ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

スケール・アルペジオ大会

2019年09月30日 | レッスンメモ
昨日は久しぶりにスケール・アルペジオ大会を開催しました。夏のコンクールシーズンがひと段落したので、これからみっちり基礎練習や譜読みの訓練です。ここで頑張っておくと来年が楽になります。

スケールとアルペジオは、ピアノの技術練習の中では基本中の基本です。応用範囲も広くて、いろんな曲にスケールやアルペジオが入っています。ですからあらかじめこれに慣れておくと、いざ出てきた時に「それきた、ほい!」と簡単に前へ進むことができるようになります。スケールやアルペジオが魅力的に弾けると曲もひき立ちます。しかもその効用はテクニック磨きだけではなく、調の理解を深め、調号の暗記も出来るようになるなど、いいことだらけです。なので私の教室ではスケールとアルペジオの基礎練習をできるだけ小さなときからみっちりやらせたいと思っています。

そうは言っても基礎練習というのはどうしても単調で、面白くない。だからやる気を出してもらうために知恵を絞ったのがこの検定会です。10級から1級まで、各級に合格すればどんどん上がっていくシステムです。これで「次は〇級に挑戦するぞ」という目標ができるし、賞状ももらえます! その上さらに、検定会終了後にお楽しみ会をセットしています。みんなでおしゃべりしながらお菓子を食べて、庭で走り回って遊ぶのです。これはみんなほんとに楽しそうです。本当はこっちの方がお目当てで来てるんじゃないかと思っちゃうくらいです。でも、それでもいいのです。とにかくあの手この手を使って、子供たちに少しでも練習させようという作戦なのですから。

庭で遊んだあとは子供たちだけでピアノ部屋に舞い戻って、ワイワイ言いながらピアノを弾いて遊んでいました。これっていいですよね。自分たちだけでピアノを弾き合いっこしながら、遊んでるんです。お母さんたちが様子を見に行くと、「入ってこないで~」とドアを閉められちゃったそうです。

ベテランのお姉さんたちはもう1級まで合格していてこの検定会は卒業しているので、昨日の参加者はちびっ子たちが多かったです。教室の中で世代交代が進みつつあるなあと感慨深いものがありました。みんな本当に元気で、かわいらしい! 私もこの子供たちに元気をもらって、自分自身で勝手に世代交代しようと決めました。つまり今日から私は10歳若返ることにしました。「この子たちがいる限り、私はがんばる!がんばれる!一生懸命指導に尽くそう」と思っています。

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県コン&学コン予選 2019

2019年09月17日 | レッスンメモ
ようやく朝晩の空気が秋の気配を運んでくるようになりました。夏休みが終わったかと思うと運動会の練習が始まって、生徒たちはちょっとつかれ気味かな。そんな中、芸術の秋にふさわしい秋のコンクールシーズンが幕を開けました。

9月14日、第47回大分県音楽コンクールの予選会が音の泉ホールで行われました。教室からは各カテゴリー合わせて8名の生徒たちが予選通過して11月に行われる本選出場を決めました。また、9月15・16日に北九州市の響ホールで実施された第73回全日本学生音楽コンクールの北九州予選では、小学生の部と中学生の部でそれぞれ1名ずつの合わせて2名が本選にすすむことになりました。惜しくも結果が出なかった生徒たちも含めて、みんなよく練習して果敢に挑戦してくれたことをとても嬉しく思っています。それぞれの生徒がそれぞれの目標を定めて、一生懸命挑戦し努力を続ける。何があってもあきらめない。こうして人は成長していくのだと私は信じています。



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音と流れ

2019年09月04日 | レッスンメモ
音楽というのは「音」でできています。ただし「音」だけでは到底音楽にはなりません。人間は細胞でできていますが、細胞は人間ではないのと同じです。いくら細胞を集めてこねくり回しても人間にはならないのと同じように、たくさんの音を集めたり並べたりしただけでは音楽にはなりません。音が音楽になるためには、心地よい「流れ」が必要です。音楽が「流れ」だというのは、弦楽器や管楽器そして声楽をやっている人たちにとっては、これはもう当たり前。理屈抜きで体感していることでしょう。ところがピアノの初心者さんにとっては、これはそれほどかんたんに理解できることではないようです。

ピアノは一音ずつ鍵盤を指で押さえて音を出すので、真面目に練習に取り組む良い子は、まず、一音ごとに正確に打鍵することに集中します。そうすると正しく音を並べることは出来るようになるのですが、曲として通して聴くと、まあ、そっけない、魅力のない演奏になってしまうことがあります。こういう演奏のことを「歌えてない演奏」と言います。

一つ一つの「音」に命を吹き込むのはその曲に特有の「流れ」です。一つ一つの部品としての「音」はどの曲でも変わりはありません。ドはどの曲でもドです。なのに、この曲のこの小節のここのド、という唯一無二の泣けるようなドというのがあります。なんて不思議なことだと思いませんか? 近視眼的に一つ一つの音符を追うことにとらわれ過ぎないで、もっとその曲全体の「流れ」を身体と呼吸で感じ取ってほしいのです。そうすることによってはじめて、様々な音のつながりが豊かな「音楽」になるのだと思います。

ピアノの練習をしていて、上手に歌えてないよと注意されたときは、音と音のつながりや関係性にもっと重点を置いて楽譜を見直してみましょう。隣り合わせの音だけではなく、大きくフレーズを取りながら骨組みだけの音を抜き出して大事な音だけを追ってみる。そしてそのラインを歌ってみたりする(鼻歌でいいですよ)。曲の最初から最後までを通して、呼吸と身体で全体の流れをつかむことが大切です。そんなことをいろいろ研究して、ピアノをもっと魅力的に弾いてもらいたいと思っています。そうすると、ピアノが益々楽しくなりますよ! 

庭に咲いたタマスダレの白い花。とってもかわいいです!


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