ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

東一(あずまいち)

2009年10月30日 | グルメ
いよいよ明日は発表会。みんな最後の追い込みを頑張って、しっかり仕上げてくれました。明日は練習の成果を十二分に発揮してもらいたいと願っています。

ようやく今日の最後のレッスンが終わって、私もやっと一息入れました。朝晩すこしづつ寒くなってきた今日この頃、熱燗が美味しい季節になってきましたね。そこで、私の出身地、佐賀県鹿島市の銘酒、「東一(あずまいち)」の出番です。



やや甘口の、熱燗がとってもおいしいお酒です。しかもここの社長さん、私の同級生なんですよ!

どうぞ皆さんも機会があれば是非お試し下さい。

東一 HP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観客のマナー

2009年10月29日 | 思うこと
プロゴルファーの石川遼選手が、心ないファンによるプレー中のマナー違反に、とても困っているというニュースを見ました。スイングの動作に入るまさにその瞬間に間近でカメラのシャッター音をさせる人、たまたま足元に転がってきた競技中のゴルフボールを勝手に拾い上げて「記念に」持って帰ろうとする人・・・。

プロゴルファーにとって真剣勝負の真っ最中に、こんなマナー違反があるなんて本当に驚きです。。。

ゴルフを観戦するにはそれなりのマナーを守って、プレーヤーはもちろん、他の観客の迷惑にならないよう心がけることが大事です。そして、これと全く同じことがクラシック音楽の演奏会にも当てはまると思います。

演奏家が素晴らしい演奏を披露しているのに、たった一人の心ない観客による無粋な音で、会場全体が一気に白けてしまうことがあります。もう演奏が始まっているのに、靴音を高く響かせて通路を歩く人もたまにいます。演奏中に座席の間を窮屈に通って行き、まわりの人にずい分迷惑をかける人もいます。

私は客席で聴くだけではなくて、ステージで演奏する側のこともありますので、その経験から言うと、ステージから客席の様子って、結構分かるものなんですよ。一心不乱に曲を弾いている最中でも、お客様の空気というか、聴いて下さる雰囲気、熱心さや楽しんでらっしゃる様子や、逆に試験の時みたいに試されているような固いムードなど、色んなことを感じます。お客様との間に一体感が感じられるような、そんなコンサートが成功したコンサートだと私は思っています。

ゴルフでも音楽会でも、お金を払って観に行くからには、プレーヤーや演奏家のベストのパフォーマンスを観たいと思うのは当然ですよね。逆に言えば、わざわざお金を払って観に行って、プレーヤーや演奏家の足を引っ張るようなマナー違反、こんな馬鹿げたことってないですよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の生徒さん

2009年10月28日 | レッスンメモ
今日は、大人の生徒さんのお話。

私の教室には、「小さいころピアノを習っていたけど、また大人になってピアノを弾きたくなりました」という方。音大を出て、ピアノの先生をやっているけど、さらに勉強したい方。そして、「まったくピアノを弾いたことがないけど、ピアノを始めたい」と言って習い始めた方。この三つのタイプの大人の生徒さんがいらっしゃいます。

もちろん、それぞれのレベルに応じてしっかり教えます。みなさん、それぞれのお立場で仕事も忙しい中、とても熱心に取り組んでくださいます。けっこう、大人になってからもみなさん、上達するんですよ。私自身、亀さんタイプで、一生懸命やりながら、成果はほんの少しだけ。だけど、ずっとずっとやり続けているるうちに、まあ、進歩しているなと実感することがあります。だから、大人の生徒さんには、

「いくつになっても遅すぎない、大丈夫!」

と言うし、本気でそう思っています。

どうしてもお仕事が忙しい時期は、1~2カ月レッスンをお休みをしたりして調整します。やはりお仕事優先ですから無理は禁物です。それでも気長に練習を続けるということが大事だと思います。

「音楽が生活の一部になってきた」、「以前の生活より、楽しみが増えた」、「やる気や目標ができた」、「ピアノが大好きになってきた」などの感想を頂くと、本当に嬉しいです。精神面で生活が豊かになることは、大事なことですからね。

