ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

スケール・アルペジオ検定試験

2014年03月31日 | レッスンメモ
昨日は教室のスケール・アルペジオ検定試験の日でした。今回で6回目となるこの検定会、これまでで一番たくさんの生徒がチャレンジしてくれてとても嬉しかったです。みんなの見ている前でテストを受けて緊張した後は、お茶とお菓子のお楽しみタイム。その後はみんな庭を走り回ったり、家じゅうでかくれんぼなどして、元気に遊んでくれました。保護者の皆さまもお茶しながら和気あいあいとお話に花が咲き、それぞれ皆さん仲良くなってくださったことが嬉しいです。

しかし、しかーし! スケールは本当に難しいですね。今回はなかなかいい出来栄えの生徒が少なくて、全体的にまだまだ練習が足りないというのが実際の感想です。好きな曲に取り組むのと違って面白味はないかもしれないけど、これをやっておくと後が楽になる。道は険しいけれど、その先に喜びがあるのよ、といつも言ってるのですが、なかなか通用しないみたい~。

とにかくみんなもう少し頑張ろう!

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指の強化

2014年03月30日 | レッスンメモ
自分の思い通りの音で、思い通りの表現をして、ピアノを弾きこなしたい。誰もがそう思いますよね。もっと音楽的に、歌うように弾く! これもいつも言われていることですね。そんなことはもちろんちゃんと分かっている。でも、それを実現するために働く手や指が思い通りに言うことをきいてくれない。これではストレスがたまります。

結局、指を1本ずつ独立させて思いどおりに操る、そのための指の強化、訓練が欠かせないということです。音楽的かどうかはまた別の話。物理的に道具としての手と指をアスリートのように鍛える必要があります。ピアノ演奏をつかさどる道具である指がしっかりしてないと、いくら音楽的に弾こうと思っても演奏自体が崩れてしまいます。

特に子どものうちに指の強化を意識することはとても大切だと思っています。もちろんそれは音楽的に表現することが目的なので、それを忘れた指導ではいけません。指の強さに注目していると、面白いもので、指が強い生徒ほど美しいピアニッシモが作れます。ピアニシモでは指の力は要らないかというとそんなことは全然ないんですね。ゆっくりゆっくり微妙に力加減をコントロールしながら鍵盤に向かって指を降ろしていくわけですから、かえって最後まで指先の気を抜けないのです。なので指を鍛えるためにはとにかくできるだけ速く、強く、バリバリ弾く練習を繰り返すことと、それと並行して、ゆっくり、綺麗なピアニシモの練習を合わせてやると効果的です。大は小を兼ねると言いますが、猛スピードで走る訓練をすると、低速で走るのが余裕で、楽になって、もっともっと豊かな表現を工夫することができるようになります。同じ急カーブを走っていても車線を飛び出さないように歯を食いしばって運転するのではなくて、余裕で景色をながめながらスムーズに走り抜けて行く、そんな演奏をしたいものです。車の性能に当たるのが指の強さですね。あとは車の運転もピアノの演奏も、どちらも腕次第というわけです。

それでは今日も指の強化を意識しながら、ピアノを音楽的に弾くことを目指して練習しましょう。

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三点セット in 名古屋、無事終了

2014年03月29日 | レッスンメモ
3月27日、名古屋のピアノの先生たちによるグループにお招きいただいて、セミナー、公開レッスン、演奏会を一日でやるという3点セットの企画を実施しました。何はともあれ無事に終了して、ほっとしています。午前中は2時間半、ブルクミュラー25の練習曲の指導法のセミナーです。実際に私が教室でレッスンしていることなども交えてできるだけ具体的にピアノに触って例を示しながらお話させていただきました。終わった後は皆さんと一緒に楽しくランチをいたしました。皆さん、それぞれご自分の生徒のことをとても大切に思っていて、ピアノ教師としての責任を感じながら、熱心に勉強していらっしゃると感じました。食事の合間のご質問やおしゃべりの中から、それがビンビンと伝わってきて、嬉しくなりました。私ももっと頑張らなくてはと元気をもらいました。



午後はソナチネを中心にしたミニコンサート。こちらで弾いたスタインウエィが、とても良かったです。いろんな会場のスタインウェイを弾かせてもらいますが、同じスタインウェイでも千差万別。こちらのスタインウェイはとても反応がよくて、ピアノという楽器のもつポテンシャルが本当に発揮されていると実感できる素晴らしいピアノでした。是非もう一度弾いてみたい!と思うピアノです。

