ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

スケルツォ第2番

2008年04月30日 | 素敵な曲
ショパンのスケルツォ第2番を、20年ぶりくらいに弾いています。生徒のレッスンでは時々しますので、ざっとは弾いていますが、秋のコンサートのプログラムの一つに決定し、本腰を入れて、練習し始めたところです。

この曲、高校卒業の頃弾いていた曲で、その頃とても傷つくことがあって、「辛い辛い」と思いながら弾いていました。今思うと、「そのくらい何よ!」という程度のものでしたが、若い乙女には一大事でした。

そのせいで、その後20年くらい前に弾いた時、気持ちが暗くなって暗くなって仕方ありませんでした。もう、乙女の悩みは消えていたのですが、その時の心境が弾けば弾くほど蘇り、辛くなるのです。練習すると、胃が重たくなって、自分でもおかしいくらいでした。こんなに、音楽の思い出は心の奥まで染み付くのですね。驚きでした。

それ以来、その気分にいまさらさせられるのがいやで、実に20年も本気では練習しなかったのです。でも、本来は良い曲。おそるおそる、紐どいて、弾くことにしました。そうしたら、その曲の暗さよりも、生き生きとした流れるような美しさを求めて、探している自分がいました。それからは、どんどん好きになり、ショパンの持っている本来の暗さと、明るくしようとする前向きなところとを、理解できたような気がして、この曲が苦でなくなったのでした。

この曲を練習するための心持を持てるまで、20年もかかったのかと思うと、惜しい気がしています。
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GWスタート

2008年04月29日 | Weblog
今日から、ゴールデンウィークが始まりました。我が家の娘も息子もそれとは、全く関係なく学校があるので、今朝もしっかりお弁当作り。

それは、いいのですが、毎年この時期、私と夫は大掃除、片付け、整理整頓をします。日頃できない家事のいろいろ、庭仕事のいろいろをやってしまおうというわけです。去年も、夫は腰を痛めるほど、草をとり庭仕事、ごみ処理に励みました。私は、たまりにたまってるあらゆるところの整理と、磨き。

昨日は、衣変えとお風呂の磨きをやりました。2項目ずつくらいにしないと、ピアノの練習がゼロになってしまいますから。

そうやって、少しきれいにしてゴールデンウィークの後半には、友人を招き食事でもしようかと思っています。どこか、旅行に行ったりしないゴールデンウィークですが、それなりに楽しむつもりです。

ちなみに、今日は夫婦?年のアニバーサリー。今晩は、外出の予定。それまでに、ピアノとお掃除に勤しみます。
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復活したヤマブキ

2008年04月28日 | Weblog
やっと、お天気が続き、気持ちの良いこの頃です。まわりは、つつじやはなみずきが満開で、美しい春がピークになっています。

我が家の庭も、ぼたん、ヤマブキ、はごろもジャスミンが満開です。白いはなみずきも、今年はたくさん花をつけました。

我が家のヤマブキ、去年まで数個しか花をつけませんでした。私達が越してくる前から、この庭にいたのですが、毎年「気持ちだけですが・・・」と言わんばかりにご挨拶程度の花を咲かせるだけでした。3年くらい前に、弱ってるかもしれないと、強剪定をし、少しずつ葉っぱが勢いをつけていました。でも、もう花はあまり咲かないかも・・とあきらめていました。

それが、見事な復活です。今年我が家の春の庭では、一番優秀です。老木だし、ご挨拶程度の花でもいいと、思っていましたので、思わぬ出来事で嬉しいです。

今年は、バラがいまひとつ、元気がありません。つるだけ延びて、お花が少ない。
ぼたんは、年々着々と、花数も増やし、成長し続けています。

庭を見ていると、人間社会や、人間の生き方の縮図を見てるみたいなのです。老木なのに、見事に復活したヤマブキを見ると、私もまだやれるかも・・と勇気をもらえます。ヤマブキさん、有難う!という感じです。
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食欲の春?

