ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

練習の量と質

2013年07月31日 | レッスンメモ
曲をずっと弾いて行くと、仕上げの段階でなかなか思うように仕上がらない時があります。「どうしたらいいんだろう」、「もうこれ以上どんな練習すればいい?」これがいわゆる煮詰まるという状態。

でも、諦めずにやっていると、ふと、天から降ってきたみたいに解決策がみつかって、納得できる弾き方を手に入れることができることがあります。もちろん、諦めずにやるというのは、ただただ練習しているだけで得られるものではなく、色々と研究し考え、聴いてまた考え、そして試して、という試行錯誤の繰り返しの中からしか生まれません。そうして、その後に、たまに天から降って来る答えがあるんですよね。

まだまだコンクールの続く生徒たち。そのなかでずっと苦しんでいた曲、やっと抜け出た感がある生徒がいます。生徒がうまく行かない曲を持っている時は、私自身もどう伝えたらいいのか苦しむところ。やっと、伝え方が上手く行って、す~っと曲の見通しが明るくなりました。

新しい曲をもらって、ある程度仕上がるまではとにかく練習は量をこなす。そして、そこからは、量というよりは練習の質が問題になります。その質の良い練習は、勿論その前に量をこなしてしっかり練習した人でなければ、最初から質だけなんて言ったって通用しません。積み上げてきた基礎の練習があってこそです。それが前提です。

しかし、コンクール目前まで来ている曲の場合は、かなり量はこなしているはずですから、あとは、がむしゃらに弾くのではなくて、聴いて考えて弾く。これがだいじです。さて、今日もレッスン三昧です。

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コンクールの演奏を聴くこと

2013年07月30日 | レッスンメモ
ピアノは基本的には自分一人で部屋に閉じこもって練習するものですから、ともすれば視野が狭くなりがちです。CDやYouTubeで色々な音源をチェックしたり、コンサートに出かけたりして視野(というか聴野?)を拡げる努力がとても大切だと生徒にはいつも言い聞かせています。

そういう観点でいうと、実はコンクールで他の出場者の演奏をよく聴くというのが、視野を広げるのにとても役に立ちます。何と言っても自分と同年代の同じような立場の生徒が同じようなレベルの曲に取り組んで次々と真剣な演奏を聴かせてくれるのですから。コンクールで色んな出場者の演奏をじっくり聴くことは、世間の広さを知って自分の殻を破る上でとても役に立つものです。

もちろん本人にしてみれば自分の演奏のことで頭が一杯で、ほかの出場者の演奏を注意深く聴く気にはなれないかもしれません。それでも、少なくとも自分の演奏が終わった後は、スパッと切り替えて、出来るだけほかの演奏者の演奏を真剣に聴いて欲しいと思っています。これが大変勉強になるのです。また、コンクールに出演しなくても、お友達の演奏を聴きにでかけることも重要です。

コンクールで聴くお友達の演奏や知らない方々の演奏。その中には色々タイプの異なった素晴らしい演奏がたくさんあって、それらをしっかり聴いていけば必ず自分の世界が広がります。そこから刺激を受けて、また頑張っていけることにもなります。

自分の演奏が終わった後はもう解放感一杯で、ちょっとピアノのことは忘れたいというくらいの気持ちになることもあるでしょう。思ったように弾けなくて心が塞いでしまうこともあるかもしれません。それでもそこはもうひと頑張り。結果発表までの待ち時間を無駄にしないで、他の皆さんの演奏をしっかり聴いて、もっともっと見聞を広めて自分の枠を拡げて欲しいと思っています。

いい演奏に近づこうと努力を続けた人には、いつかご褒美がついてくるものだと、つくづく確信しています。

昨日、嬉しいご褒美をいただいた生徒です。また頑張りましょうね。

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壁に当たったときは

2013年07月29日 | レッスンメモ
一つの曲をずっと持って弾いていると、ある程度いったところで煮詰まる時期があります。やることはやったし、まあ、弾けることは弾けるんだけど、何かどこかが足りない。満足できない。これまでの練習の繰り返しではどうも突き破れない壁。こういう時期に生徒が達したときに、もう一段違うレベルに登って行くにはどうしたらいいか。ここを一つ深く切り込んだ修正が出来れば、曲はほんとうにいい感じで仕上がっていきます。