そして、最後は公開レッスン。可愛いい生徒さんたちのレッスンをさせて頂きました。主催者の方々が、「ハードな日程で、すみません。」と心配してくださっていましたが、全然ご心配なく。疲れるというよりはむしろ猛烈に気分がハイになって、もっともっとイケル!という気持ちになりました。しかも最後が公開レッスンです。元々レッスン大好きなので、益々元気に楽しくレッスンしました。正直、ちょっと時間が足らなかったなあ、もう少しレッスンの時間がたくさんあったらもっともっと伝えられたのに~!と思いました。私という人間はとても単純で、生徒のお顔を見てピアノを聴くと、ぐんと元気が出て、「さ、どこまでも行くよ~」となるみたいです。。

というわけで、熱い一日を終えて無事に帰ってまいりました。主催者の皆さん、そしてメンバーの皆さん、暖かくお迎え下さって本当にありがとうございました。皆さまと出会えたことに心から感謝しております。またお目にかかれる日を楽しみにしております。

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名古屋出張

2014年03月27日 | レッスンメモ
昨日から名古屋に来ています。いよいよ今日はブルクミュラーのセミナー、公開レッスン、そしてソナチネコンサートの三点セットを一日でやる本番の日です。昨日は名古屋の友人宅でピアノを練習させていただき、その後スタジオでリハーサル。

練習に使わせていただいたピアノはベヒシュタイン、スタジオでのリハーサルはスタインウェイ。いろんなピアノが弾けて楽しかったです。

ランチと夕食はピアノの先生仲間の皆さんとご一緒させていただきました。ピアノ教育について、皆で熱く、熱く、語りあいました。夕食には生まれて初めて「ひつまぶし」をいただきました。感激し過ぎて、写真、撮り忘れてしまったのが残念。。。 さて、今日も熱い一日になりそうです。最後まで力一杯、頑張ります!

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お別れコンサート

2014年03月26日 | レッスンメモ
春はお引っ越しのシーズン。先日、お引っ越しのためにこの教室を去って行く生徒の最後のレッスンをしました。2年前、近所に引っ越してきたのをきっかけに私の教室へ通うようになった生徒です。ちょうど小学生になる直前の春でした。それから丸2年間、とても真面目にレッスンに通ってくれました。素直で可愛い生徒でした。

最後のレッスンの日は、ママと私と生徒の3人だけの教室コンサート。もちろんその子がピアニストで私たちは観客です。ママも私も涙が出そうでした。引っ越した先でもまた新しい教室に通って、これからもずっとピアノは続けるんだ、と元気に教えてくれて本当に嬉しかったです。これからもずっとピアノを楽しんでくれるといいなと願っています。そしていつかまたきっとどこかで会えることを楽しみにしています

とてもいい香り。地植えのヒヤシンスです。

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拍感電車

2014年03月25日 | レッスンメモ
拍感の大切さについてこれまでもこのブログで何度も書いてきました。楽譜に書いてある音符を間違えずに正確に弾くことと、拍を感じながら弾くこととは違います。同じ三拍子のメロディーでも「イチ・ニィ・サン、イチ・ニィ・サン」と拍感を感じながら奏でるのと、「イチ・イチ・イチ、イチ・イチ・イチ」と、まるでオルゴールのように(正確だけど)単調に弾くのとでは全然違います。

拍子記号(4分の4とか、8分の6とか)によって示された拍をちゃんと意識して、1小節に4分音符が3つなら3つというくくりを感じながら進めていくことが大事です。ちなみにこの拍子記号、算数で使う分数の意味ではありません。「4分の3拍子」というのは一小節の中に「4分音符が3つ」という意味です。この「3つ」というのが「拍」の数を示しています。ですから「2分の3拍子」でも「8分の3拍子」でも、何拍子の曲かというと、「3拍子」の曲であることに変わりはありません。

何拍子の曲かということを忘れて、一小節の中のそのくくりを感じずに、ただずっと単純につなげていくと、どこが小節の区切りだったか分からなくなって、ダラダラと単調に音符を追いかけて行くということになってしまいます。こういうのが拍感を感じられない演奏の典型的な姿です。

例えて言えば小節は電車の車両みたいなものです。一つの曲はたくさんの小節という車両がずらりとつながった電車のようなもの。その車両(小節)が途中で切れたり、車両同士がぶつかったりしてはいけません。一両ごとの車両のサイズは皆同じで決まっています。でも、それぞれの車両はもしかすると赤の車両が4つ続いていたり、その後には青の車両が続いていたりするかもしれません。車両の中のお客さんの数やその様子もそれぞれ違うかもしれません。小さな子どもがたくさん乗っている車両や、ビジネスマンがたくさん乗っている車両、すっからかんの車両や満員の車両などなど。そんな車両ごとのまとまりをフレージングといいます。音楽の電車には、フレージングによるまとまりを含みながら、一つひとつの車両(小節)ごとに刻まれる拍感の存在を忘れないようにして、規則正しくどんどん走って行って欲しいのです。

拍感の指導を言葉で説明するのは本当に難しいですね。こんな風に電車に例えてみたり、あれこれ工夫していますが、やはりやって見せるのが一番。拍感の大切さを耳で聴いて、身体で感じて欲しいです。

拍感については以前に書いた次のエントリーもご参照ください
「小節線」
「拍のグループ化」
「リズムの訓練」
「リズム感と拍感、ハッピーバースデイ」

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心の通うレッスン

2014年03月24日 | レッスンメモ
教室の生徒とは平均すると10年くらいのおつきあいになります。小さなお子さんの場合ずっとみていると、大体小学校の高学年や中学生くらいから自我が芽生えてきて、変化が現れてきます。それまであまり物を言わなかった子がよくしゃべるようになってくれたり、逆に無口になったり、ちょっと反抗期だったり。皆それぞれにちょっと揺れ動く季節などがやってきます。ピアノのレッスンを通じて、そんな生徒一人ひとりの心身の成長を見守っています。

教室のレッスンでは、より良い音楽を奏でるためのピアノの弾き方を教えます。私が持っているものをどう伝えるか、様々工夫して教えています。ただ、どんなに「教えて」も相手側に「学ぶ」気持ちがないとそれは伝わりません。壁に向かっていくら教えても壁はピアノを弾けるようにはならいのです。普段は私の教えることをどんどん吸収して学んでくれる生徒でも、気持ちの乗らない時があったりします。こちらは仕事としてやっているわけですから、いつでもどんな時でも誰に対してでも、しっかり「教える」のですが、相手の方が「学ぶ」モードになってない、私の伝えようとしていることを前向きに受け取ろうとしていないという時があります。そんなときは、イライラしないで、こちらが少し待って眺めるということも必要だと思っています。もちろん、レッスン中、ずっとじっとして何もしないわけではありません。あれやこれやいつも通り、あるいはいつも以上に色々と「教え」ますが、私の気持ちの中でその子の様子を「眺める」のです。

そういう生徒のそれまでのいつもの姿を知っているので、こんな時期はちょっとしたきっかけでいずれ過ぎ去って、またすぐ落ち着いてくるということを知っています。そういう時期を経て、また再び素直になった生徒たちは、今度は、もっと気持ちが大人になって成長しています。そんな生徒たちとはこれまで以上に心の通うレッスンができるようになると感じています。先生に教えられたことを一生懸命学ぶ、というどちらかというと一方通行の関係から、一皮むけて、自分の考えや感じ方をきちんと整理して、それを自分なりに表現しようという意志が確立してきます。このようにしてピアノに向き合うようになると、益々音楽の楽しみを味わえるようになると思います。生徒の成長が楽しみです。

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父の命日

2014年03月22日 | レッスンメモ
父の17回忌の法事で2日ほど実家に帰っていました。16年前のお彼岸の時に父は亡くなりました。その当時、私はアメリカに住んでいました。父が危篤という知らせを受けてすぐに飛行機に乗って帰りましたが、ニューヨークから九州の実家に到着するまで、それはそれは長い時間がかかったように感じました。飛行機に乗っている間も車に乗っている間も、「速く速く、もっと速く!」と後ろから手で押したいような気持でした。やっと実家にたどりついたとき、靴も揃えずに家に入り、父の枕元にに駆け寄りました。父は待っていてくれました。でも、もう意識はなかったです。そしてその数時間後みんなに見守られながら息をひきとりました。その前年の暮れに一時帰国した際に、父と会って数日一緒に過ごしました。そしてアメリカに戻る時に手を握ってお別れしてくれました。その時の手のぬくもりを今でも覚えています。

あの日から16年も経ったのだと、つくづく思いました。この間、色んな事がありました。そりゃそうですよね。人間生きていればいろいろあります。でも、いつも天から見守ってくれていることを感じます。そして亡くなって16年も経つ今でも、助けてもらっていると感じることが多いです。いつも感謝しています。朗らかで心あったかい父が、天国でそろそろ安心できるように、精一杯頑張って生きていこうと思っています。

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「スタインウェイを弾こう」

2014年03月20日 | レッスンメモ
毎年この時期になると別府市のビーコンプラザにあるコンサートホールで、「スタインウェイを弾こう」という企画があって、ホールの所有するスタインウェイのコンサートグランドを希望者に一枠30分で貸し出します。なかなかこんな大きなホールで本格的ピアノを弾く機会はないので、多くのピアノ愛好家の皆さんが楽しみにしている企画のようです。私の教室でも大人の生徒さんの一人が早速申し込んで弾いてきたと報告してくれました。何でも受け付け開始後すぐに申し込まないと、すぐ定員一杯になってしまうくらいの人気なんだそうです。

この企画はスタインウェイのコンサートグランドを弾くということはもちろんですけど、やっぱりあの大きなホールで弾くという経験がとても貴重だと思います。あの広さならではの、音の広がり、音のかえり、ホール全体をまわっている残響、こうしたホールならではの音の響きを肌で感じてくることができます。自分の出した音を耳が追っていく、あるいは音が遊泳しているさまを耳が追いかけるとでも言いましょうか。こんな経験は本物のホールでなければできませんもの。

というわけでこの企画はとても良い企画だと思っています。生徒の皆さんもこういうホールでの経験も生かして、また上達に結び付けていってほしいと思います。

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パソコンの前で体幹を鍛える

2014年03月18日 | レッスンメモ
こうして、パソコンの前でブログを書いたりしているとき、実は私はバランスボールに乗っています。つまりバランスボールを椅子代わりに使ってパソコンに向かっているのです。
このバランスボールちょっと前に書きましたが、購入以来、意外にもほぼ毎日続いています。パソコンの椅子代わりにセットしたのが良かったみたいです。何か特別に「さ、これからバランスボールで運動するぞ!」と構えなくていいのです。パソコンには毎日向かうので自然とバランスボールにも毎日乗る(座る)ことになりました。ところが、夫が注文したものなので、ちょっとサイズが私には大き過ぎて、最初はおっかなびっくりでした。それでも最近は我ながらとても上手になってきたと自負しています。足を床につけないでもバランスがとれます。わざとビヨンビヨンと揺らしたりもできます。このブログも全然平気で書いています。

でも、傍からみるとパソコンの前でバランス取りながら(ときどきビヨンビヨンしながら)キーボードを叩いている図とういうのは、あんまりかっこいい図ではないように思います。夫は「もう一個買って、教室でレッスンする時にも使えばいいんじゃないの」なんてすすめるのですが、さすがにこれはあり得ないということで拒否しています。

まあ、確かに使用中の見てくれはあまり良くないのかもしれませんが、バランスボールは体幹を鍛えるには本当にとても効果があると思います。ピアノを弾くときの姿勢というのは、固い椅子の上に座って、腹筋と背筋でピシッと上体を支えるのが基本です。足はペダル操作が多いので、益々お腹に力を入れて体幹で身体を支えることが重要になってきます。演奏中に必死になればなるほど前かがみになったり、幅広い跳躍の時など身体が持っていかれたりしませんか?そんな時こそ身体の真ん中をきっちり保持できる体幹の強さが必要なのです。というわけで今日もバランスボールに乗りながらこの投稿を書きました!

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三点セットに挑戦!

2014年03月17日 | レッスンメモ
月末にコンサート、セミナー講師、そして公開レッスンという3つの企画を連続でやるお仕事を頂いています。コンサートも公開レッスンもセミナーの講師もそれぞれ別々のお仕事としては何回もやったことがありますが、この三点セットを一日でやる企画というのは今回が初めてです。私にとってはとても楽しみなチャレンジです!

