ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ひらめき

2012年07月31日 | レッスンメモ
ピアノを一生懸命練習していると、「これ以上どんな手立てがあるかしら?ちっともすっきりしないのだけど、ほかにどんなふうにしたらいいかわからない・・・」という局面にぶつかることがあります。まさに「壁」というものです。自分で練習しているときだけではなくて、ピアノを教えているときにも壁にぶつかることがあります。せっかく素直にどんどんレッスンについてきてくれる生徒なのに、それでももう一つしっくりこないと感じる時があります。さらにどんな指導をしたらいいのだろうかと、指導法の壁にぶつかることも・・・。

それでもずっと考え、悩み、聴き、練習し、ということを重ねていると、ふっとひらめく時があります。「あ、そうだ。こうすればいい」とぱっと天から降ってくる答え。こんな風に答えを見つけることができた時はとても嬉しいです。

昨晩、夜中にあまりの暑さに目を覚まし、そこからずっと頭の中で鳴っていた生徒の曲。「あそこのところがな~」と気になっていたところを考えながら眠れなくなりました。ずっとずっと頭の中でその曲のその個所を鳴らしながら、どう指導したらいいか考えていました。そのとき、ふっと、「そうだ!」とひらめきました。これを次回のレッスンで早速試してみよう

さて、もうひとつ自分の曲で壁に当たっているところがあります。これも、ひらめかないかな~。かなり重症で自分でとても気に入らない個所があるんです・・・(悲しい)。

こうやって、いつも壁に当たったり乗り越えたりしながら、少しずつ進んでいきます。一つでもひらめいた時は本当に喜びを感じます。

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熱い8月

2012年07月30日 | レッスンメモ
7月も今日をいれて残り2日間。いよいよ熱い8月がやってきます。

8月4日:教室発表会

8月18日:チャリティヴォーカルコンサート、ピアノ伴奏

8月25日:音楽イベントゲスト出演、連弾とフルート伴奏

8月28~30:音楽チャレンジセミナー主催

これに生徒のコンペ本番、二台ピアノの合わせ練習など。

休むヒマもない~・・・! と言いたくもなりますが、ご心配なく。実は、ちゃんとお休みする計画もたてているのです。お楽しみのプチ旅行。こういう小休止をいれておかないと、身体にも心にもよくありませんからね。たてこんでいるときこそ、しっかりと物理的にピアノから離れる時間を作って頭と身体を冷やすことが大切です。なんて言い訳をする。(こういう理屈を用意しておくと忙しい時でも堂々と遊べます

さて、これまでのところ計画停電もなく、なんとか九州は原発なしで過ごせています。8月さえ乗り切れば大丈夫じゃないかな。暑くて熱い8月をしっかり乗り切りましょう。

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夏夏夏

2012年07月29日 | Weblog
書中お見舞い申し上げます。皆さま、夏バテしてませんか?私は、夏バテしてる暇ないくらいピアノに一生懸命です。普段は大体夜11時半頃ベッドに引き上げるのですが、最近は暑さのせいかさすがにくたくたになってしまって、もっと早く二階に上がるようになってきました。そのせいでロンドン・オリンピックが始まったというのに、とうとう開会式も見られず、あれもこれも見逃しています。終わった後の「総集編」で取り戻すしかありません。

私の元気の秘訣はよく寝るということです。バタンキューと眠れるタイプではありませんが、睡眠時間はたくさん確保しています。要するに早寝遅起き。これで体力を取り戻します。しかもこれは猫と仲良くなる秘訣でもあります。朝方など、起きようかどうしようかとまどろんでいるときに、ふと目の前にランちゃんの鼻があったりすると、ほんとに癒されます。



今日はこれから、秋の公演を控えたデュオロイーヴの連弾の合わせ練習です。曲はラプソディーインブルー。クラシックとジャズが融合したガーシュインの傑作。ニューヨークの喧騒ときらびやかなネオンを思い出しながら暑さを吹き飛ばす調子で弾いてみたいと思います


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言葉を超えるレッスン

2012年07月28日 | レッスンメモ
ピアノの指導をやって、生徒がそれに本当によく応えてくれて、この曲については、かなり仕上がってきたというような局面までくる。最初の段階の技術的なことや構成のこと、テンポやリズム、こういう誰が聴いても分かりやすいところは、本当は教える側からすると、とても教えやすいのです。さて、ここからどうするか。解釈と表現。それを聴き手に伝える「何か」。音、タッチなど、ただ上手に弾けるというだけではなく、聴き手の心を揺さぶるための何か。そこのところをどうやって磨いていくか。また、それをどう指導するか。これが難しいのです。

このレベルまでくると、教え方がどんどん抽象的な言葉の連発になっていきます。何かの本で読んだことがありますが、ポリー二が若いピアニストを指導しているときに、もうたった一つの言葉を繰り返し連発していたそうです。それは「dolce(ドルチェ)」という言葉。甘く、優しく、優美にというような意味ですが、ポリーニはその生徒に対して、もっと dolce に、もっともっと dolceにとそればっかり繰り返し指導していたんだそうです。

先日、教室でそれに近いような場面がありました。本当に熱心に取り組んでくれる生徒で、ほとんど仕上がってきています。あとは表現。もっと言えばその表現の源になる自分の中の「思い」。豊かな感性に裏打ちされた「音楽」をいかに紡ぎだしていくか。

あれこれ言葉を尽くして指導し、伝えるものを伝え、私が弾いたり生徒が弾いたりして近づけていくのですが・・・。最終的には、外付けの作った音楽ではなく本人が感じたものを表現しなくてはいけないものです。

そこで私は言いました。「言えることは言ったし、伝えることは伝えたつもり。だけど、弾く本人が本当に感じて、そしてその感じたことを吐き出して、自分で表現しないといけないの。たくさん教えて、たくさんこたえてくれたけど、あと、私にやれることはこれだけ。それは、『表現する』ということの意味を、実際にその姿勢をやって見せてあげること。それを分かって欲しいから、あなたの曲とは違う曲だけど、今から先生がピアノを演奏するね。」

そうして、レッスンのお手本モードではなくて、私のコンサートの本番モードで、一生懸命、気持ちを込めて、ショパンのスケルツォを弾きました。熱心に聴いてくれました。何かを感じとってくれたら嬉しいです。


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今週は、合わせ練習の日々

2012年07月26日 | レッスンメモ
昨日は音楽演奏家グループ・UNOのメンバーが我が家に集まって練習会とミーティングを行いました。今年11月に行う定期演奏会のための練習と打ち合わせです。ピアノのほかにフルートや声楽など、楽しいひとときを過ごしました。とはいえ、私の番になると(2台ピアノのスカラムーシュを弾きました)またも、テンポ設定に失敗して、沈没・・・。まだまだです、反省。

メンバーの皆さんそれぞれ演奏するのが大好きで、真面目に一生懸命努力している方たちばかりです。こういう仲間とご一緒できて、刺激も受けるし、楽しいし、有難いことだと思っています。

さて、今日は、来月本番の声楽の伴奏合わせ。日曜日には、9月本番のデュオ・ロイーヴの合わせ練習(曲はラプソディー・イン・ブルー)です。こちらは久々の合わせなので、これまたどうなるか、スカラムーシュ以上に予測不能です

というわけで、頭の中がぐるぐるしていますが、私には練習不足解消のための特効薬があるのでそれを使って何とか乗り切りたいと思っています。え、どんな特効薬かって? それは「猛練習」という特効薬です!(ほんとかな?笑)。今日も暑くなりそう。皆さま熱中症にお気を付けください。


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ぼく、こっちのピアノが好き

2012年07月25日 | レッスンメモ
子供の感性というのはあなどれません。大人と比べて知識や経験が足りないというのは当然ですが、その分、先入観や偏見を持っていないので、まっさらな感性に直接届くのですね。小さな小学生にレッスンをしているときにこんなことがありました。

私の教室ではスタインウェイとヤマハの二台のピアノを使っています。生徒のレッスンは原則としてヤマハを使い、スタインウェイは私が隣でお手本を弾くときに使います。

あるとき、なかなか練習に気乗りしない子がいて、レッスン中にぐずぐずし始めました。「さ、もう一回、もう一回やってみようね」と声をかけていたら、その子が急に、「あのなー、先生、ぼく、そっちのピアノでやってみたい」と言うのです。こんなこと小さな子供に言われたのは初めてなので驚きました。「えっ、こっちで? こっちは先生用なのよ」と言いましたが、それでも弾いてみたいと言ってきました。

そこで一計を案じて、こう言いました。「そう、こっちはね特別良く弾けるようになったら、ご褒美で弾かせてあげるのよ。よし、じゃ、君にも弾かせてあげるから、そのかわり、ほら、ここんとこ。ここんとこ絶対間違えないように最後まできちんと弾いてごらん。最後まできちんと間違えないで弾けたら、こっちのピアノで弾かせてあげるから」

すると俄然やる気を出して、何とか上手に弾きとおしてくれました。そこで約束通り、ご褒美にスタインウェイを弾かせてあげたのです。するととても興味深そうにピアノの違いに注意を払いながら弾いたり触ったりしていました。

「どう、どんな感じ?」
「先生、これ、あっちのより鍵盤が下までいかない。」(確かに多少浅いのです)
「そうだよね。よくわかったね! 他には?」
「なんかちょっとこっちの音が、透明っぽい。」(すごい、この表現力!)
「ほう!そうなのね」
「ぼく、こっちのが好きや。こっちのがいい音するやん。」(なんか嬉しい!)

小学一年生の君、こんな素晴らしい感性をもっているんだから、将来が楽しみだよ。練習もっともっと真剣にやろうね!


ピアノ部屋

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発表会リハーサル終了

2012年07月23日 | レッスンメモ
先週の大人の生徒に続いて、昨日は子供の生徒のリハーサルを行いました。いよいよ本格的に暑い中、保護者の方にもお集まり頂いて、発表会当日のお手伝い、役割分担などのお願いもさせていただきました。会の運営がスムーズにいくように、皆さんのご協力をいただきたいと思っています。どうかよろしくお願いします。

さて、昨日のリハーサル。いつもと同じ教室でいつもと同じピアノを使って弾いてもらったのですが、やっぱり子供は子供なりに特別な空気を感じ取っていたようです。普段よりピシッとしまった演奏をした生徒もいれば、あがってしまっていつも通り弾けなかった生徒もいます。みんな緊張感いっぱいでピアノに向かっていたというところは同じでした。自分の演奏だけではなく、お友達の演奏をたくさん聴いて、自分なりに色んな事を感じ、考えるきっかけになればいいなと思います。

なかなか、本番で実力を発揮するというのは難しいですが、残り2週間ここからもう一歩いい演奏に近づけるよう、みんな頑張って行きましょう。

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アスリートたちの美しさ

2012年07月22日 | レッスンメモ
いよいよロンドンオリンピックが近づいてきました。楽しみです。世界中のアスリートの皆さんが、この舞台に立つために、一体どれだけの努力と鍛錬を積み重ねてきたことか。ここに至るまでの苦労は並大抵のものではないと思います。

さて、アメリカのスポーツマスメディアESPNが発行する雑誌で、恒例の「Body We Want」2012年版が発表されました。これは米国で活躍する様々な競技の現役トップアスリートたちの写真集です。この写真集の特徴は、登場するアスリートたちがみんな、その鍛え抜かれた身体を、一糸まとわぬ姿で披露しているということです。自分の身体を極限まで鍛え抜いたその美しさと強さ。

男性アスリートも、女性アスリートも、その鍛え抜かれた姿の美しさには素直に目を奪われます。


十種競技の世界記録保持者、アッシュトン・イートン選手。十種競技のチャンピオンは「キングオブアスリート」と呼ばれて称賛されるのだそうです。


体操米国代表ダネル・レイバ選手。平行棒のスペシャリスト。


女子バレーボール米国代表チーム。金メダル候補!


同チームのリベロ、ステイシー・シコラ選手。去年ブラジルでひどい交通事故に遭って、三日間昏睡状態という経験をしたそうです。その後、周囲を驚かす奇跡的な回復を遂げて代表に復活!

ほかにもメジャーリーグのホームラン王、サッカー、ヨット、競馬、バスケット、テニス、ゴルフ、パラリンピックの代表選手など様々な競技のトップアスリートたちの写真がずらりと並んでいます。私はこれらの写真を見ていると、アスリートたちの「誇りと決意」が伝わってくるような気がします。やるべきことをやり抜いてきた。そしてなお、これからも、もっともっと頑張るんだという気持ちが伝わってくるような気がするのです。

「ESPN The Magazine: Body We Want 2012」


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発表会も近づき

2012年07月21日 | レッスンメモ
昨日は、午前中、久々に趣味のフラメンコの練習に行ってきました。今月はいろいろ都合がつかず1回しか行けませんでした。これではとても真面目な生徒とはいえませんね。いつもは逆の立場で生徒のお尻を叩いているのに、ああ申し訳ない・・・。そのあと、8月4日の発表会の会場の「音の泉ホール」へ出かけて打ち合わせ。いよいよ近づいてきたなと実感しました。

明日の日曜日は発表会のリハーサルです。先週は大人の生徒さんだけ集まってもらってリハーサルを行ったので、今回は子供さんのグループです。二つのグループに分かれてリハーサルをやって、全体の保護者会もやります。このリハーサルで気付いたことや学んだことを通じて、さらにもう一歩音楽作りが深まっていってくれるといいなと願っています。

生徒の中には発表会だけではなくて、目前にコンペティションを控えている子もいるし、私自身も2台ピアノの練習スケジュールと別のデュオでデュオ・ロイーヴの合わせ練習も今月末に始まるし、いろいろとどんどん迫ってきています。だんだん残り時間が少なくってきているのは生徒も私も同じ。やるだけのことをやり終えたら、あとはプレッシャーに負けずに、よし、やるぞ! という意気込みを持つことが大事です。本番当日の朝、その境地に達することができるように、ギリギリまで練習やりぬいていきましょうね。



 

こんなときにはきれいなお花とその豊かな香りが一服の清涼剤になります。見てください! ほんとに豪華に咲いてくれた今年の我が家の大輪カサブランカ。ゴージャス~!と自画自賛しています。(ただ、球根を植えただけですけど・・・)

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小節線を越えて

2012年07月20日 | レッスンメモ
一つの曲は、いくつもの小節からなっています。短い曲は8小節くらいから、長い曲はいくつあるか数えたこともないですが、何百小節とか千とかですよね。

この小節線、拍のまとまりの区切りにあるもので、これがないと拍がとれない。しかし、それとは別にフレーズというものがあって、そのフレーズは小節線とは関係なく区切りが生まれます。

時々、どちらの区切りにも問題が生じます。フレーズとフレーズの間のブレスの問題もありますが、今日は、小節線のあたりの問題。

よく小さな子に見受けられますが、小節線の前でキキっとブレーキがかかる。小節と小節の間になんとなく隙間が入るなどの問題点。これは拍感にも影響するのですが、音楽が3拍や4拍などの一定のまとまりをぐるぐる回っている、流れているというかその感じをつかむことが大事です。どんどん先へ行く感じ。停滞せずに音楽はどんどん前へ進んでいく感覚。これがうまくいってない子は、どうも小節線を越えるときに一つ躊躇があるように見受けられます。

小節線は無視できない大切な線です。これで拍を感じられます。しかし、一つ小節をこなして安心しない、そこで腰をおろさないよう気をつけなければいけません。曲は全部でひとつです。いろんな数多くのフレーズと、小節の積み重ねがあって、大きな一つの曲となっています。曲を一つにとらえるということが大切です。

針の穴に糸を通すような慎重で細かな練習と大局的にとらえて音楽を流れる水のように進めていくこと、この二つが一致したときに素晴らしいものとなると思います。小節線を文字通り乗り越えましょう。

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夢を持って

2012年07月19日 | Weblog
皆さん、夢をもっていらっしゃいますか? 大きな夢、小さな夢。どんな夢でもいいです。

子供には、「将来、なんになりたい?」と聞くことができるほど、大きな可能性を持っていて、どんな夢も持てるはずです。ところがだんだん年齢を重ねると、何になりたいという職業的な夢は持ちにくくなります(先日、指揮者になりたいなどと口走りましたが・・・笑)。それでもその限られた範囲の中で夢を持つのは、とても大切なことだと思っています。

私は、いろいろ夢を持っています。自分に対する夢もそうですが、生徒や家族、そして友人そして日本、世界と夢はたくさん広がります。世界の平和って本当に訪れるのかしら?と疑問を抱くような大きな夢まで、千差万別です。

目の前のつまらない出来事、心の中に抱えているどんよりと晴れないもの、そんなものに目を向けているとどんどん下を向いてしまいます。でも、そんな時こそ、何か夢を持つことが大切。かなわないかもしれないけど、いいんです。とにかく、夢を持つ。いいことを考える。ちっちゃな、たわいもない希望でもいいから、望みをもつ。無理やりにでも作る。何をしたい。何を食べたい。誰と会いたい。簡単なことから言うと、「明日○○を食べたい」こんなことでもOK。とりあえず明日それを食べるのを楽しみに今日を過ごせるというものです。楽しいことを考え、それに向かって生きていく。それを楽しみにして生きていく。たとえ今はそうでなくても。

夢は大きな力をくれます。くよくよしている自分に活力をくれます。前を向くことができます。こうやって私は小さな夢をたくさんたくさん持って、夢と一緒に暮らしています。そうすると、少しでも元気になれるのです。この年齢ですから、大それた夢はなかなか持てませんが、身近な夢はたま~に実現したりするから、その時の喜びは絶大です。実現しなくてもいつかあるかも~というくらいにのんびり構えれば大丈夫。あれ、私自身はのんびり考えることができてるかしら? それができにくいのが問題なんですけどね。

とにかく皆さん、夢をもちましょう!

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「チャレンジセミナー」のご案内

2012年07月18日 | レッスンメモ
いよいよ7月も半ばを過ぎ、九州以外では梅雨も明けて、夏休みが近づいてきました。この夏休みを利用して、普段できないことにチャレンジしましょう!

ピアノを習っている子供たちに、普段のレッスンでは伝えきれないことを集中的に学んでもらう「チャレンジセミナー」を開催いたします。去年初めて開いたこのセミナー、大変ご好評をいただきましたので今年も開きます。今年は去年の経験も活かしてさらに内容充実、楽しいセミナーにする予定です。一人でも多くのお子さんに参加していただきたいと思います!

愛野由美子の第二回「音楽チャレンジセミナー」

8月28日(火)、29日(水)、30日(木)の三日間、iichiko 総合文化センターで、子供向けの音楽セミナーを開催します。去年は参加者の年齢やレベルによって2クラスに分けたのですが、今年は3クラスに分けて行います。

Aコースは、低学年を中心に初級者対象です。主に、リズム、音感、読譜などを身体を使って表現し体得するリトミックを中心に楽しく勉強していきます。リトミックを研究した先生陣を配し、授業計画を練っています。子供たちが遊びながら、音楽の基礎を習得できる楽しいコースです。

Bコースは、ソルフェージュ、読譜力、簡単な楽典、そして作曲家と名曲などの解説などクラシック音楽の基礎を勉強します。ゲーム感覚のもの、お勉強モードのものなど色んな工夫をして楽しく学べるようにしています。

Cコースは、Bコースのさらに上級クラスです。ソルフェージュ、初見の訓練、それに楽典や音楽史などを学びます。

ピアノの上達にはただひたすら鍵盤に向かって弾く練習を続けるだけでは足りません。できるだけ小さいころからリズムやソルフェージュの訓練を取り入れて音を「聴く力」、音楽を「身体で感じる力」を身につけて欲しいと思います。

さらに、楽典や音楽史の入り口をのぞき見ることによって、クラシック音楽全体への好奇心を育んで欲しいと願っています。

こういうことがピアノをやっていくうえでは、とても大切だとわかっていても、なかなか、普段のピアノのレッスンの時には、時間を割くことができがないのが現状です。そんなピアノの先生の声(私も含め)を聞き、夏休みにしか出来ないチャレンジセミナーを企画しました。このセミナーは「ピアノのレッスン」ではありません。子供たちが普段のピアノのレッスンにもっと興味が持てるようになる、ピアノの練習がもっと楽しく効率的になる、そんな効果を目指したセミナーです。

只今、参加者募集中です。 詳しくはこちらのチラシをご参照ください。お問い合わせはどうぞお気軽に!

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防空壕の中のダン・タイ・ソン

2012年07月17日 | クラシック豆知識
先日、豪雨の中、コンクールの全国大会に浜松まで出かけたときのこと。全国大会ですから各地から集まってきていて、他県の知り合いの先生方ともお会いしました。その時、ちょうど豪雨被害のあった地域からやってきた先生がいました。お話を聞くと、自宅が床上浸水してしまった生徒さんがいて、その生徒さんはまだその水がひかないうちに、家族と一緒にドレスを担いでコンクール会場にやってきたのだそうです。本当に大変なことだったろうと思います。

この話を聞いて、ダン・タイ・ソンの有名なエピソードを思い出しました。それは、ベトナム戦争の戦火の中、防空壕の中でピアノの練習を続けたというものです。ダン・タイ・ソンといえば、1980年にアジア人として初めてショパンコンクールで優勝した実力派ピアニスト。1958年生まれということですから私とほとんど同世代といえます。そんなこともあって以前からずっと注目してきた大好きなピアニストの一人です。

ただ、あまり彼に関する情報を目にする機会がなくて、防空壕の話のような断片的なエピソードをいくつか目にしたことがある程度でした。彼のことをもっと知りたいと思っていました。そこで今回検索してみると、とても面白くて興味深いサイトを発見しました。台湾の音楽評論家がダン・タイ・ソンにインタビューして発表した記事を、フリーライターの森岡葉さんが日本語に翻訳してアップしているサイトです。「『遊藝黒白』~ダン・タイ・ソン インタビュー」 このインタビュー記事、ほんとに読み応えがあります。

インタビューの内容は、彼の生い立ちから始まって、ソ連留学時代に学んだこと、ショパンコンクール当時の回想、東洋人として西洋音楽に取り組むことの意義等々、多岐にわたります。是非皆さんにもご一読されることをおすすめします。

ここではあの「防空壕」のエピソードについてだけ簡単にご紹介します。戦火が激しくなってハノイ音楽院も山奥に疎開しました。そこに持っていくことのできたピアノは水牛の背に乗せて運んだたった一台のアップライトピアノだけでした。

(焦): 山の中で、どのようにピアノを学んだのですか?

(ダン): それは、本当に大変なことでした。ピアノがボロボロだったということばかりでなく、もっと深刻な問題がたくさんありました。当時、私たちは防空壕の中で寝ていたのですが、ベッドの傍に地下トンネルがあり、爆撃の音が聞こえるとすぐに地下壕に潜りました。ピアノも、地下室に置いてあったのですが、そこは湿気が多いため、ペダルが効かなくなったばかりでなく、鼠の巣になってしまったのです。毎朝練習する前に、まず棒で鼠を追い払わなければならなかったんですよ! 晴れた日には、ピアノを地上に引きずり出して、乾かしました。学生たちは皆、そのピアノで練習するしかなく、それぞれに割り当てられた時間は1日20分でした。それでは足りなかったので、私は紙に書いた鍵盤の上で、指使いなどを練習しました。

©樋崎香

ダン・タイ・ソン、11月に東京で二夜連続の「ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全曲演奏会」やるんですね。

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発表会前の大人の弾き合い会

2012年07月16日 | レッスンメモ
昨日は、午後から大人の弾き合い会をやりました。発表会前の最後の弾き合い会で、実際はリハーサルです。いつもの和気あいあいとした雰囲気にちょっと緊張感がみなぎって、皆さん、一生懸命に弾いてくれました。だんだん仕上がってきています。本番が楽しみです。

それにしてもやっぱり皆さんあがってしまう方が多いですね。一人で弾くのとみんなの前で弾くことは、本当に大違いですからね。一人で練習しているときは出来るのに、他の人が一人でも聞いているともう駄目なんだという方も・・・。

実は、これは私も同じなんです。「よーし、結構いい感じだ!」とある程度自信がついたところで、ちょっと感想聞いてみようと家族(家族は全員素人)に聴いてもらうだけで、「あれれ?」となります。家族は遠慮がないので「また、もう少しうまくなってからね~」と曲の途中でも退散します。「ちがう。こうじゃないからー・・・」なんて言っても無駄。

発表会では、私も生徒の皆さんと同じように演奏します。昨日の弾き合い会のときも、最後に演奏しました。まだまだ仕上げに取り組まなければいけないのは私も生徒の皆さんと同じです。

ずっと現場の怖さや厳しさを知った上で、生徒の不安やドキドキ感、たまには悔しさなど痛みの分かる指導者でいたいと思っています。自分のピアノを弾き続けているからこそ、生徒のことを理解できることがあると思っています。それは、あがり症のことだけではなく、ピアノの内容にも実に深く分かりえるものがあると感じています。

お茶会では、進行のお手伝いや諸注意のほか、これまでの発表会をふり返ったり、どんな格好にするとか、打ち上げの話などいろいろお話して解散となりました。あと半月。みんなで頑張りましょうね。そして、何よりもご自分のために楽しみましょう。


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浜松出張

2012年07月15日 | レッスンメモ
九州は豪雨に見舞われましたが、皆さま大丈夫ですか?私は、その間、コンクールに出場する生徒と一緒に、浜松にいました。

浜松のお天気は曇りまたは晴れという感じだったかな。会場のホールの中や練習室に閉じこもっていたので、外の状況はよくわかりませんでした。それでも色んなお友達から「大分は大雨でしょ、大丈夫?」というメールをいただいて、大分を含む九州各地の豪雨被害がひどくなってることは知っていました。幸い我が家は何ともなかったのですが、自然災害というのはいつどこに襲ってくるかわからない。備えが必要だなと改めて思いました。

昨日は生徒の演奏が終わった後、お昼過ぎの新幹線で帰途につきました。結果発表は夜になるということと、次の日にこちらで仕事があるということで、私だけ結果をまたずに会場を後にしたのです。大雨のせいで列車のダイヤが大幅に乱れていて、小倉の駅で長時間足止めされました。それでも昨晩何とか無事に家にたどりついたとたん、生徒本人からの電話。明るい声で賞を頂いたと結果を教えてくれました。本当に嬉しかったです。

コンクールというのは、もちろん本人の努力が一番大事。とはいえ何事も一人ぼっちでできるものではありません。本人、ご家族、指導者を加えた三位一体が大事です。この三位一体がうまくいったときに、ほんとの神様が、音楽の神様という気まぐれな神様が、きっと微笑んでくれるんですね。


さて、今日は、大人の生徒の弾き合い会。発表会のリハーサルとなります。今日も元気にお仕事です。

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