2008年04月25日 | Weblog
今年は、例年より少し肌寒いせいか、我が家の子供たちは食欲旺盛。春なのに、秋みたいにしっかり食べています。

4月から、お弁当がたくさんになりました。昼用と夜用の娘のお弁当に、息子も加わり、去年よりしっかり作ることとなりました。??3月に最後のお弁当のブログを書いたのに、これは何?という感じですが、とにかく、そのパターンの朝が始まりました。

娘も息子も成長期はそろそろ終わるはずですが、成長期の頃よりも、はるかに食欲旺盛です。夜用の娘のお弁当を見て、息子が「僕も、夜は家で食べるけど、夕方までもたないから、おにぎり2つくらい昼用弁当と別に作って」と言います。おにぎりくらい簡単ですが、夜ご飯を我々と一緒に食べた直後に、「あ~、おなかすいた!」と言われた日には、もう「食料はありません。」と言いたくなります。しぶしぶ、自分でインスタントラーメンを作って食べていました。「今日は、これでママレストランは閉店します。」と宣言しないと、エンドレスになります。

ま、健康でいいことですが、春ってそんな食欲の季節だったかしら?と思ったのでした。
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滴翠園の昼下がりコンサートvol.2

2008年04月21日 | コンサート
今日、滴翠園の昼下がりコンサート2回目が終わりました。珍しく、今日は気持ちよく晴れて、私のコンサートにしては、上出来のお天気でした。

いつものように、暖かい拍手を頂き心が温まるコンサートでした。19日から前日まで、審査員の仕事などがあり、出張していて、そこからまっすぐ日田の会場まで行き、コンサートとなりました。

疲れるかな?とも思ったのですが、全然平気でした。かえって、コンサートやって、元気になって帰ってきました。本来、お客様にゆったりと和み、そして元気になってもらう目的でやっているのですが、こちらが元気をもらって、帰って来ました。

滴翠園のお庭も、春になり、新緑やつつじなどがきれいで、素敵な空間で弾きました。次回も、すてきなものにしたいと思います。
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レッスン6 デュオのための即興

2008年04月18日 | レッスンメモ
今日は、教師としてのレッスン風景のひとつをご紹介します。

小さなお子さんのレッスンの時によくやることですが、曲が仕上がるともう1台のピアノで、私が一緒にその曲の伴奏みたいなものを、即興で弾きます。2台のピアノでデュオ演奏です。

初級のレヴェルの曲は、音の幅や厚みがまだありません。その曲を、生徒が弾き、私がもう1台のピアノで、音やハーモニーを膨らませて、その曲のイメージをもっとダブルで楽しませるように、しています。小さな曲も、すごく素敵になります。生徒も、なんだか、すごい曲を弾いた感覚になって、満足しますし、必ずといって良いほど、お母様が思わず拍手をなさいます。喜びや感動が部屋全体を包む瞬間です。それを、生徒も教師も共有できます。ブルグミュラーなどの名曲に、そんなことするのもなんなのですが、もちろんソロでもちゃんと、味わってもらってからです。

私の即興なので、少しずつ違うものとなり、2度と同じものは聞けません。時々、そんな2台のためのピアノ譜があるのかと、尋ねられるので即興でいっしょに演奏している旨伝えます。すると、ここだけのこの瞬間だけの演奏だったと、とてもお互いに感動できます。

その生徒が、頑張って仕上げた時に弾くと、本当に素敵なものになりますし、ごほうびとしても、楽しめます。
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ていねいな日常

2008年04月17日 | Weblog
たくさんの雨が降りました。今年の春は雨が多いような気がします。雨は嫌いではありませんが、どんより曇った日も多く、ぱーっと明るく春です!と威張れる日は少ない4月です。

今月は、いろいろな行事が多く、公私ともに落ち着きなくくらしていましたが、美容院の待ち時間に、雑誌を読んで、いいものを発見しました。そこには、日常を丁寧に穏やかに生きる喜びを書いてありました。

日常を、丁寧に・・・・。私はどうかしら?たしかに時間は大切にしているつもりで、日常をばたばたと一生懸命には、生きていますが・・・。穏やかに?う~ん、穏やかではないかも・・・。
落ち着かずに、すっとばすように家事をやって、階段は走り、あれやって、これやって・・・とやってると、家の中のものをゆっくり眺めなくなります。そうすると、お皿一枚丁寧に扱ったり、愛でたりしなくなります。

庭を眺めて、気分転換するように、雨の日は家の中でも、きちんときれいにしてそれを楽しむことができるようになりたいものです。そうすると、毎日使ってるテーブルやコーヒーカップや、やかんや・・・と日常のものがいとおしくなり、丁寧に扱えるのかもしれません。

雨の日は、お掃除なし!と決め込んでいた私ですが、少しやりますか。
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来週の滴翠園コンサート

2008年04月15日 | コンサート
来週4月21日は、滴翠園昼下がりコンサートVol.2です。

早いもので、1月に1回目をやってもう、季節がめぐり、春のコンサートになりました。

このコンサートでは、ショパンのノクターンを1回につき1曲ずつ、順に弾いていくことを宣言しました。今回は、2回目なので、ノクターンの第2番を弾きます。
油断していると、すぐに季節がめぐります。次の3番も準備にはいっていなければなりません。

全曲を制覇するのは、とても勉強になります。自分のペースというよりは、期限付きで、どんどんやっていかなければならないことは、仕上げのスピードアップの訓練になります。全曲弾くには、自分の得意なものと、そうでないものとがあるはずですが、不得意なものでも避けることが出来ないため、不得意なものにも、かかんに挑戦して、研究しなければなりません。もちろん、コンサートなので、一応自分のものにして、乗り越えていなければなりません。

コンサートは、お客様を楽しませなければなりませんし、自分の勉強のためのレッスンの場ではありません。だから、コンサートの前にその曲を自分なりに、自分のものにする必要があります。

でも、そうやっていくこと自体が、やはり勉強になります。

来週も、あたたかい雰囲気のなか、気持ちよく皆様と音楽できたらと思います。
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ゆとり

2008年04月13日 | Weblog
いつも、時間と競争しているみたいなくらしをしていると、全然気がつかないのですが、身体や心がパンク寸前まで来ていることって、あるのだと最近実感しています。

仕事の管理は、自分でやっています。練習をいくらしようと、生徒のレッスンを何人いれようと、全部自分のたてた計画です。コンサートを成功させたければ、たくさん練習したいと思い、生徒とのレッスンが大好きなので、休まずいれたい・・・かてて加えて、主婦と母の仕事もやりたい・・・

そして、不調になることを考えませんでした。身体もしっかり鍛えて、演奏に耐える体力を・・と。でも、どうも調子が悪く、見てもらったら使いすぎだと言われました。

努力をする。忍耐強く、頑張る。ということが、私には必要ですが、バランスを逸していたようです。少し、ゆとりのある時間が必要だと、身体が教えてくれているようです。

同じように、心にもゆとりや、喜びが必要です。なんだか、今年に入って気持ちの余裕がなかったかもしれません。風邪をひいたりして、練習がおくれ、コンサートにきちんと、もっていけるか焦っていましたし・・・。

時々、何にもない時間を作って、時間にがつがつしない事が、かえっていい音楽が奏でられるのだと思います。自分が元気で、初めてお客様に元気を放出できるんですものね。

これからは、鍛えるだけではなく、身体をケアすることも、やっていこうと思います。歌舞伎俳優の坂東玉三郎は、ストイックな生活をしている方らしいですが、舞台が終わったら、まっすぐ帰宅し、専属のトレーナーがすぐにマッサージをして、その日のうちに疲れた身体を元どおりにするよう、心がけているそうです。
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意見を聞く姿勢

2008年04月09日 | レッスンメモ
世界的に有名な、ゴルフプレーヤーのタイガー・ウッズは、いまだにコーチをつけて、アドヴァイスを聞き、世界的に有名な大会で優勝しても、その姿勢は変わらないそうです。

そのコーチはタイガー・ウッズより、うまくプレーすることは出来ないかもしれませんが、ゴルフのことがよく分かっていて、教えのプロです。

ピアノも同じことがいえます。
私も、一生学ぶことは、尽きないと思っています。私の先生は遠くにいらっしゃるレッスンの先生と、気心のしれた友人と家族からの容赦ない感想と、お客様の反応です。レッスンの先生は、遠いので頻繁に行けないのが難点ですが・・・。

先生の音楽に対する考えや姿勢などから、お互いの理解を深めると、たくさん学ぶこともあり、なによりも独りよがりになるのを、やめられます。

そうやって、謙虚に学んでいく姿勢が、たとえタイガー・ウッズのように世界一にはなれなくても、それぞれの範囲で最高のものになっていける秘訣だと思います。

レッスンの大切さをつくづく感じる今日この頃です。
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雨あがり

2008年04月08日 | Weblog
昨日は、花散らしの雨で我が家にやっと咲いた桜が八部咲きだったのに、たくさん散ってしまいました。

今年は、春先に寒い日が続いたからか、桃の花が遅く今、満開でこれは昨日の雨でも、持ちこたえました。

私は、今年の春を寒いとずっと感じていますが、それは、私の身体が寒がりになったのでしょうか?寒い時につぼみになって、暖かい春を待つ植物の気持ちがわかるようです。硬いつぼみの間は、心も固く小さくなっていて、開花の時にエネルギーをたくさん使いながら、一気に心も開く感じ。テンションがぐぐっと上がって、心が開放的になる・・・。

今朝は、快晴です。久しぶりにどんよりした肌寒い日から、解き放たれる時でしょうか?雨上がりの美しい朝です。
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プログラムと食事

2008年04月07日 | Weblog
私のコンサートのプログラムを作る時、一番に考えるのは、お客様がどうしたら満足いただけるかということです。

コンサートの依頼を受けたら、そのコンサートの趣旨と依頼主からのご要望を聞きます。そのコンサートの雰囲気がわかると、だいたいどんなお客様が中心かが、わかってきます。

大体8割は、お任せが多いのでお客様の雰囲気を考慮しながら、曲を選んでいきます。コンサートの時間も、それぞれ違います。それに沿って曲を選ばないと、30分で一つになるような長い曲だと、バランスが取れない時もあります。

これらの条件を満たしながら、あとは私がシェフで、お客様におもてなしの料理をおだしする感じで、プログラムをつくります。

まずは、前菜。これには、あまり重くなくさらっと口に入るもの・・・ではなく耳にはいるもの。次はスープや、小鉢ものみたいな曲をお出しして、メインの曲。コンサートの時間の長さにより、お魚のメインとお肉のメインがある・・・。アンコールは、デザートでしょうか?

という具合です。人間の営みで食は重要なもの。これをいかに楽しむかで、人生は随分違ってきます。その大切なことを、念頭におきながら、プログラムを作って、お客様が、満足してくだされば嬉しいと思います。まるで、素敵なレストランでおいしいものを頂いた時のように・・・。
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新しい生活

2008年04月04日 | Weblog
ばたばたしているうちに、今日はもう、4月4日。花冷えの頃で、けっこう寒いですね。こう、寒いと気分も、もう一つパーッと明るくなれないのですが。

それは、私がピアノの部屋にこもっているせいで、世の中はすっかり明るく春になっていました。

散歩にいくと、朝から鶯の声がし、木々の緑が日に日に多くなり、花々が色とりどりに咲いています。

入学の準備や、入社したての若い人たちを見て、そうだ!みんな新しい生活にむかっているのだと悟りました。

我が家では、一浪をすることになった娘もいて、去年と同様お弁当作りや、なにやら変化があまりなかったものですから。(最後のお弁当のブログまで書いた私でしたが・・・・。)

でも、部屋の模様替えや整理整頓など、少しずつ新しい生活の準備をし始めています。整理整頓、お掃除は、心の整理にもなるらしいです。

私も、若い人にのっかって、新しい気持ちで明るくやっていきたいと思います。
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