しかしこれを乗り切るには体力と気力が必要だと思っています。元々体力はある方だと自負していましたが、さすがに最近は年齢と共に少し低下しているかも?と感じることがあります。でも、そんなときは、去年、福岡でお元気な姿を拝見したイエルク・デムス先生のことを思い出すことにしています。デムス先生は80歳を過ぎていて、ヨーロッパからの長旅だけでも疲れるでしょうに、公開レッスンを前日にやり、レクチャーを精力的にこなした後、少しの休憩時間をはさんだだけで、素晴らしい演奏を聴かせてくれたのです。まさにこれこそ、プロ中のプロだと頭が下がる思いでした。それを思うと、まだまだ私なんか体力云々などと気にしていられません。デムス先生よりさすがにもっと、ず~っと若いですから(笑)

今日もこちらは快晴です。皆さま明るい一日をお過ごしください。

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二つの指導原則(子どもの生徒の場合)

2014年03月16日 | レッスンメモ
子どもってすごいなあとつくづく思います。まるでよく乾いたスポンジが一気に水を吸うように色んなものをどんどん吸収していく。どんどん食らいついてくる。想像以上の力をつけてくれる。こんな時つくづく思うのは、子どもの潜在能力を見損なってはいけないということです。知らず知らずのうちにこちらの方で勝手に枠をはめてしまうようなことのないように気をつけています。この素晴らしい原石たちはみんそれぞれ内側に秘めた光を持っています。その光がキラッと垣間見える瞬間、これまでに何度もそんな感動を味わってきました! だからやっぱり原石は根気よく時間をかけて磨いていかなくてはならないと思っています。それが私の役目だと思っています。磨いた原石も、ただそれだけでは光ることはありません。外からの光線を受けて始めて自分独自の光を放つのです。だからみんなにもっともっと光を提供したい。自分が提供できるだけのものを提供したいと思っています。提供するものが多くて深くて幅広いほど、それを受けて、吸収して、反射して、生徒自身が放つ光が、より一層輝いてくることでしょう。

小さな生徒のレッスンについて、どこまでやらせるかというのはいつも悩ましい問題です。プレッシャーをかけ過ぎるのもよくないし、かと言ってあまりのんびり進めていると、その子の持つ本当の可能性を引き出せないままに年を重ねてしまう恐れがあります。私の場合これまでの経験から得た、小さな子どもについての指導原則は次の二つです。

1)無理強いはしない。
2)やる気のある子には年齢や学年にとらわれず、どんどんやらせる。

無理強いするとピアノが嫌いになってしまいます。嫌いになるとたとえどんな可能性を持っていたとしても、その可能性が花開く扉が閉ざされてしまいます。よく練習してくる子には「この学年だから、ここまでできれば十分」とか、「あれはまだ早いからこれにしておこう」とか、こちらの先入観で枠を決め過ぎないように気をつけなければなりません。ピアノの進度は本当に人それぞれ。学校でのお勉強のように、年齢とともに皆と同じようにステップを踏んで行くというものではありません。この二つの大原則を念頭において、生徒一人ひとりの個性を見極めます。また同じ生徒でも時期によってピアノに対する姿勢が変化するということがしょっちゅうあるので、その変化を見逃さないということも大切です。

私は生徒一人ひとりがいずれ大きくなった時に、ピアノとその人の関係はそれぞれの形があるにしても、一生その人なりにピアノとお付き合いするようになって欲しいと思っています。なので、私としてはとにかく、その子の可能性を出来るだけ引き出すこと、そしてピアノが好きになること、これに集中して指導していきたいと思っています。

ひと雨降って朝日を浴びて、グイっと伸びる植物たち。こんなふうに子どもたちは伸び盛り。大切にしかも暖かく育てていきたいものです。

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春の花

2014年03月15日 | レッスンメモ
我が家の庭に毎年ひっそりと咲くクリスマスローズ。クリスマスの時に咲くのではなくて、いつも春の始め、3月に咲いてくれます。クリスマスローズはお花が下を向いています。いつもうつむいている感じです。控え目にうつむいているので、ちょっと「元気出して!」と励ましたくなります。その分また愛おしくもなります。そんなクリスマスローズですが、今年は一層元気に成長してくれたようで、いつもよりたくさんの花やつぼみをつけてくれました。その中から少し切り花にして小さな花瓶に活けてみました。

下向きの表情ではなくて、少し上を向いてお顔がみえるようにして活けました。「私もきれいでしょ?」と胸を張ってもらいたかったのです。

こちらは明るい朝日に輝くクロッカス。ちびっこだけど、すっくとした立ち姿に春らしい勢いを感じます。まるで元気な新小学一年生たちみたい。

これから益々庭のお花が楽しみになってきます!

