どうしても納得のいく弾き方ができない、この楽譜のこのページ。たった1ページなのに、そこが納得いかなくて、ああでもないこうでもないとやっているうちに、時間が過ぎてしまいます。まだほかにも膨大な量のページを仕上げなくてはいけないのに。
こんな時は、量に押しつぶされそうになります。カレンダーと見比べながら、自分のキャパをこえていないか?本当にできるのか?などと自分自身のことが信じられなくなり、不安になります。いつもそんな自分と闘っています。「やはり、もう私には無理!」と思う自分と「何とかやれるに決まってる!」という自分との狭間で「とにかくもう一度やってみよう」と自分に言い聞かせます。
一生懸命やっていることがすぐに結果にでることは少なくて、効果が表れるまでに時間がかかることはよくあることです。これは私に限らず、生徒だって同じ。一生懸命やってるのになかなかうまくいかない。これ以上はもう無理かしら?と思うのは当り前だと理解しています。
壁を乗り越えるか乗り越えられないかは、その人が決める。もう駄目だなと思ったら駄目なのだし、そこで諦めがつくならあきらめる。もうちょっとできるのでは?と思いつつ、思い通りにならない悔しさを抱えながら、自分をもう少し信じる。信じ続ける。そうすると、うまくいく、かもしれない。いや、きっと、できるに違いない。これを本気で信じることができるかどうか、これが試されているのだと思います。結局そういうことだと思うんです。なにごとにつけ、人によって、スピーディーにできる人と時間がかかる人といます。きっと私は後者。亀のようにのろいけど、壁を乗り越えるまで投げないでいく。壁を乗り越えるまでは辛いけど、生徒も私も乗り越えると決めて、前を向いていきたいと思っています。
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