ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ありがたい言葉

2007年11月29日 | Weblog
この1ヶ月、自分のピアノに関して、自信喪失し、悶々とした時間を過ごしていました。友人との旅行や、お客様を招いての楽しい会食は、とても楽しい時間でしたが、ピアノに向うと、どんと落ち込んで暗くなっていました。

時々、自分の求めているものと、現実に自分が出来ていることとのギャップに悩まされ、自信がなくなります。なんとか、自分を叱咤激励して、前を向こうとしていますが、この1ヶ月半くらい、どんどん深みにはまっていました。

そんな時、私のピアノをいつも見守ってくれている友に、つい、弱音をぶちまけました。「もう、ピアノをする価値がない」とか、「私は下手過ぎる」だの、ほとんど子供の駄々っ子みたいにぐちってしまいました。

彼女は、しっかりぐちを聞いてくれ、その後で叱咤激励してくれました。
彼女の言葉には重みがあり、ピアノをやっている人ならではのアドヴァイスもあり、とても勇気をもらいました。

なんとも情けない私でしたが、これで、勇気をもらいまた明るい気持ちでピアノに向えそうです。

こんな気持ちの上がり下がりを年中しながら、模索し、悩み、でも結局は性懲りもなく、やはりピアノを愛し続けていく私です。その影には、あたたかい応援の言葉がいつもあるのです。

本当にありがたい事です。
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コンクール

2007年11月25日 | Weblog
先日、コンクールの審査で佐賀県まで1泊で出張しました。

いろいろなコンクールがありますが、せっかくコンクールを受けるなら、なんらかのプラスになるものを、身につけられるといいですね。

賞に入ったり、予選を通過したりすることは、これまでの成果が認められたことで、とても自信になり、今後やっていくやる気もでるし励みになります。

もし、落ちた時、どうとらえるかによって大きく今後が変わってしまいます。一生懸命練習して受けたのに落ちたら、がっかりして意気消沈するのは、わかります。わかりすぎるほど、わかります。(私も経験済みですから)だけど、たいていのコンクールには、コメントがついています。それを、頼りにあるいは、ヒントにして次なるチャンスを求めてもう一回やらなければ、コンクールを受けた意味がありません。もう1回同じ曲を、どこかで弾いてみる、練習してみるということをすることが、伸びる秘訣です。悔しさと反省をこめて、もういちど、弾きなおしてみて欲しいと思います。少し、時期がたってからでもかまいません。やってみましょう。

これをやると、コンクールを受けた価値があります。せっかくうけたんですから、無駄にしたくないですよね。
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調律

2007年11月21日 | Weblog
先日、ピアノの調律をしてもらいました。
終了後に弾くと、ふわ~っと香りがひろがるように、響きが心地よく広がります。
まるで、おいしいコーヒー店のドアを開けた時のように一瞬で、香りにつつまれる感じです。あるいは、アロマなどの香りの専門店のドアを開けた時のような感じ。

私たちは、たいていコンサートの時も、家での練習ピアノも調律師さんという、ちゃんと免許を持った方にピアノを調律してもらいます
ピアノが大きくて複雑な楽器のせいもあるかもしれませんが、演奏する楽器を自分で調整、調律しないのは、ピアノの人くらいじゃないでしょうか。もちろん、ピアニストの中には、調律に詳しく自分でも調律できるピアニストもいますが。

ピアノの音は、自分の持っている感性と技術と良い耳などで、どんな音になるか決まってきますが、それだけではないと思っています。やはり、ピアノの機種やそのピアノが入っている箱(ホールや部屋)、そして、なんといっても調律師さんの感性と腕と良い耳。

ピアニストと調律師さんの合作でよい音というのは生まれると思っています。職人であり、芸術家の調律というのは最高です。でも、どんな優秀な調律師の方でも、ピアニストと音楽的なところで、共感できないと感性が違って、目指す音、求める音が異なります。

私は、幸運にも調律師さんに恵まれ、どんどん我が家のピアノがよくなっていくのが嬉しいです。
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食欲の秋

2007年11月19日 | Weblog
この週末は、食べることに徹しました。おいしいものがたくさんあるこの季節。友人夫妻が、大分旅行をすることとなり、湯布院と我が家に泊まりました。

昔から、家族全員でお付き合いした仲で、今回久しぶりにお会いするということで、旅行のメインは、観光ではなくて、会食。

こちらも、作って食べて飲んで語って、というパターンが好きなので、しっかり作ってしっかり食べました。

最近、教わった柿とチーズの前菜から始まり、オニオングラタンスープ、大分ならではの、海の幸。いつもは、高価で我慢している車えび、カレイの魚の揚げ煮おろし、夫の得意料理の豚の角煮、小松菜やきのこ、根菜の煮物などなど・・・・・。2日間で食べ過ぎました。
しかし、買った時に生きていた、車えびのお刺身などは感動ものでした。

今日から、少し粗食にして次の楽しみまで、我慢します。
食欲は、おちないのですが・・・・。
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4分休符

2007年11月15日 | Weblog
先日、一日半のお休みをとって、気の合う友と二人で1泊旅行に行きました。
一日半しかないので、近間ですが充分楽しみました。

夏以降、時間に追われるような日々を続けていたので、ここらでお休みをいれたのは、大正解でした。パンクする前に休むことは、大事ですね。本人は、だんだんのめりこんでいくと、パンク寸前ということに気がつかなくなってしまうものですが、たまたま友人との日程もあり、ここでお休みをいれたのがよかったです。

まるで、修学旅行みたいによくしゃべり、よく笑い、よく食べてはしゃいだ、楽しい旅でした。

ある人に「もう少し、肩の力を抜いたら?」といわれました。「頑張る頑張るだけで効果がない時は、どうするのか考えて」とも・・・。これはピアノの弾き方で注意をされたのですが、私の普段の生き方も同時に指摘してもらったと理解しました。

かと言って、遊びすぎはもちろん禁物ですが。このくらいのちょうど、4分休符感覚のお休みは、とてもリフレッシュされ、新たに活力もつくように思いました。
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ドビュッシー

2007年11月13日 | 素敵な曲
最近、ドビュッシーのプレリュードを久々に聞いています。ミケランジェリのが好きだったのですが、ミシェル・ベロフもやっぱりいいです。

昨日、車で2時間くらいの黒川温泉に出かけました。紅葉が見事で、山じゅうが豊かな色のじゅうたんを敷いたみたいでした。赤、オレンジ、黄、茶、などがさまざまに重なり合って見事でした。

こんな暖色の色彩は、ドビュッシーの曲で感じることは稀でしたが、今まで水色で捉えていた曲が、ふっとよぎったりしました。色の変化という意味においては、紅葉もまさに、色彩の変化、グラデーションの美しさなど共通のものです。

この美しい自然の景色や移り変わりを、ぜひドビュッシーの曲で表現したいと思います。
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あっという間に

2007年11月08日 | Weblog
先日、ある人の入院先にお見舞いに行きました。病室の場所を聞くと、「ご家族に電話してください。ここには、いらっしゃいません。」とのこと。で、すぐ近くにご自宅があるので、とりあえずいってみようということになりご自宅まで行きました。

何も知らずに、行ってみたらその日の朝お亡くなりになっていたのです。びっくりしました。絶句しました。

その方は、夫の恩人で数年前からは私もとてもお世話になった方でした。ある事をきっかけにお付き合いさせていただき、彼女の心配りや忍耐力やほがらかさなど、彼女の生きる姿勢が大好きで、尊敬していました。

この夏以来、病を患っていらしたので、ある程度覚悟はしていましたが、まさか、お見舞いの日に、もう・・・・という思いでした。

ご主人もとても素晴らしい方で、凛としたお姿の中に言い表せない寂しさをかかえていらっしゃることを思うと、気持ちがつぶれます。お二人ともご高齢ですが、最後まで私は、甘えさせていただいていました。そのご主人が「結婚して62年、長いようであっという間でした。」とおっしゃいました。

本当に、あっという間だったろうと思います。私も、自分の昔のことがつい最近のように思えますから。時間は、こうやって容赦なくどんどん流れていくんですね。一日一日を大切に、そして人を大切に生きていかなくてはと思います。

苦労をしたからこそ、人の痛みも分かり、明るく笑いを誘ってくださる方でした。まるで、お笑い芸人のように人を笑わせる術を持ち、おちゃめで、だけど賢い方。その笑顔が迫ってきて、胸がいっぱいになります。
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お祝いと、お悔やみと

2007年11月05日 | Weblog
この2週間の間に、お祝い事の服と、喪服を交互に何度も着ることとなりました。

人間の一生の縮図を見ているような感じです。結婚式では、これから、二人で人生を作っていくスタート。起業して50年ずっと、頑張って今もなお仕事をしている女性の50周年記念会では、50年という歳月の中に苦労も喜びも全部入っていることが、覗えます。

また、大切な方々の訃報は、もっと深く、あっという間の人生を感じてしまいます。

一日の集まりが一生です。毎日を大切に過ごし、回りの人たちを大切にすることが、本当に大事だと思っています。
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