ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアニストはお肉がお好き?

2013年05月31日 | レッスンメモ
先日、92歳で現役ピアニストとして活躍されている室井麻弥子先生の本を読んだばかりです。その中にそんなにいつまでもお元気でいられる食生活の「秘密」についてよくたずねられるけど、実は何にも気にしてなくて、好きなものを好きなだけ食べてるだけ、と書いてありました。そして、その好きなものというのがお肉。週に5日はお肉を食べるんだそうです。そういえば、中村紘子さんもコンサート前はステーキを食べるとインタビューにこたえているのを読んだことがあります。

そうかあ、やっぱりピアニストは体力だからなあ、毎日はともかくとして本番前はやっぱりお肉がいいかも。よし!私も見習ってお肉を食べるぞ! ということで、先週の「ゆうあいコンサート」で早速それを実行しました。本番当日のお昼にあえてカツドン弁当を選んだのです。いかにもボリュームたっぷりで、いわゆるガッツリ系のカツ丼弁当です。

私は、たくさんの量を食べるいわゆる大食漢ではありますが、どちらかというと野菜大好きの草食系女子なのです。しかし、日本を代表する大先輩ピアニストのお二方が口をそろえて肉食系でなくっちゃとおっしゃってるのですから、今回はためらうことなくカツドン弁当を完食したのでした。

ところがその後、リハーサルをやってる最中に何だかだんだん体が重くなる。お腹がいっぱいで苦しい・・・。ははー、これはお昼のカツ丼のせいだなと思い当りました。確かに若い男子が食べるくらい大きなカツ丼弁当でした。いつもの私なら卵サンドとか、鮭おにぎりとかで手早くさらっと済ますところを男子用のカツ丼弁当にしたのですからお腹が驚いているようでした。何だかもたれてしまって、しばらく苦しかったです。ああ、やっぱりだめだ、このへんからしてかなわない。

この話しを夫にすると、「そりゃ、カツ丼弁当だからでしょ。ステーキとは全然違うじゃん。カツ丼をあわてて食えば誰でもそうなるよ」と言われました。そうか、肉食のレベルからして一流とは大違いということでした!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学校訪問演奏会

2013年05月30日 | レッスンメモ
2週間後の木曜日に国東市の小学生を対象にしたピアノ演奏会を行います。3月に開催した私のリサイタルを聴きにいらしてくださった安岐小学校の校長先生が、「子どもたちに是非聴かせたい」と企画してお声をかけてくださったのです。

最初はその安岐小学校の体育館で演奏する予定でしたが、お近くの安岐中央小学校の皆さんも興味を示してくださったようで、なんと、この二つの小学校が合同で開催するピアノコンサートということになりました。会場も安岐中央公民館ホールに変更、素敵なチラシまでご用意していただきました

これはずい分本格的になってきて、益々気合いが入りますね。プログラムは「しっかりクラシックを体験させたい」という校長先生のご要望に応えて、クラシックオンリーのプログラム。かと言ってあんまり独り善がりで一心不乱に弾いてしまっては小学生の皆さんに退屈な思いをさせてしまうかもしれません。お話も楽しく、そして、みんながびっくりするような「芸」もお見せするつもり。。

大勢の子どもたちの笑顔を見るのが本当に楽しみです!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湿度管理

2013年05月29日 | レッスンメモ
九州は、昨日から梅雨入りしました。今朝は雨上がりの気持ちの良い朝になっていますが、昨日はよく降りました。

梅雨に入ると気を使うのがピアノの管理。ピアノは湿気を嫌う楽器です。私が住んでいる別府は海が近くて南国タイプの上、温泉町のせいもあるのか、とても湿度は高いと感じます。だから梅雨どきのピアノ部屋の湿度管理には特に気を使います

湿度が高くなるとピアノがどうなるかというと、音が飛ばずにこもってきます。パーンととぶような音が出にくくなるのですぐ分かります。あとタッチの感触も変わってきます。もちろん湿度計も持っています。しかも万全を期して二個置いてあります。ところがどういうわけかこの二つの湿度計の示す湿度が一致することはありません。どっちが正しいのか分からないのでどちらも捨てづらく、結局どちらも役に立たないという・・・。

なので、私の湿度管理は自分の感覚で行っています。私は湿度には敏感なので私の持っている湿度計よりは余程信頼性は高いはずだと思っています。ただし、レッスン中に知らず知らずのうちに湿度が上がっているということがあります。人の呼吸とか発汗とかが影響してるのかな? そんなときは、音の変化でやっと気がつくことになります。油断は禁物ですね。あと、気をつけないといけないのは除湿機のお水。これが満タンになると勝手に止まるので、外出から戻ってきたときなど、「うわっ、何この湿度!」と驚くことがあります。除湿機かけて出たはずなのにと後悔してももう遅い。ちゃんとお水を捨ててから出かけなきゃいけませんね。

ニューヨークに住んでいた頃は冬の乾燥がひどくて、逆に加湿器をつけてピアノをケアしていました。さすがにこちらでは加湿器は不要です。気温だけではなくて湿度も住む土地によってずい分違うものです。

というわけでこの時期はエアコンに加えて除湿機が活躍することになります。ピアノは一生お付き合いする大事なパートナーなのでちゃんとケアして、気持ちよく過ごせるようにしてあげたいものです。(やっぱり新しい湿度計、買おうかな・・・やっぱり買うべきですよね)

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連弾しましょう

2013年05月28日 | レッスンメモ
ピアノのレッスンでは、耳を鍛える、耳の感性を磨くということがとても大事です。自分が弾いているときに「自分の音をもっとよく聴くように」というのはすべてのピアノの先生が口を酸っぱくして言うことだと思います。自分の音をよく聴くことがなぜ大切かといえば、それが自分の出したい音と比較してうまくいっているかどうか、チェックするためです。とういうことは頭の中に、「こんな音で弾きたい」という目標のイメージがしっかり納まっていなければなりません。そしてそのイメージになるべく近づけるように弾くのです。

そのために先生のお手本を参考にしたり、演奏会に出かけたり、CDをたくさん聴いたりして、自分なりの曲のイメージ作りが欠かせません。ところがそんな風にして「こう弾きたい。こんなテンポでこんな音を出したい」というイメージが出来上がったとしても、いざ、実際に弾く時はそんなに余裕がないのでとにかく「弾ききる」ことで精一杯。自分の音をよく聴いて実際に弾いている音とイメージした音とを比べて演奏中に修正していくなんてことはなかなか簡単にはできないものです。

そこで、連弾です。連弾はソロと違ってパートナーの音をしっかり聴かなければうまくいきません。連弾は自分一人が勝手にうまく弾ければいいというものではありません。お互いがお互いの音をよく聴き合って、自分も合わせる。相手も合わせる。二人で一つの音楽を作り上げる、これが連弾です。連弾の練習をしっかりやれば否が応でも「よく聴きながら弾く」ということが身につきます。二人で相談して「ここはこう弾こう。あそこはこうしよう。」と決めていけば目標のイメージももっと明確になります。演奏中にミスがあれば臨機応変、お互いに瞬時に修正する訓練もできます。

これは他の楽器との伴奏やアンサンブル、歌の伴奏などでも同じです。いつも一人でソロで弾くだけではなくて、自分の音と相手の音(歌)をよく聴きながら演奏する機会、これをたくさん持つことはソロで演奏する時にもとても役に立つのです。ソロで弾く時は自分の音と頭の中の理想の音を両方、よく聴きながら演奏することができるようになりますから。

二人で息を合わせてうまく行ったときの喜びはほんとに大きいし、やってみればどんなに楽しいものかすぐ分かる。将来ほかの楽器の音楽仲間と一緒に演奏するときにスムーズにできるようになって、きっともっと仲間の輪が広がるでしょう。

