帰るともう夜8時になります。それから夕食をとってピアノを練習し、宿題をすませ夜遅く寝るという生活の繰り返し。

その頃から、時間の使い方というものを真剣に考えるようになりました。レッスンの行き帰りの時間に英語の単語を覚えるとか、寸暇を惜しんで工夫して何かやるべきことを一つでも余計にすませる、ということをいつも考えるようになりました。時間が足りないということに危機感を覚えて、何とかしなきゃと子どもながら色々考えるようになったのです。しかもピアノはもちろん陸上も生徒会も自分で好きでやると決めたこと。無理にやらされているという感覚は全くなかったので、自分で何とかやりくりしなきゃいけなかったのです。だから家に帰ってからの時間が忙しいのは仕方ないと思っていました。テレビもほとんど見たことが無く、お友達の話に乗れないこともありました。それでも広い世界を知らぬまま田舎でピアノの方に進むことを夢見る夢子ちゃんだったわけで、辛いと感じたことはあまりありませんでした。

しかし、高校に入って自分のピアノがどれだけ遅れていて、どれだけ甘い練習だったかを思い知らされ、これではピアノの方面に進むなんてできないと悟りました。それから一念発起。ピアノの練習時間は中学の時から比べると2倍以上になりました。もちろん部活も生徒会もやらないで授業が終わると真っすぐ家に帰る。いわゆる「帰り部」所属の高校生活を送りました。

それでも、普通科の進学校に通っていた私は音楽高校に入って音大に向けて万全の態勢をとっている方たちに比べると、さらに遅れをとること間違いなし。仕方なく学校の勉強をする時間を減らして、ピアノにその分時間を割きましたが、どうにも不安で焦る気持ちばかりが募りました。ピアノと勉強の板挟みになって、自分ではどうにもならないたった24時間という一日の時間をどう使うか、さらに真剣に考えなければいけない状況でした。

というわけで、時間に追われる中学生や高校生の苦しみは痛いほど分かります。自分自身が苦しんで経験しましたから。たいへんですよね。勉強と部活、そして塾に通いながらのピアノ。でも私はそんな生徒たちにこう言いたいと思います。「やってごらん。たとえ将来どの道に進むにしても、自分で必要な時間を作り出すという工夫、習慣、その経験はきっと必ず役に立つから、とことんやってごらん」と。


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左手を聴く耳

2013年06月25日 | レッスンメモ
コンクール全体を聴いていていくつか感じたことがあります。もちろん出場者の皆さん一生懸命練習していて素晴らしい演奏でしたが、時々、左手にもっと注意すればいいのになあ、惜しいなあ、と思う演奏がありました。左右のバランスは勿論ですが、バランスだけでなくて、左手の音や歌い方にまで耳がまわっているかな?右手の方に気を取られ過ぎているんじゃないかな?と感じさせてしまう演奏です。

ただでさえ耳というのは高い音の方に注意が行ってしまいがちです。そのせいでしょうか、ポリフォニーの音楽でもモノフォニーの音楽でも、やはり左手がなあ・・・、という演奏があったように思います。右手はすごくいい音でしっかり歌って弾いているだけに、これは惜しいと思ってしまいます。特に古典派やロマン派などポリフォニックの要素が少ない曲で、左手が伴奏の役割をになっている時にそのことを顕著に感じます。

左手は伴奏なので、あくまでもメロディである右手が主役。伴奏は主旋律に花を持たせるのが当然です。左右のバランスもバロック時代のものとは違うことになります。でも、黒子は黒子なりの大事な働きがあるのですね。和声の動きをつかみ、伴奏の形がどんな風になっているか、華やかな伴奏、地味な伴奏、色んな形があります。そして、それが旋律とどう絡み合っていくか。さらにそこからどうやって旋律を効果的に素晴らしくなるように助けていけるか、こうしたことにもっと気配りして左手の役割をきちんと果たすことができればもっとよくなるというケースがいくつかあったと思います。

とはいえ、右手と左手を同時によく聴きながら練習するのは、口で言うほど簡単なことではないですね。それでも毎日意識して左手の音もよく聴く習慣を身につけるとだんだん分かってくるし、右手は弾かずに頭の中で鳴らしながら左手だけの練習をするのも効果的だと思います。

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コンクールを終えて

2013年06月24日 | レッスンメモ
昨日はコンクールでした。それぞれご褒美と課題をもらって、次へ進みます。

コンクール会場は出場する子どもたちとそのご家族、そして私のような先生など、大勢の人が行き交います。ロビーでちょっと休憩しているときなど、ふと周りを見渡すとそれぞれの生徒を囲んでそのご家族や先生との間で、色んなドラマがあるなあとつくづく感じます。もちろんこれは他人事ではなくて、私も傍から見ればどんな風に見えていたかはわかりません。いずれにせよ会場にいる皆さん全員がそれぞれに熱い願いや期待を込めて見守っているので、そんな独特な空気の中で出演する生徒のみなさんはほんとに大変だと思います。

そうした中で、ずっとこれまで練習してきたことが本番で発揮できた子もいれば、思わぬアクシデントで発揮できなかった子もいます。また、本人は素晴らしくちゃんとできたのだけれど、たまたまほかの出演者がもっと上手だったため結果は残念だったということもあります。コントロールできるのは自分の演奏だけですから、ほかの生徒さんがもっと素晴らしい演奏をしたのなら、これは素直に拍手を送るしかありませんね。

でも、いつも言っているようにコンクールは自分を磨くための貴重な機会。コンクールに振り回されるのではなく、コンクールを自分磨きのツールとして考えてほしいと思っています。

さ、みんなそれぞれひと段落したので、また次のステップへ向かいましょう!

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この曲好き!

2013年06月23日 | レッスンメモ
年間を通していろんなコンクールがありますが、今日のコンクールには私の教室から色んな年齢の生徒が出るコンクールです。椅子によじ登るくらい小さな生徒から高校生まで。というわけで今日は私は丸一日ホールに缶詰です。

みんな今頃ドキドキかしら? これまで本当にみんなよく頑張ってくれました。楽しんだり苦しんだりしながら、毎日やってきたと思います。でも、やることやったという気持ちがあればそれで大丈夫! 一生懸命の生徒の姿を見ていると私まで母親目線になって入れ込んでしまいます。先生と母親のどっちの感情も湧いてきてまるで全員がわが子のような感覚になります。

私が聴く限り、みんな自分の曲が大好きで「この曲好き!」と思って弾いてるように思います。音楽を、その曲を愛せたらそれでいい!そう思っています。さて、これから出かけて楽しみに聴いてきます。

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夫婦別姓

2013年06月21日 | レッスンメモ
私の名前は愛野由美子です。えっ、何を今更?(笑)。実は愛野という姓は私の旧姓なのです。結婚してからは夫の姓が本名ということになっています。住民票や戸籍、パスポートなど、法律的には夫の姓を使うことになっていますが、私の場合はずっと仕事をしているので対外的には旧姓をそのまま使い続けています。普段はこれで何の不都合も感じないのですが、自分の子供のママとして夫の姓で出席しますので、時々子供の学校のお友達やその保護者の方などがとまどってしまうことがありました。

娘が私のコンサートのチラシを友達に見せて「これ、私のお母さん。良かったら聴きに来て」と言うと、ちょっと複雑な事情のある家庭なんだと思われてしまったということがあったそうです(娘は夫の姓ですから)。

先日、高校の同窓会に行きました。久しぶりの顔ぶれが並び楽しいひと時を過ごしました。そのとき名札を渡されて、みんな首からそれをぶら下げて、ワイワイお話ししました。ここでややこしいのは女性の名札です。旧姓と現在の姓の両方が書いてあるんですね。旧姓の方はカッコに入れてあります。ところが実際には結婚後の現在姓の方はまったく役立たずで、みんな旧姓で呼び合うわけです。すっかり昔に戻ってわいわいおしゃべりしてると新しい苗字なんて何だか呼びにくいし、ご主人さまの姓などすぐ忘れてしまいます。お互いこの歳になればみんないろいろあるし、離婚しただの再婚しただのそのたびに姓が変わることもあるし、もちろん独身の人もいます。久々にあったある女性が「私結婚してないの」と、名札にカッコ書きが無いのを見せていました。何にも関係ないもん。そんなこと。

というわけで、私は、夫婦別姓で何がいけないの?という派です。別にみんながそうしなきゃいけないとまでは思いませんが、たくさんの混乱を引き起こすのはどっちだろうと考えてしまいます。

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教室のみんなの影響

2013年06月20日 | レッスンメモ
最近、教室のみんながそれぞれに良くなってきたなあと感じています。教室の誰かさんが頑張ってくれるとそれを見ただれかさんがまた頑張るというかたちで、いい影響が広がっていると思います。

私の教室ではだいたい5月に新しいスケジュールが決まります。進学や進級で生徒の都合のいい時間が変わって調整する必要が出てくるからです。そうすると自分のレッスンの前後のお友達が変わったりします。自分のレッスンの始まる前や終わって帰り仕度をしているときにほかのお友達のレッスンの様子を垣間見ることができます。毎年5月にスケジュールの変化とともに、色々なお友達のレッスン風景に触れることができるわけです。これがとてもいい刺激をもたらすことがあるのです。

先日、A君がレッスンを終わって帰る支度をしている間、次にやってきたBちゃんの練習を見ていました。Bちゃんは私の教室で一番小さな生徒。A君は片付け終わると「先生、さようなら」といつものようにご挨拶して帰って行きました。そしてその次の週のレッスンの時です。A君は開口一番、「先生、今度、僕の次に弾いている子、何歳?」と聞いてきました。「○才だよ」と教えてあげると、「すげえ!上手かった!」と驚きの声をあげたのです。私は「そうよね、Bちゃん、すごくたくさん練習してくるものね」と言って、いつも通りレッスンに入りました。

驚いたのはその次の週です。A君、ものすごくたくさん練習してきました(@_@;) 私が「もっと練習しようね」と100回いうより大きな効き目がありました

こんな感じでみんなが影響をし合って、それぞれに上手くなってくれればいいなと思います。みんながそれぞれの立場で上手くなっていく、そのお手伝いのために私はいます。弾き合い会、スケールアルペジオ大会、それに発表会などを通じて頑張っているお友達の姿勢などに感じるものがあればいいなと思います。

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聴きながら練習

2013年06月19日 | レッスンメモ
ピアノが思うように上達しないという生徒には二つのタイプがあります。

1)練習してこない生徒

2)練習はしてるのにどうも思うように結果がついてこない生徒

このうち、練習をしてこない(または足りない)生徒については有難いことに特効薬があります。ちゃんと練習することです。この特効薬があるのでこのタイプの生徒は悩む必要などありません。やるかやらないか、それだけです。いつやるの? 今でしょ!

問題は2)のタイプの生徒です。真面目なタイプで別にさぼっているわけではないのに、こちらから見て、もっと伸びてもいいのにな、伸びるはずなのになと思える生徒です。こういう生徒の場合、やはり練習の中身を工夫する必要があります。せっかく頑張っているのに、ただ漫然と練習していて、練習が機械的になってしまってないでしょうか。鍵盤を指で操作することにだけ気を取られて、一番大事な「音」をよく聴いていないのかもしれません。もちろん聞こえてはいても自分から聴き取りにいっていないのかもしれません。何をどう表現するかということをしっかりイメージして、自分の出している音に気を配ることが大切です。そういうことにお構いなしに、ただ指を動かす練習だけを一生懸命やっていると、「ちゃんとやってるのになあ・・・惜しいなあ」という結果になってしまうのですね。

でも「真面目に練習する」というその姿勢があるかぎり大丈夫。間違わずに弾ける練習から素晴らしい音楽を奏でる練習へ。その鍵は自分のピアノの音をもっとよく聴くこと。弾きながら自分の音を聴くことは結構難しいことですが、毎日その気で訓練すれば大丈夫。一生懸命練習してるのにどうもうまくいかないなあと悩んでいる生徒さん、まずはここに注意して練習に取り組んでみてください!

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テンポ

2013年06月18日 | レッスンメモ
同じ曲を弾いていてもテンポの取り方によって曲の感じがずい分違ってきます。「Moderato」、「Lento」などの速度記号は、作曲家によって選ばれた記号であり、作曲家がこういうテンポで弾いてほしいという意図を表しています。それは、メトロノームでいくつとかいう単純な話ではなく、その曲を演奏したときの感じがModeratoならModeratoらしくLentoならLentoらしく聴こえるテンポということだと思っています。

曲には曲の性格があり、それにマッチしたテンポというのがあります。その曲の性格を良く理解したうえで、作曲家が書いた速度記号を元にテンポを決めて行く。これを度外視してその曲とマッチしないテンポで弾くと、これはちょっと変な感じ?となってしっくりいきません。

そういう、曲自体がもっているテンポの許容範囲の枠を踏み越えない中で、最後は演奏する人によって、その人にふさわしいテンポというのを見つけることが大切です。演奏する人によってそれぞれスタイルというものがあるし、その人にあったテンポを探ることが大事なのです。昨日は生徒のレッスンでその生徒にあったテンポを見つけることが出来たような気がします。一つ、発見したような安堵感を覚えました。

実際テンポが変わるとずい分曲の印象は変わってきます。同じ人でも若い頃の演奏、熟年のときの演奏など時間の経過とともに解釈も変わりテンポの取り方が違ってくることがあります。グールドがのこした「ゴルトベルク変奏曲」の二つの録音はその典型的な例ですね。一方は1955年、他方は1981年のものです。

その曲の持つ本当の意味のテンポを、自分の中で理解し消化する。そうしてはじめて納得の演奏ができるのかもしれません。

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直前練習会

2013年06月17日 | レッスンメモ
昨日は、コンクールに出演する生徒たちの直前練習会をしました。みんなの前でドキドキしながら弾く練習も兼ねての弾き合い会。いつもは一人ずつのレッスンなので、お友達の前で弾くことやお友達の演奏を聴く機会はそんなにありません。同じように頑張っているお友達がどんな風に演奏するかを聴いてそれぞれに影響し合うことが大切だと思っています。

これまで練習してきた成果を披露する時でもあります。見るからに緊張している生徒もいれば全く平気そうに見える生徒もいて、いろいろです。このメンタルの違いはどこからでてくるのだろう?と自分自身のことも含めて考えてしまいます。今回集まってくれたのは小さな生徒から高校生まで幅広かったので、色々な曲を聴けるのもいいことでした。小さな生徒はお姉さんたちがどんなに弾くかを目の当たりにしてますます憧れを持ってやる気を出してくれるといいなと思います。

コンクールはいつも言っているように、一つの目標を掲げてその日に向けて仕上げるというプロセスです。本番当日だけの行事ではありません。その日まで頑張るというプロセス(過程)が大事です。結果は後でついてくるものだし、他人が決めること。だけどそのプロセスを通じて得たものは間違いなく自分のものなのです。すでにここまで頑張ってきたみんなはそれだけでとってもえらい!ということを伝えました。

そうは言っても保護者の皆さん同様、私もついつい親心になってしまいます。親心としてはやはりご褒美あげたいですよね。こんなに笑顔で頑張ってるんですもの


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5本の指の組み合わせ

2013年06月16日 | レッスンメモ
教室のテーブルに指番号を書いた紙を置くことにしました。1から5までの指番号をでたらめ(ランダム)な順番で並べたものを何種類か用意して置いておくのです。レッスンを待っている間、この紙を使って番号通りの指使いの練習をしてもらいます。脳と指がストレートにつながるための練習です。よくある練習方法なのでお店に行けば綺麗に印刷したカードが販売されていますが、当教室では私の手書き手作りのカードです!

教室で待っている間にやってもらうだけではなくて、お家でもやってもらう宿題として渡すことにしようと思います。

音の配置、キーの位置と指の動きは、頭では分かっているようで、かなりいい加減なことが多いですよね。一度、暗譜した曲でも、「片手で弾いてごらん」というと弾けなくなったりします。また「よくここ突っかかるのよね」という場合は、たいてい一つずつ整理して弾いていけば、すんなり弾けるようになります。その色んなパターンを経験していればいるほど、頭の中の整理力は増すはず。まずは単音だけでの5本の指回し。これだけでも無数にあります。しかも、白鍵と黒鍵の組み合わせで指のポジションが違ってきますし、頭の中では色々なことが整理整頓されるはずです。そしてそれをスピーディーに!

生徒たちがピアノ上手くなりたい、ピアノ大好きという気持ちになってくれるよう、何とか工夫をしなきゃといつも思います。上手く弾けた!という実感が生徒にあればきっと好きになれるはず。

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元気な身体

2013年06月15日 | レッスンメモ
昨日はフラメンコのレッスンの日でした。仕事重視でなかなか出席できないこのお稽古、不真面目な生徒のままですが、何とか行けるときは頑張って行こうと思っています。身体を動かして汗をかきました。運動不足の日々、代謝の悪さも実感しています。

ここのところ、自分の活動と生徒のレッスンの二本立てでかなりぎゅーぎゅー詰めの日々でしたが、コンサートの方がひと段落して、ここから夏にかけては生徒中心の日々。勿論その間に自分のピアノの仕込みにもはいりますが気持ち的にはほっと一息ついたところです。

というわけで、この機会に抜本的に自分の身体を整備しようと思い、スポーツ整体のマッサージにも行ってきました。これからもがんばっていける元気な身体を維持するためには、鍛えと癒しの両面を身体に与えないといけないと実感しています。あとは大好きなお野菜をしっかり食べて、たくさん寝る。

おかげで今日は身体が軽いです。軽い身体は気持ちがいい。そんな元気な身体で生徒とピアノに向き合いたいと思います。

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