そして、今週末は発表会。これまでの成果を発表できる日がやってきます。これをひとつの通過点にして、また、一緒に楽しみながら、がんばっていきたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋たけなわ

2009年10月27日 | Weblog
秋も少しずつ深まり、朝夕は肌寒く感じるようになりました。
10月もあと残りあとわずか、季節がざーっと音をたてながら流れているようなスピードです。

我が家の庭では、ホトトギスや萩の花が満開です。



ホトトギスは、なんの手入れもしないのに、毎年あちこちに子孫を増やしながら元気に咲きます。土があっているのでしょうか?
それに比べ、萩は当たり年とそうでない年があるみたいで、年によって調子良かったり悪かったり・・・。でも、今年は、勢いよく池の上に張り出し、小さな花をたくさん咲かせています。(ちょっと乱れ気味?)



仲秋の名月は写真にとれなかったですが、あるところで、こんなかわいい秋の飾りをみつけました。



もう少ししたら、庭のもみじもきれいに色づきます。秋は秋でいいですね。楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語家とピアニスト

2009年10月26日 | 思うこと
落語家とクラシックのピアニストって意外に共通点がありますよ。どちらも古典をもとにして、同じ噺や同じ曲を繰り返し繰り返し上演します。ソロで活動することが主であることも同じです。ステージや高座に、たった一人で登場して、お客様と向き合います。そんなことを日ごろから思っていたので、なんとなく落語に興味をもっていて、「落語論」、堀井憲一郎著、講談社現代新書 という本を買って読んでみました。サブタイトルに、「なぜ繰り返し聴いても飽きないのか?うまい噺家はどこがすごいのか?」とあって、面白そうだな、と思ったからです。

この本の中で、著者は「落語は歌である」と言っています。テキストとしての「言葉」が落語の本質なのではなく、その言葉をきちんと聴き手のカラダに届かせる部分、それが「歌」で、「落語のうまい下手は、この歌の部分に出る」というのです。日々、楽譜というテキストと格闘しながら演奏している私としては、まさしく、わが意を得たり!という感じです。

ほかにも色々と面白いことが書いてあって、とても勉強になったのですが、最後にもう一ヶ所だけ、とても気になったところをご紹介します。この本の著者は、

「落語は都市にしか存在しない」

と断言しているんです。東京と大阪(上方落語)という都市以外の地方では落語は根付いていないというんです。ここでいう「根付く」というのは「地方の人間が、その地方で落語家を育て、その地方の客を相手に、常打ち興業ができるようにする」という意味です。

有名な落語家を東京や大阪から呼んできて、毎回満員御礼になる、というのは「根付く」とは言わないと書いてあるのです。

これってクラシック音楽の世界にもあてはまるのではないかしら!? しかし、そうであってほしくない。だから、私は、ここで根付くまで頑張ってみたいと思うのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軽くやばい!

2009年10月24日 | Weblog
以前、「かるくやばい。」と言って、おなかをちょっとだけつまみ上げるテレビCMがあったと思います。確か、工藤静香さんでしたよね。全然ヤバくないおなかのにねえ、と思ってみてました。

実は、最近私は、「かるくやばい」ではなくて、「かなりやばい」になってきています。運動不足と、新陳代謝の低下(年のせい!)が原因だと思うのですが、少し体重が増えました。

食べる量は、そんなに変わっていないのですが、以前よりピアノのレッスンの時間が延び気味で、夕食が9時前後になっているのがいけないのかもしれません。そして、9時前後に夕食をとると、落ち着くのが10時過ぎになってしまいます。夕食後の愛犬との散歩も、疲れ果てて行かない日が増えてきました。こうしたことが、体重増加につながっているのだと思います。

普段着の時はまだいいのですが、ぴったりしたドレスを着ると、きつく感じるようになってきたのです。私の衣装は、ほとんどが身体にぴったりしたドレスで、スカートの広がったお姫様スタイルのドレスはあまり持っていません。ドレスがきつくなって入らなくなったら、たいへんなので、これは、なんとかしなければなりません。

これまで、やせの大食いなどと、豪語していましたが、少し、食べ物をひかえなければいけないようです。それって、辛いなぁ。おいしいの食べるのが、最大の楽しみなんですが・・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滴翠園コンサート

2009年10月23日 | コンサート
今日は、11月20日のコンサートの打ち合わせです。日田市の滴翠園(てきすいえん)でのシリーズ企画、「愛野由美子の昼下がりコンサート」の第3回目です。

こちらは、以前にもご紹介したことがありますが、登録有形文化財に指定されているお宅で、コンサートは蔵を改造したホールで行われます。

ここのお屋敷は、月曜サスペンス・十津川警部シリーズのロケにも使われて、先日放送されたばかりなので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。。

蔵でのコンサートの後、母屋のお座敷に移動してお茶の時間となります。「昼下がりのひと時をたまには、現実忘れてゆったりゴージャスに過ごしましょう」という主催者の願いを込めて行われます。

今日は、そのつめの打ち合わせ。結果はまた、のちほどです。では、いってきま~す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミハイル・プレトニョフ編曲 「くるみ割り人形」

2009年10月22日 | レッスンメモ
先日、ピアニストの川島基(もとい)さんのCDに収められている、ミハイル・プレトニョフ編曲の「くるみ割り人形」が、すごく気に入ったということを書きました。

その曲を、どうしても自分で弾いてみたくなって、とうとう楽譜を手に入れました。

ロシアからの輸入版です。

いつもお願いしているお店では入手できず、やむなく自分でネットで検索して鎌倉にある楽譜の通販専門店で発見し、入手しました。このお店、面白い楽譜をたくさん揃えてあるみたいです。興味のある方は是非下記サイトをご覧になってみて下さい。
カマクラムジカ

この楽譜は、もともとチャイコフスキーが作曲したオーケストラの曲を、プレトニョフが、一台のピアノ曲に編曲したものです。プレトニョフは現代ロシアを代表する名ピアニストで、そもそも、ピアニストが作曲したり、編曲したりした曲は、ピアノを熟知しているせいか、ピアニストにとって、実に都合よく巧みにピアニスティックに作られています。「弾き手の事情をよくご存じですね」という共感がもてることがとても多いのです。とても楽しみです。さあ、ピアノを弾いてこようっと。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発表会間近

2009年10月21日 | レッスンメモ
いよいよ10月31日の、愛野由美子ピアノ教室発表会が近づいてきました。

発表会に出演していただく生徒さんたちは、幼稚園に通う小さなお子さんから、大人の方まで、年齢もそれぞれ違いますし、初心者からピアノの先生をしている方まで、レベルもそれぞれ違います。それぞれの生徒さんに、それぞれのレベルに応じて頑張ってもらっています。

私の教室では、毎年、子供の生徒全員一緒に出演する、オペレッタのような出し物を企画します。今年は「子供の世界旅行」をテーマに、あちこちの楽譜から色々な曲を集めて、オリジナルのセリフを作り、完成させました。歌あり、セリフあり、もちろんピアノ演奏ありのオペレッタです。それぞれの生徒さんの顔を浮かべながら、曲やセリフを割り振っていきました。「このセリフは、~ちゃん」、「あの曲は~ちゃん」とたくさん悩んだ末に決めました。

いつも各人バラバラに練習してもらっていますが、全員そろっての総練習の日が迫ってきました。みんな、ちゃんと歌詞覚えているかしら?これが結構大変ですが、楽しいものです。

発表会の会場は別府のビーコンプラザですが、先日、担当の方から電話があって、当日は同じビ-コンプラザのメイン会場の方で、何か大きなイベントがあるらしくて、「混雑して不便をかけるかもしれない」、とのことでした。駐車場など、ちょっと不安なので、できるだけ早めにお越しいただいた方がいいかもしれませんね(業務連絡でした)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くじゅう花公園

2009年10月19日 | グルメ
お友達と、くじゅう花公園に行ってきました。

 

お目当ては花公園の中にあるレストラン「野のやさい」です。九重高原でとれる野の野菜をふんだんに使用した、自然食バイキングのレストランということで、すごい人気だそうです。土日祝日はまず無理と聞いたので、わざわざ平日に行ったのに、12時過ぎに到着したときにはもうオーダーストップ。食べることができませんでした 

だけど、お天気は最高、サルビアやコスモスが満開でとても綺麗でした。おいしい空気に雄大な景色、花の香りが風に漂い、すっかりいい気分。野菜のバイキングは食べ損ねちゃいましたけど、とっても満足でした!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

審査員のお仕事

2009年10月16日 | レッスンメモ
私の仕事は、ピアノ演奏とピアノ講師に加え、コンクールやグレードの審査員という仕事があります。

私が携わっているコンクール審査は、ピアラピアノコンクールで、秋から冬にかけて九州あちこちの会場を回ります。

審査員の仕事は、出演者の演奏を聴き、点数をつけるのですが、それといっしょに一人一人にコメントを書きます。このコメントがとても重要だと思っているので、力を注いで書きます。もし、自分や自分の生徒がコンクールを受けたなら、この点数はいかなる理由でそうなっているのか、あるいは、今後どんなことに注意をして勉強したらいいのか、などの言葉を聞きたいと思うからです。素晴らしい演奏には、素晴らしかったと感じたことを具体的に書きます。そこに自信を持ってもらい、ますます伸びて欲しいからです。

コンクールは、賞をとるためだけでなく、今後、伸びていくために、「とにかく本番の舞台を経験する」ということが大事だと思います。緊張感の中で日ごろの成果が出せるかどうか、自分との戦いです。この経験がまちがいなく生徒さんを成長させてくれます。もちろん、頑張ったご褒美で賞がついてくることもあります。

それぞれの出演者がドキドキしながら、一生懸命に演奏するので、こちらも真摯に公平に一生懸命、審査をします。

コメントを一生懸命書いていると、審査が済んだ夜は肩と手がこりこりです。多い時は一日で40~50人分の審査を行い、一人一人のコメントを書きます。聞きながら見て、書いて・・・というのを課題曲の演奏時間の中でやっているので、かなり大急ぎで書きます。書きたいこともたくさんあり、制限時間の中で書くので、どうしても字が乱れます。それを、繰り返し繰り返しやると、肩が・・・となるのです。

でも、このお仕事大好きです。なぜって、みんなが本当に一生懸命チャレンジしているのが伝わるから、気持がよいのです。

「第14回 PIARA ピアノコンクール地区予選」では、
下記の各会場で行われる地区予選の審査員を担当します。

 11月15日(日)、筑豊地区予選、タートル楽器「リンクホール」
 11月21日(土)、佐伯地区予選、「和楽」
 11月22日(日)、日田地区予選、日田文化センター
 11月23日(月)、鹿島地区予選、鹿島市学習センター、「エイブルホール」
 12月13日(日)、北九州Ⅰ地区予選、「コミセンわじろ」

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巻きずし

2009年10月15日 | グルメ
昨日は、お昼ごはんに巻きずしを買いました。ちょうど、お昼近くに、おいしいと評判の巻きずし屋さんの近くを通ったからです。

このお店は、友人から教えてもらったのですが、私も大好きで、たまに買ってきます。地元では、「知る人ぞ、知る」人気のお店だそうで、夕方には巻きずしだけ売り切れてたりします。お店は、別府駅のガード下の商店街の中にあります。お惣菜もいろいろ置いてあります。



お味は、やや甘めですが、どちらかというと辛党の私でさえ、とても美味しく感じられて大好きです。海苔が厚くて上等な感じもしますし、あっという間に、ぱくぱくと1本食べられますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金木犀(きんもくせい)の香り

2009年10月14日 | Weblog
秋ですね。窓を開けると庭から金木犀の香りが入ってきて、心地よい朝を迎えています。

金木犀の花は、とても小さくてツブツブがいくつも並んでいるように見えます。葉っぱは、常緑樹特有の固くて大きくて深緑で強いイメージです。それに対して花はさりげなく小さな花がたくさんついています。一つ一つの見た目は地味な花です。同じ常緑でもサザンカやツバキなどは、花の存在をしっかり表しますが、金木犀の花は、ひっそりと咲きます。





でも、その代わり、香りでは負けません。花が目立たなくても、「私はここに咲いています」と主張しています。なにかの主張をしながら、植物も生きているのでしょうか?

ひっそりと、でもしっかりと自分の存在を表す金木犀が好きです。奥ゆかしいというのが、死語になりつつありますが、そんな部分を忘れないでいたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涙しました

2009年10月12日 | コンサート
カツァリスのコンサート、行ってきました。いやぁ、わざわざ、泊まりがけで博多までいった甲斐がありました。彼は、裏切りませんでした。ものすごくいいコンサートでした。ものすごくよかったです。

ヒュッテンブレンナーとシューベルト、ベートーヴェン、それに、シューベルトの未完成交響曲のピアノ用編曲、ベートーヴェンの交響曲7番の2楽章をピアノ用に編曲など、「ウィーンの友情」とタイトルを銘打ってのコンサートでした。

福岡シンフォニーホールは、ピアノソロの会場には、少し大きすぎるとは思いますが、ホールとシャンデリアの美しさも、楽しみの一つと感じながら、ゆったりと聴きました。

コンサートは、CDでは味わえない、その場にわざわざ行って聴くだけの演奏家と観客で作り出す良さ(時には、悪さにもなりえる)があります。今回のこのコンサートには、そんな2者で作り出す音楽の美しさや静けさや充実がありました。それを解さず、たった一人の早まった拍手が残念でしたが、ほかのみんなが同じ気持ちでカツァリスの音楽の醸し出す雰囲気と美しさを、受け入れ、受け取っていました。

彼は、ピアノを弾きながら指揮をします。その気持ちもわかるだけに、とても納得のいく見ていても心地よいものでした。

大喝采の嵐に、アンコールを5曲も弾いてくれました。月光の1楽章、ショパンノクターンの遺作、ゴンチャックのバンジョウー、ここで、彼の芸当を披露され、観客は絶頂に達し、ここで終わりかと思ったら、なんと大サービス。ここから、「Do You like Tschaikowsky?」と聞いてきて、みんなで「Yes」と答えたら、四季の10月を演奏したのです。これは、私が去年、絶対彼の演奏を生で聴きたいと感動した曲です。これを、本当に聴けるなんて・・・・!私は、この曲を涙を流しながら聴きました。

彼の演奏の美しさ、彼の観客への思い、そして、思いがけず、憧れのこの曲を生で聴ける幸せ、今、私が背負っている現実の生活などが、ないまぜになって、涙がでたのでした。

心に残るコンサートでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カツァリスのコンサート

2009年10月09日 | コンサート


今夜は泊りがけで、博多のアクロスで開催される、シプリアン・カツァリスのピアノリサイタルを聴きに行ってきます。明日は博多から浜松へ移動して結婚式に出席し、ピアノを弾くことになっています。台風が心配でしたが、どうやら無事に行けそうです。

カツァリスはフランスを代表する世界的ピアニストの一人で、私はずっと以前から、機会があれば生の演奏を聴きたいと思っていました。

去年、久しぶりに彼の演奏をテレビで聴いて、ああ、やっぱりいいなと思っていたら、今年の夏に博多に来ることを知ったのでした。チャイコフスキーの四季を、この世のものとは思えないほど、美しく弾いていました。我が家のテレビは、今時、珍しくなってきたアナログの古いテレビなんですが、そのテレビから聞こえる音でも、いいものはいいように聞こえます。

生で聴いたらどんなでしょう?すごく楽しみなんです。彼は、練習魔としても有名です。あるホテルのロビーに置いてあったピアノをポロンポロンと弾き始め、モーツァルトを弾き出し、だんだん熱がこもって、本気で練習し始め、何時間もたってしまったというエピソードもあります。

こんな有名なピアニストも、日々練習に励んでると思うと、私も練習に明け暮れて当然だと思えてきます。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする