ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

タケノコのようにすくすく育つ子供達だからこそ!

2017年04月27日 | レッスンメモ
先日、タケノコをたくさんいただきました。季節を告げる新鮮な旬の食材。嬉しいですね! さっそく煮物、焼き物にして美味しくいただきました。

我が家の庭にも少しだけ竹が生えていて毎年タケノコが出てきますが、細くて食用には向いてません。第一、掘る時期をいつも逸してしまいます。たけのこの成長はものすごく早いんですね。土から顔を出したかと思うと、次の日にはグンと伸びてスネの高さくらいに。そして次の日は更にまたぐんと伸びて、放って置くとあっという間に私の背丈を軽々と追い越して行きます。

教室の子供達を指導していていつも思うのですが、子供達の成長もタケノコみたいに速いですよね。ピアノの技術も身体の大きさも、あっという間に成長します。そんな成長期の真っ只中にいてグングン伸びるチャンスに恵まれている子どもたち。私としてはこのチャンスを逃さず、しっかり捕まえて指導していかなければと思っています。もちろん子供の成長はタケノコの成長と違って、一本調子ではありません。三歩進んで二歩下がるということもあります。「あー、今週は残念だなぁ」と感じるような出来でも、次の週になると別人のように変わって見事に弾いてくるということもあります。それは生徒さんの体調や精神状態など色んなことが影響し合っているのでしょう。学校で面白くないことがあったり、ママとちょっと喧嘩したりすると、すぐわかります。ピアノは正直です。

だからこそ、週に一度の教室のレッスンでは、できるだけ私が率先して、楽しくて、やる気が出るような雰囲気づくりを心がけています。ちょっと安らぎが必要だなという生徒さんには無理せず安心感のオーラで包んであげたいし、もっとテンション上げて取り組んで欲しいときには、思い切ってこちらがお笑い芸人風になって笑わせてみるとか。もちろん基本はいつもちゃんと真面目にやってるんですけどね。先日、レッスン中に大きな身振りで夢中になって指導していたら、勢い余ってそのまま尻もちをついて転んでしまいました。生徒とお母さんの目の前で・・・。ほんっとに恥ずかしかったです 安心で面白くてテンション高くてなおかつ内容の濃いレッスン。こんなハードルの高いことを目指すあまり、ちょっとおかしなクレイジー先生になりつつあるのでしょうか。タケノコのように今が一番すくすくと育つ時期の生徒たちだからこそ、今日も一日、ありとあらゆる作戦で、「レッスン面白かった~!、また頑張ってやろっと!」と生徒が感じてくれる、そんなレッスンに取り組みたいと思っています

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピアノの練習と歯磨きの違い

2017年04月21日 | レッスンメモ
私達は「練習、練習!」といつも言ってますが、果たしてその「練習」の中身とは???

まずは、どんな「練習」であれ、ピアノに向かう時間が毎日の生活の一部となるよう習慣づけること。これは問答無用でとても大切なことです。今日はそこから先のお話。つまり、毎日ピアノに向かって練習していて、その習慣は身についている、だけど思うようにうまくいかない、という場合のお話です。

ピアノは毎日ちゃんと練習していますというお子さん、だんだん上手くなってきたら必ずと言っていいほど壁に突き当たります。毎日練習するということが習慣になってくるとどういうことが起こるか。ほかの習慣の場合をみてみましょう。朝起きたらパジャマからお洋服に着替えて、顔を洗って、歯磨きをする。通い慣れた通学路ではあそこで右に曲がり、次を左へ、など。こういうことは最初は慣れなくてもいつの間にか習慣になって、毎日ほとんど無意識にできるようになっているはずです。習慣になるというのはそういうことです。それと同じようにピアノの練習もただ毎日毎日練習することだけを繰り返していると、一日の流れの中でほとんど何も考えずに機械的に練習時間を過ごすことができるようになってしまいます。そう、まるでお風呂に入ったり歯磨きをするようにピアノの練習をする、みたいな。こういう練習は頭の中では全然別のことを考えていたり、ぼんやりしたままでもきるし、一定の時間のんびりと過ごす休憩時間になってしまっていることさえあります。本人もご家族も「熱心に練習してる」と思っているのですけど、実は休憩しているのとかわらないのです。

こういうことって私にもあるんです。最初はいつものように、「ここをもっとこうしたい」とか「あれ、何でこうなの?」、「ここはもっとこうした方がいいかな?」などと自分自身で問題提起して、自問自答しながら、ああでもないこうでもないと求める音を目指して練習するのですけど、繰り返し繰り返し同じ曲を練習しているうちに、ふと白昼夢みたいになって、指は動いて、勝手に曲が進んでしまって、「あれ?いまどこだっけ?」となったりすることがあります。

漫然とした白昼夢のような練習になってしまっているかどうかは「自分の音が聴けているかどうか」ですぐに分かります。「聴く」ということには集中力が必要です。集中力が途切れるとすぐ聴けなくなります。大体自分勝手でなかなか言うことをきいてくれないのが自分の指ですから、この指に言うことを聞かせるために、しっかり集中して自分の出す音に耳を澄ませておかなければよい練習はできません。いくらたくさん弾いてもそれを漫然と聞き流す練習は指を甘やかすだけです。

毎日きちんとピアノの練習が日常化している良い子の皆さん、もう一度、自分の練習を見直しましょう。毎日の練習の前に、きちんと課題をおさえて、目標設定をして取り掛かりましょう。自分のピアノをよ~く聴けば必ず課題が見つかります。それでもわかりにくいときは、自分の演奏を録音して聞いてみてください。「うそ~!」と思うこと、たくさんあると思います。録音してきいてみるというのは自分の演奏を集中して聴くための手っ取り早い方法です。

目をつぶっていても毎日自然とピアノの前に座るという習慣(歯磨きみたいに)をまず身につけて、そして、その練習の中身は毎回新しいワクワクドキドキの集中した工夫と挑戦の繰り返し。これが理想です。若い成長期の貴重な時間をたくさん使うんですから、効率よく使って、毎日、新鮮な気持ちで練習できるといいですね。

ケイトウの若い苗。これからぐんぐん大きくなります!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はないちもんめ

2017年04月17日 | レッスンメモ
昨日は「第十二回 スケールアルペジオ大会」を開きました。日ごろの練習の成果をいつも通りにやってみせてくれればいいのですけど、みんなちょっと他の人がまわりにいるだけで、緊張するんですね。いつもの教室で、教室仲間とそのお母様方がいるというだけなのですが、もう、かわいそうなくらい緊張しているのが伝わってきました。でもね、それが経験、それが勉強になるからね。ちょっとだけ、ごっくんとつばを飲み込んで、息を整えて、乗り越えましょう。

さて、この会を続けているもう一つの目的はテストで真剣な緊張感を味わった後に、みんなと一緒になって思い切り開放感を味わってもらうことです。一人ずつ順番にテストを終えたら、リビングに移動して親も子もティータイム。子供は子供のテーブル、親は親のテーブルに分かれてペチャクチャとおしゃべりです。とは言っても子どもたちはやっぱり大人と違って活動的。ケーキやお菓子をささっと食べ終わったら、すぐに庭に出て走り回ります。これも恒例になっていて誰が言い出しっぺなのかわかりませんけど、気が付くといつもみんな庭に出て遊び始めてるんです。昨日はとても天気がよくて、庭遊びにはとても良い一日でした。いつものように鬼ごっこから始まったようですが、そのうちに気が付くと、はないちもんめを始めていました。私は、「うわあ、久しぶりにはないちもんめ見たわ!」と思わず声をあげました。今の子供たちもこういう遊びを知ってるんだなあと、心が癒やされました。汗だくになった外遊びが落ち着くと、子供たちは今度はピアノの部屋に入って、自分たちで弾き合いっこを始めました。子供たちがピアノで遊んでる! これはなんて素晴らしいことでしょう! あえて様子を見に行くことはしないで、教室から聞こえてくるピアノの音と歓声に聞き入りました。
 
というわけで、日ごろのレッスンとは違うテストの緊張感と、そのあとピアノのお友達と遊ぶ解放感、この両方をたっぷり味わってもらった一日でした。お天気のいい春の日、若葉と花に囲まれながらはないちもんめで遊ぶ子どもたちの笑顔は輝いていました

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

迷ったら、行動!

