ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

純情きらり

2006年09月30日 | Weblog
「つらい時には、ピアノを弾いてね」、これが桜子の最期の言葉でした。

「純情きらり」が終わっちゃいました。「純情きらり」というのはNHKの朝の連続ドラマの題名です。私はこの「純情きらり」にはまっていまして、毎日、朝8時15分から15分間、見続けていました。そして今日が最終回。

音楽、ピアノをこよなく愛する少女(桜子)が大人になり、いろんな困難の中を、音楽を心の糧にして生きていくという物語。音楽でご飯を食べるプロとはちがうけれど、音楽が人生においてどんなに大切で、しかも辛い時にいかに人を救っていく力をもっているかということを示してくれました。

まさに、私のやっている音楽活動と同じコンセプトです。とても共感して嬉しくなりました。音楽へのかかわり方は、人さまざまだけど、このドラマによって少しでも音楽を愛する人の数が増えて、生活の中に音楽が溶け込んでいくといいなと思います。

それが、「もっと身近にクラシック」コンサートの根っこの部分です。音楽によって、生活が潤ったり、楽しくなったり、癒されたり、勇気をもらったり・・。これが大切なところ。

10月8日、地元でコンサートです。もちろん、このねらいでやります。是非、ご一緒にたのしみましょう!

P.S.
ちなみにドラマの中で、人気を二分していた男性ですが私は達彦さんひいきです!
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プレイエル社のピアノ

2006年09月26日 | クラシック豆知識
この度、プレイエル社製のピアノを使ってのミニコンサートの仕事の依頼を受けました。

プレイエルのピアノは、フランスが生んだピアノで、ショパンが非常に好んで使用したことで知られています。

プレイエルの創始者であるイグナース・プレイエルは、作曲家でありそして技術者でもありました。2代目のカミュ・プレイエルがショパンと生涯親しく親交を持ち、ショパンはプレイエルのピアノを愛好し、プレイエルはショパンにピアノを献呈したり活動をバックアップしたりしました。

カミュ・プレイエル自身もピアニストであり、音楽を愛していました。ピアノを製作するにあたりピアノ音楽を熟知していることは、とても大切なことだと思います。

初めてプレイエルの楽器に触れて感じたことは、なんて女性的な音なんだろうということでした。このピアノの、うたうような音と軽快なタッチにショパンも惹かれたのだといいます。

(ルノワールの「ピアノを弾く少女」に描かれたプレイエルピアノ)


ピアノ製作会社としてのプレイエル社は必ずしも順調ではなかったようで、今では、スタンウェイや、ベヒシュタインが主流となっています。しかし、最近ではフランス政府の後押しもあって、独特な美しい音色を放つ、プレイエル製のピアノを愛好するかたも増えてきているとか・・・。

秋晴れが続き、空気が乾燥してきました。ピアノが鳴るようになってきています。
いろんなピアノを、それぞれの特徴によって弾く楽しみもあります。曲によって、ピアノを選べたら、どんなにおもしろいでしょう!
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心づくし

2006年09月23日 | Weblog
先日、九州に上陸した台風13号の2日前は娘の誕生日でした。
一日のうち、ピアノと向き合ってる時間が(生徒と一緒の時も含めて)何をする時間よりも長い生活をしている私は、家族のご飯とお弁当で精一杯。・・・なんていうのは言い訳ですが、友人にケーキ作りの名手がいて、今年は彼女が娘のために手作りのケーキを焼いてくれました。



ひとつは、生クリームの嫌いな娘のために、デコレーションなしのシンプルでおしゃれなチーズケーキ。
そしてもうひとつは、プリンが好きな娘に、大きなプリンのケーキ。
そう!!2種類も作ってくれたんです。娘もとても喜び、いつもよりたくさん食べました。抜群のお味でした。

こんな風に、心のこもったことを、彼女はいつもしたり、考えたりしてくれます。
人が人を感動させる時は、必ず心がこもっているものです。ピアノ演奏もそうです。心のこもった演奏でなければ、どんなにうまくても感動させることができないと思っています。

そのためには、日常の事項から、心のこもったしぐさや行動ができないといけないと思っています。と、なると、毎日自分の回りの人に心づくしをして暮らすということになります。

果たして、私はどれだけできているのだろう?
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音楽愛好家

2006年09月18日 | Weblog
昨日の台風。いろんな災害をもたらし、たいへんな猛威をふるいました。

さて、雨女、いえ台風女の私。もちろん、出かけておりました。福岡でお集まりがあり、台風が接近していると知りつつ、でかけました。昼食の途中で、飛行機が全便欠航となり、東京から来ているSさんがまず、帰れなくなり、ついでJRも不通となり私も帰れなくなりました。

福岡に自宅があるIさんが、快く自宅に泊まるよう申し出てくださり、私たち二人はお言葉に甘えることとなりました。

ここからが、お話です。Iさんのお宅に行ったら、すごい数のCD.!わあすごいと思ってたら、そこから、これ聴いて!あれきいて!と矢つぎばやにものすごい演奏ばっかりのオン・パレードで、中にはワルターが亡命する直前、最後にマーラーの曲を指揮して、そのままアンコールの拍手の中、逃げて亡命したという演奏のレコード(CDの出来る前のもの)まで聴かせていただきました。

暴風雨の中、音楽を聴きまくり、その音楽に反応してあ~きれい!とか、あ~かわいいとか、あ~たまらない!とか、身もだえ(とまでは言わないけど)するくらい、ひとつのメロディーに酔って、感動する姿を見て、私は感動しました。

まさに、音楽の喜びをかみしめている彼女たちを見て、な~んて楽しいことなんだ!!と思いました。私も音楽を聴きながら、いっしょに感動し、あら~!いいわ!と3人で言い合ってますます高揚しました。

これぞ、音楽の醍醐味。本当に好きなんですね。彼女たちは、音楽を仕事にはしていないのですが、それはそれは、くわしくて、いろんなことをご存知で、また知ってるだけでなく感動できるすごい感性もお持ちです。

音楽愛好家って、彼女たちみたいな人をいうんだと、ただただ、感服してしまいました。

こんな風に強烈に音楽で感動し、生活を謳歌している方がいるんだと思うと、やる気もでてくるもんです。私も、楽しみながら、音楽をきわめようっと!と心から思いました。
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秋ですね

2006年09月12日 | Weblog
先日まで、うるさくせみの音がしていたのに、急に気がついたら虫の声。9月に入り、そろそろ本腰を入れて、ピアノにむかっています。

10月に仕事がたてこみ、内容、コンセプトともに全く違う企画のお仕事を頂き、今おおわらわです。でも、それぞれにとても、やりがいのあるものなので、どれも気が抜けないし、準備したいこともたくさんあります。練習と勉強。いくらやってもこれでいいというものではなく、際限がありません。

でも、たいへん充実感を持ってやっています。時々、自分の力のなさや、仕事の量に押しつぶされそうになる時があるのですが、最近はのっています。それには、わけがあります。私のコンサートに来てくださった方から、企画者のもとにコンサートによって、娘さんがピアノに励まれるようになったというお便りや、CDを聴いてとても癒されているというお客様のお話を目に触れ、耳にしたからです。本当に幸せに思います。

そんな言葉の数々が私に勇気を与えてくれます。すごくやる気になって、もっと、皆さんに和んでもらったり、楽しんでもらったりしようと思います。
また、生徒の皆さんとより素晴らしい音楽ができるよう、研究を怠るまいと思います。

芸術の秋。読書の秋。食欲の秋。と秋のたとえは前向きなものばかり。
私も、すっかり、秋のやる気モードで臨みます。
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発表会

2006年09月04日 | レッスンメモ
私が主宰するピアノ教室の発表会が無事終わりました。

小学生から大人まで、年齢もピアノ経験も様々な生徒さんたちです。それぞれが持ち味を出せるよう、趣向を凝らしていろんなことに挑戦していただきました。

ソロ演奏の発表に加えて、アンサンブルあり、連弾あり、ファゴットとクラリネットの奏者の方にもゲスト出演していただきました。小さな発表会でしたが、とても楽しい会にできたと思います。

みんな、一生懸命やっていました。あがってしまったり、いつもは、もっと弾けるのに・・・と悔しい思いをした方々もいたと思います。

でも、ピアノの上達のためには、本番で弾くことが一番の練習になります。

今年の出来を、皆さん心に入れて、また来年頑張って欲しいと思いました。
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小旅行

2006年09月01日 | Weblog
先日、一泊二日で近間に旅行に行ってきました。仕事なしの旅行は久しぶり。今年のはじめから、CDの製作を皮切りに頑張ってきたので、ちょっとだけ、ゆっくりしてきました。


車を1~2時間走らせると、別世界のような美しい山々にかこまれた場所まで行けます。大きな木々の中に身をおくと文字どおり、森林浴。とても気持ちがよいものです。私が行ったところは、九重の温泉地。

最初に驚きの温泉に入りました。その名も「寒の地獄」です。これは温泉といえども暖かくないんです。それどころか、猛烈に冷たい!とてもいっぺんに浴槽に入れるものではありません。ちょっと入ったら、そばにあるごうごうと燃えさかるストーヴの前で身体を温めます。暖かくなったら、また入る。こうやって、何度も、身体を急激に冷やしたり、暖めたりするんです。血行によいとかで、私もはげみましたが、まあ、本当に冷たくて、本当に熱くて、修行のようでした(笑)。でも、あがってから、とても気持ちがよかったです。肌がすべすべになったような気がしました。

お宿は、岩の奥から天然100%の源泉が湧出しているという、壁湯温泉の福元屋です。昔ながらの風情にあふれた、趣深い旅館です。いたる所に、宿の主人の心配りがあってとても感じのよい旅館でした。お料理が抜群で、その気働きにも、心地よいものを感じました。

何軒か、お店を覗いたり、お宿に泊まったりして思うことは、常に気持ちを働かせて、お客様のことを考えているかどうかで、うんと差が出るということ。建物だけ立派でも、きちんとお掃除がしてなかったり、接客態度に問題があったりすると、台無しになります。そして、それは、当たり前のこととして、後は五感が鋭いかどうか・・・。ここに大切な人間のすべてがかかっていると思いました。

ある料理屋さんでは、コックさんに華道を習わせるそうです。そこに、盛り付けのヒントが隠されているからだとか・・。

音楽も同じ。五感を鋭くして、真摯な気持ちを忘れずに取り組んでいきたいと思いました。
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