ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

手の中にケーキ

2016年04月25日 | レッスンメモ
昨夜は余震もなく、ぐっすり眠れました。レッスンはもちろん普段通りやっていますし、先週は博多や大分で開かれたセミナーにも出かけてきました。セミナーの先生や運営スタッフの皆さんにとっては、色々と不安もあったと思いますが、予定通り開催していただいて有り難かったです。とても勉強になりました! というわけで、生徒も私もすっかり通常モードです。

最近、とても心がほっこりしたエピソードを一つご紹介します。ピアノを始めたちっちゃな女の子。鍵盤にのせる手のカタチを「手の中にケーキ」というたとえ話で教えました。これは要するに手の中にケーキが入っているようなつもりで、手の支えをつくりましょう、ということです。教室では色んな生徒に対してしょっちゅう使う表現なので、ずっと通ってくれている生徒になると、私が「ケーキ!」と声をかけただけで、すぐに気が付いて直してくれます。ですからいつもの調子で説明した後、「さあ、ケーキを入れてみよう」と挑戦してもらったら、まだ小さいのでうまくいかず、お指は鍵盤の奥にズルズル~。それを見てた私が「あ、ケーキのクリームが手にくっついちゃったぁ」と言った瞬間、その生徒さん、あわてて小さな手の平を返して、まじまじと見つめています。そして一言、「くっついてない~」 もう、ほんとに、可愛くって仕方ないです こうして少しずつ、一歩ずつ、一緒に続けていこうね

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震度6弱!

2016年04月17日 | レッスンメモ
2016年4月16日午前1時25分、就寝中に突然大きな地震に見舞われて驚きました。これまで経験した中で一番大きな地震でした。それでも家族全員ケガ一つないし、家の中も食器類や飾り物が倒れた程度の被害で済みました。水も電気も通常通り(我が家はガスは使っていません)使えるので生活に不便はありません。それでも余震があまりに多くて、不安でしかたなかったので、とにかく電気が止まる前に炊いとかなくてはと、朝になってお米をたくさん炊きました。半分はおにぎり、残りは大急ぎで作ったカレー用のご飯にしました。水も色んな容器を引っ張り出してきて、たっぷり貯めて、いつ水道が止まっても大丈夫なようにしました。とにかく水と食料の確保が大事だと思いました。

飾り棚にズラッと並べていたマグカップのコレクションが・・・(涙) 

16日は土曜日なのでレッスンの予定が朝から詰まっています。みんな大丈夫かしらと心配していたら、朝一番の生徒さんがピンポ~ン、いつも通り元気にやってきてくれて、とても安心しました。というわけで、震度6弱の大地震に見舞われながらも我が家は無事で、レッスンもほぼ普段通りに行いました。皆さまご心配なく。私は元気です!

ただ、同じ別府市内では今でも多くの方々が避難所や車の中で寝泊まりされていますし、熊本県の方ではもっともっと大きな被害が出ています。今回の一連の地震で被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げたいと思います。まだまだ余震は続いていますので、お互い気を付けましょう。

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反田恭平さんのCD

2016年04月12日 | レッスンメモ
久しぶりにピアノのCDを買いました。昨年発売された反田恭平さんのデビューアルバム「リスト」です。最近テレビで反田さんの演奏を(ほんの一曲だけ)初めて聞いたのですが、そのときはショパンの「雨だれ」を丁寧に、優しく慈しむように弾きながら、しかも内なる情熱を感じました。いいなあと思い、これはやっぱりちゃんと聴いてみたいと思って、CDを買うことにしたのです。

ホロヴィッツが使っていたという、古くて独特のスタインウェイを自由自在にかき鳴らす、素晴らしく個性的なピアニスト! 遅まきながらファンになってしまいました。なんて言うんでしょうか、演奏に花がありますよね。コンサートピアニストとして成功するためには、ピアノの実力に加えて、ピアニストとしての魅力というかオーラというか、何かそんなプラスアルファが絶対必要だと思うんですけど、この方はそんな魅力を「持ってる」ピアニストだと感じました。つまり、次の演奏会やCDでは一体どんな演奏を聞かせてくれるのか、それがすごく楽しみでしょうがないんです。今度は誰のどの作品に取り組むつもりかしら? そしてそれをどんな解釈で聞かせてくれるのかしら? ピアノは何を使う?? まだ若いし(21歳!)これから先、どんな風に変化していくのか、きっと本人にさえ分からないと思います。とにかく「今」を出し切っている、夢中でピアノに向かっている、それが楽しくってしょうがない、そんな真摯で混じりっ気のないハートがじかに伝わってくるピアニスト、私はそんな印象を受けました。現在モスクワ留学中ということですが、今後ますます世界に羽ばたいて、世界中のコンサートホールで活躍するピアニストになってほしいです。

ふと我に返って、生徒たちの顔が浮かびます。これだけ圧倒的にピアノを「鳴らす」演奏、生徒たちにも是非聞いてほしい。テクニックやレベルの高さはもちろんですが、反田さんのこの演奏から伝わってくる「躍動感」、そして「活き活きとした心と身体」の様子。このCDを聞いて、それを感じ取ってくれたらうれしいです。そうして、それぞれみんながもっている自分本来の、自分の感性を、殻を破って表現すること、これに挑戦してみてほしいですね。もっともっと自由に、伸び伸びと、自分自身で音楽に向かい合う、そのことの大切さを改めて教えてくれるCDです。


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コメント (4)
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生徒が元気だとこちらもテンション上がります!

2016年04月11日 | レッスンメモ
学校の春休み最後の週のレッスンが終わりました。これから生徒たちはそれぞれに新入学または新学年のスタートです。気持ちを新たにしてピアノと勉強に取り組んでほしいと思います。

この春休みの間、特に最後の1週間、みんなしっかり練習してきてくれて、すごく嬉しかったです。私はピアノの先生なんですけど、教室で一生懸命教えていると、半分以上その子の親になったかのような心境になってしまうもので、生徒たちの顔色や状態の変化に応じて、ついつい一喜一憂してしまいす。今日はどうしたのかな、元気ないな、練習に身が入らないみたいだなと感じるときは、とても心配になります。逆に、元気な声でごあいさつしながらピアノの部屋に入ってきたり、いつもよりうんとたくさん練習してきたなあと感じられるときは、とてもとても嬉しくなります。先週はほんとにしっかり練習してきてる生徒が多くて、私にとって素晴らしい一週間でした。最近、もう一つ練習に乗ってなさそうだなと心配してた生徒も、何とか乗り超えてくれたようで、とても生き生きと弾いてくれました! うん、もう私、一気にテンション上がりました! おかげで充実したレッスンができた春休みになりました。こんな嬉しいことをもたらしてくれるから、やっぱりピアノの先生っていいなあ。 みんな、ありがとうね

キャロライン ジャスミンです

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自分の表現をしよう!

2016年04月07日 | レッスンメモ
ピアノレッスンのやり方には先生が一方的に教えるという部分と、先生と生徒で一緒に作り上げていく部分の、二つの側面があると思います。

1)先生が教える「先生→生徒」の場合。
これはもう基本的な指導法で、これはもちろん必要です。相手が初心者ならレッスンのほとんどがこういった教え方になると思います。この場合の生徒の立場は要するに受け身です。先生に言われたことをきちんとうまくやれるかどうか、そこがポイントになります。でもそのやり方だけで育ってくるとどうも指示待ち族になりやすいのですね。私は、誰でも「自分がこう弾きたい!」というのがだんだんに出てくるものだと思っています。もちろん、最初からそんな考えが湧いてくるわけではないし、しどろもどろの譜読みの時にはあまり感じられない時があるかもしれません。

ドレミの読譜もわかるようになり、自分で曲を読んで弾くことになるとどんなに小さな曲でも、少しずつ指示待ちだけではうまくいかなくなります。「先生→生徒」は、とりあえず課題が明確なので練習しやすいし、生徒にとっては自分で考えなくてよい分(受け身な分)、楽ちんです。でもこの段階からなるべく早く脱皮しないと、とりあえずきちんと弾けるんだけど、なんとなく退屈な演奏から卒業できません。「言われたとおりに弾く」ことがどんなに上手になっても、それは自分の表現ではなくて、あくまで借り物に過ぎないので、聴く者の心を打つ演奏にはなりにくいのです。

2)共に作り上げていく「先生⇔生徒」の場合
ある程度レベルが上がって曲作りを深めて行く段階になると、大切なことは、生徒一人ひとりがその曲を「どんな風に聴かせたいか」つまり「どういう風に表現したいか」ということを真剣に考える(考えさせる)ということです。私の役割は生徒と一緒にアイデアを練り、それを実現するためのテクニックや練習法をチェックし、アドバイスすること。すぐに指示待ちから脱却できない生徒さんには、「こうした方がうまく行くんじゃない? もっとここんとこを○○してみたらどうかしら」と少しずつ生徒さんの心の奥に感じていることを引き出しながらアドバイスする。。。先生から生徒へという一方通行の関係ではなくて、むしろコーチと選手のような双方向の関係ですね。

「先生⇔生徒」型レッスンの大切なところは生徒の自覚です。生徒が受け身ではこの関係は成り立ちません。「もっとうまくなりたい」という気持ちはもちろん、大好きなこの曲を「こんな風に弾いてみたい」とか、ここのパッセージを「超カッコよく弾きとおしてみたい」など、なんでもいいから自分自身で具体的に挑戦する目標をもっていることが大切です。

1)の段階から2)の段階へ、なるべくスムーズにつなげていくために、こちらから「ここはどんな音にする?」「ここはどんな風なことを表現したいのかな?」などとあれこれ投げかけて、考えてもらって(考えさせて)、その反応を引き出すようにいつも心がけています。ここで大切なことは先生(コーチ)と生徒の間のコミュニケーションです。自分の思っていることを言葉にして、声に出して、はっきりと先生に伝えてくれると有り難いのですが、なかなか口数の少ない生徒が多いのが悩みのタネです。私流の解釈や表現の仕方は、あくまで一つのアイディアとして紹介しますが、もちろんほかにも色んな解釈や表現があるので、押し付けはしたくありません。

そして本人が「こんな風に表現したいよ!」というのがだんだん分かってきたら、そこからは「それならこんな風にすればいいわね」とか、「そこはこういうタッチにすればこんな音が出るよ」と、こちらの持っているノウハウのすべてを一生懸命放出すればいいのです。とにかく本人の考えやイメージをよく聞いて、じっくり取り組むことが、だんだん指示待ちから脱却して行く方法かなと思っています。私自身が注意しなければいけないのはせっかちで先に言い過ぎがちになることかな? 子供たちの内側にある自分の魂を外に導き出して、それを生き生きと表現できるように、そのためのテクニックを身につける、そんなレッスンをしていきたいと思っています。

庭の桜が満開です

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意欲を持って練習する工夫

2016年04月04日 | レッスンメモ
先月の終わりに教室恒例「スケール・アルペジオ検定会」を実施しました。今回は節目になる第10回目でした。スケールとアルペジオの練習が大切なことは皆さんご承知の通り。ただ、生徒たちにとってその練習がどちらかというと単調で退屈しやすいのが玉にキズ。これをもっと楽しく意欲をもって取り組ませることができる方法はないかと思って始めたのが「検定会」です。難易度に応じて10級から1級まで、10段階に分けてそれぞれの生徒たちの成長段階に応じて挑戦してもらいます。10級に合格すれば次は9級という風に積み重ねていきます。中にはたくさんの級にまとめて挑戦する子も! そうしてコツコツと級を積み重ねて、今回もめでたく1級合格者が出ました。1級合格者はこれで3人目です。教室の生徒みんな1級目指して頑張りましょう!もちろん、1級合格しても、スケールアルペジオは大切ですから、常に練習してほしいと思います。

一方、普段のレッスンではうまくできてたのに、検定会本番でみんなの前で弾くとなぜだか調をまちがえたり、カデンツがボロボロになったりしてしまう子もいます。そんな場合は残念ながら不合格。勉強でもスポーツでも同じですが、本番の緊張感に負けない習慣を早いうちから身に着けさせてあげたいと強く思います。せっかく出来るのに、本番で失敗してしまうというのはあまりに惜しいから(経験者は語る)。そのためにどうするか、ピアノに関して言えばそれはもう、できるだけたくさんの場で演奏する機会を持ってもらう、これにこしたことはありません。そんなわけで、生徒たちにもっともっとそんな機会を提供する教室の行事を、今後もいろいろ考えていきたいと思っています。生徒たちに楽しく、そして意欲をもって上達してもらうために何ができるか・・・。私の大きな課題です。

さて、新年度になって幼稚園の小さなかわいい生徒さんたちが仲間入りしました。その子たちにとって初めてのピアノとの出会いです。この出会いが Happy な出会いになるように、心を込めて指導したいと思います。新しいレッスン時間割も決まり、昨日は、夕方から少しゆっくりして、これから始まる今年度の色々な事に思いを巡らせました。。。

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えいやっ!

2016年04月02日 | レッスンメモ
「えいやっ!」と鳥居に向かって何かを放り上げる私。

実はこれ、鳥居の高いところにお賽銭箱が取り付けられていて、そこへ向かってお賽銭を投げ込んでいるところです。ここは山口県長門市の元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)。日本海の荒波に面した断崖のそばにある、とても景色の良い神社です。そしてこの大鳥居の上に付けられた小さな賽銭箱。ここに首尾よくお賽銭を放り込むのは簡単なことではありません。もちろんうまく入った時には願い事が叶うといわれています。そこで、私もチャレンジしてみました。すると・・・

見事、最初の一回で入ってしまいました。嬉しい!

というわけで素敵なリフレッシュができたし、神様の応援もいただけそうなので、これから願い事成就に向けて、エンジン全開です!

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