こんなときは色んな角度から曲全体を見直します。例えば、一音一音を全部、細かく取り上げてその一音の意味、役割、効果を再確認していきます。そして今度は逆にその曲をまるごと空から眺めるような感覚で全体を大きく捉え直します。一音一音のデジタルな粒粒を感じながら、曲全体の「流れ」を再確認するのです。ピアノの演奏は「きちんと部分部分を積み上げれば必ず素晴らしい全体になる」というような単純なものではありません。どんなに正確に部分を積み上げても、全体を通して聴くと退屈だということもあるわけです。

部分というミクロの世界と全体というマクロの世界。これが上手くかみ合ったところが素晴らしい演奏となるような気がしています。こんな風に角度を変えて、良く耳を澄まして、もう一度自分の頭の中で曲を捉え直してみることが大事です。 とにかく「何だかスッキリしないなあ」と思った時は絶対だめなわけで、どこかに原因が潜んでいるものです。それがほんの少しのことでも、発見して修正出来れば、曲がグッと変身してきます。それは、真剣に頭と耳を使う作業ですが、最後まであきらめずにその曲と仲良くなっていきたいものです。

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嬉しい来客

2013年07月28日 | レッスンメモ
昨日は、ほ四半世紀のお付き合いをさせて頂いている大切な友人が東京から来てくれました。ご主人さまと九州旅行のついでにこちらにも寄ってくれたのです。彼女とは、アメリカでの子育て時代に知り合いました。お互い助け合いながら子育てに奮闘した大切な戦友の一人です。初めての異国の地で誰もが心細く感じる中、たまたま仲良くなった日本人駐在員のお母さん仲間です。親も子供も似たような年ごろで、ほんとに共に闘う戦友という感じでした。日本にいれば言葉や習慣の違いにとまどうこともないし、実家のサポートもあるし、こんなに同世代のお母さん同士で助け合ったり励まし合ったりすることはなかったんじゃないかと思います。

この当時のお母さん仲間はその後それぞれ日本に戻り、特に九州に住んでる私は皆さんと会う機会もほとんどありませんが、それでもその友情はずっと今日まで続いています。苦しい時もいつも見守っていてくれて、励ましてくれて、そして応援してくれる。本当に暖かい交友が続いています。

別府湾の景色がよく見えるレストランでランチ。


その後、我が家に来て頂いて、私のピアノを聴いてもらい、ゆっくりした楽しい時間を過ごすことができました。

特製のトマト・スモモ・ショウガジュースで乾杯! 彼女はいつも細やかな心配りをしてくれる、とてもおもいやりのある素敵な女性です。彼女といると安心するんです。異国で子育てに奮闘した戦友の絆。これから先も、ずっとずっと長く、いつまでも変わることなく続けて行きましょうね

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超簡単お酒の友

2013年07月27日 | レッスンメモ
最近ハマっているささやかなお楽しみをご紹介いたします。

何の変哲もないリッツです。


これにクリームチーズをたっぷり塗ります。


そしてレーズンをトッピング。ハイ、出来上がり。

たったこれだけです。これ、簡単だし本当に美味しいです。ウィスキーやワインと良くあいます。何枚でも次々にいけちゃいます。でも、問題は、食べ過ぎてしまうこと。どう見てもちょっとカロリー高めですよね。さて今夜は何枚まで食べていいことにしようかな!

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演奏家グループ・ウノ

2013年07月26日 | レッスンメモ
地元大分を中心にクラシックの演奏活動をずっと続けている音楽家仲間で結成されている「グループ・ウノ」という会があります。私も数年前からそのグループのメンバーの一人です。毎年11月に定期演奏会を行い、そのほかに学校訪問コンサートや施設の訪問コンサートなど、大分県内の様々なイベントを通じて活動しています。

昨日は、そのメンバーの皆さんたちと会合を開きました。都合のつかなかった人を除いて合計10人ほどが我が家に集まって、打ち合わせと連絡事項の確認などを済ませた後、定演に出演の皆さんの1回目リハーサルを行いました。

勉強熱心な方々ばかりなので刺激になるし、何といってもいい方々ばかり。これが私がこのグループを大好きな理由です。結成以来もう40年続いているというのもよくわかります。こういう会が長続きする秘訣は、メンバーの皆さんのお人柄のたまものだと思います。皆さんが演奏会に向けて頑張る姿をみて、私も頑張らなくちゃと思いました。ピアノを弾ける事、それから仲間がいること、これが嬉しい、とつくづく思ったのでした。

9月にはグループ・ウノの学校訪問コンサートがあります。今回お邪魔するのは大分大学附属小学校。私もメンバーの一人としてソロ、連弾、フルートの伴奏などをする予定です。今から楽しみです♪♪

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夏休みのピアノレッスン

2013年07月25日 | レッスンメモ
いよいよ学校の夏休みが本番に入ってきました。そうは言ってもこの夏休みあまりゆっくり休めるものではありません。日頃の学校生活のルーティンから離れて、それぞれの生徒が自分で選んだ道に集中して取り組むことができる大事な期間です。夏の甲子園を目指す高校球児をはじめ、スポーツの世界では市や県の大会が目白押し、受験を控えた生徒さんたちは塾や予備校の夏期講習でそれこそ休む間もないでしょう。ピアノの道も似たようなものです。夏休みはたくさん時間をとってピアノに打ちこむことができる貴重な期間です。なので教室のピアノのレッスンにも熱が入ります(ただでさえ暑いのにー!)。毎週のようにあれこれコンクールを控えて、生徒とのレッスンに打ちこむこととなります。コンクールに出ない生徒たちにも秋の発表会に向けてたっぷり譜読みの宿題を渡しています。中には「譜読みの嵐~」という生徒も・・・。

ピアノを知らないお友達から見るとピアノを習っている生徒は、いわゆる「帰り部」で、なんとなくお上品で、汗と涙のスポーツ少年・少女とは全然違う人たち、という印象をもっているかもしれません。ところが実際はそういうものではありません。ピアノは肉体的にも精神的にも厳しい鍛錬を経て獲得した技術の上で、やっと花開く芸術です。だから子どもの間はできるだけたくさん練習を積み重ねるしかありません。そう、この辺のところは実はスポーツと一緒なんです。ピアノ教室に通っている子は、グラウンドを駆け回っている選手たちと同じくらい、あるいはそれ以上に頑張ってるんですよ!

普段は夕方から夜にかけて集中している生徒たちのレッスンのスケジュールを、夏休み版に切り替えました。午前中から来れる子供の生徒もいて、何とかすべてのレッスンのスケジュールを組むことができてこちらも助かります。この夏休みをそれぞれの生徒に応じた飛躍の時にして欲しいです。例えばいつもは、どうしても速く進めようとして次々に前に進むところを、ちょっとじっくり同じ曲を磨きあげる。課題曲をいつもより長い時間持って、より深く研究させてみる。あるいはこれまでコンクールの課題曲など特定の曲に長く向き合ってきた生徒の場合は、逆にどんどん新しい色んな曲に取り組ませて幅を広げてもらう。

生徒に応じて、曲を深く掘ること、広く曲を知ること、この両方をバランスよく組み立ててレッスン計画を立てていきます。そうすれば練習も単調にならないし、音楽の楽しみ方にも幅が出てきてやる気がでてくるはず

「時間が無くて・・・」という言い訳ができない夏休み。さあ、しっかりみんな頑張ってほしいと思っています。

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新しいホールで

2013年07月24日 | レッスンメモ
昨日は「PIARA音楽フェスティバル」の日でした。子どもから大人まで50人を超える出場者がそれぞれ日頃のピアノの腕を披露する楽しい演奏会でした。会場は3日前にオープンしたばかりで新築ピッカピカの「ホルトホール大分」でした。この会場がどんなものか私も興味津津で出かけました。

ホルトホールこには1200人収容の大ホールと200人収容の小ホールとがあります。昨日のフェスティバルは小ホールの方で行われました。このホールは必ずしも音楽を中心に想定しているわけではなくて、演劇とかお芝居、会議やパーティーまでOKという可動式の椅子を備えた多目的ホールでした。なので特に音響にこだわっているわけではなく、残響がほとんどないホールです。演奏者と客席がとても近いので座る場所によっては生の音がそのまま届くという感じでした。ピアノは新品のヤマハ。まだちょっとピアノがこなれてなくて、ならないかなという感じがしましたがこれから使いこんでいけばもっといい音になるでしょう。

私の教室からも子どもと大人の生徒が数人出場して弾いてくれました。それぞれに、コンクールとはまた違い、伸び伸びと楽しんで弾いてくれたと思います。それでも終わってみると、嬉しい賞が用意されていました。「きらっと光ったで賞」「また聞きたいで賞」「さわやかで賞」など。良かったね


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今週はいろいろ

2013年07月22日 | レッスンメモ
昨日は夏休み最初の教室イベント、第一回目の「連弾会」を実施しました。暑い中、集まってくれた生徒たち、そして保護者の皆さん、お疲れ様でした。今回は第一回目の顔合わせですから、それぞれパートナーを決めて曲を渡しました。それから初見の練習、拍の強弱やリズム打ちなどの練習をやりました。初回ということもあって、私も生徒もまだまだ手探りでしたが、これで見えてきました。次回はさらにバッチリ組み立ててやれそうです。

さて本日は、グループアイのミーティングです。子供のための音楽チャレンジセミナーに向けての模擬講座を行って、メンバーそれぞれの先生の意見を盛り込みながら最終版に向けて内容を詰めて行きます。そして明日は教室の生徒がピアノを演奏する音楽フェスティバルを聴きに出かけます。

今週も暑くなりそうですね。それにしてもこんなにだらしない恰好で昼寝するなんて!

私はランちゃんとは違うのできちんと背筋を伸ばして身体に気をつけて夏を乗り切ろうと思います


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量に負けない

2013年07月21日 | レッスンメモ
夏休みに入りましたね。昨日は、お休み一日目。朝から生徒のレッスンをしました。姉妹でやってきた生徒がお互いの順番を待っている間に早速夏休みの宿題をやっていました。「夏の友」というやつですね。懐かしい~! 帰り際にその子は「1週間で全部終わらせる」と、頼もしい事を言っていました。すごいですね、頑張って!

さて、教室からも宿題。個人レッスンだから宿題も一人ひとり違います。でも、夏休みの時間があるときにしっかり取り組んで欲しいことを、生徒によってはごっそりあげることにしています。

この宿題をこちらから提案した時点で「え~、そんなに!?」と目を丸くする子もいれば、「はい!」と素直にうなづく子もいます。果敢にその宿題に取り組もうという意欲のある生徒は別にして、「え~、そんなに?」とひるむ生徒にお薦めの方法。それは、日割り計画。全部をいっぺんに抱えるとくらくらしてしまう量も、一日これだけと決めてしまえば何とかなります。

夏休みのようにまとまった時間がとれる(はずの)ときに、やっておいて欲しいのはたくさんの譜読み。これをいつまでにどこまでという計画をきちんと立てて集中してやって欲しいと思っています。

音楽の宿題のいいところは音が聞こえてくることです。保護者の皆さんが家にいさえすれば、子どもがピアノの練習をやっているかどうかは一目瞭然(一耳瞭然?)です。これが普通の勉強だと、部屋に閉じこもって静かにしていても、実際勉強しているのかどうか、良く分かりません。しかも、いちいち見に行くと親子喧嘩のもとになります。その点、ピアノの勉強の場合は親が何か別のことをしていても、ピアノの音が聞こえてきていれば安心です。

特に小さなお子さんの場合、日々のピアノの練習には保護者の方のご協力がとても大切です。練習している音が耳に入ったら、ちゃんとやってたことを褒めてあげてください。あまり聞こえてこないときは、ピアノの音を聞きたいなあ、と背中を押してあげてください。家族みんながピアノに関心をもっているということが分かると、益々やる気を見せてくれるものです。

というわけで、たくさんの宿題を抱えたら、まず計画を立ててみましょう。一日の目標を一つずつクリアしていくと、気持ちいいですよ!

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資料作り

2013年07月20日 | レッスンメモ
先日、きちんと時間をとって、指導メモやソルフェージュなどの資料を作りました。こういうのは一旦取り掛かるとあれもこれもといろんなことがやりたくなって、予想外の時間がかかるものです。だから、この日はあらかじめきちんと余裕をもって時間をとっておきました。ああでもない、こうでもないと調べ物をしたり知恵をしぼったり、たまにこういう日をつくることは絶対必要だと思います。

ピアノを学ぶといえば、まず実技。ピアノに向かって一生懸命練習するのは勿論ですが、それだけでは足りません。音楽の構造や理論を学ぶこともとても大事です。それを小さな生徒から受験生、さらにピアノの先生まで幅広く教えるためには、それぞれに応じた幅広いレベルの知識をもっていなけれななりません。さらに、それにプラスして色んな「極意」を身につけておかなければなりません。なので、音楽書を読んだりCDを聴いたり、いろんな機会をとらえて自ら学び続けるのはもちろん、自分でもそれを活かすためにさまざま実践して、「極意」をつかむよう日頃から心がけています。

そうやって積み重ねてきた色んな知識や「極意」も、だんだん積み重なって来ると、あまりにも多くなって、スムーズに取り出すことができにくくなったりします。そんなとき、こうして時間をとって指導メモを作成すると、その作成の過程で頭の中が整理整頓出来てとてもスッキリします。何が大切でどんな事をしたらいいかなど、レベルに応じてタイプに応じて、順序立てて整理できます。ソルフェージュに関しても、生徒の顔を思い浮かべながら、その生徒の苦手なところが克服できるように、それぞれオリジナルの教材、資料を作っていきます。

こうしてなかなか充実した(悪戦苦闘した)一日になりました。



それにしても、いまだに手書き資料というのは問題かしら?

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音楽英語

2013年07月19日 | レッスンメモ
クラシック音楽というのはもともと外国のものなので、外国語と縁を切れるものではありません。ドイツ語、フランス語、イタリア語・・・。言い出したらきりがないのですが、島国日本に住んでいるとこれら全部を身につけることは現実的ではありません。それでも一つくらいはとなるとこれはもう絶対英語です。英語を使えればまず何とかなります。音楽は国境を超えるコミュニケーション・ツールだと言われますが、言語の中では英語がその役割を果たしていると思います。

私はアメリカで何年か暮らした経験があります。そのときピアノをやっていて本当に良かったと実感しました。ピアノがとりもつ縁でとても交友の場が広がりました。そしてそれが英語の上達にとても役に立ったのです。英語でレッスンを受けたり、英語で生徒を教えたりするすることが英語の上達に一番役立ちました。ピアノの話題に関する英語をきっかけにして、生活のほかの場面で使う英語も上達してきたのです。

よく言われることですが、「英語学ぶ」よりも「英語学ぶ」方が英語の習得にはよっぽど早道です。もちろんこれは英語に限らず外国語全部について言えることでしょう。専門的に音楽の道を目指す時にどの外国語を学ぶべきかというのはまた色々あるでしょうけど、基本的にはまず英語をおさえておくべきでしょう(音大入試でも必ず英語はありますし)。

せっかくピアノをやっているのですからピアノを英語でも勉強する、ということを小さい頃から意識しておくといいと思います。何もそんなに大げさな話ではなくて、例えば四分音符というのは英語で何というのかな? ト音記号は? こういうことが自然に身につくようにしてあげると後が楽だと思うんです。クラシックの有名な曲の名前も英語で覚えておかないと、せっかく知っている曲なのに相手に通じなくて歯がゆい思いをすることがあります。

というわけで、音楽の基礎の基礎を英語で学べる英語のサイトをご紹介します。中身は音楽をやっている人なら皆さんすでにご存じのことばかり、それを英語でなぞるだけですから純粋に音楽英語の勉強になります。
http://www.musictheory.net/lessons
このようなサイトを通じて英語に親しんで行くと、英語と音楽の両方が勉強できて一石二鳥です。小さなうちからどんどん音楽英語に親しんで欲しいと思います。

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もっとたくさんの曲を!

2013年07月18日 | レッスンメモ
大人の生徒さんの中には、色々たくさんの曲を御存じの方も少なくないのですけど、星の数ほどあるピアノ曲の全部を網羅するのはまず不可能なことです。

「こんな曲があったなんて」、「この曲、大好きです。虜になってます」など、これまで自分の知らなかった曲に夢中になって楽しんでもらってる様子を見るのは、とても嬉しいことです。その曲との出会いによって、ピアノに夢中になれる。やはり昔からずっと生き残ってきた曲は素晴らしい魅力を曲の中に秘めているのですね。まさにクラシックですからね。

自分が夢中になれる曲に出会うことで、ピアノ人生が違ってきます。子供の生徒さんでも、発表会で弾いた曲をきっかけに、ピアノへの取り組みが変わってくることがよくあります。そういう意味でも発表会の選曲は大事です。先生である自分の不勉強で素晴らしい曲を見逃したままだと生徒に申し訳ありません。私自身、もっとたくさんの曲を知って、もっともっと研究して選曲の選択肢を広げたいと思っています。本当にあとどのくらい生きて、どのくらいの曲に関わっていけるのかよく分かりませんけど、とにかく星の数ほどあるピアノ曲を一つでも多く学んで、弾けるようになって、生徒たちのためにも、自分のためにも、もっともっと世界を広げなくては!と思っています。

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24時間の憩い

2013年07月17日 | レッスンメモ
三連休、皆様いかがお過ごしでしたか?私は連休の最終日、15日の午後から16日の午前中まで、きっちり24時間ゆっくりお休みをいだきました。

母、叔母、いとこ、私の4人で天ケ瀬の山の中にある温泉のお宿で1泊です。この4人のメンバー、昨年北海道に一緒に旅行に行ったのがきっかけでこれから毎年4人で集まろうということになりました。「すみれ会」という名前までつけてみんなとても楽しみにしている会なのです。今年は、皆さんなかなか忙しくて上手くスケジュールが合わず、近間でとにかくひと晩だけでも楽しもうということになり、天ヶ瀬に一泊することにしました。天ヶ瀬はちょうど福岡と大分の中間くらいのところです。

緑の木々に囲まれて、川のせせらぎを聴く。涼しい!


お食事。写真は最初だけ。あとはもう撮るのも忘れてひたすら・・・!


お部屋の中にある内湯。この温泉が肌になめらかで素晴らしかったです。


すみれ会のメンバーです


女三人寄ればかしましいと言いますが、この4人が集まるともっとすごいことになります。ほんとに話題が尽きないんですね。とにかくおしゃべりするのが最大の楽しみです。夜も朝もお互いほんとによくおしゃべりしました。楽しく、ゆったりと落ち着いて過ごせた24時間。これで私もエネルギーをチャージいたしました。ここから始まる夏の陣。よし、頑張るぞ!という気持ちになって帰ってきました

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たった1回の演奏

2013年07月15日 | レッスンメモ
コンクール真っ盛りの夏。私の教室の生徒の中にもコンクールに取り組んでいる生徒がいます。ここまで来たら本番でどれだけ持っている力をギュッと集めて演奏できるかどうかがカギです。その時限りの1回だけの本番演奏の中で、どれだけ自分の持っている力を発揮して出し切ることができるか、これがポイントですね。最終的には頭を使う、耳を使う、そして自信をもって指を使う。

その生徒がずっと頑張ってきた事を、私とご家族の方々は知っています。ずっと見守ったり、叱咤激励したりしながらやってきたわけですから。とても上手く弾ける時があることも知っています。「今日は、音に伸びがあるわね」、「ここの部分、今日はとても素敵」、「表現が生き生きしてきたよ」、「音の粒立ちが良くなってきたわね」など、とてもいいところがたくさんあります。それらをギュッと全部、本番で一度に出すことができれば大丈夫!!

たった1回の本番では消しゴムが使えないからどうしても緊張してしまいます。いつもは問題なく出来ているところでさえ、あやしくなったりすることもあります。緊張して身体が硬くなってしまって、いつものように伸びやかな演奏ができなかったり。これまでずっと頑張ってきたことを知っているだけに、そんなことがあると私まで辛くなってしまいます。でも、そのたった1回の演奏にすべてをかけるから、たった1回の演奏にこそ、輝きがあるとも言えます。

だから、ここから先は安定感が大事。練習で出来てることが本番でもしっかりできるように、自信をもってピアノに向かいましょう。頭と耳をよく使って、本番の演奏に臨んで欲しいと思います。

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