というわけで私の教室ではなるべく多くの生徒に連弾に取り組むことを推奨していこうと思っています。しかし問題は連弾練習のスケジュール合わせです。兄弟姉妹の場合はやりやすいのですけれど、そうでない場合はなかなかうまく時間が合いにくいのです。それでもやっぱり連弾には取り組んで欲しいので、今、教室の「連弾大会」の実現に向けて画策中です。なんとか一人でも多くの生徒に連弾に取り組んで欲しいものです

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発表会の曲選び

2013年05月27日 | レッスンメモ
私たちのピアノ指導研究会「グループ・アイ」では、今度の会議で「発表会の曲選び」について情報交換する予定です。

ピアノ教室にとって年に一度の大イベントが発表会。みんなこの日のために一生懸命練習を重ねます。その発表会で弾く曲をどうやって選ぶかというのはとても大事なことで、多くの人が頭を悩ませています。試しに「発表会 ピアノ 選曲」というキーワードでネット検索してみると、まあ、色々とたくさんでてきますね。

発表会の曲選びというのは、時代の変遷にともなって人気の曲が変わったり、同じ時代でもそれぞれの先生のカラーによって当然違いが出てくるものです。

私の教室では生徒のレベルや個性に応じて、やりがいのある曲、取り組み安い曲、そしてチャレンジしてもらう曲などを選ぶようにしています。そういう風に生徒一人ひとりに毎年曲を選んでいくわけですから、先生のポケットの中には、あらゆるレベルの生徒に対応出来るだけの、たくさんの候補曲がつまってないといけません。

私たち先生も、もっともっと幅広く、新しい曲も含めて、たくさんの曲を知っておく必要がありますね。というわけで、グループ・アイの先生方にそれぞれの情報を持ち寄ってもらって、ディスカッションして、自分たちの発表会に役立てようというわけです。

発表会に出演したことがきっかけになって、ガラッと変わって来るお子さんは意外に多いと感じています。だからこそ発表会の曲選び、慎重に良く考えて選曲しないといけないなと思っています。

みんなどんな曲を紹介してくれるかしら?楽しみです。私もリスト作らなきゃ!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

起き上がりこぼし

2013年05月26日 | レッスンメモ
何回でも、何べんでもやり直す。何回でも一から出直す。私はずっとそうやってきました。

自分の思い描いている憧れの演奏。それに近づきたくて練習に励みます。憧れの演奏を実際に体験できると、たとえようもないほどの達成感を味わえるものです。でも、なかなか上手く行かない時や失敗してしまう時もあるものです。そんな時は自分の力の無さを呪い嘆き、どん底の気分を味わったりします。

学生の頃、本当に大スランプに陥って、もう嫌だ、ピアノなんて辞めたいと本気で思ったことがあります。一人暮らしの狭い部屋に無理に置いたグランドピアノ。とても弾く気になれませんでした。見るのも嫌でした。でも、どうしても目に入る(狭いから)。黒いピアノがいつもの場所に偉そうな顔をしてかまえている。白い鍵盤が蛍光灯の光に照らされてチカチカと光っている。まるで「どうするの?」、「へー、もうやんないんだ」と話しかけられているようでした。なんて意地悪なピアノでしょう!

でも、このままの自分を認めたくない、いい演奏ができたというあの充実感をもう一度味わいたい、それに励ましてくれる人、家族や友人などの期待にこたえたいという気持ちが勝って、なんとか復活してきたのです。それから何十年も経ちましたがずっとそんなことを繰り返してきたと思います。何度も転んではそのたびに起き上がる、この繰り返し。
起き上がり小法師
生徒の皆さんもうまくいくときだけではなくて、面白くないとき、何となくやる気のでないときなど、色々あると思います。でも、何度でも何回でも起き上がりこぼしのように諦めないでやって欲しいと思います。ずっと続けていれば必ず新しい自分を見つけることができるようになります。ずっと続けていれば知らず知らずのうちに自信がついてきます。そしていつかきっとチャンスがめぐってきます。しかも、こうやって身に付けた七転び八起きの精神、生きる姿勢というものは、ピアノ以外の場面でも人生の色んな場面で役に立つのですから。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第8回ゆうあいコンサート無事終了

2013年05月25日 | レッスンメモ
ゆうあいホールでのコンサート、無事終了いたしました。今年もたくさんのお客様に来ていただき幸せでした。毎年やっているコンサートなので、トークの時に客席を見ると「あ、あの方、今年も来てくれてる。あ、あの方も・・・」と見知ったお顔を何人も発見して嬉しくなりました。お客様の数はこれまでで一番多かったそうで、会場はいっぱいになっていました!


ゆうあいビレッジのお庭です。


マイクパフォーマンス!? ごあいさつと曲のご紹介です。


ドビュッシーの「子供の領分」を弾いているところ。



後半は「お色直し」して登場しました。


ほんとうに大勢のお客様。感謝、感謝です。


終了後、主催者/スタッフの皆様と。いつも本当に行きとどいたアレンジと暖かいホスピタリティで、心安らぐ素晴らしい演奏会を演出してくださいます。今回もありがとうございました。皆様、また来年お目にかかるのを楽しみにしています

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日はゆうあいコンサート

2013年05月22日 | コンサート
今日は晴天中の晴天です。日中は夏のような暑さになるそうです。そんな中、明日の「ゆうあいコンサート」に出演するため、高速に乗って出張します。このコンサートは今年でもう8回目になります。毎年この時期になるとこれが楽しみです。いつも皆さんに温かくお迎えいただいて嬉しいです。ほんとにピアニスト冥利に尽きますね。

前にも紹介しましたが、この会場の庭に面した方の壁は一面、大きな大きなガラス張り。そこから見える外の風景が見事なんです。そしてコンサートの始まる夕方から夜にかけて空の色が変化するのですが、時間と共に移りゆく光のグラデーションが素晴らしいのです。お客様から観ると、ちょうどその一大パネルを背景にして、その前で私がピアノを弾いているという位置関係になります。自然の光の変化を眺めながら生の音楽を聴くという、他では味わえない楽しみのあるコンサートです。

さて、私は雨女で有名なのですが、なんと、今日に続いて明日も晴天らしいです(やった!)。これは嬉しいですね。それでは安全運転に気をつけて、気分良く行ってまいります!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピアノで力を発揮する子供たち

2013年05月21日 | レッスンメモ
「こんにちは~」元気な声で教室に入ってくる生徒。じわ~っとドアをあけてうつむき加減に入ってくる生徒。何にも言わないけどにこにこしながら入って来る生徒。子供たちのタイプはほんとにそれぞれです。

うつむき加減に入って来る子の中に、ピアノを弾くときは生き生きとして表現力豊かに弾くという子が何人かいます。私はそれを毎週聴いているので、芯はしっかりした生徒だなと思っていますが、日頃のその子の様子を知っている人がたまたまその子の演奏を聴いて、びっくりしたという事がありました。実はその子、普段はあまり自己主張しない、とてもとてもおとなしくて目立たないタイプの子だというのですね。これを聞いて逆にピアノを弾くときの姿しか知らない私の方が驚いたくらいです。その子は、確かにうつむき加減で入って来るタイプだし、こちらの問いかけにはやっとコックリうなずくかどうかのタイプではありますが、ピアノ自体はとても大胆にまたは細やかにと、その曲その曲の特長を捉え感じたままを表現してくれます。いつもは控え目で発言をあまりしないお子さんでも、ピアノで発言(表現)することができたら、いいですよね。

人は学校や職場、家庭でそれぞれ見せる表情が違っていることがあります。これは大人も子供も一緒。それでもみんな同じなのは、得意なこと、興味のあること、好きなことをやっているときに、その人は一番生き生きしているということです。

面白くないことやつらいことがあったとしても、ピアノに向かえばそんなこと忘れることができる、活力も与えてくれる。そんな音楽の力に無意識に反応して、音楽の力を味方にすることが出来るといいですね。

さあ、今日もみんなどんな表情を見せてくれるかな。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公開レッスン終了しました

2013年05月20日 | レッスンメモ
昨日は、グループ・アイ主宰による公開レッスンの日でした。小学1年生から高校生まで6人の生徒さんたちが参加して、たっぷり2時間、それぞれの曲をレッスンしました。

公開レッスン冒頭のご挨拶の中で私は次のようなことを言いました。

「ピアノを教えるのは数学を教えるようにはいきません。数学にはいつもたった一つの答えがありますが、ピアノの場合は答え自体が一つではないからです。だから今日私が皆さんにレッスンするときに、日頃習っているいつもの先生と違うことを言うかもしれないけど、それはどちらが正しいとか正しくないとかではなくて、同じ曲でも色んな考え方やアプローチがあるということを知って欲しいのです」

ピアノの指導ポイントというのは先生によってそれぞれ違っている場合があります。これはピアノを習う方も指導する方も、しっかり心にとめておかなければならないとても大切なことです。私もいつも自分の指導法について、独りよがりになっていないか、気づいていないことがありはしないか、と自問していて、公開レッスンにはなるべく出かけたいと思っています。そういう意味で公開レッスンというのは生徒さんたちだけでなく、私たち指導者にとっても、自分とは違う視点、アプローチからの指導法を目の当たりにして勉強できる、とても貴重な場だと思っています。
  
生徒さんはみんな本当に素直に熱心にレッスンを受けてくれました。初めて会う知らない先生に習う(それも人前で!)、というのはなかなか緊張するものだと思いますが、みんなどんどんついてきてくれて、こちらも手ごたえ十分でした。これからも益々ピアノの練習に励んでくださいね。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アウトリーチ

2013年05月19日 | レッスンメモ
来月、ある小学校にお招きいただいて、ピアノの演奏会を開きます。いわゆるアウトリーチの演奏会です。

アウトリーチ、英語でいうと「Outreach」。これを文字どおりに解釈すれば自ら出かけて行って手を差し伸べること。何か提供できるものをもっている人やグループが、それを提供するために皆さんに来てもらうのではなくて、逆に皆さんのところへ出かけて行ってそれを提供することを意味します。

私たち音楽家の世界では、演奏を行う場所(コンサートホールやライブハウスなど)までお客様に足を運んでいただいて演奏するのが普通です。ところがこのスタイルではどうしても「行きたくても行けない」という人々が出て来てしまいます。例えば病院の入院患者、施設の入居者、それに本格的コンサートホールは敷居が高いという小さな子供たち。そういう人たちの中には本当は自分も生のクラシック演奏を聴きたいと思ってる方もいるでしょうし、または子供たちに生の演奏を聴かせたいという希望をもつ親御さんたちもいらっしゃると思います。他方、音楽家の方にしてみれば誰だって例外なく、少しでも多くの皆さんに自分の音楽を届けたいと願っているものです。この両方の間の溝を埋める試みがアウトリーチです。病院や施設、そして学校へこちらが出かけて行って、その場所で皆さんに演奏を御披露するのです。

来週の木曜日に行う「ゆうあいコンサート」は、毎年積み重ねて行くうちにおかげさまで好評をいただいて今ではどなたでも入場できるオープンなコンサートですが、もとはといえば施設の入居者と関係者職員の皆さんを対象にしたアウトリーチのコンサートでした。私はこれまでにこうした施設以外にも各地の小学校や中学校からお招きを受けてアウトリーチの演奏会をさせていただいています。

アウトリーチの演奏会が通常のそれと違うのは、聴衆の皆さん全員が「愛野由美子のピアノ演奏を聴きたい」からそこにいるわけではない、ということです。特に学校行事として企画されたアウトリーチの演奏会では、オーバーな言い方をすれば、有無を言わさせず一方的に聴かせてしまうという要素だってあるのです。子供たちにはたぶん「僕、興味ないから聴きません」という選択肢はないでしょうから。広い体育館にお行儀よく並んで座っている大勢の子供たちのうち、楽しみにしてくれている子供たちはどれくらいいるかな。「クラシックなんて興味ない」、「このオバサンだれ?」と思っている子供たちも!?

