ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

壁にあたるとき

2019年01月21日 | レッスンメモ
一生懸命ピアノに取り組んでる生徒さんたち。ぐんぐん伸びるときもあれば、そうでないように感じるときもあります。本人としては「練習しっかりやってるのに、どうして?」「やってもやっても変わらない」などと思うときがあると思います。真剣にやっている生徒ほど、そう感じることが多いのかもしれません。それが、壁。壁は最初、小さなコブくらいの大きさで、簡単に乗り越えられます。それが少しずつ、じわじわと高い壁になってきて、ついに本人のやる気を失わせてしまうほど高く大きくなってしまうこともあります。

こうなると苦しいですよね。本人はもちろん、応援しているご家族も。でも、自分の今の状態から少しでも進歩しようとすれば、壁というのはどうしても出てくるし、乗り越えなければならないものなのです。そもそも、現状に満足している人には壁など目に入りません。壁にぶつかるということは、それ自体、前に進もうとしている証拠です。レベルアップしたいという意欲があるからこそ壁にぶつかるのです! だから、「壁にぶつかる」こと自体は決して悪いことではありません。お子さんが壁にぶつかって苦しんでいるなと感じたら、保護者の方はほめてあげてください。「ああ、うまくいかなくて大変だね、それでも前に進もうとしてるんだね、えらいね

では、どうやって壁を超えるか?

今までと同じような練習をただ繰り返していては壁は越えられません。自分の何がいけないのか、どうして壁がこえられないのか、自分の耳でよく聴き、自分の頭でよく考えましょう。分からないことは何でも先生に質問しましょう。保護者の方やお友達ともよく相談したり、話し合ったり、CDを聴いたりビデオを観たり、どこかに何かのヒントがきっとあるはずです。そうして、とにかく練習の中身を変えてみましょう。練習方法、練習の内容、練習の量、時間の使い方、健康管理、気持ちのもっていき方、リラックスの仕方など、一つ一つ見直してこれまでの自分のやり方を変えていく。こうしていかないと、厚い壁はなかなか乗り越えられません。

壁にぶつかって、もがいてる生徒さんたちを見ると、本当に何とかしてあげたくなります。私のこれまでの知識と経験を総動員して、その生徒と一緒に試行錯誤しながら最善の方法を探ります。「きついよね」「つらいでしょ」「でもきっと大丈夫!」「ここであきらめないで!!」そんな風に心の中で応援しながら。でも最終的には本人なんです。本人が自分で乗り越えてやっていかなければなりません。

今日もみんな頑張れ!心の底から応援してます!あと3歩、2歩、そしてあと1歩!!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一人だけの発表会

2019年01月11日 | レッスンメモ
去年の発表会に初めて出演するのをとても楽しみにしていたAちゃん、残念なことに当日はお風邪で欠席しなくてはなりませんでした。その日のためにしっかり練習を重ねて、初めてのドレスも用意してもらって、本当に楽しみにしていたでしょう。そこで年末に開いた教室のスケールアルペジオ大会の日に、みんなに聞いてもらうことにしました。一人だけの発表会です。お姉さんたちやお母さま方のいる前で、きちんとお辞儀をするところから始めて、本番の通りにやってもらいました。初めての素敵なドレスが良く似合って、上手に弾けて、たくさん拍手をもらって、とてもうれしそうな笑顔を見せてくれました。



今年の発表会は元気にステージの上で弾けるといいですね!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全日本学生音楽コンクール北九州大会受賞記念演奏会

2019年01月07日 | レッスンメモ
昨日は北九州の響ホールまで出かけて、全日本学生音楽コンクールの北九州大会受賞記念演奏会を聴いてきました。

毎年この時期に行われるこの演奏会。いつも本当にレベルの高い、素晴らしい演奏会なので毎回とても楽しみにしています。今回特に楽しみにしていたのは国本奈々さんと鶴原壮一郎さんの演奏です。このお二人はもう数年前から何度もコンクールなどでその演奏を聴く機会があって、私はいつの間にか勝手にファンになってしまいました。

国本奈々さんが毎年色んなコンクールにどんどんチャレンジして、頑張って成長していくその姿を見続けていると、私だけではなく、誰でも応援したくなるに決まっています。そんな国本さんが昨年の全国大会でついに1位の栄冠を射止めました。どんな演奏を聴かせてくれるかワクワクしながら聴きました。曲はメンデルスゾーンのスコットランドソナタ。この冒頭の部分、幻想的で繊細で、音が何色もの糸で織りなされているかのようでした。素晴らしい始まりに圧倒されて、あ、いつもに増してすごいものがある、と予感しました。それからグイグイ曲を進め、私たちを音楽の世界に引っ張っていく推進力を感じました。彼女の演奏は、精密で繊細、きれいにまとめるというのがこれまでの私の印象でしたが、それに情熱や力強さが加わったように思います。人間的に大きく成長されたなあということが伝わってくる演奏でした。

そして鶴原壮一郎さん、この方は本当に個性的で、ユニークで、ピアノ大好き!というオーラがステージからほとばしるような演奏をする若きピアニストです。私は彼のスタイルは大好きなのですが、時々コンクールではそれを良しとしてもらえない時もあるらしく「え?なぜ?」、と私としては疑問に思う結果の時もありました。でもそんなのものともせず、毎年毎年果敢に挑戦し続ける、その姿勢がまた大好きです。だから、彼の密かな(密かじゃないですね(笑))ファンとしては、いつも勝手にハラハラドキドキしながら聴いています。今回はリストのメフィストワルツ。もう、「ピアノ大好き!、この曲いいでしょう?!」オーラが出まくりで、見ていて聴いていて、絶対お客様が楽しくなるのです。躍動感あふれるリズム、ピアノが鳴るというのはこのことです。箱鳴りするピアノというのは本当に気持ちよいですね。聴いていて思わずテンション上がりました。

これからがますます楽しみなお二人、そしてもちろん出演者の皆さん全員、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。今回新たに注目マークをつけたピアニストの卵さんも! さて、帰りの電車の中で演奏会の心地よい余韻に浸りながら、ふと我に返って、自分の教室のかわいい生徒たちに思いを巡らせました。聴いている人のハートをグッととらえて、ファンにしてしまうような演奏。これこそが演奏の力、音楽の力、ですね。教室の生徒たちと一緒に、このような演奏を目指してがんばっていこうと心から思いました。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生徒の持つ可能性

2019年01月06日 | レッスンメモ

お正月休みも終わり、教室も通常ペースに戻りました。昨年一年間、多くの生徒たちが私の予想を超える上達ぶりを見せて驚かせてくれました。生徒たちみんながもっている成長力、その可能性(ポテンシャル)は本当にすごいものだと思っています。特に、本人のピアノに取り組む姿勢、家族のサポート、そして私の指導の方向性やスピードなどがうまくマッチしたときは、まるでミラクルが起きたような急成長をとげることがあります。もちろん、いつもいつもそんなにうまく事は進みませんが、それでも、すべての生徒さんが潜在的にそのようなポテンシャルを持っていることは間違いありません。逆に言うと、思うようにうまくいかない時は、生徒さんの姿勢、ご家族がお子さんを信じて応援する力、先生の指導の方向性などをそれぞれチェックして改善する必要があるとも言えるでしょう。

あと、気をつけなければいけないのは、その子の持っているポテンシャルがいつ花開くかというのは、あらかじめわかるものではない、ということです。なかなか思うように伸びて来ないなあと思っていても、ある年、ある時期、急にぐんと伸びることがあります。私は、「うそ~!こんなにうまくなってくれて!」と嬉しい叫び声を何度もあげたことがあります。誰にでも伸びるチャンスはあるのです。だけどいつそうなるのか、その時期は人によって色々です。だから焦りは禁物。その生徒に合ったペースを見極めることが大切です。

子供たちの持っている力はすごいです。だから私は、せっかくの子供たちの潜在能力を見過ごしたりしないよう、常にアンテナを張って一人ひとりをよく観察して耳を澄ませます。そうして、一人ひとりの個性の中からその子の潜在能力を見つけて、それを引き出すための努力と提案をし続けたいと思っています。いよいよ今年も始まりました。さあどんなドラマが待っているかな、今年も楽しみです

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謹賀新年 2019年

2019年01月02日 | レッスンメモ
新年明けましておめでとうございます。

昨年も皆さまに支えられて、無事に乗り切ることができました。心から感謝申し上げます。昨年は教室全体を通じて、とても大きな手ごたえが感じられた年でした。年末におこなった発表会は、これまでで一番最高の発表会(演奏会!)だったと自負しています。生徒のみなさん、そして保護者の皆さん全員の熱い思いが伝わってきました。今年も皆さんの熱意に応えられるように、私も一層努力を続けたいと思います。

さて皆様はどんなお正月をお迎えでしょうか? 我が家の元旦の朝は、暮れの餅つき大会でついたお餅で作った熱ーいお雑煮から始まります。腹ごしらえがすんだらいつもの神社に初もうで。その後は、ゆっくり家族団らんを楽しみました。

熱燗でおせちなどつまみながら、去年の反省、今年の目標などあれこれ思いを巡らせて、今年のモットーを決めました。私の今年のモットーは「地道に丁寧に!」、これです。地道に丁寧にというのはいつも心がけているつもりで、指導の際にもよく使う言葉なのですが、自分自身を振り返ると、ついつい日ごろのバタバタに流されて、実は色んな事がたくさん抜けてしまっていると反省することが多いです。なので、今年は自分に対してもっともっと「地道に丁寧に」を徹底させたいと思います。

それでは皆さん、今年もどうぞよろしくお願いします

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする