ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

新しい発見

2012年12月10日 | レッスンメモ
今度のリサイタルで弾くプログラムは、長年ピアノを弾くなかで、私がずっと愛してきた曲たちばかりです。

クラシックというジャンルの曲は、同じ音を基本的には自分のアドリブなどなしで、楽譜によって引き継がれていくもの。何百年も前からの曲を楽譜によって再現していくものです。自分にとっても、その曲を10代、20代、30代、・・・と、何度も自分の引き出しから出し入れしながら、その曲を再現していくものです。

「それでは、飽きるのでは?」という人もいます。実際、我が家の息子は、「あ、それ、小学校の時も中学校の時も聞いた」とか言います。「よく、また同じものをやろうと思うね」などと聞かれたこともあります。

答えは簡単です。毎回新しい発見があるからです。ちょっとの間(それは数年にわたることもありますが)その曲から離れてもう一度新しい気持ちで弾くと、「あ、こんな風に弾きたい」「あら、このフレーズこんなに魅力的だったんだ」「ここ、こういう解釈で弾いた方がいいかも」などなど、色々な発見とアイディアが湧いてきます。そんな時は本当に楽しいです。もちろん、そんなに新しい発見ができなくて、停滞する時もあります。でも、その停滞も新しい発見のための準備と思い定めて継続していると、ふと(この『ふと』というのが意外に大事)ひらめくというか、何かが下りてくる瞬間があるのです。

そんなこんなしながら、何十年も同じ曲を出したり入れたりして取り組んでいるクラシック、飽きるわけはないのです。なんといっても世界中で何百年もの長きにわたって、文化、民族、宗教を超えて多くの人々から愛され続けてきているクラシックですから。私などまだまだ、たったの50年ですから!

昨日は、午後にリサイタルの実行委員会を開きました。お集まり頂いた皆様本当にお忙しい中、寒い中ありがとうございました。もちろんほかにも大勢の皆様にご協力をいただいています。皆様お一人お一人の有難いサポートに勇気をもらっています。私は曲に輝きを増すために、そして、お客様に満足していただける演奏をするために、今日もピアノに向かいます。

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