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同じ曲

2014年03月14日 | レッスンメモ
夜中に、ゴゴゴゴ~という音と共に、激しい揺れがありました。ずい分長く揺れ続けたように感じられてとても怖かったです。揺れが収まったところで時計を見ると、午前2時7分でした。大きな地震だと感じられたわりには物が壊れることもなく我が家は大丈夫でした。ご心配頂いた皆さまありがとうございます。こちらは大丈夫です。皆さまに大きな被害のなかったことを祈っています。

さて、私の教室では今、ブルクミュラーの「狩り」と「清らかな小川」の二曲、そして小学生高学年の生徒たちはバッハ・インヴェンションの1番と11番が大流行です。なぜか、いろんな子がかぶってしまいました。連日のように誰かが弾いているくらいです。時には同じ日にかぶっているときもあります。前の生徒が終わる頃に次の生徒が入ってくると、「あ、私と同じ曲やってる」と気がつきます。教室のお友達が自分と同じ曲をやっているのを知るということも悪くないと思っています。レッスンの前後にその子の弾きぶりをちょっと聴いてみたりして、ピクっと反応することがあるのです。そして、きっと何か感じることがあったんでしょうね。次の週は見違えるほど素晴らしく上達しているということが実際にあるんです。

コンクールの課題曲では同じ曲をたくさんの人が弾くので、生徒はいやでもそれを聴き比べることになります。同じ教室の仲間であろうとそうでない方々の演奏であろうと、自分がやっている曲をどんな風にみんなが弾いているかを研究したり影響を受けたりするのはいいことだと思っています。そういう意味でも教室で何人かに同時に同じ曲に取り組んでもらうというのは、コンクールの課題曲に限らずたまにはいいものだと思っています。

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とにかく弾く、とにかく続ける

2014年03月13日 | レッスンメモ
人間にはいろんな価値観があって、ピアノへの関わり方もいろいろあります。ピアノを通じて子どもを育てる、その育て方も各家庭によって様々です。子どもも大人もピアノに夢中になって、自分から進んでどんどん情熱を傾ける時と、ちょっと気持ちが遠のいてしまう時とあります。それは私だってそうですし、ピアノに限らずどんな習い事でも同じでしょう。そんな風に習いごとには波があるということを知っておけば、調子がいい時にはもう、これは迷うことなく、弾きまくるに越したことはないと思っています。ピアノを弾くのが面白くて面白くてしょうがない、あっという間に時間が過ぎてしまう。こんな時は、どんどんやればいいです。生徒にこの波が来ているなと感じた時は、新しい課題をどんどん渡します。この曲はまだ早いかな、まだ無理かな、というこちら側の先入観など無用です、思い切ってチャレンジングな曲も渡します。

問題は逆の波がきたとき。あんなにピアノに向かうのが楽しかったのに、なぜか急に億劫になって、調子が出なくなってしまったとき。調子よくいかない時は人間誰だっておもしろくないものです。そんな時にどうするか。大きく分けて二つの方法があります。(1)がんばり型:どんなに気持ちが乗らなくても、とにかくやると決めたことだけは必ず毎日やる。歯を食いしばってでもやる。そのうちに必ず次の良い波が来ます。(2)自然体型:少しだけスピードダウンする。調子の悪い時は無理しない。時には気分転換も有効です。自分自身をしっかり見つめ直す機会にして次の波に備えます。どちらの方法がよいかというのはもちろん一概には言えません。一人ひとり色んなケースがあると思います。同じ生徒に対しても時と場合によって「がんばり型」を勧めたり「自然体型」を勧めたりすることがあります。ちなみに、先日お目にかかったピアニストの伊藤京子さんは、「私たちが子どもの頃はまさに星飛雄馬の世界だったわよね~」とおっしゃってました。

でも、ピアノの楽しさや面白さを一度でも経験して知っていると、どんなに不調の波が来たとしても、きっとまたいつか「やるよ~」という良い波が来るということだけは間違いありません。そのときに「ああ、もったいない!」と後悔しなくて済むように、とにかく細々とでもいいから完全にはストップせずに時を待つ。とにかく弾く、とにかく続ける、まずはこれが大切だと思います。

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