2017年04月14日 | レッスンメモ
入学式も終わりいよいよ本格的に今年度の生活がスタートしました。私の短大での授業は新一年生が対象で、気分一新です。自宅の教室も新しいスケジュールになりました。今年度も生徒のみんなと一緒に成長していきたいです。

先日、同じ短大でピアノを教えている先生が遊びに来てくれました。音楽の事、生徒のレッスンのこと、色んなおしゃべりをしました。先生が素晴らしいご指導をしてらっしゃることに感動しました。ピアノ指導について何が大切かなどの価値観が私と似ているところがあって、話がはずみました。同じ目標や課題に対する指導法でも先生によってそのアプローチの仕方が違うことはよくあることで、そんな話をお互い色々とおしゃべりしてとても楽しかったです。

目指す山の頂上は一ケ所でも、そこにいたるまでの道は一つではありません。同じやり方で生徒に教えても、生徒によってピンときたり、あんまり効果がなかったりという違いが出ることもあります。生徒が10人10色であれば、それぞれの生徒に合った色んなアプローチを用意しておくことが必要でしょう。その為には貪欲に勉強しなければいけません。セミナーに出かけたり、本を読んだり、コンサートを聴きに行ったり、CDや動画で音楽チェックしたり。もちろん自分自身で実際に弾いてみて、生徒に成り代わったような気持ちで試行錯誤して考えるのが一番大事だと思います。でもこうして、お友達ベースで、おしゃべりの中で受け取るヒントは、とても身近で具体的で貴重なものです。先生と話しているうちに、音楽のこと話してるのって楽しいなと心から思いました。

春になると、新芽が出るように、お花が開くように、私の心も活動的になってきます。

先週は、教室で大人の弾き合い会をしました。新しいメンバーも加えての弾き合い会、皆さんも新しい風に刺激を受けてくれていると感じました。そして来週は1月に続いて今年二回目のスケールアルペジオ大会です。昨年はなんだかあたふたしているうちに思うように開催できなかったので、今年は反省してハイペースでやっております。色々と迷うことが多くて考え込んでしまうことも少なくないのですが、とにかく張り切って活動してみることにしています。そうすれば、いつかふと、何かが見えてくる、こんな風にかすかな期待を膨らませている今日このごろです。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村








コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行け、わが思いよ、台湾のランタンに乗って

2017年04月02日 | レッスンメモ
いよいよ4月に入りました。新しい年度の始まりは気持ちが引き締まります。

新年度に入る直前に台湾旅行に出かけました。あちこち駆け足で回りましたが、台北郊外の観光地「十分(シーフェン)」で、名物の「ランタン飛ばし」をやったのがとても面白かったです。提灯の特大サイズのようなランタンに筆で願い事を書いて、それを熱気球のように下から燃料を燃やして空高く飛ばすという、とっても愉快な体験ができました。ランタンには四面あって、ニ面ずつ母と私で願い事を書いて飛ばしました。これが天高くどこまでも飛んで行って見えなくなれば、願い事がかなうのだそうです。私の書いた願い事は家族のこととピアノの生徒たちのこと。今年も新しい気持ちでピアノに取り組んでいる生徒たち。「もっとうまくなりたい!」「もっともっとたくさん楽しみたい!」「今年こそは、コンクールで賞をとりたい!!」など、生徒たちそれぞれの気持ちを痛いほど分かっているので、願い事を書く筆にしっかり気持ちを込めて書きました。



そうして母と二人で係の人の指示に従って、大きく膨らんだランタンを飛ばすと、なんと、ずっとずっと空高く飛んで行き、とうとう見えなくなりました! 大成功! みんなの思いを胸に、また精進しようと心に誓いました。新年度にふさわしい、気持ちのよいスタートが切れました。

ランタンを飛ばす場所が線路の上というのには驚きました。しかもこの線路、別に廃線ではなくて、今でも実際に電車が走っている線路なんです!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする