ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

鮮やかな色

2012年12月11日 | レッスンメモ
我が家の庭のドウダンツツジが鮮やかで濃い深紅に染まっています。立ち姿も凛としていて、細い身体でありながら、両腕を精一杯広げて、寒風に負けない力強さを感じます。



このドウダンツツジは今年のはじめ、まだ寒いうちからつぼみをつけて、4月に新緑のきれいな葉っぱとともに、白い小さな鈴のような花をたくさん咲かせてくれました(こちらでご覧になれます)。その後、夏には葉っぱの緑も濃くなり、ゆっくりと秋を感じながら少しずつ茶色に染まっていきました。そして今、今年最後の力を出して鮮やかに真っ赤に色づいています。

ドウダンツツジにはドウダンツツジの人生(?)があるんだなとつくづく思います。一人で、じっと立ってこうやって淡々と生きている。そのことが私には感動です。しかも、こんなに鮮やかに美しく・・・。

この鮮やかな色に心洗われた朝でした。

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新しい発見

2012年12月10日 | レッスンメモ
今度のリサイタルで弾くプログラムは、長年ピアノを弾くなかで、私がずっと愛してきた曲たちばかりです。

クラシックというジャンルの曲は、同じ音を基本的には自分のアドリブなどなしで、楽譜によって引き継がれていくもの。何百年も前からの曲を楽譜によって再現していくものです。自分にとっても、その曲を10代、20代、30代、・・・と、何度も自分の引き出しから出し入れしながら、その曲を再現していくものです。

「それでは、飽きるのでは?」という人もいます。実際、我が家の息子は、「あ、それ、小学校の時も中学校の時も聞いた」とか言います。「よく、また同じものをやろうと思うね」などと聞かれたこともあります。

答えは簡単です。毎回新しい発見があるからです。ちょっとの間(それは数年にわたることもありますが)その曲から離れてもう一度新しい気持ちで弾くと、「あ、こんな風に弾きたい」「あら、このフレーズこんなに魅力的だったんだ」「ここ、こういう解釈で弾いた方がいいかも」などなど、色々な発見とアイディアが湧いてきます。そんな時は本当に楽しいです。もちろん、そんなに新しい発見ができなくて、停滞する時もあります。でも、その停滞も新しい発見のための準備と思い定めて継続していると、ふと(この『ふと』というのが意外に大事)ひらめくというか、何かが下りてくる瞬間があるのです。

そんなこんなしながら、何十年も同じ曲を出したり入れたりして取り組んでいるクラシック、飽きるわけはないのです。なんといっても世界中で何百年もの長きにわたって、文化、民族、宗教を超えて多くの人々から愛され続けてきているクラシックですから。私などまだまだ、たったの50年ですから!

昨日は、午後にリサイタルの実行委員会を開きました。お集まり頂いた皆様本当にお忙しい中、寒い中ありがとうございました。もちろんほかにも大勢の皆様にご協力をいただいています。皆様お一人お一人の有難いサポートに勇気をもらっています。私は曲に輝きを増すために、そして、お客様に満足していただける演奏をするために、今日もピアノに向かいます。

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練習計画

2012年12月09日 | レッスンメモ
練習計画は、まずゴールの日を決めそこから月単位、週単位、一日単位と少しずつ細かく計画していくのが私のスタイルです。

月単位は目標みたいなものです。何月にはこんな風になっていたいという希望でもあります。そしてそのためには、この月はどんなに練習を進めていくか、週でまず割って計画します。週ごとに、計画が進むということを前提に具体的に積み重ねていきます。そして、その週ごとの計画を実現するために、一日ずつの練習メニューを大体決めて行きます。ここはかなり具体的に、そして少し余裕があるようにして計画します。一日のノルマのようなものがその日のうちに弾けるようにならなければどんどん遅れて行って、どうにもこうにもならなくなって、計画倒れするからです。

一日の計画は、かなり具体的にします。何ページのどこどことか、何の曲をどのくらいの量とか。その小さな計画を貼り合わせて積み重ねたら1週間でこのくらい、1カ月でここまでという見通しがたちます。

その計画、それでもその通りにはならないことが多々あって、その度に細かく予定変更します。大きな目標が崩れないように、遅れたら追いついたり、余裕があるときは先へ進めておく必要があるからです。昨日、自分の練習計画を練り直して今後やるべきことを書き直しました。それを毎日一つずつクリアしては消していくのです。

教室の生徒たちにもいつも計画の大切さを伝えています。取り組んでいる曲の仕上がり目標、それに合わせた本人の練習計画をきちんとたてることが大切です。こうした日々の計画に加えて、発表会やコンクール、それに受験といった「本番」が控えている場合は、計画倒れになっていないかということを毎日自分でチェックすることが特に大切です。この点は生徒も私も同じ。みんなそれぞれの目標や「本番」に向けた計画を確実にこなしていきましょう。

今年も残すところ、あと少し。年末年始は誰でもあっという間に時間が過ぎて行くものなので、気を引き締めてピアノに向かいましょう。

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カザルスの「鳥の歌」を聴きなおす

2012年12月08日 | 思うこと
昨日の地震はかなり大きかったようですね。報道で見た限りそれほど大きな被害はなかったようでひと安心です。でも、こればかりは、いつどこであってもおかしくないので不安です。

それにしても改めて思うのは原発のことですね。選挙報道を見ていると「原発推進」を主張する人たちの勢いが強いようですが、私には理解できません。

カザルスのことを思っています。スペイン生まれの世界的に有名なチェロ奏者。1936年にスペイン内戦が始まった時カザルスは60歳。フランコ政権によるファシズムの嵐を目の当たりにして亡命して国外に出たのが63歳のときだそうです。以後、フランコ独裁政権が続く母国スペインにもどることはなく、世界平和、反ファシズム、核兵器廃絶を唱えました。

私の手元に一枚のCDがあります。「パブロ・カザルス 鳥の歌―ホワイトハウス・コンサート」1961年、当時85歳のカザルスがケネディ大統領の招きに応じて演奏したときのライヴ録音です。当時、カザルスがこの招きに応じた、そして実際に演奏したということ自体が大ニュースだったそうです。そのCDの中の最後の曲「鳥の歌」をYoutubeでみつけたのでアップしておきます。平和を願うハートがひしひしと伝わってくるような気がします。

Pau Casals - El cant dels ocells (at the White House)


【追記】
カザルスについて、もう少し知りたいという方が何人かいらっしゃいましたので、参考になるリンクを張っておきます。とてもよくまとまっていますので、是非、読んでみてください。

「鳥の歌(校長先生のお話)」


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ピアノを触らないと・・・

2012年12月07日 | レッスンメモ
11月の29日から今月の5日までの東京出張中、ほとんどピアノに触らない日々を送りました。29日と30日は少し弾きましたがその後はまったく、指一本ピアノを触りませんでした。審査員の仕事や旅行などで1・2泊してピアノを弾かないことはありますが、こんなに長くピアノを触らなかったのはほんとに何年ぶりのことか想い出せないくらいです。

気がつくと指先が薄くなって、ペタンこになっていました。私は元々指先にお肉がつきにくいタイプなので、指先が丸っこい手を持っている人のことをいつもうらやましいと思っています。でも、私のこんな薄い指先でも、ずっと弾いていると少しづつ幅が出てきます。それを利用して、角度をつくり音色を工夫するときもあるのです。それがこんなにぺたんこになってしまって・・・。

5日の日に空港から自宅に戻って以来、あわててピアノを弾きました。思いのほか素早く指の状態は戻ってきましたが、でも一番驚いたのは、耳でした。いつも生のピアノの至近距離で暮らしているわけですが、その生のピアノの音というものがいかに肉迫してくるかということに改めて驚いたのです。東京でも町には音楽が溢れ、娘の家でも何かしらCDの音楽が流れていました。しかし、生のピアノの音を至近距離で久々に耳にすると自分が出している音にも関わらず、大きくて生々しくて(生だから当たり前?)我ながら驚いてしまいました。

この耳は新鮮になってるかも。まっさらとは言わないまでも、今がチャンスかも。ということで、昨日もピアノ三昧しました。ちょっと、疲れ気味だったので早めに切り上げましたが、今日もまた新しい耳と元通りになりつつある指でピアノに向かいたいと思っています。

ちなみにピアニストの手は「まるで白魚のよう」というのは、私が知る限り嘘だと思います!

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スイッチ切り替え

2012年12月06日 | コンサート
昨日、我が家に帰りました。とても充実した想い出深い東京の6日間でした。

大事なセミナーの仕事が終わり、友人との再会、お仕事の打ち合わせ、ツィンメルマンのコンサート、娘とのデートなど、毎日動きまわりました。せっかく東京に来たんだからと頑張ったのですが、あまりにタイトで今回ご挨拶できなかった方も大勢いらっしゃいます。また次の機会によろしくお願いしますね。

さて、今日からスイッチを切り替えます。

来年3月1日の「愛野由美子ピアノリサイタル」へ向けて本格始動です。

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「愛野由美子ピアノリサイタル」

日時:2013年3月1日(金)、午後7時開演(午後6時半開場)
場所:iichiko 総合文化会館 音の泉ホール
料金:一般2000円、高校生以下1000円 (全席自由)
チケット取扱:トキハ会館プレイガイド、別府トキハ、平和楽器、ムジカシラサワ
演奏:愛野由美子
プログラム:
ベートーヴェン/ソナタ「月光」 Op. 27-2
ショパン/子守唄 Op. 57
ショパン/スケルツォ第二番 Op. 31
ドビュッシー/ベルガマスク組曲(全曲)
シューマン/謝肉祭(全曲)Op. 9
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今週の日曜日にはこのリサイタルのための「実行委員会」が開かれます。皆様のご協力に感謝し、期待を裏切らないように、一生懸命頑張ります。一人でも多くのお客様にお越しいただきたいと願っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



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アンサンブル・アラモード

2012年12月04日 | レッスンメモ
ブルクミュラーのセミナーを無事終えて、その後あちこち飛び回っています。久しぶりの東京ですから有意義に過ごしたいと思っています。そんなわけで先日は私のセミナーをお手伝いしてくださった久保みどり先生の発表会にでかけてきました。何というグッドタイミングでしょう。ちょうどセミナーが終わった後に発表会があるとお聞きしたので、急遽見学させていただいたのです。

可愛い生徒さんたちの演奏が続いたあと、第三部で先生とそのお仲間のピアノの先生で結成されている連弾グループ「アンサンブル・アラモード」による、「動物の謝肉祭」の連弾演奏がありました。組曲のひとつひとつをリレーしながら弾くという、楽しいアレンジでご披露下さいました。音楽を通じて仲間をつくり、こんなに音楽を楽しめるということを、こういう実演を通して、先生の楽しそうな姿をストレートに見せることによって、生徒さんたちに伝えていらっしゃる!と感激しました。


楽屋にお邪魔して、記念撮影。お疲れ様でした!

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アンケート

2012年12月02日 | レッスンメモ
一昨日のセミナーのアンケートを読み返しています。私にとってアンケート結果は宝です。ご参加下さった方からの率直なお言葉や、反応、ご意見、それからご質問などすべてが、次につながる力となります。

お褒めのお言葉や励ましなどからはものすごく勇気をもらいます。よし!明日も頑張ろうと思えます。また、率直なご意見はとても有り難いです。次はもっとこうやってみようとか、ああ、なるほどこんな観点もあるんだと気づかされたり、ものすごく勉強になります。講演もコンサートも「準備と反省」の繰り返し。やるからには立ち止まらずに、常に一歩一歩前へ進んで行きたいですね。

たくさんのアンケートをしみじみ読み返しながら、お一人お一人のお顔を思い浮かべて時間を過ごしていたら、娘に、「何そんなにニコニコしてんの?」とひやかされました。皆さんが書いてくださったアンケートを大切に、また一つずつ積み上げいきたいと思います。

それからほんとに嬉しいのはとても多くの先生方がご自身のブログでご感想を書いてくださっていること。アンケートのような定型のものではなくて皆さん自由にお書きになられているので、私にとってもものすごく読み応えがあるものばかりです。そのうちのいくいつかのブログを下にご紹介します(ほかにもまだあると思いますが、全部はとても探せないので、お許しください)。当日参加できなかった皆さんも是非お読みになってみてください。

森華燿子先生のブログ 古内奈津子先生のブログ 緒方ヤヨイ先生のブログ 金澤玲子先生のブログ なかもとえりか先生のブログ ふるつかまきこ先生のブログ 音楽総合日記さんのブログ 福田りえ先生のブログ

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ブルクミュラーセミナー in 東京、無事終了

2012年12月01日 | レッスンメモ
昨日は東京でブルクミュラー25の練習曲のセミナーをさせて頂きました。たくさんの先生方にご参加頂き本当にありがとうございました。主催してくださった益子祥子先生、それにお手伝いしてくださった皆さん、心から厚く御礼を申し上げます。



セミナーでは聴いて下さっている先生方の熱い気持ちがこちらにもびんびん伝わって、とてもいい雰囲気の中でお話をすることができました。ピアノのリサイタルのときも会場の皆様の雰囲気というのは不思議なくらい演奏してる方に伝わってくるものですが、セミナーもこの点同じですね。昨日の会場の空気は素晴らしかったです。ご参加の先生方がとても熱心な先生ばかりだということが強く感じられて、こちらも気合いが入りました。


セミナー終了後にランチ会と交流会。こちらも盛り上がりました。たくさんの先生方と名刺交換やご挨拶、楽しいおしゃべり、写真撮影などいたしました。抽選会まで企画してくださって、本当に楽しい会になりました。

たくさんの出会い、暖かなお言葉、ピアノを通じて音楽を通じて、同志としての心の交流ができたことに感謝しています。また、ぜひ皆様とお会いしたいと切望しています。

さて、ランチ会のあとは、ところを変えてお茶をしました。お時間のある先生方と、ここではゆっくり落ち着いてお話しました。この喫茶店「玉露園」のオーナーのおじさんがすごくいい方で、私たちは何だかとても長居したお客だったのに、おせんべいやコブ茶のお代わりなどいろいろ、サービスしてくださいました。玉露園さん、ありがとうございました!

ここまでで、すでにもう、すごく濃い一日でした。

しかし、しかし、まだあるのです。なんと、おのぼりさんの私のために、「スカイツリー」へ連れて行ってくれたのです。スカイツリーの30階のレストランで打ち上げなんて、本当に私は日本一のおのぼりさん、じゃなくて幸せ者です


聴きに来てくださった皆さん、そして企画運営、お手伝いしてくださった皆さん、本当に言葉にならないくらい感謝しています。本当にありがとうございました。


当日の模様をアップしてくださった先生のブログです。
益子祥子先生のブログ 吉岡先生のブログ 荒木先生のブログ

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