ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

音楽と自然と

2007年04月28日 | Weblog
さわやかな季節になりましたね。ずっと、庭に出ていたい気持ちですが、そうはいきません。そろそろ、5月のコンサートの練習も調子をあげなきゃいけませんし、ちょっと、気を抜くとすぐに後退してしまうのが、ピアノ。

でも、庭の花々の美しさや香りを感じてそれを音にしたいと思う時があります。例えばこんなに心地よい香りみたいな心地よい音をだしたい・・・とか。こんな鮮やかな色の花のような鮮やかな音が欲しいとか・・・。

なにかと自然と音楽はつながっていると思っています。そして、花や木の育ち方をみていると、人間の生き方の本質がそこに隠されていると感じることが多くあります。人間の生き方は、あまりに豊かであまりに複雑なので、本質を見失いやすいです。勘違いをして、違うものを本質だと思い込む時もあります。

音楽も同じ。究極は音色。いろんなものを削ぎ落として、表現すべき一番大切なものを表現していく。なんと難しいことでしょう。若い時、ポリーにがあまり好きではありませんでした。なぜ、あんなにずっと評価し続けられているのか不思議に思いました。でも、最近無駄のない、そしてすきのない音楽の世界をポリーには持っているのだと、思えるようになりました。

そんなものを植物から教えてもらっています。美しさも厳しさも秩序も、持ち合わせている花々ですが、ピアノもそれらをきちんとかねそなえていなければならないと自分に言い聞かせています。
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夕食会

2007年04月23日 | Weblog
ピアノ以外にはまってること、その2は、おいしいものを夫婦でしっかり作って、お客様と一緒に食べ、かつ飲むということ。

ごくたまにしかできませんが、昨晩は楽しい夕食会をしました。

夫は、料理が得意で子供たちも夫の手料理が大好きです。私も家事の中では、掃除より料理のほうが得意です。で、二人で得意料理を分担して作ります。

みんなで、おいしく食べた後、ビリージョエルの得意なお客様の弾き語りを聞いたり、私も一緒に弾いたり、最後はみんなで2つの歌を組み合わせて同時に輪唱したりして、楽しく過ごしました。

そんな時間をもてたことに感謝して、また今日から仕事を頑張りたいとおもいます。
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着物。

2007年04月18日 | Weblog
毎日、もぐらみたいにピアノの部屋にこもっていることが多いのですが、他の事はなにも、やらないというわけではありません。

最近、はまってることや興味のあることがいくつかあります。

そのひとつは、着物。着物は以前から大好きでしたが、それを着るチャンスも少ないし、自分でまともに着れなかったのでたいへんな行事になってしまい、遠ざかってしまっていました。でも、そろそろ自分で着たいと思い、母たちに教えてもらい、1週間毎日、練習して着れるようになりました。
それで、東京の知り合いの結婚式には着物で参加しました。これを機に、時々忘れないためにも着物を着たいと思っています。
だけど、そんなに着物着ていく場所もないんですよね。そしたら、夫が「デパ地下にでもいく?」と誘ってくれたのですが、着物で食料を買いに行く!それはないでしょう!

でも、娘にも自分で着せてやれるようにと思っています。
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ブルグミュラー

2007年04月13日 | レッスンメモ
ブルグミュラー25のやさしい練習曲という、教則本があります。
これは、だいたい初級者で少し弾けるようになってきたかな?というくらいの生徒を対象に作曲されたものです。
やさしい練習曲のやさしいという意味は、もちろん「easy」という意味なのですが、私には「優しい」練習曲ともとれます。

ひとつひとつ、初級でも弾き易いようにつくられていて、譜読みもそんなにたいへんではありません。曲の長さも短くて、とっつきやすい曲ばかりです。

そして、なんといっても音楽的にとても、素敵です。全曲、ブルグミュラーの優しい人柄とロマンティックな雰囲気があって、表現の勉強の基礎にもなります。本気で弾くと、練習曲ではないくらい輝いてきます。

ピアノを弾く、どのレヴェルの方にでも、お勧めの一品です。気軽に弾けるので、初心者より以上の方は、何回か弾くだけで仕上がる手軽さも便利です。

基本的に、表現するために私たちは、ピアノを弾いていますが、大曲になればなるほど、譜読みやただその音を正確にあるいは速く弾くこと(これも、もちろん重要かつ必要)のみにとらわれ、それができたらそれが仕上がりと勘違いをしがちです。それができてから、本当のピアノを弾く、あるいはピアノで歌い表現するということですよね。

でも、大曲は必要最低条件である、譜読みと正確に弾くということに膨大な時間と練習量を要してしまいます。それで、もうピアノや~めたということになるのかもしれません。小さな曲にも、たくさんいいものがつまっています。ゴージャスなバラも好きですが、道に生えてる草にも素朴なかわいい花が咲いていて、それはそれで、清楚で素敵です。

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桜の頃

2007年04月06日 | Weblog
花冷えという言葉は、いつの時代にどんな人がつくったのでしょうか?
美しい言葉ですね。最近花冷えの日々です。
我が家の桜は満開なのに、我が家の裏に見える鶴見山の上は雪化粧。下はピンクで、上は白という不思議な光景でしたが、とてもきれいでした。

それでも、春はすでに本格的に動いています。毎朝の愛犬との散歩で見る木々は、新しい若葉をつけたばかり。このつけたばかりの時の葉の緑が、私は大好きです。本当にみずみずしくて、きれいな色。心が洗われるような気持ちになりながら、緑のシャワーをあびて散歩をしました。通り道のまわりの家々にも、こぼれんばかりの花が咲いていて、それらを楽しみながら歩いていると退屈しません。(つい、暗譜確認作業を怠ります)

我が家の庭にも、キャロライナジャスミン・パンジー・クリスマスローズ・エリカ・ときわまんさく・桜が満開です。フリージアも咲き、今日は、それらを摘んで、部屋に飾りました。

桜の頃に、我が家の庭の花摘みをするのが、ここ何年かの幸せタイムのひとつです。
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ベアータ・ビリンスカさん

2007年04月01日 | レッスンメモ
先日、佐賀県鹿島市で行われた、ベアータ・ビリンスカさんの公開レッスンのコーディネイトと通訳の仕事をさせていただきました。

彼女は、ポーランド出身のピアニストで、シマノフスキー音楽院で、ヤシンスキーに師事し、多数の国際コンクールでの入賞経験を経て、2003年、カーネギーホールでのデビューコンサートを成功させました。今回初来日して日本の各地でコンサートツアーを行っています。


ベアータ・ビリンスカ


公開レッスンで示した、彼女のショパンの解釈には全部納得できましたし、丁寧かつ意欲的に、生徒を指導する態度に、とても好感がもてました。

その夜は、ベアータのオール・ショパンのコンサート。これも、本当に精力的で見事な演奏でした。何しろコンサートのテンポ(曲のテンポではなく)が早い!次から次に、曲が移り、そのたびに丁寧に立ってお辞儀をしているのに、座ったらすぐ次の曲を始め、また次へ・・・。
だから、コンサートの流れが全体として、スムーズで、かつパワフルな感じでした。

でも、なんといっても彼女の人柄がいいのです。ランチの時に、ポーランドで彼女の帰りを待つ生後13ヶ月の愛娘の話になって、同じ母親ピアニストとして意気投合しました。ちっとも、気取らずしかも、まわりのみんなに気配りできる人で、本当にいい人。

ランチの後、懇切丁寧な公開レッスンをして、その3時間後には、コンサートをこなし、その後の打ち上げでも元気、元気!日本酒をウォッカ飲み(一気にぐいっとのむ)でぐいぐい杯を重ねるので、もう少し日本的な飲み方を教えてみたのですが、「I'm Polish. It's OK!」と言って気にする風でもなく、大いに盛り上がりました。私も、お酒は大好きですが、彼女には負けました。

しかし、ショパンの曲の話をしていると、どこが難しいやら、弾けないやらと、まるで私と変わらない悩みで、(もちろんレヴェルはちがいます)どこまでやっても、終わることのない深い勉強が必要なんだと思いました。でも、本当に楽しいお酒でした。

また、彼女と会いたいと思います。
コメント (4)
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