ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

香り

2007年10月30日 | Weblog
気持ちの良い秋の日が続きます。寒くも暑くもないこの快適な秋に、かかせないのは金木犀の香り。

朝、窓を開けるとさわやかな風とともに金木犀の香りが飛び込んできます。犬と朝の散歩をしていてもあちこちから、金木犀の香り。秋だなと感じます。

最近、香りに興味がでてきました。私の生活はほとんど、ピアノの部屋です。ピアノの音がうるさくないように、窓は閉めっぱなし。空気がこもります。本当はこんないい天気の日は、一日中開け放しておきたいのですが、そしたらピアノが弾けない・・・・。というわけで、なんとか、香りをつけてごまかすことにしています。

お香、アロマなど最近はいろいろでているようです。でも、私はできるだけ自然なものが好きなので、春は庭に咲いたバラ、夏はカサブランカ、秋は金木犀。など庭のもので調達します。それでも、花の時期は一瞬なので、足りなくなります。特に冬は、花切れなので、そろそろなにか、お香でも焚こうと考えています。なにか、さわやかで気持ちの和む香り、お勧めはありませんか?
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出会い

2007年10月24日 | コンサート
先週、横浜で協奏曲ばかりを弾く会でラフマニノフのピアノ協奏曲を弾いてきました。ベートーヴェンの皇帝やチャイコフスキーの1番など、ピアノ協奏曲の有名なのがずらりと並びました。

その前夜、それぞれ初対面のピアニストの方々3人と同室で宿泊しました。3人とも初対面で年齢もそれぞれでしたが、とてもいい方々で、気持ちよく前夜をおくれました。お互いに、次の日に本番があるという緊張をかかえつつ、自分の身体のコントロールに気を使いながらも、にこやかにお互いを思いやって過ごしました。

もう一つの素晴らしい出会いは、私の第2ピアノをしていただいたピアニスト。彼女は、優秀な素晴らしいピアニストで、今回第2ピアノをして頂くこと自体、恐縮するくらいでしたが、本当に気さくに、そしてとても気をまわして、私のことを気使ってくださり、励ましてくださいました。彼女のピアノ人生をちらっとお話で聞いたりする時間もあり、ますます尊敬しました。

なにか、ひとつの事を一生懸命している方々というのは、相手を思いやる心もとぎすまされてくるのでしょうか?みなさん、感動するくらいいい方で、それがごく自然に身についてらっしゃるところが、素晴らしいことでした。

大切な出会いに感謝です。
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家族の協力

2007年10月15日 | コンサート
私には、夫と3人の子供がいます。夫は、私と結婚してから、子供は生まれてからずっと、私のピアノの練習をいやでも聞かされてきました。

夫も子供も音楽は専門にやりませんが、ずっと聞いているうちに耳がすごくよくなってきました。もちろん、彼らは私のピアノのおかげ、とは決して言いません(素晴らしいピアニストのCDのおかげ!)。私がコンサートで弾いた曲に関しては、題名を知らなくても、全曲歌えたりします。

そんな彼らに、私はコンサート前になると、よく感想を求めます。ピアノを弾かない彼らなのでこちらの苦しいテクニックなど無視して、かなり痛いところをずばずばと辛口でいってくれます。家族だから遠慮もなく、また、確かに納得することが多いのです。

弾く側にたって、「ここ、難しいものね」とか優しい感想はありません。でも、この素人軍団の家族を感激させられないと、本物にならないと思っています。
彼らから、少し良くなったといわれる時はほっとします。

楽譜もまともに読めない我が家のメンバーが、階段降りながら、鼻歌にシューマンのクライスレリアーナを歌っていたり、30分ものの大曲を部屋で歌いながら過ごしている娘を見ると、本当に、うるさいともいわず、みんな練習ピアノの音を受けいれて過ごしてくれているのだと、なんだか、申し訳ないような、ありがたいような気持ちになります。

コンサートが近づくと、夫は家事を負担してくれますし、週末はおいしい夕食を作ってくれたりします。
家族の協力あってこそ、私はピアノを弾くことができると思って感謝しています。

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ある日の練習風景

2007年10月09日 | コンサート
朝、練習室に入るといきなりラフマニノフを暗譜で通しで弾いてみる。っこの日は、ラフマニノフ一曲だけを練習すると決める。まだ、指がほぐれてなくてよくまわらない。少し、不快感を持ちながら、最後まで弾く。
ミスしたところ数箇所、表現がうまくいかなかったと感じたところ数箇所。これをすぐに書き出す。

書き出したところを、一つずつ部分練習していく。場所によって、かなり手ごわいパッセージがあり、時間がかかる。

なんとか、部分練習を終え、もう一度通しをしてみる。・・・・しかし、またちがう場所でうまくいかず、その場その場で、とまりながら、納得のいくまで、弾き直し、曲をすすめていく。

ここまでで、午前中いっぱいかかってしまう。

午後、また、通しをする。片手練習をする。CDを聞きながら、楽譜を確認する。
歌ってみる。歌いながら、弾いてみる。気になる場所をもう一度、部分練習する。

少し休憩した後、連続でとおしてみる。ちょっと楽譜を見て、また通す。

こんな感じで、一日があっという間に終わってしまいます。部分練習の内容が様々なので、ワンパターンで飽きるというかんじではないのですが。

曲を一回弾き終えると、空を見上げたり、庭を見たりしています。すぐに次にとりかかることもありますが、こうやって、練習しているうちに音楽と自然が切り離せないもののように感じているのかもしれません。
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今年の酔芙蓉

2007年10月06日 | Weblog
今年の我が家の酔芙蓉は、上出来でたくさんの花をつけています。暑いのが大好きだったらしく、ぐんぐん成長し大きくなりすぎたかんじです。大きくなった木に非常にたくさんの花をつけてくれて、自分でいうのもなんですが、見事です。

朝、起きると一面真っ白な花におおわれて、それがだんだんピンクになり、夕方濃い紅色となってしぼんでいきます。一日花なので、たった一日しか花はもちませんが、毎日次々と多くの花を咲かせています。あんまり多いので、亡き父の遺影に一つ、そしてピアノの部屋に一つお花だけ摘んで、毎日代えています。

生徒のなかには、教室のテーブルの花に気がついて「あ!きれい」といってくれる子が何人かいました。それで、この花の名前と、その由来(朝、白くてだんだん赤くなる様子が、ほんのりお酒で酔ったような感じがすること)を教えてあげると、目をきらきらさせてくれます。こんな感受性を大切にしたいですね。

私は、午後1時くらいの白に近い淡いピンクが好きです。この花の色の変化を見ながら、だいたいこのくらいの色までに、この練習を終えて・・・と花の色の濃淡で一日の練習の時間割をしています。いつもは時計が離せない私ですが、たまには、優雅な時間の計り方をしながら、ピアノとともにくらしています。
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課題曲講習会パート2

2007年10月02日 | レッスンメモ
昨日、今日と講習会の仕事のために出張していました。

ピアラのコンクールのための講習会の講師を依頼され、佐賀県に行ってきました。8月の終わりに大分県の講習会を終えたところでしたので、同じ要領で・・・と思っていたら、課題曲がすべて違っていて驚きました。

でも、今日無事に終わりほっとしています。私のホームページを見て、遠く長崎県から講習を受けに来ていただいた方もあり、嬉しかったです。

講習会の仕事も、やるうちにどんどんおもしろくなります。根っから教えることが、好きなんだなとつくづく感じています。曲の説明や指導のヒントなどを、聞いているピアノの先生方が、うなづいたりメモしたりして下さると、もっともっとたくさんいいたくなってしまいます。

秘密兵器をどんどんご披露して、役にたてれば・・という気になります。そのためには、自分の引き出しをたくさんもつことが大切。しっかり勉強もしなきゃいけないので、講習会のお仕事は、自分の向上にもつながると思っています。

いつも、何かある度に雨が降る私ですが、講習会の時はよく晴れて、今日も秋晴れの中、美しい山々を高速で駆け抜けて帰ってきました。
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