ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

東京一日目

2012年11月30日 | レッスンメモ
昨日は朝一番の飛行機で上京しました。羽田からずっと益子祥子先生とご一緒にセミナーの打合せとリハーサル。途中のランチも美味しかったです。たくさんのこころあたたまる言葉に感謝感激でした。


上品なサラダ


レンコンのトッピング!


おしゃれなデザート

夜は武蔵野文化会館で行われたツィメルマンのコンサートに行き、とても充実した一日になりました。

さて、いよいよ今日はセミナー本番です。楽しく頑張ってきます!

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ブルクミュラーセミナー in 東京、いよいよ明後日

2012年11月28日 | コンサート
いよいよ明日の朝、東京へ出かけます。あさって11月30日はブルクミュラーのセミナーです。たくさんの先生方のご協力をいただいて、実現の運びとなりました。5月に大分で開いたセミナーにさらに磨きをかけて、ブルクミュラーの魅力が少しでも伝わりやすいように一層工夫しました。

世の中にはブルクミュラーについてのたくさんの解説や記事があふれています。今回のセミナーではそれらを踏まえて私は私のやり方で、実際のレッスンでどんな言葉を使って説明し、どんな風にレッスンしているのかを、できるだけ具体的にお話し(+実演)したいと思っています。セミナーに参加してくださった皆様に、「おっ、それ良さそう」とか、「私も試してみよう」と思っていただけると嬉しいですし、「もっといい方法があるよ」と逆に教えてくだされば、なお嬉しいです。私も含めて参加者全員がブルクミュラーについての理解をもう一段深めることができたと思える、そんな会にしたいと思っています。

それでは皆様、当日お目にかかることを楽しみにしております。ずい分寒くなってきてるので風邪などひかないように気をつけてくださいね!

※なお、当日セミナーにご参加の方は「ブルクミュラー25の練習曲」の楽譜をお持ちください。

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寒波

2012年11月27日 | レッスンメモ
今日は、この冬一番の寒波が押し寄せて来ているということでとても寒くなっています。いくら九州とはいえ、今朝の寒さはこたえます。

アメリカにいる頃、一度ブリザードと呼ばれる、通常の寒波よりももっとすごい大寒波が押し寄せてきたことがありました。確か60年ぶりの厳しい寒波とニュースで言ってたように記憶しています。ブリザードというのは北極とか南極とかで起こるものだと思ってましたが、それが大都会ニューヨークに襲来というのです。何日も前から「ブリザードがやってくる」という予報が繰り返され、私も食料や水などを買いだめしてその日を迎えました。

その日のお昼過ぎから降りだした雪は見る見る間に積もってきて、家のまわりはすっかり銀世界。翌朝は玄関前に積もった雪のせいでドアが開かないほどでした。


最初ニューヨークに住み始めた頃は、雪が降るだけでも私にとっては珍しく、ちょっと嬉しく感じていました。しかし、一度冬を経験するとそんな甘いものではないと思い知りました。降り始めから、あっという間に積もり積もって銀世界になるなんてことはしょっちゅうでびっくり。

それなのに、その中でも特大級のニューヨークでも珍しいほどの大寒波がきたときは驚きましたね。まさに、雪の嵐。家の中に閉じこもりっぱなしで、雪が次から次へととめどなく降っているのをただ見ていました。それでも、家族みんなあたたかい家の中で無事に過ごせてよかったです。


ブリザードが去った後、次の日の朝に空が晴れると、本当に真っ白な世界が広がり静けさが一層増します。この静けさが好きでした。

子どもたちは、ブリザードが去ったあと、かまくらを作りました。作ったことのないかまくらは、人が這ってしか入れないくらいの下手なかまくらでしたが、そこでどうしてもおしるこを食べると言い、私はおしるこを作りました。まだ小さな子どもたちが一人しか入らないかまくらにかわりばんこに入って、おしるこを食べたことを思い出します。


今朝の寒さにふと遠い昔の家族といっしょに過ごしたNYのブリザードをを想い出したのでした。これも古き良き時代の想い出となりました。

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スケール・アルペジオ検定試験&お楽しみ会

2012年11月26日 | レッスンメモ
昨日は、我が教室のスケール・アルペジオ検定試験とお楽しみ会の日でした。ちょうど一年前から始めて今回が第三回目のスケール・アルペジオ検定試験。スケール・アルペジオの練習はピアノの上達に欠かせない基礎訓練の一つなので、日頃のレッスンにも取り入れていますが、この練習はとかく単調でマンネリ化して、面白くなくなったりすることがあります。そのため、私の教室独自の十段階のグレード(級)を設けて、検定試験をやることにしたのです。少しでも上の級に進むという目標ができることでやる気に繋がると思ったからです。  

それに加えて、日頃マンツーマンのレッスンで、他のお友達の生徒さんのピアノを聞く機会があまりないのでお友達の演奏を聞いて欲しいということ。発表会で年に1回しかみんなの演奏を聞けないのは寂しいし、もっとお友達のピアノをお互い聴いて影響しあい、刺激を受けてもらいたいと思っています。だから、テストのあとは、みんなで弾き合い会をします。今、レッスンで取り組んでいる練習曲の中から、1曲づつ弾いてもらうのです。発表会ではないので、暗譜でも楽譜を置いてもどちらでもいいし、「こんな曲を今、練習しています」という感じで気軽に1曲ずつ弾いてもらいます。スケール・アルペジオがメインなので、こちらは仕上がってなくてもOK。

そして、もっと大事なことは教室のみんなが仲良くなって、みんなで一緒にピアノ頑張ろうという気持ちになってほしいということ。ピアノを通じてお友達になり、みんなで励まし合って練習したり、楽しんだりして欲しいということ。


というわけで、スケール・アルペジオ大会のあとは、お楽しみ会。みんなでお茶とお菓子を頂きました。


ビンゴゲーム開始! みんな盛り上がりました。


こちらは保護者の皆様。保護者の皆様も熱心な方ばかりです。色々と楽しく交流を深めることができました。

次回のスケール・アルペジオ大会目指して、みんな、またがんばってくださいね

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フルート

2012年11月25日 | レッスンメモ
オペラ「魔笛」を観て以来、どうも夫がコロラトゥーラにすっかりハマってしまったようです。Youtubeにかじりついて色々見比べて、ああでもない、こうでもないと忙しいです。なんだか可笑しいくらいですが、オペラに対する関心が高まったことは間違いないようなので、一緒に行って良かったと思っています。ただ、コロラトゥーラの真似をしようとするのはやめて欲しいです。

そんな夫が突然聞いてきました。

「『魔笛』って、英語でなんていうか知ってるか?」

「うん、マジック・フルート」

「・・・」

「それで?」

「いや、だからあれはフルートってことなんだよな」

「そうよ」

「じゃあ、言うけどさ、フルートってのは、キンキラキンのあれだろ、つまり金管楽器だろ。だけど昨日のオペラでは、『千年の樫の木から作った魔法の笛』って言ってたぞ。つ・ま・り、オペラの中のセリフでは木管楽器と言ってるのに、オケは題名に合わせてフルートという金管楽器を使ってるというわけだ。こんなことでいいのか? モーツアルトは納得してるのか? 本当はフルート使っちゃいけないんじゃないのか? 金管と木管じゃぜんぜん違うはずだろ!」

「うん、フルートは木管だからあれでいいの」

「へ?」

「フルートは木管楽器なの」

「だって、あれ・・・」

「金属でできてても、木管楽器なの!」

夫を納得させるためにWikipedia(フルート)のお世話になることになりました。まあそれにしても、これもいいことだと思います。共通の話題が増えて、夫婦の会話が弾み、知識が増える。どうぞ皆様も夫婦おそろいでオペラやコンサートにお出かけ下さい

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オペラ「魔笛」

2012年11月24日 | コンサート
昨日は地元の声楽関係者が中心になって企画されたオペラ「魔笛」を観に行きました。素晴らしかったですねー! オペラが苦手で仕方なくついてきたという感じだった夫が、最後は驚くほど熱心に拍手して、「来て良かった。楽しかった」と言ったほどです。

「魔笛」はモーツァルトの短い生涯(35年)の最後の作品となった有名なオペラです。私がこれを初めて見たのはもう何十年も前、東京でのことでした。ニューヨークに住んでいるときもオペラにはよく出かけたのですが、残念なことにこの「魔笛」は観ていません。というわけでほんとに久しぶりの「魔笛」、それも「Made in Oita」と銘打った公演ですからとても楽しみにして出かけました。

この作品に限らずモーツァルトの作品はどんなに暗く重苦しいテーマでも、必ずどこかに底抜けの明るさがあります。今回の演出でも道化役のパパゲーノがアドリブ連発で会場の爆笑を誘っていました。ワインの代わりに地元の焼酎「いいちこ」を飲んだり、大分の方言をとりいれたり、極めつけは地元サッカーチーム、トリニータのJ1昇格を決める大事な試合結果を舞台から教えてくれたことでした。この日は大分県民の最大の関心事、サッカーのトリニータがJ1昇格を決める最終決戦の日とたまたま重なっていて、ほぼ同時刻に試合が行われていたのでした。そんな中、パパゲーノが舞台から「トリーニータがJ1に昇格したぞ!」と叫んで観客みんな大歓声をあげました。

夜の女王のコロラトゥーラの部分も良かったし、出演者それぞれの歌も素晴らしかったです。そしてやはり演出が面白かったと思いました。衣装や舞台効果も素敵でしたし、地元バレエ教室のちびっ子たちの愛らしい踊りも含めて、お客さまを楽しませる、ということをはっきり意識したサービス精神のある演出でした。

今回の上演は歌はドイツ語で日本語字幕付き、セリフは日本語ということでとても分かりやすかったです。たとえ予備知識もなく、初めてオペラを観た人だったとしても、たっぷり3時間見終わった後に、「ああ、楽しかった!」、「オペラって面白いんだ!」、という思いを抱いて会場を後にしたことは間違いないと思います。

まさにそんな予備知識ゼロの夫が家に帰って言いました。「いやー、あの女王様のさ、ほら、あれ何ていうの? すごい良かったよね、ハ、ハ、ハ、っていうやつ、何だっけ、コレステロールじゃなくて・・・」

コレステロールじゃありません!「コロラトゥーラ」です。ソプラノの超絶技巧が試される、とっても大事なとこなんです!

Der Holle Rache kocht in meinem Herzen.avi

「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen)」
ディアナ・ダムラウさんの迫力ある演技とコロラトゥーラをお楽しみください。

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朋あり遠方より来る

2012年11月22日 | Weblog
昨晩は本当に本当に懐かしい大学時代の友人と再会しました。彼女は同じ大学の声楽家の学生で、私は、彼女の歌の伴奏をずっとしていました。私たち二人は仲良しで、いつも共に励んできた仲でした。

卒業後は、私は九州に、そして彼女は四国の実家にそれぞれ戻りました。以来時は流れてお互い年賀状のやり取りと、たまにお電話だけのお付き合い。会う機会はありませんでした。

それが突然、一昨日の夜、「こちらに来るから明日会えないかな?」というお電話をいただきました!! 実はその二週間くらい前に連絡をいただいて別府へ立ち寄る予定のことは聞いていたので楽しみにしていたのです。けれどもそのとき「詳しいことはメールでね」ということにしていたのに、その後、まったくメールが来なかったのです。

それで突然のお電話にびっくりしたわけですが、彼女によると、メール出したんだけど返事がないのでどうしようかと困っていたというのです。彼女が出したはずのメールが私のところに届いてない! おかしい、絶対見落したりしてないんだけどと思いながら、夫に調べてもらいました。

原因がわかりました。彼女からのメール、なんと「迷惑メール」に自動的に振り分けられていたんです。しかも、ほかにも大事なメールが何通も・・・
こういうことってあるんですねえ。「迷惑メールフォルダー」、まめにチェックしないといけないと大いに反省しました。

というわけで、彼女からしてみればせっかくメールしたのに返事が来ない。出発の日は近づく。予定も立てられない。ずい分困らせてしまったと思います。ごめんなさいね。私の不注意のせいでした。それでも出発前夜にお電話してくれて良かった。



本当に本当に久しぶりの再会です。カンパーイ ?十年の歳月なんてひとっ飛びで学生時代と同じように楽しくおしゃべりしました。お互い結婚して子供もいて、その子供たちは私たちが一緒に音楽していた頃の年齢よりも上だなんて、ほんと?なんだかおかしくない? すっかり学生気分に戻ってまるで伴奏合わせの後、いっしょに食事してますみたいなノリでした。

彼女は地元で立派な教室を築きあげて大忙しの毎日。学生時代と変わらぬ彼女の努力と誠実さ。それをそのままやり続けて頑張ってきたんだなあと改めて尊敬しました。人のいいところも変わらないまま。本当に友人って有難い。「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」というのはまさにこのことですね。あっという間に時を埋めて益々心のきずなを深めたのでした。

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ずっと勉強

2012年11月21日 | レッスンメモ
コンサートを聴きに行ったり講演やセミナーを聴きに行くことは、自分がステージで演奏するときやピアノを教えるときの役に立ちます。私は今でも自分がレッスンを受けることがありますが、これも自分の演奏だけではなくて教える側にまわったときのヒントになります。

私は仕事関係では「教える」ことの方が多い「先生」なのですが、自分自身では一生「生徒」だという気持ちを持っています。究極の先生は誰かというとピアノの神様です。「まだまだ、だね」、「もうちょっと、何とかならないかね」こんな声が聞こえてきます。

だから今でも私は生徒なんです。そしてそこで学んだことを先生として教えていくのです。この繰り返し。どんなアイディアでも自分のものに出来れば有難いし、それを糧にまた少し力をもらうことになります。自分が先生だったり、生徒になったりしながら勉強していく。こうじゃないと、アウトプットばかりになり、インプットが足りなくなって、実際に自分が持ってる力はホンの少しだけということになります。

私の知り合いの先生の中にはご自身でもセミナーを開くし、今でも色んなセミナーに出席されて熱心に勉強を続けていらっしゃる方々がいます。伝えるためには学ばなければいけない。良い先生であろうと思えば、まず自分が学び続ける良い生徒でなければいけないということですね。

こんな姿勢でずっと続けていけたらと思っています。

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この曲大好き!

2012年11月20日 | レッスンメモ
「この曲大好き!」と思っている演奏は、実に気持ちがこもっていていいものです。レッスンしていて、生徒のそんな演奏をきくと、気持ちよくなります。

ピアノを練習していると、いろんな壁にぶつかります。私自身も多くの壁に立ちふさがれて、動きが取れないと感じることがあります。でも、最終的にその曲を好きなら、その曲を慈しみ愛しているなら、それが伝わります。「この曲大好き」と、顔に書いてある、じゃなくて演奏にあふれ出ているような生徒のピアノの音を聴くと嬉しくなります。

赤ちゃんとお母さんの暖かい触れ合いなどを見ていると心が温まるように、何かを愛して大切にする心というのは、本当に素晴らしいものです。そして、そんな心豊かな持ち主が弾くピアノは、やはり愛情深いものだと感じます。でももっともっと、その気持ちを表現するのにピアノの場合は技術が必要だということ。せっかく内面的に良いものをもっていても、それが聴く人に伝わるかどうかは技術も関係してくるということ。あふれる気持ちを伝えるにはそれ相応の技術と訓練が必要なのです。

たくさんの曲を私も愛しています。すぐにその曲の虜になります。そしてそれを大事に表現したいと思い、欠如しているテクニックを何とかしようと練習に励みます。大事なのはそれに取り組む動機です。こんな風に表現したい、伝えたいという気持ち、情熱。その核となるのが、「この曲大好き」という思いですね。これは私も生徒も同じです。さあ、今日も大好きな曲をもっともっと思い通りに弾けるようになるために、練習です

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手綱加減

2012年11月19日 | レッスンメモ
詰込み的な教育方法に賛否両論あるのを承知で、最近私が感じていること。

やはり、小さな時にこそ、できるだけたくさんいいものを習得することは大切だということです。吸収力が抜群に違いますし、その時に(小さな時)に吸収したものは、ほとんど一生忘れないということです。つまり、自分のものになっているということです。

私は、小さな時に弾いたソナチネは忘れませんが、大人になってから譜読みをして初めて弾いた曲は、たとえソナチネを弾いていた頃の100倍くらい練習していても忘れることがあります。

私自身は、もっともっとたくさん、小さな時に勉強して練習しておけばよかったと今更ながら後悔しています。子供が嫌がっているのに詰め込もうとするのは勿論よくないことです。でも、せっかく可能性を秘めている子供に、こちらの方から「ゆっくり、のんびり、あなたのやりたいだけ」と手綱を緩めることは、本当にその子のためになるのか、よく考えてから言わなければいけないと思っています。

しかし、これは、慎重にやらないと危険でもあります。詰め込み一辺倒になって、ピアノを嫌いにさせることが一番いけないからです。「これくらいは大丈夫かな?」「あのくらいは何とかなるかな?」生徒に応じて、それぞれのメニューを考えて、その子が頑張れるぎりぎりのこと、あるいはそれよりちょっと多めのことを、こちらからリードしてその子の持っている力をぐいっと引っ張っていく。

「あ、ちょっと無理な感じかな?」とこちらが察したら「ゆっくり、少しだけ」を取り入れて、手綱を緩めるとき。その見極めがとても大切。そこを確認しながら、基本的には、その子の持っている力を信じていくようにしています。結局その方が、子供はピアノが楽しくなる!ということを確信しているからです。

小さい時の力強い力。この時こそがチャンス!子供って本当に素晴らしい可能性があるんですから。

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金の言葉

2012年11月17日 | Weblog
小さな生徒を教えていると、本当にたくさんの、こちらが思いつかないようなことを言ったり、やったりしたりしてくれます。その意外性がかわいらしくて、とても楽しい。もう、たまらなくかわいくなる時があります。

先日やってきた小学1年生の男の子。今週は、いつもとは打ってかわって練習してるな! と感じる弾きぶり。「今日はいいね。この曲、とってもよくなったよ。たくさん練習したんだね」と私。そうすると、「うん、いつもより、だいぶ練習した」と胸を張る。「そうなの~、先生嬉しいなぁ。すごいね。えらかったね。」と褒めると、

「あのねー、先生・・・」何か言いたそう。「なになに?」と聞くと「友達に、お前、将来ピアニストになったらいいやんって、言われたー!」と、少し照れながら教えてくれました。何人かの友達の前でピアノを弾いたことがあるらしくて、そのときみんなびっくり、「すげぇー!」って驚いてほめてくれたらしいのです。

友達からの褒め言葉は「金の言葉」。これは、いくつになっても一番うれしいことですよね。そのお友達の言葉でやる気百倍、素直に反応してこんなに練習してきてくれたというわけです。これだから、かわいい。レッスンしていてほっこりする場面でした。

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大切な仲間たち

2012年11月16日 | 思うこと
学校にお勤めでない限り、ピアノの先生は基本的に一人でお仕事することが多いと思います。自宅の教室を中心にしていると、外へ出かけることもままならないので、ほとんど引きこもり状態になりがちです。「職場の仲間」というのがないわけですから、一人で生徒のレッスンに取り組み、一人で思い悩みます。私は演奏の仕事もしていますが、デュオやアンサンブル、伴奏などでない限り、これも一人の仕事です。

だからなおさら、絶対にピアノの仲間が必要です。一人の世界で自己満足に終わったり、色々な情報に気づかなかったりしてはいけないからです。自分は何も気づかないまま、いい気分でお仕事しているつもりでも、それは結局生徒さんのためにならないし、演奏を聴きに来てくださる皆様に申し訳ありません。独りよがりにならないように、一緒に勉強したり、励まし合ったりする仲間が必要です。

地元大分の仲間、ふるさと佐賀の仲間、そして、ネットを通じて東京や東北、名古屋や大阪、もう日本全国に同じ思いを共有していると思える先生方とお知り合いになることができました。一人ではないんだと思えることを幸せに思っています。

今、11月30日に東京で行うブルクミュラーのセミナーの準備をしています。そのお誘いも準備も段取りも全部、東京の仲間の先生方たちがやってくださっています。昨日は、東京で寒い中、打ち合わせに集まってくださったそうです。本当に感謝です。私もまた一段と背筋が伸びました。セミナーを聴きに来た皆さんに、「これ、使える!」と思っていただけるようなヒントや情報をたくさん提供して、実りあるセミナーにしたいです。

昨日の「打ち合わせ」の様子(しょうこさんのブログ)

よりよい音楽、よりよいレッスンを提供するために、お互い影響し合って勉強し、励まし合って輪を広げましょう。


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あんたがたどこさ

2012年11月15日 | レッスンメモ
「あんたがたどこさ、肥後さ肥後どこさ熊本さ・・・」という歌、ご存じですか?ご存知ですよね?これ、肥後、つまり熊本の歌だから九州以外の方はご存じないかしら? 

私の田舎ではこの歌を歌いながら、みんなでよく手まりをついて遊んだものです。そのころ私たちが使っていた手まりは、柔らかいゴムボールです。テニスボールより大きくてバスケットボールより小さい。これを上手につきながら足の下をくくぐらせたり、膝でついたりして遊ぶのです。そのときに一緒に歌うのが手まり歌。「あんたがたどこさ」は定番中の定番でした。

子供たちにピアノを教えているときに、手を鍵盤に下ろしたり鍵盤から上げたりする加減について、この手まりをつくときの感覚でと説明しようとしたことがあります。手まりをバシバシ下に叩いてつくのではなくて、手首を柔らかくして手まりをそっと包み込むようにしながら下に押し下げ、上に引き上げる、そんな感覚をイメージして鍵盤に向かって欲しいからです。

先日久しぶりにこの手まりのたとえ話を生徒に使ってみました。「てんてん手まりをつく時のような感じで、もっと手首をやわらかくしてやってみて」と私、すると生徒がポカンとしています。「あんたがたどこさを知らない?」と聞くと、「知りません」というのです。手まりやったことない、というのです! それが一人ではなくほかにも何人も

え~!時代のギャップ。これではこのたとえでは通用しないと、また別のものを考えました。子どもたちの遊びの中から手まり遊びが消えてしまって、それと一緒に手まり歌も消えて行くのかと思うと、何だかとてもさびしいです。そういえば、わが娘も「あんたがたどこさ」で遊んだことはないかも。手まりといえば絹糸で作ったかわいい飾りものの手まりのことしか知らないようです。

今まで当たり前のように思っていた事柄が、時代の違いによって当たり前じゃないことを痛感しました。昭和は遠くなりにけり・・・。

あんたがたどこさ 肥後手まり唄 Visions


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「教材あれこれ」茶話会終了

2012年11月14日 | レッスンメモ
昨日、グループ・アイの主催する、茶話会「教材あれこれ」が無事終了しました。ピアノの先生が生徒のレッスンで使う教材について、みんなで勉強し、情報交換しましょうという趣旨の会です。出席者はもちろん全員ピアノの先生です。



はじめに私たちグループ・アイのメンバーがいくつかの代表的教材について、その長所・短所、経験談などを発表しました。そしてその後、茶話会です。参加者の皆さんそれぞれ自由に発言していただきました。自分が使っている教材やお勧めのものなどを紹介したり、持ち寄った楽譜を手に取って、実際に使っている方のお話を聞いたりと、とても有意義な情報交換の会になったと思います。



初めての試みだったので、不安もありましたが、和気あいあいと話し合いができて、熱心な先生方が積極的に発言したり、質問したりと、楽しく実りある会になって良かったと思っています。



しかしそれにしても本当に教材の種類って多いですね。これは今後もまた何回も、色々と的を絞ってやる価値がありそうだなという予感がしてきました。

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お花

2012年11月13日 | レッスンメモ
コンサートの後の我が家はお花でいっぱいになります。本当にありがたいことです。

 

 





皆様に来ていただいて、お花やお祝いの品などたくさんいただきました。あらためてお礼を申し上げます。

後日落ち着いて、ふとそれをながめていると、「私、ちゃんと出来たかしら? 本当に皆さんに喜んでいただけたのかしら?」、という気持ちがフツフツとわいてきます。

ステージに立つというのは決してきれいごとではありません。そこまでの積み重ねはもちろんですが、最後は男まさりの度胸と根性が必要です。「できる。自分なら絶対にやれる!!」と自分で自分を信じ込む(略して自信?)ところまで無理やりテンションを上げて舞台に向かいます。

問題は終わったその後です。上げたテンションは必ず下がるもの。膨らませた自信はすぐにしぼむもの。

次の本番に向けてまた少しづつ気持ちを高めていかなければなりません。素敵なお花に見守っていただいてるような気がします。


さて、今日はグループ・アイの主催する、茶話会「教材あれこれ」の日です。初めての試みなのでどんな風になるか不安もありますが、私たち、ピアノ教師にとって関心が高いテーマであることは間違いないので、一生懸命取り組みます。それでは行ってきます!


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