ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ゆうあいコンサート

2019年05月25日 | レッスンメモ
今年もゆうあいコンサート無事終了しました。今年でもう13回目を迎えます。毎年足を運んでくださる方、初めて聴きに来てくださった方、たくさんの方々に聴いていただき幸せでした。ご来場の皆様、そして主催者の皆様、本当にありがとうございました。

今回のプログラムは、前半はバッハの平均律1巻9番、ドビュッシーの「アラベスク」と「亜麻色の髪の乙女」、ショパンの「幻想曲」、そして後半はシューマンの「森の情景」全曲、シューマン=リストの「献呈」でした。

理事長ご夫妻とたくさんのスタッフの方々とご一緒に!毎年本当にありがとうございます。

大分に戻ると猛暑! まだ5月なのに今年の夏はどうなるのかしら? 今から心配です。だけどこの暑さよりもっともっと熱い、生徒さんたちへの熱血指導の日々が待っている。さあみんな、一緒にがんばろぉー

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家族の感想

2019年05月17日 | レッスンメモ

清々しい5月の風が心地よいですね。こんな日は外に出てのんびり散歩でもしたくなりますが、私自身のコンサート本番が二つ、目前に迫っていて、とてもそんな余裕はありません。暇さえあればピアノの前にかじりついています。子供たちが家にいたころは、本番前で私の練習がテンパってくると、「お母さんもうすぐ本番?」とよく聞いてきたものです。「そう、来週なの!」なんて答えると、「えーーっ、やばくない!? 明日から本番までお弁当、作んなくていいよ」」などと同情まじりに言ってくれたものでした。まあ、なんて理解があって優しい子だろうと嬉しくなりつつ、「ウっ!やはりまずい!」と焦ったものです。で、そんなときは「じゃあ、ちょっと付き合ってよ」と子供をピアノ部屋まで引っ張りこんで、弾いて聴かせて、無理やり感想を求めたりしたました。残念ながら我が家の子供たちは誰もピアノを弾けません。楽譜もまともに読めないと思います。クラシック音楽は家の中のBGMとして聞き流すものくらいに思っているはずです。しかし、こちらは本番目前で必死です。藁にもすがる思いで感想を求めます。そもそも音楽を専門的に勉強したことのない音楽ファンというのは、世界的な巨匠の演奏しか聴いたことがないというのが普通ですから、逆にその意見は実はとても厳しくて、とても良い参考になることがあります。しかもこの場合は親子ですから遠慮なく平気で言いたいことを言ってもらうようにしてました。すると、まあ、ズバズバ痛いことを言ってくれること。しかし、結構大当たりのことが多くて!

さて、教室でよく耳にするお母さんたちのお悩みのひとつをご紹介しましょう。お母さん曰く「家に帰って練習しているのを聴いていると、レッスンで注意されたところが直ってない。だから、そこ直ってないよと注意すると、もうちゃんと直ってる、という答えがかえってくる」 さらに注意すると、「わかってる。ちゃんとやってる!」と。こういうお悩みよく聞きます。要するにお母さんの注意や指摘を素直に聞き入れてくれない、ということですね。

でもね、せっかくお母さまが一緒にレッスンについてきてくれて、家でもあなたの練習を聴いてくれて、あなたと一緒に勉強したことを親身になって注意してくれてるんだから、もうちょっと聞く耳持ったらいいなあと私は思いますよ。ピアノというのは人に聞いてもらってナンボなんです。ピアノに限らず音楽というのは全部そうです。練習でも本番でも誰かに聴いてもらって腕をみがいていくんです。独りよがりじゃダメなんです。お友達とか他人に聴いていただく機会はそんなに多くはないし、よほどでない限り、ズバッと悪いところを指摘したり注意してくれたりしないものです。その点、家族なら本音トークが聞けるでしょ? 自分の方から「ねえ、ねえ、だいぶ出来るようになっと思うから、ちょっと聴いてみて」とお母さんやお父さんにお願いして聴いてもらうくらいでないといけません。そういうことを面倒くさがるというのは、皆さん、私の本番前みたいにテンパってないということかな?

教室で受けたたくさんの指摘を全部クリアするのは簡単なことではないですけど、音楽に真摯に向き合い、少しでも向上したいと真剣に思っていれば、家族の本音指摘やサポートは嬉しいものですよ。反抗期の皆さん、ピアノがうまくなりたいという自分のことを第一に考えましょう。つまらない反抗は、自分が損するだけですよ!


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伝えるということ

2019年05月08日 | レッスンメモ
平成と令和をまたぐ大型ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか? 私はPTNAステップのお仕事で千葉へ行ったあと、二日間にわたる合同弾き合い会で小倉へ直行、家に戻れば間髪入れずにびしびしレッスン。もちろん、ゆっくり気分転換する日も作ってバランスよく過ごせました。いよいよ令和の時代が本格始動です。色々なことに腰を据えてさらに前に進んでいきたいと思います。

あちこち飛び回って色んな生徒さんたちが演奏する機会に接すると、ピアノの上手いお子さんって、本当にたくさんいるなあと、しみじみ思います。自分の教室の生徒たちだけを見ていてはいけない、もっともっと広く広く世間に目を向けて、色んな演奏を聴いて刺激を受けて、それを教室の生徒たちに還元していきたいと思います。さて、そんな上手な生徒さんたちの演奏はみな似たようなものかと言えば、決してそうではありません。上手な演奏の中には、さらに魅力的で人を引きつける演奏と、上手ではあるけれどそんなに魅力的ではない演奏があります。この違いはいったいなんでしょう? それは結局、弾き手が、聴く人に対して、何かを伝えようとしているかどうか、そしてそれがうまくいっているかどうか、ということに尽きると思います。別の言葉でいえば、説得力のある演奏ができているかどうか、そこの違いだと思います。

まず第一に、自分自身、伝えたいものがないとだめですよね。今この場所で、この人たちの前で、この曲を演奏する。そこで自分は何を伝えたいのか、そのためにはどう弾くのか、自分の頭でよく考えてあらかじめ決めておかなければなりません。伝えたいものがあって、そしてそれを伝えるテクニックを磨いて、それが本当に伝わっているかどうか、チェックする感性と聴く耳の力が必要です。

音楽は言葉と同様、コミュニケーションの手段です。コミュニケーションは他人と自分の関係を作り上げていく上で、とても大きな役割を果たします。どんなに言葉巧みな人であっても、誠意が感じられなければ、相手は心を開かないでしょう。本当は誠実でとてもいい人なのに、言葉足らずでいつも誤解を招いてしまう人もいるでしょう。音楽も同じです。作曲家のメッセージをきちんと読み取って、それをどのように皆さんに伝えるか、独りよがりではなく、自分と聴き手の両方に対して誠実に向き合うことが大切です。

ピアノで、音楽の力を使って、何かを伝えてみよう! 何を? どうやって? それはあなたが決めることなのです。


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