でも、だからこそ、そんな子供たちをも虜にするくらい、ぐっと弾きつける音楽を提供しなければならないと思っています。アウトリーチで心がけている事は、今までクラシックなんか興味も何にもないと思っていた人に対しても、「クラシックっていいなあ」と思ってもらえるような、そんな演奏をすること。これは決して簡単なことではありませんが、とてもやりがいのあることです。

チケットを買って演奏会に足を運べば、素晴らしい演奏の数々に簡単に触れることができます。でもそれは、演奏会に行きたいという興味を持ち、チケットを買ってその会場まで足を運ぶという意思があり、しかもそれが可能な人にだけできることです。このうちのどれかひとつでもずっと欠けたままでいたなら、その人は一生、クラシック音楽とは無縁で過ごすことになるかもしれません。

この中で私たちにできることは、クラシック音楽、それも生演奏にに対する興味をもつようになってもらうこと。その意味でこのアウトリーチの演奏会は私たち演奏家にとって、とてもありがたい貴重な機会を提供してくれてるものだといつも感謝しています。でも、これで逆につまんない思いをさせてしまったら、クラシックの神様に怒られる。一人でも多くの皆さんにアウトリーチの機会を通じて「クラシックをもっと身近に」感じるようになってほしいと願っています。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レッスンの楽しみ

2013年05月17日 | レッスンメモ
ピアノ教師の仕事をしていて何が一番楽しいかというと、生徒の変化を目の当たりにできることです。これは相手が大人の生徒でも子供の生徒でも一緒。ピアノというのは正直なもので、きちんと練習していれば必ずその成果が現れます。レッスンを終えて生徒が教室から出て行くときに、来週はどんな風に弾いて聴かせてくれるかしら、といつも心の中で期待しながらその背中を見送っています。

一週間の間に、生徒のピアノは、どんなにでも変化します。たとえどんなにささやかな変化であっても、練習の跡がみられるときには本当に嬉しくなります。時にはその変化に本人自身が気づいていないということだってあります。「一生懸命やったけど、うまくできない」と思っている生徒。でもこちらにはちゃんと分かるのです。先週よりはずっといい。あせらないで・・・。

逆に「ちゃんと練習しました」と言い張る生徒。でもこちらにはちゃんと分かるのです。あれ?やってない。しょうがないわね。じゃ、ここでやりましょう。少しのレッスンの始めと終わりでもうこんなに違う。ほらね、これを一週間続けるともっともっと変われるよ!

中には私の期待や予測を大きく超えるペースでどんどんやってきてくれる生徒もいます。変化のペースは人それぞれです。変化のスピードや程度についてあせったり得意になったりする必要はありません。それぞれの生徒自身のペースで、その一週間分の変化を見せてもらうのが楽しみなのです。そして上手くなってくれるのが私の喜びです。

ピアノの場合、特に中級くらいまではやれば必ず変化する、上達するといっても過言ではありません。これは本当に習う方も教える方もやりがいのあることだと思っています。「ところがどっこいそうはいかないよ」という壁にぶつかるのは、もっとずっと、ずっと先の世界です。だから一週間ごとに生徒に会うのが楽しくてしかたないんですね。

1週間前とくらべて、どんなに上手くなってくるかなぁと、今日もワクワクして生徒を迎えます。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バラ風呂

2013年05月16日 | レッスンメモ
我が家の庭のバラが満開の盛りを過ぎて少しづつハラハラと花びらが落ち始めました。そんな折、以前何本かこのバラを差し上げた方から、「先日いただいたバラの花、最後は花びらをお風呂に入れてバラ風呂にしました。素晴らしい香りでしたよ~」と改めてお礼の言葉をいただきました。

バラ風呂!

なんでこれに今まで気がつかなかったのでしょう。これはやってみなくては、と思い立ち、バラの花びらを集めました。地面に散っている花びらの中から綺麗なものを選び、少し枝を揺すってハラハラと落ちる新鮮な(?)花びらも加えて、たくさん集めてみました。


そしてこれをお風呂に投入


このバラ風呂、本当に素晴らしかったです。夜、仕事も終わり、いろいろなことで身も心もいっぱいいっぱいになっていましたが、このバラ風呂で豊かなバラの香りに包まれて、とてもリラックスできました。いつも思うのですがネットでは「香り」をお伝えできないのが残念です。良い香りというものが心に及ぼす影響というのは大きいですからね。たまには心にいいことしなきゃ!です。バラの香りのおかげで昨夜は寝付きも良くて穏やかな気持ちでゆっくりやすむことができました。今朝はいつも以上に気分爽快です。

それにしてもどうしてこれまでこれに気づかずにいたのかなあ。でもこれからは絶対毎年バラ風呂に入るつもりです。バラの季節のお楽しみが一つ増えて嬉しいです。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最初の一音の前に

2013年05月15日 | レッスンメモ
曲の最初の出だしの一音、ここに至るまでどんな準備をするか、そんなレッスンをしました。

わが教室のかわい子ちゃんたちは、ほとんどの場合、「さてはじめましょう」と私が言うや否や、すぐ鍵盤に手を伸ばして弾き始めてしまいます。「待って待って。これは何拍子?」「これはどんな音をだしたい?」こうやって最初の音を出す前に心の準備をすることを確認させます。

1)弾き始める前に、拍、テンポを設定して頭の中(心の中)で鳴らしてみる。
2)この曲の最初の音をどんな風に出したいか?こんな音を出したいなあと想像してみる。絵や画像の想像は瞼の裏で観るでしょ?音は耳の奥で鳴らしてみてそれを聴くって感じでしょうか。
3)それが出来たら、手や腕を一番その音が出やすいと思うように準備する。
4)耳を大きく開けて、最初の音を聞く準備。こう言うとたいていみんなびっくりしますけど、目を大きく開けて、というのと同じイメージを持たせます。
5)そこまで準備が整ったら、呼吸をして指先に集中してポンと弾く。

中には逆に、なかなか最初の一音が出せずに、いつまでももじもじ躊躇している生徒もいます。このあたりはゴルフのアドレスと同じで、無頓着ではいけないし、考え過ぎてもいけない。一つ一つのポイントを順番にいつも通りにきちんと押さえて、流れるようにそのまま演奏に入っていって欲しいものです。

名ピアニストたちが一見無造作に、さっと弾き始めているように見えることがあるのは、もうステージの上を歩いているときからこの作業が頭の中で始まっていて、一礼して腰をおろしたときにピタッと決まる、そのタイミングが身についているからだと思います。

さ、今日も朝から大人の生徒さんたちがやってきます。天気もいいし空気も乾燥していて、ピアノの音もいい調子。レッスンするのがとても楽しいです。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公開レッスンが近づいています

2013年05月14日 | レッスンメモ
昨日はグループ・アイの集まりでした。19日に行う公開レッスンについての最終チェックと当日の段取りなどを確認しました。メンバーの皆さんに我が家に集まっていただいて、和気あいあいとサンドイッチをほおばりながらの打ち合わせ。お天気が良かったのでみんなが集まるまで先に来た先生で庭に出て、今を盛りと咲いているバラやアイリスの花を楽しみました。

みんな気持ちのある意欲的な先生たちばかり。いつも助けてもらい、仲間として楽しく活動できることに感謝しています。

公開レッスンの方はおかげさまで受講生の枠は一杯になりましたが、聴講の方はまだまだ大丈夫です。ご興味のある方はどうぞお気軽にいらしてください。お待ちしております。

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする