ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ソファが!?

2012年10月31日 | レッスンメモ
レッスンの合い間に、ちょっとお茶を飲みにキッチンに行って一息入れる。そして、ふとリビングに目を向けると、ソファが・・・





 なんですかこれは? この異様なふくらみ




こっちから見ると、もうこんなにカバーがずれてしまってます。買ったばかりのメキシカン・ラグなのに!





我が家のもう一匹の猫、マロちゃんでした。

確かに少し寒くはなってきたけどね、マロちゃん、びっくりするからここはやめてね。


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ブルグミュラーセミナー

2012年10月30日 | レッスンメモ
11月30日は、東京でブルグミュラーのセミナーです。私の友人でピアノ教師をしていらっしゃる益子祥子先生が再度お知らせをブログに載せてくださいました。益子先生は、生徒さんやピアノ教師仲間の間でカリスマ的人気を誇る先生です。そのパワフルで前向きな姿が私も含めて多くの皆さんの共感を誘うのでしょう。今回のセミナーはその益子先生が中心になってたくさんのピアノ仲間の先生方のご協力を得て開催される運びとなりました。皆さまに心から感謝しています。

さて、ブルグミュラーと私の最初の関わりは、もう随分昔、小学生にあがったすぐ頃のことでした。そのころはツェルニーも一緒に練習していたと思います。ツェルニーの方は、いかにも「練習曲」ですという感じなのに、ブルグミュラーの方は全然そういう感じがしなくて、最初の頃はこれがどうして「練習曲」なのか分かりませんでした。これは「練習曲」じゃなくて、れっきとした「曲」じゃないのという思いでした。

そして月日がたち、子供たちを指導する側にまわって実際に教材として使っていくうちに、なぜこれが「練習曲」としてとてもよく出来ているのか、分かるようになってきました。それぞれの曲がどのように役に立つのか、何のための練習に適しているのか、一つ一つの曲ごとにブルグミュラーの意図を自分なりに理解できるようになりました。ブルグミュラーの「25の練習曲集」、奥が深いですよね。

ムジカノーヴァにも、載せて頂いています。



当日、たくさんの皆さまと一緒にお勉強できるのを楽しみにしております。

ご案内のチラシはこちらです。

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どんな音?

2012年10月28日 | レッスンメモ
レッスンをしていると、それぞれの生徒が色んな音を出してくれます。「どんな音を出すか」、というのはとても大事なテーマなので、いつもそのことに意識がいくようにと生徒たちを指導しています。

どんな音で弾きたいのか? この問題意識を持つことがまず大事です。「音はどうでもいい」なんて思っている人はいなはずですけど、とにかく「弾けるようになること」にばかりとらわれてしまって、音にまで気持ちが回らず、「え?ちゃんと間違わないで弾けたでしょ?何がわるいの?」と思ってしまう生徒がいることも事実です。

同じドの音でもそこのドの音は「こんな音で弾きたい」というイメージまたは欲求を持っていなければいけないと思っています。自分でそのようなイメージをうまく描けないときは、「だれかあこがれのピアニストいる?その人の音をイメージしてみて」とか「好きなCDの音を想い出して」とか言ってみます。それでも反応があまりない場合は、「この音とこの音どちらがすき?」と言いながら実際に私が何種類かのやり方で弾いてみせます。「何番目の音が好きです」という答えをもらったら、「それをまねっこしてみよう」と誘うのです。ちょっと強引でもここからスタート。

とは言っても理想の音は一種類ではありません。曲によって、出したい音が変わってきます。あるいは出すべき音が変わってくるということを説明します。ショパンの子守唄を演奏する時に求める音の質とベートーヴェンのソナタを弾くときのそれとでは大きく違います。憧れのCDの音が子守唄としても、それは、ベートーヴェンの悲愴にはふさわしくないと言う具合です。

それぞれの曲の状況応じてにふさわしい音づくりをする、出したい音のイメージや欲求を自分の中で明確にする。こんなことが大切だと思います。そしてその曲に対する自分の思い、考えなど、その気持ちを音に入れ込んで表現するのです。

演奏とは表現することです。何をどのように表現するか、そこには解釈が必要です。きちんとした解釈に基づいて自分自身で「こうしたい」「ああしたい」というイメージ作りをして、そしてそれが実際に可能になるように練習するのです。

こんなレッスンは楽しいものです。どんな音?これを聴くいい耳を訓練しながら、生徒といっしょに一歩一歩進みたいと思っています。


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日田の一日

2012年10月26日 | レッスンメモ
昨日は、早朝から日田へ。2台ピアノの合わせ練習を日田パトリアの小ホールを借りてやりました。スタインウェイのフルコンを二台ステージにセット。



早速弾いてみるとピアノがマッスルで最初苦労しました。初めて触るピアノはピアノと友達になって慣れるまでちょっと時間がかかります。時間が限られているので、気持ちはあせり気味だったのですがどうもしっくりこない。やっきになって格闘すればするほど、ピアノはどんどん私を嫌がる・・・こんな図でした。

それでもだんだん分かってきて、やっとピアノの特徴をつかむことができた頃、時間切れとなりました。あっという間の三時間でした。フルコン二台使ってのホールでの練習。これほんとにいいですね。やみつきになりそうです。充実した練習ができて大満足でした。

午後は同じパトリアの中の練習室を借りて自分の練習。嬉しいことに使用ピアノはやはりスタインウェイのフルコンでした。

 

コンサート前のリハーサルでそのホールのフルコンで練習するということはよくありますが、それはあくまで本番直前の最終チェックです。しかもそんな時の精神状態はあくまで「本番モード」ですから、とにかくプログラムの曲をすべて弾いて、今日のピアノはこんな感じと確認作業をする程度で終わってしまいます。

でも、昨日のように練習のためにフルコンを思う存分使えるとなると、これは嬉しいですよね。こんな風なタッチに変えてみるとか、こんなに力んじゃいけないとか、響きがこんなになるのだと、いちいち確認しておもしろいおもしろい。色んな響きの比較とか、ぺダリングの効果など、フルコンの持つ力を十分知って、それを本当に活用するためにはどうしたらいいかをじっくり試してみることができました。ピアノの最高峰といわれる素晴らしいピアノ。やはりフルコンを弾くのは気持ちがよいです。ピアノの良さを最高に詰めたフルコンの持っているポテンシャルをどこまで引き出せるか、日頃自宅ではできないことがたくさん出来て楽しい楽しい練習となりました。


パトリアで練習しましょうと誘ってくださった佐藤先生、とってもいいところを紹介していただいて感謝です

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ホールで練習

2012年10月25日 | レッスンメモ
今日は、朝から日田に向かいます。2台ピアノの合わせリハーサルです。これまではいつも我が家に来てもらって合わせ練習をしてきたのですが、私の家の2台のピアノはレッスン用に横に隣り合わせで並んでいます。ところが、本番のステージでは、お互いの顔が向かい合うようにピアノをセッティングするので、随分感じが違うものです。是非一度本番と同じピアノ配置で合わせ練習をしておきたかったのですが、グランドピアノ2台をそのように配置できて、しかも練習で使わせてもらえるというのはコンサートホールくらいのものですから、そこまではちょっと・・・とあきらめていました。

そんな矢先に相方の佐藤由美子先生が、「日田のパトリアを予約しますから日田でやりましょう」と誘ってくれたのです。日田市のコンサートホール、「パトリア日田」の利用料金、すごくお手頃なのです さすが日田市にお住まいの佐藤先生、いいことを教えていただきました。

ということで、今日は、朝から高速を飛ばして「パトリア日田」へ。2台のピアノを本番と同じようにセッッティングしてもらい、本番さながらのステージで行う、ちょっとぜいたくな合わせ練習です。さて、どんな風になるかとても楽しみです。

午前中合わせ練習をやった後、午後は一人で練習室を借りて自分のソロ練習。その後、日田にいる友人とお茶をして、最後に出張レッスンです。せっかく日田まで出かけるのだからと欲張って、結局、朝から晩まで一日中予定を入れてしまいました。ちょっとハードな一日になりそうですが、天気は最高の秋晴れです。別府から由布院、九重、玖珠と山あいを走る高速道路からの眺めが楽しみです。もう紅葉が見られるかしら?

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みんな一日24 時間

2012年10月24日 | Weblog
ある人に「ピアノをやって子育てして、よくやってこられましたね」と言われました。ピアノのお仕事に限らず同じような苦労をされている女性は大勢いらっしゃると思います。私が心がけてきたのは時間の使い方に工夫しながら過ごすこと。

まだ自分の子供が小さかった頃、家事をこなして子育てしながらレッスンと自分のピアノ練習と、これには時間のやりくりが必要でした。それでも何とかやってきました。自分は好きでやっていることですから、特別大変とは思いませんでしたが、特に夕方からの時間は子供たちが帰ってくるのとレッスンが始まるのとのせめぎ合いで、分刻みのスケジュール。自分のすること、したいことは、それまでの時間が勝負。夕方までにそれらを全部済ませておくように時間割をする。これだけであっという間に予定が埋まっていました。

今は子育ても終わり、ほとんどの時間をピアノと共に暮らせます。レッスンと自分の練習と勉強。とてもシンプルな生活で、心が落ち着きます。今、お仕事しながら子育て真っ最中のお母さん、ここが頑張り時です。ふり返って見れば子育てもあっという間です。子供たちが大きくなった後の時間の方が長いのですから、そのときに何か打ち込めるお仕事を続けていると元気が出てきます。

時間が足りないというのはこちらだけではなくて、教室に通ってきてくれる子供たちもみんな忙しいですね。学校の宿題、塾、部活、他の習いごとがあり、ピアノに割くことのできる時間はなかなか限られているようです。

そんな忙しい生徒たちですが、しっかり練習してくる生徒もたくさんいます。どうにかして時間を捻出することにチャレンジしています。油断をするとすぐに時間はたってしまいます。その貴重な時間をどうやりくりしていくかを学んでいくと、後の人生も違ってくると思います。

地球にいるみんなが平等に持っているものは時間。一日24時間という時間。これは、どこでもだれでも変わりません。この24時間、自分の24時間をどう使っていくかで人生が変わっていくのです。少し空いた時間をこう使おう、ああ使おうとすぐに計画をする。一つのことをしながら、同時進行で出来ることはする。特に若い時にその時間のやりくりの方法を覚えるといいのではないかと思います。

超忙しい生徒さんたち、頑張って!生徒には、そんな時間の使い方の工夫なども学んでほしいと思います。

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時間をあけると

2012年10月22日 | レッスンメモ
昨日の午前中、いつものようにピアノを練習していたのですが、ちっともうまくいかず、面白くありませんでした。つい、スマホで弱音をつぶやいたり・・・。午後からは大人の生徒さんたちのスケール・アルペジオ検定会と弾き合い会。こちらはガラリと気分を入れ替えて、ビシビシと、また和気あいあいと、弾き合い会が終わった後のティータイムも含めて、夕方まで楽しく充実した時間を過ごしました。

その後、一人だけレッスンをして、また自分の練習にとりかかりました。 す・る・と、 なんと午前中できなかったところがポンと出来るようになっていました。やったぁ!

こういうことってありますよね。皆さまも経験がおありだと思いますが、どうしても行き詰って何度やってもうまくいかなくなったとき、思いきって時間をあけて何か別のことをしたそのあとに、パッとできちゃうこと。

私の場合、うまく行くときは鍵盤に手が吸いつくようにな感じになります。指と鍵盤がお互い磁石のように自然とくっつく感じ。一方駄目な時は、ピアノから冷たく拒否されているように、鍵盤と自分の手がしっくりいかない感じがします。身体が温まってない時はたいてい駄目です。頭が働いてないときもだめです。つまり朝一番でまだ身体も心も完全に目覚め切っていないときはダメみたい。

身体に力がみなぎって、頭もしっかりフル回転していないと、まず指が動きません。昨日、仕事の後の夜の練習で、調子がよくなって、ポンと弾けるようになっ時は、まさに指が鍵盤に吸いついて、自由自在に無理なく弾ける感触でした。あんまり調子よくいくので、だんだんハイになっていって、あれもこれも今のうちとばかりに集中して夜遅くまで練習しました。こんな時は、練習が楽しいです。

さて、昨日できたことがまぐれか本物か、これから、弾いてためしてみましょ。ではピアノ部屋に行ってきます。

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引き算

2012年10月21日 | レッスンメモ
よく「引き算の芸術」なんて言われるでしょ? 一番分かりやすいのは彫刻。大きな石や木のかたまりから、どんどん削り取って作品を取り出します。余計なものを全部とっぱらったシンプルな美しさ、という意味では茶の湯とか「わびさび」の世界も「引き算の芸術」かもしれません。

楽譜はもちろん石や木ではなくて、すでに立派な作品です。ただし、音楽というのは楽譜だけで完成するものではありません。それを演奏して初めて完成するものです。なので、ピアニストはその楽譜の中に隠された色々なメッセージ、意味合いなどをまずは読み取り、そして自分のものに消化していく。これがまずは足し算の作業。

私は楽譜を前にするとイマジネーションが膨らみます。ここはこう弾こう、こうしてみよう、ああしてみよう、色んな可能性を探って曲のイメージを膨らませます。そしてそこからが引き算です。余計なものを取っ払う。何が大切で何がやり過ぎか考えて行く。細心の注意を払って引き算の作業を進めます。

この引き算の作業を実り大きなものにするためには、イメージが大きくなければいけません。まずは貪欲に曲の中にいろいろ盛り込んでみる、それからが大事なのだと思います。そして、その中から、これは肥りすぎ、ここはウェストをきゅっと締めて、二の腕をだぶつかせないで・・・?? 何の話?音楽の話です(笑)  という風に、引き算をしていくのが音楽を作っていくことだと私は思います。この辺は人によって感じ方が違うかもしれませんが、私が曲に取り組む時はこんな意識でやっています。

引き算のしっかり出来たシェイプアップした音楽、それはごまかしの効かない、実力そのものがさらけだされます。難しいことですが、そんな研ぎ澄まされた音楽に憧れています。

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嵐の前の静けさ

2012年10月20日 | レッスンメモ
今週は、落ち着いた日々を過ごしております。

ゆっくりピアノに向かい、ゆっくり生徒のことを考えて暮らしました。たまには、このゆったりした時間がないといけませんね。心の洗濯ができた感じでとても気持ちがいいです。

しかしこれから嵐のような日々が始まります。

10月21日  大人の生徒の弾き合い会
10月28日  ミニコンサート
11月2日  中学校にアウトリーチ
11月9日  「グル-プUNO」の定期演奏会
11月13日  「教材あれこれ」の茶話会
11月25日  教室生徒のスケール・アルペジオ検定試験会
11月30日  ブルグミュラーのセミナー in Tokyo

これからの怒涛の日々を切り抜けて行くために、今週はゆっくり英気を養いました。あとは、この体調を壊さないようにきちんと維持していくことです。体調の維持と体重の維持の狭間で時々どっちを優先するべきか迷うことがありますが、ここはもう、体調の維持管理を優先します。しっかり食べて体力つけます

では、今朝はこれにて。もうピアノ部屋へ入らねば!


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コンサートゴーアー

2012年10月19日 | レッスンメモ
アメリカに住んでいる頃、ニューヨークフィルの本拠地エイブリー・フィッシャー・ホール(リンカーン・センター)へよく出かけました。それこそ世界の一流どころがしょっちゅうやってくるので、いつも楽しみでした。そのうち、人気が高くてチケットの取りにくい演奏会は、あらかじめシーズンチケットを購入しておくと、結構取りやすいということがわかってきました。シーズンチケットには人気の高いアーティストのコンサートだけではなくて、まだあまり知られていないアーティストのコンサートも組合わされせています。こうして自然と新たなアーティストの発見にもつながるというシステムなのですね。

シーズンチケットを買った人は、あらかじめホールでの座席が決まっています。ということはそのシーズンの間、毎回おとなりの席に座る人が同じということです。ある年、毎回顔を合わせるおとなりさんと自然に会話が始まるようになったことがあります。

私もそのご婦人もいつも一人で来ていて、お互い笑顔で目礼するというところから始まって、少しづつ「今日のは良かったわね」とか、「また次回お会いしましょう」とか言葉を交わすようになりました。そんな中である日その人が言った言葉に「夫はコンサートゴーアーじゃないからいつもお留守番なのよ」というのがありました。この言葉の意味が分からなくて聞き直したら「concert-goer」つまり「コンサートに行く人」ということで、私たちみたいによくコンサートへ足を運ぶ人のことをこう呼ぶんだそうです。

これと同じような表現はコンサートだけではなくて、映画やパーティーに足繁く通う人にも使われていると後で知りました。

concertgoer コンサートゴーアー
moviegoer  ムービーゴーアー
operagoer  オペラゴーアー
partygoer  パーティーゴーアー

なるほど、この例でいえば私は断然コンサートゴーアーです。

これから年末へかけて私が楽しみにしているコンサートはまだまだたくさんありますが、中でも11月29日のクリスチャン・ツィメルマンのピアノ・リサイタルは楽しみです。ツィメルマンのリサイタルはそれこそウン十年も前に学生の頃聴きに行って以来です。今風に言うなら「イケメンピアニスト」として颯爽と現れた若きツィメルマンの姿を懐かしく想い出します(当時はひげは生やしてませんでした)。その後、世界のクラシック音楽界で最も高い評価と名声を確立した素晴らしいピアニストの一人です。このピアノ・リサイタルとても楽しみです。

ニューヨークにいたころに比べるとめっきりコンサートを聴きに行く回数は減ってしまいましたが、これからも、これは、と思うコンサートにはできるだけ足を運ぶ「コンサートゴーアー」であり続けたいと思っています。

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ピアノと向き合う

2012年10月18日 | 思うこと
ピアノに向き合って、ああじゃないこうじゃないと、自分の求める音楽を奏でるために時間を使っています。私の人生のかなりの部分をこのピアノ室で過ごしています。ふと顔を挙げて空を仰いで、私はこれでいいのか?と思う時が一瞬あります。

それでも、次のコンサートの準備とか、生徒のレッスンとその研究などに日々追われていると、そんなこと考えていられなくなり、再びピアノに向かいます。やはりピアノが好きと言う気持ちがずっとそうさせているのだと思います。誰がどんなふうに言おうと、好きという気持ちには何の罪もなく、音楽に自分なりに誠実に接すること自体、何も悪くないことです。胸を張ってこの生活を続ければいいのだと思います。

でも、無意味にピアノの前に座っても報われません。こんな風に弾きたいという欲求があって、それに少しでも近づけた時は報われます。その喜びがあるからやっているとも言えます。だから、それに近づけない時は、無力感に襲われたりもします。練習しさえすればうまくなるというわけでもなく、納得のいかない演奏が続くと悶々としてきます。そして、だんだん自信がなくなり、悪い方向に考えてしまいます。

それでも、続けて続けてやっています。好きだから。そうすると、ほぼ諦めた頃にパッと光がさして、トンネルから抜け出す時がやってきたりします(やってこないことも多々ありますが)。それは練習して練習した結果かもしれないし、考えに考え抜いた結果かもしれないし、ちょっと諦めかけて少し気持ちを冷やしたり時間をおいたりして、余裕が出た結果かもしれません。

あれ? いい感じ! という感触が降ってわいたように得られた時の幸せは、とても言い尽くせません。その上、おほめの言葉を頂いたりすると、それまでの苦しみを全部ひっくり返してくれます。根が単純なので、昨日まで「私は、もう駄目だ」とか「ピアノ演奏はもう無理」とか落ち込んでたくせに、「やっぱり、もう少しやれそう!」とか「これでいけるじゃない!!」とか、すぐに前向きになったりします。ポイントはその前向きになった瞬間を捉えて、パッと外向きに宣言したり、予定を組んだりしてしまうこと。そうすれば後でどんなに後悔してももう引っ込みがつきません。こうして「やるしかないモード」に突入するのです。

本当の苦しみはこの「やるしかないモード」に突入してからなんですよね。後悔するし、やってもやっても報われないし・・・以下くりかえし。

こうやって一喜一憂しながら、暮らしています。ピアノと向き合いながら。

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ツェルニーとインヴェンション

2012年10月17日 | レッスンメモ
私の教室で、毎日誰か必ず弾いている曲の中にツェルニー30番とバッハのインヴェンションがあります。いろんな生徒が日替わりで弾くので、家族のものは私の練習中の曲と同じくらい、そのツェルニーとインヴェンションを自然と口ずさむくらいです。その曲がツェルニーということは多分知らないでいると思いますけどね。

昨今、素晴らしい教則本が山ほど出ていて、特に導入の時期の本は選ぶのが大変というくらいです。私も生徒の特徴や年齢などを考えて、導入には色々な教則本を使い分けています。そしてその導入の時期が終わったら、少し選択肢も落ち着いてきて、その時期くらいから必ず使用するのがツェルニーとインヴェンションの二つ。もちろんそれ以外にも色々と並行して使いますが、その部分はまた生徒によって使い分けています。

しかし、この二つは私としては絶対欠かせないものなんです。エチュードは、クラーマービューロー、クレメンティー、ツェルニーでもいろいろのもの・・・その他あります。全部やれたらやってもらいたいけど、そんなの不可能に近いので、その中からいくつかになってしまいます。そういう中で私の一押しがツェルニー30番。これはみんなにやってもらいます。

この曲集は、私自身は小さい頃あまり好きではなくてどちらかというと苦手でした。いつかも書いたと思いますが、音大も卒業して改めて30番を勉強したときにこの曲集の本当の良さが分かったのです。「毎日30番を全部通して練習。しかもかなり速く」こんな課題をアメリカで暮らしていた時に習っていいた先生から頂きました。「音大も卒業してからまたこれ??」と驚きましたが、実際に言われたとおりにこれをやったら、テクニックの向上にとても効果的でした。これはもうほんとにそう実感しました。色々説明してないでとにかくやるのが一番というくらい身体で実感しました。しかも、そんな風にして毎日弾いていたら、この曲の音楽的な美しさというものを発見するというオマケまでついてきました(子供の時はそうは感じなかったんですね)。ここでスケールやアルペジオをハノン的ではなく、音楽的に美しく弾くということも同時に学べるのです。ツェルニーへのご批判、色々ある中で敢えてこれを断固やっています。大人になってからこの曲集の良さに気が付き、練習の仕方なども変わりました。これは、実体験に基づいているので強い信念があります。もちろんこれだけでは、古典派のものに強いテクニックが重なので、別のものも加えてやります。


カール・ツェルニー(Carl Czerny)1791年―1857年
ベートーヴェンの弟子であり、リストの先生でもあります。

バッハのインヴェンション、シンフォニアなどは、これはもうその理由を言うまでもなく誰にとっても欠かせない教材です。いきなりのポリフォニーは難しいので、その前段階でプレ・インヴェンションや、やさしいインヴェンション、さらに三善メソッドなどのポリフォニーの教材を取り入れて勉強します。その後にインヴェンションを始めています。

愛すべきツェルニーとバッハの教材。今日も、みんな頑張って弾いてくるかな?秋も少しずつ深まってきてピアノにまっすぐ向き合える季節でもありますしね。

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方向音痴

2012年10月16日 | Weblog
私は、方向音痴です。この方向音痴は何が原因なのか知りませんが、小さい時から、どうも道を間違えます。しかも、こうだと思いこんで進むので随分先まで行ってから気がついたりします。

小学生の時、修学旅行先の旅館の中で迷い、集合場所がわからなくなってすごく焦ったことを思い出します。いつもとても気をつけていないと帰り道が分からなくなります。来た道を反対に同じように戻れないのです。なんでかなぁ。絶対こっちとおもうんですけどね。たいてい反対です。

苦手なのが駐車場。特に地元のコンサート会場の地下の駐車場です。何度も何度も通い詰めているのに、ほんとにいつもどこに停めたか分からなくなります。番号を見て行けばいいのに、コンサートに行くときは、たいてい、わくわくしてるか、時間ギリギリであわてているため、番号を見るのを忘れます。バタバタとエレベーターに乗り込み、はたと気づいて「あ、何番にとめたっけ?」となります。実は、先日のコンクールの後も駐車場で車がみつからなくてうろうろしていて、その様子を見かねた生徒のご家族が一緒に車を探してくれました。かなり広い駐車場だし、しかも地下なので景色が同じなんです。生徒とご両親と私の4人がかりで探しました(ほんとにすみません。ご迷惑かけて・・・)。あぁ、駄目な私。

コンサートを聴きに行った帰りに知人と「それではまた・・・」なんて、お別れした後、私の目の前を「愛野先生おつかれさま~」とか「愛野先生お先に~」なんて車から手を振ってくださり、皆さま次々とスムーズに車を走らせてお帰りになります。私はというと、それを見送って、また車を探す。せっかくおしゃれして出かけてきたコンサートなのに、最後になって地下駐車場で排気ガスの臭いにつつまれて汗をふきふき、自分の車を探す図・・・。

何かの会合で、「あ、こないだオアシスの駐車場でお見かけしましたよ」なんていわれたこともあります。そしたら隣にいた人が「あ、私も!探してらした」ほんっとに恥ずかしい。実際、この情けない方向音痴で苦労しております。まあ、本物の音痴でなくてよかったんですけどね。ただの音痴だったらピアノの仕事はできませんものね。車を走らせているときはナビがあるからいいんだけど、停めてある車の場所がパッと分かるナビってないのかしら? 私には必要です

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成長

2012年10月15日 | レッスンメモ
昨日は大分県音楽コンクールの本選の日でした。朝からずっと教室の生徒の応援に出かけていました。この日までみんな本当に良く頑張ってくれて嬉しかったです。

生徒が努力する姿、そして成長していく姿を見ることができるのは本当に嬉しいことです。結果はもちろん大事ですが、コンクールの本当の意義は、それを目指して一生懸命頑張るというプロセスにあると思っています。これはもう何回も書いたことですが、今回の生徒たちの頑張りを目の当たりにして益々その意を強くしました。この子たちの頑張りとその成長ぶりにつくづく脱帽しました。みんなこんなに一生懸命レッスンについてきて、熱心に練習をして、真面目に前向きに取り組む姿勢を見せてくれたことが嬉しくて誇らしく思いました。

大きなホールでどのように生徒たちの音が響いていくか、これは、いつものレッスン室では分からないこともあります。生徒自身にもこのことを体験してもらえるのがコンクールのよさでもあります。もちろん私も客観的に会場の席から聴いていると、改めて生徒たちの長所と弱点とがよりはっきり分かり、今後の指導に役立てたいと思いました。早速頭の中に色々な指導計画が湧きあがってきて、昨夜はちょっと眠れなかったのでした。

どんどん成長する生徒たち。その可能性をもっともっと押し広げてあげるのが私の役目。これからも一緒に頑張りましょう!

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ピアノ教室は大家族

2012年10月14日 | レッスンメモ
私にとって生徒は、毎週顔を合わせ毎週同じピアノを触り、一緒に音楽に励み、楽しむ、愛すべき家族です。子供もその保護者の方も大人の生徒も、みんなまとめて家族と思っています。

生徒が悩んでいると、一緒にお話しを聞き何か解決法がないか考え、生徒が伸びるとめちゃくちゃ嬉しくて、抱きしめたくなります。音楽を通じて、ピアノを通じて生徒を幸せな気持ちにさせたいといつも願っています。保護者の方も子供さんを幸せにしたいと願っているのは当然なので、保護者の方ともタッグを組んで仲良く力を合わせてお子さんの成長をあの手この手で引っ張っていく。一喜一憂しながら、同じ方向を向いてい同志でもあります。もちろん大人の生徒さんも、みんな仲良く楽しく心を合わせて勉強出来る家族のメンバーです。

  酔芙蓉
朝は白い花ですが、午後から夕方にかけだんだん赤くなっていきます。

そう考えると私にとって教室のみんなは大家族。そして、間違いなく私は、大家族に支えられていることになります。毎日この大家族のメンバーの誰かが来てくれて、一緒にピアノを学び元気な顔を見せてくれて、本当に幸せに思います。

この仕事に感謝して、素晴らしい生徒たちとピアノの音を追いかけて行こうと思います。

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