ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

今野万実先生のブルクミュラーセミナー in 大分市

2018年01月26日 | レッスンメモ
このたび、ピアノ指導者としてPTNAをはじめ各種のコンクールで活躍されており、また、「ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり音づくり」の著者としても有名な、今野万実先生をお招きしてセミナーを開催することとなりました。今回は特にブルグミュラーを中心に生徒指導法について楽しく分かりやすく教えていただく予定です。皆さまお誘いあわせの上、是非、ご参加ください!

「今野万実先生のブルクミュラーセミナー」
受講料:3,000円(当日3,500円)
日時:2月23日(金)、午前10:15~12:15
場所:iichiko 総合文化センター地下1階、リハーサル室
主催:グループアイ
お申込み:平和楽器、097-537-8648、info@heiwa-gakki.com


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左手!

2018年01月24日 | レッスンメモ
コンクールの会場に足しげく通っていると、初めて見かけるお子さんの演奏でも、「あ、この子、きっと〇〇先生の生徒さんじゃないかしら」、などと思うことがたまにあります。演奏する子供たち一人ひとりに個性があるように、教える先生の側も一人ひとり個性がありますから、その先生のカラーというものが出るんですね。そんなある日、親しくさせていただいているピアノの先生からこんなことを言われました。「先生のところの生徒さんたちはすぐに分かりますねえ。みんな左手が効いてるもの。とっても立体的な感じが出せてますよね」 こんなことを言われたのは初めてだったので、「へー、そうなんだ!」と半分びっくりしましたが、たしかに「左手」のことはかなりやかましく指導しているので、「そうか、少しは効き目が出てきたか」と嬉しくもありました。

ピアノの演奏について、「左手」というのはとても大事だと思っています。左手が担当するのは低音部ですからアンサンブルやオーケストラで言えばコントラバスやチェロ、時には大太鼓やティンパニが担当するようなところを、受け持つわけです。多くの場合、こうした低音部はその曲の構成を支える土台としてとても大事な役割を果たします。左手によるバスラインの流れやハーモニーの色の変化などがあってはじめて、右のメロディラインが豊かに生きてくるものです。それでもたいていの生徒は華やかで忙しい右手のパートを一生懸命弾くことに注意を奪われて、左手がおろそかになってしまいす。だから私は口を酸っぱくして左手の指導をするということになります。ここをチャラ弾きしてもらっては困るのです。右も左もそれぞれが大切なもの。室内楽のアンサンブルにたとえてここは「チェロ」ここは「コントラバスの通奏低音」など、考えてイメージしながら弾いていくことが大切ですね。

というわけで今日も生徒の左手に目を光らせてレッスンに臨みます。豊かな低音に支えられた、立体的なアンサンブルのような演奏をめざしましょう!

ヒヤシンスが満開です。とてもいい香りです

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スケール・アルペジオ大会 そして小さな演奏会

2018年01月15日 | レッスンメモ
昨日は今年最初の「スケール・アルペジオ大会」の日でした。なかなか思うように時間をとれなくて、ちょっと久しぶりになってしまいましたが、スケールとアルペジオの練習はピアノ練習の基礎中の基礎。小さいうちからしっかりやっておきたいですね。今回は初心者から上級者まで参加者も多く、なかなかの盛況でした。スケール・アルペジオを各調、理解して弾きこなすことは、大切な練習だと思って取り組んでもらっています。結果は、自分が勉強した分です。教室のお友達のスケールもよく聴いて刺激を受け合って、さらに一層励んでほしいと思います。

さて、スケール・アルペジオ大会の終わった後は、いつものように居間に移動して、お茶とお菓子の時間。お母様方と子どもたちグループに分かれて、ぴーちくぱーちく楽しいおしゃべりです。でも、子どもたちのティータイムは、大人と違ってすぐに終わります。次々に誘い合って庭に飛び出して鬼ごっこ。まあ、みんな元気、元気。この寒い中、よく外で遊べるなあとほんとに感心します。

大人グループは暖かい部屋の中でお茶をしながらおしゃべりに花が咲いています。しばらくすると、窓越しに見えていた子供たちの姿が、いつの間にかスーッと庭から消えてしまっていました。すると突然・・・

ピアノの部屋からピアノの音が聞こえてきました! 何が始まったのかしら と思ってピアノ部屋を覗いてみると、子どもたちが全員ピアノの部屋にいて、一人の子が演奏するのをみんなで聴いているのです。つまり自分たちで順番にコンサートをやっているのです。演奏が終わったらみんなで拍手!そして「次は、私弾く」と言って次の子が弾き始める。これを見て私は驚きました! 生徒たちが自分たちで自主的に次々と入れ替わり立ち替わり演奏して、それをみんなで聴いて、拍手を送って楽しんでいるのです! 私、感動しました。すぐに、リビングでおしゃべりしているお母様方に「子どもたちが自分たちで演奏会やってるわよ!」と小躍りしながら教えました。お母様方も我先にとすぐにその様子を観に行ったのですけど、なんと、子どもたちからシャットアウトされちゃいました。「ママは見ちゃダメー!私達だけでやるから~」とか言われてドアを閉じられたんだそうです。仕方なくこちらの部屋に戻って、廊下から伝わってくる小さな音に耳を澄ませて聴くことに。子どもたちはそれからかなりの時間、代わる代わる弾いていました。「あ、うちの子だ」「あ、この曲はうちの子」と日ごろ子供がお家で練習している曲が耳に入るたびに反応するお母さんたち。様子を見に行きたくてしょうがないのだけど、拒否されるものだからじっと我慢。でも皆さんほんとににこにこ嬉しそう。だって子どもたちが自分たち自身で本当に楽しそうにピアノを弾いて遊んでいるのですから!

私は何だか最高に嬉しかったなあ。子どもたちがほんとにピアノが好きなんだということが良くわかったから。これが私の理想とする教室の雰囲気です!と叫びたい気持ちでした。ピアノ大好きでピアノ最高ってわかってるお友達、そんな仲間が仲良く集ってピアノを楽しむ。これが実現できる世界がこの教室にあると思うと嬉しくてたまりません。

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2018年の聴き初めはLPレコード!

2018年01月06日 | レッスンメモ
新しい年、皆さまいかがおすごしでしょうか?旧年中は大変おせわになりました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年のお正月は天気に恵まれて穏やかに過ごすことができました。お休みの間、博多の友人夫婦のお宅へお邪魔して恒例のワイン&お食事会を楽しみました。ワインもお料理も本当に素晴らしかったのですが、今回の訪問で特に感動したのは、超こだわりのLPレコードの演奏を聴かせてもらったことです。

LPレコードですよ。若い人はご存知かしら?見たこともないんじゃないかしら。ここのご主人が随分色んな趣味をもってらして、特にオーディオについては昔からすごい(私にはよくわからないけど)んです。その方がついにこれまでのオーディオ遍歴に「これで終止符が打てた」とたどりついたのが、LPレコードの再生システムなのです。そこで実際に聴かせてもらった中の一枚が、これです。

アルゲリッチとチェルビダッケによるシューマンのピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 です。オケはフランス国立放送管弦楽団。録音は1974年。アルゲリッチ33歳のときの録音です。そしてこのLPは当時の古いLPというわけではなくて、昨年発売されたばかりだそうです。元々CDで発売されていたものを後でわざわざLP化したということ。CDよりもLPの方が音がいい、という熱烈なマニア向けの逸品なのでしょう。さて、これを聴かせていただいて、私、びっくりしました。本当に音が素晴らしい! アルゲリッチの若々しくて、新鮮で、みずみずしい音楽が聞こえてきました。アルゲリッチは、本当にピアノの魔術師で自由自在にピアノをどうにでも操れるピアニストとして有名ですね。そして、昨今私が聴く彼女の演奏は、それをもはやご自身も知っているというか認めているというベテランの余裕ある演奏ですが、この若いアルゲリッチの演奏には真摯な、あるいは一生懸命さ!が感じられる演奏でした。それでいて、やはり彼女らしく自信に満ち、あの有名な完璧主義者のチェリビダッケにも臆すること無く、グイグイとアルゲリッチが引っ張っているシューマンでした。チェリビダッケが彼女の若い才能を認め、尊重しているのが分かります。そしてオケ部分になると、ぐいっと自分の世界に引き寄せる、巨匠チェリビダッケと若き日のアルゲリッチがお互いにバトンリレーをしながら駆け抜けていくようで、すごく面白かったです。

ワイン片手に暖かいお部屋でゆっくりくつろぎながら、こんな名演を素晴らしい音で聞くことができて、幸せでした。それにしてもLPレコードとこちらの再生システム恐るべしです。



我が家ではとうていこうはいかないので、CD版があれば是非それを聴いてみたいです。こんなに感動したのは、元の演奏がいいからなのか、それとも、演奏はもちろんだけど、やっぱりLPとこちらの再生システムが素晴らしいおかげだったのか。とても興味深いです。聴き比べてみたくなりました。それほど素晴らしい演奏でした。

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