ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

駄じゃれ

2011年06月30日 | レッスンメモ
おやじギャグと言えばまだ聞こえがいいですが、年甲斐もなく「駄じゃれ」を連発する人って、いますよね。実は我が家の夫がそうです。昔からそうです。家族みんな、もう不感症になっていて、最近はやりの言葉で言えば「ガチ無視(思いっ切り無視することだそうです)」するようにしています。

ところがそんな夫が脱帽して絶賛するのがあのタレントのデーブ・スペクターさんです。この人のツイッターがすごいというので最近フォローしてるのですが、これは本当に素晴らしい。とにかく毎日「駄じゃれ」の連発というツイッターなのですが、その量とセンスはもはや「駄じゃれ」の域を超えていて、まさに芸術品。たとえばこんな感じ、

・こんな日に聴きたくないアメリカのヒット曲→ロコ猛暑ン
・山口県出身の菅さんが一言→税金を長州します
・仙台在住のドイツ人の挨拶→ギュータン・ターク
デーブ・スペクターさんのツイッター

湯水のように立て続けにこんな駄じゃれを思いつくなんて、この人の頭の中はどうなっているのでしょう。とても不思議です。時折、駄じゃれではない真面目コメントもなさるのですが、それがまたとても共感できることが多くて、いっぺんにファンになってしまいました。

フォロワーの数が28万人を超えているというのですから、むしろ私が気付くのが遅かったくらいですね。もし、まだご存知ない方がいらっしゃったら、是非一度ご覧になってみると面白いですよ。忙しい毎日の中の一服の清涼剤。嫌な気分になった時でもこれを読めば、思わず肩の力が抜けて気分転換できます!

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部分練習

2011年06月29日 | レッスンメモ
曲を弾いていて、上手くいかない場所が出てきたら部分練習をします。

この部分練習については、大きく二つに分かれます。

①フィジカルな(テクニック的な)問題。指が思うように運べないのが原因でつっかえたりミスしたりするもの。

 この場合は、まずうまく行かない場所をきちんと特定することが大事です。よく「どこがうまくいかないのかわかる?」と生徒に質問すると、「ここら辺」と返ってくることが多い。ここら辺のどの音とどの音の連携が、どういう風にうまく行ってないか、はっきりと自分でわかっていないことが多いのです。これをまずきちんとピンポイントで把握してから練習をする必要があります。

そのための練習は、お定まりの附点練習や、2音連続練習、ゆっくりから速いのまで速度を変えてとかいろんな練習をします。そこから、少しずつ「ここら辺」といっていた部分まで拡張して練習をしていきます。それでも上手くいかない時は、運指も考え直してもう一回取り組みます。

②突っかかったりしてはいないけど、思うような音が出ない場合。あるいは、フレーズの表現が上手くいってない場合。全体の流れや構成面でどうも切れ切れだったり支離滅裂だったりの場合。

 音を求めるためには、まずこんな音を出したいという自分なりの想像上の理想の音というのを頭の中でならしてみる必要があります。そして、その音を弾いてみてその音が出なければタッチをいろいろ工夫して変えてみるとか、力の抜き加減、打鍵のタイミング、音の掴まえ方、指の角度など様々な事を考慮します。

 曲の表現というのは、まず初めに曲を分析して、ここはこういう解釈で、こういう風に弾きたいというのが、自分なりにまずある、これが基本です。そういう「表現したいもの」なしに表現なんて出来ません。「表現したいもの」が自分なりにまとまってきたら、次はそれをどうすれば効果的に表現できるかという「技術」の問題になります。例えば物語などの文章を声を出して読む音読の時に、内容に応じて抑揚をつけたり、登場人物によって声色を使い分けたりしますね。あれと同じです。どんなにスラスラ淀みなく読めたとしても、棒読みでは伝わらない、面白くないということです。

ピアノを弾くときもその曲を指で音読させる気持ちで語っていく。これが大事です。もちろん、これにはよく聴く、すごくよく聴く、耳で音を捕まえに行くほどよく聴く。自分こそが一番の聴き手なんだということを忘れずに練習しましょう!!

あれ、何だか生徒の事じゃなくて自分に言い聞かせているようになってしまいました。そうそう、私も一生、ずっと生徒なので、いつもこうなんですよ!

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曲の仕上がりと練習は追いかけっこ

2011年06月28日 | レッスンメモ
生徒達がピアノの曲をもらい、それを練習して仕上げるまでには、さまざまな苦労があります。

まず、練習嫌いな生徒は譜読みの段階で面倒くさいとため息まじりになるでしょう。やっと、譜読みがすんで少しずつテンポも上げて、その曲のテンポに近づくまでには、しどろもどろの部分や、いつも決まってつっかかる部分などを部分練習してやっつけていかなければなりません。そして、晴れて、なんとかスムーズに弾けるようになります。

ここからです。ここからは、ちょっと苦しかった練習も楽しくなってきます。「うわあ、この曲わかんない」と言っていたのに、弾けるようになってきた、という喜びが湧いてきます。そこから、さらにもう一歩、今度はもっと音楽の本質に触れる深い練習があります。それは本人にとっては、益々、奥の深いおもしろい練習となってきます。

このパターンを何度か経験して分ってしまうと、次からは、最初の練習の苦労も頑張って乗り切れるようになります。

苦しい練習の先にはきっと喜びがある、もっと喜びたいから練習する、すると本当に喜べたので、また次ももっと大きな喜びに向かって練習する・・・。こういう追いかけっこというか、いい意味での上昇スパイラル。これに入るとしめたものです。

このスパイラルを掴んだ生徒は必ず伸びて行きます。「みんな頑張って!先生と家族が応援している!」いつも心の中でそう叫んでいます。

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ピアノ講師として

2011年06月27日 | レッスンメモ
昨日は、たくさんの生徒のレッスンをしました。

いつも考えるんです。ピアノの先生として私には何が出来るか・・・。生徒は、持ってくる曲もさまざまですし、ピアノに対する姿勢も生徒それぞれです。もちろん、年齢や性格、レベルなどもいろいろ違っているわけです。

その生徒に応じた適切な教材を選び、いい音づくりのタッチの指導、フレーズのとり方、弾き方、表現の方法、譜読みのコツ、ソルフェージュ、その曲にまつわる作曲家のお話等々・・・まだまだいろいろ教えることはたくさんあります。これまで培ってきた自分のノウハウを最大限に活用してやらなければなりません。

しかし、これまで培ったものだけで十分かというとそんなことはなくて、コンクールの課題曲で特に小学生の部などには、どんどん最近の新しい教材を使った曲が入ってきます。教える先生の側も常にそれについて研究をしていかなければなりません。新しい曲を指導する時は、まずそれを自分で弾いてみて、どこがポイントかを知り、どういう練習をさせたらいいのか、そしてもし音源があればそれも聴くなどして、こちらも日々努力です。

なんとか生徒のお役にたって、ピアノを弾くことの喜び、音楽の楽しさを知ってもらいたいと願っています。

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長い一日

2011年06月26日 | Weblog
昨日は、福岡でのジョイントコンサート無事終了しました。お客様の笑顔、スタッフの皆様の笑顔に守られて、楽しく弾いてきました。コンサートでご一緒する田中ひとみ先生と3カ月ぶりにお会いしました。このホールの落成の時も一緒に呼んで頂き、二人でコンサートをした仲です。



無事コンサートを終えて、夕方福岡を出発しました。あんなにお天気が良かったのに、帰りは例によってものすごいどしゃ降り。お客様がお帰りになるまでは、お天気もってくれてよかったです。高速が高速になれずかなり予定時間をオーバーして大分へ。

夜は8時からオケ合わせで、真っ直その会場へ。途中夕食をしたかったのですが、どしゃぶりで移動に時間がかかり過ぎて時間切れとなり、持っていたチョコ3粒で、もう一頑張りすることにしました。

医大OBオケの皆さんとの合わせ練習へ。指揮者のS先生の突っ込みが面白くて、とても和気あいあいとした楽しい練習ができました。若いパワーと一緒になって、私も益々やる気になってきました。1回目より、音に厚みが出てきたオケ。皆さんお医者さんとして日頃ほんとに忙しい中、「やる時はピシッとやる」というタイプの方ばかりの集まりです。本番も練習も大切なのは集中力ですね。今後が益々楽しみです。グリーグの私のパートも、まだまだです。次回の顔合わせまでにはもっとしっかり弾けるよう頑張ろうと思っています。

終了したのが10時。帰りついたのは、11時(メンバーの方に家まで送っていただきました。有難うございました)それから夕食と一緒に、もちろん、ビールをシュパッ! なんとそのビールのおいしかったこと!!

さあ、今日は生徒達が朝から来てくれます。がんばりますよー。

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今日はハードスケジュール

2011年06月25日 | Weblog
今日は、福岡で本番です。もう少しで出発。昼間のコンサートが終わったら、大分にとって返して、夜は医大OBオケとの合わせ練習。

たくさんの曲たちが頭の中で鳴っています。きちんと整理しなきゃ。こんな時こそ、あわてちゃいけない。

では、頑張って行ってきます。



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明日はコンサート in 福岡

2011年06月24日 | コンサート
明日は、福岡でコンサートです。講演会の後、コンサートが続いて行われるイベントで、コンサートは私と田中ひとみさんとのジョイントです。

私は「クラシックをもっと身近に」をテーマにして活動を続けていますので、やはり皆さまがよくご存知でなじみのある曲、いわゆる名曲シリーズ的な曲を、なるべく一つか二つはプログラムの中に入れるようにしています。特にトークつきの気軽な感じのコンサートの時は、そのように心がけています。今回は、ショパンのノクターン2番と小犬のワルツを入れています。これは、皆さまよくご存じの曲ですね。それから、リストのハンガリー狂詩曲も弾きます。この曲も部分的には耳にしたことがあるという人は多いのではないでしょか。

でもそういう名曲に限って、いざ弾くとなると案外難しいものです。よく耳にする機会が多いだけに、ついつい簡単に弾けると勘違いしてしまいがちです。でも名曲には名曲になる理由があるんです。簡単そうに聴こえるけれど、その背後には演奏上の色んな仕掛けがひそんでいたりします。きちんとそういうポイントを押さえた上で、お客様に楽しんで頂きたいと思います。

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夏至を過ぎて

2011年06月23日 | Weblog
昨日は、夏至でした。ここ九州では、夜の8時近くまで真っ暗にはならない。この夏至を過ぎると、一気に夏ムードになってきますね。

今朝は、太陽が顔を出すと朝早くから、もうギラギラの陽射し。去年の夏があれだけ暑かったので、今年の夏はどうなることやら・・・。しかも、今年は節電のことももっと深刻に考えなくてはいけないし。東北の被災地の方々の夏を思うと、胸がふさがります。

毎年咲く月下美人。昨晩も二つの大輪を美しく咲かせました。例年は、もう少し遅いスタートですが、今年は、6月に入ってからどんどん咲き始め、昨晩のは、7つ目。この株、数年前に友人に分けて頂いたのですが、本当に元気に育っていて年を重ねるごとに花つきが良くなっていきます。
 
並んで咲いています。みずみずしい白が涼やかです。

梅雨が明ければもう、夏ですね。

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音の記憶

2011年06月22日 | レッスンメモ
先日、楽器店に行って楽譜を探している時の話です。静かに小さな音でショパンのノクターン8番が流れていました。

最初はBGMとして耳に音が入っているだけで、何の曲とかを気にせずあれやこれやと楽譜を探していました。すると突然、胸が痛くなって急に涙が出そうになり、ぐっとこらえました。ただ楽譜を物色していて、いきなり涙するなんてありえないことで、自分でも驚きました。人が見たら、「この人、どうしちゃったの?」ってことになり、恥ずかしい思いをすることになります。

よく、昔懐かしい人が作ってくれた美味しい物の匂いをかぐと、その人のことを思い出すなんて話がありますよね。人間の嗅覚は、その時の状況や心理状態を匂いとともに記憶していて、その匂いをかぐとその時の記憶が蘇ってくるらしいのです。

それと同じで、聴覚の中にもそんなものが存在すると思います。しばらくノクターン8番を聴いていませんでした。何年前か覚えていないのですが、よく弾いていた時期があります。コンサートでも2回くらいは弾いているはず。その頃は、よく聴いてもいました。その時、私の周りの状況や心理状態がどうだったかを、つぶさには覚えていないのですが、心の奥底の悲しい記憶だけが残っていたのでしょう。久しぶりにこの曲を耳にしてこんなになるとは思いませんでした。



人間の記憶って、事がらは曖昧になっても匂いや音楽に反応する心だけは、いつまでも根底に残っているものなんですね。

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音楽チャレンジセミナー

2011年06月21日 | レッスンメモ
ピアノの先生仲間で生徒のレッスンの事が話題になると、いろいろなケースや悩み事などが出てきて、それをどうすればいいだろうか?という話になります。それぞれに色々工夫をしているのですが、もっといい方法がないものか・・・。

そこで、子供たちのためのピアノ教育に関する研究グループを立ち上げました。メンバーの仲間たちといろんな情報を集めて、考えに考えて、ピアノのレッスンがスムーズにいくための情報交換や研究を重ねてきました。そして今年の夏休みにその成果を基にした子供向けのセミナーを開くことにしました。このセミナーはピアノのレッスンそのものではなくて、ソルフェージュ、読譜力、楽典、簡単な音楽史など、ピアノのレッスンを受けるときの基礎になることを学んでもらう三日連続のプログラムです。

例えば、譜読みがネックで、だんだん練習が億劫になりピアノに情熱を失いつつあるお子さん(これは、かなり多いとみています)。どうもリズムが思うようにとれないお子さん。もっと楽典の知識があれば効率よく上達できるのにというお子さん・・・などなど。

普段の教室ではピアノのレッスンに時間をとられて、時間が足りなくなってしまいがちです。夏休みの三日間、このセミナーに通って、ピアノのレッスンに役立ててもらいたいと願って企画してみました。詳しくはこちらをご覧ください

ピアノを学ぶ過程で子供たちがつまずき易いところ、これさえ学んでおけば後が楽になるというポイント、こういった部分に焦点を当てるセミナーにします。子供たちがもっとピアノに向かいやすくなるような、お悩み解決セミナーとして、お役にたてればと思っています。

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コンクール

2011年06月20日 | レッスンメモ
梅雨入りと同時に、コンクールがあちこちで開催されています。私もいくつかの会場に足を運んでいます。いつでもそうですけれど、結果は悲喜こもごも。日頃の練習の成果を思い通りに出せた子、出せなかった子・・・。「先生」という立場から見ると、コンクールというのはそういうものだと、もう分り切っているのですが、当事者の生徒にしてみればそうは行きません。これをきっかけに益々やる気を出して、専門の道に進む生徒。これでがっかりしてもうやめてしまう生徒。ある意味その生徒の人生におけるピアノとの付き合い方が、これで決まってしまうみたいなことすらある、大きなイベントなのです。

私がコンクールについていつも思うことは次の通りです。

①「出場することには意義がある」
コンクールに出場する、という明確な区切りと目標をもって練習に取り組むと、そうでない場合に比べて確実に上達が早くなります。より真剣に練習しようとモチベーションが高まるからです。

②「実力とは実力を出せること」
スポーツでも受験勉強でもこれは同じです。普段どんなによく出来ていてもイザというときにその持てる力を出し切れるかどうか、コンクールはこの訓練に役立ちます。

③「結果よりも結果をどう受けとめるかが大事」
コンクールには上があります。各地区⇒県⇒地域ブロック⇒全国⇒世界・・・、上をみればキリがありません。ずっとすべてのレベルで優勝し続けるということは、まず無理です。どこかでみんな折り合いをつけるのです。さあ、どこで折り合いをつけるのか、それを決めるのは自分自身です。この点、私の経験から言えば、高望みをしてる生徒よりは、諦めるのが早過ぎる生徒の方が多いように思います。

④「結果を出すには共同作業」
これは生徒の年齢や個性にもよりますが、コンクールに臨む時は本人と先生そして親御さんの御協力が必要となります。ご協力と過干渉は違います。しかし、無関心は、よくありません。ピアノを習ったことのない音符を読めないご両親でも、関心を持って、楽しみに子供のピアノのサポートをすることが大切だと思っています。

さて、こんな大きな意味を持つコンクールですから、私自身ももっと磨いて、生徒を導いていかなければと思いを新たにしています。

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ハニホヘトイロ

2011年06月19日 | クラシック豆知識
音名というのは五線譜の上の一音一音の呼び名のことです。これを普通私たちはド・レ・ミと呼ぶのですが、これはイタリア語です。このド・レ・ミに対応する英語がC・D・Eです。ドイツ語も英語と同じC・D・Eですが、読み方が違って、ツェー、デー、エーになります。もちろん日本語音名もちゃんとあります。ド・レ・ミは日本語で言うとハ・ニ・ホです。

ドレミの歌をハニホの歌に変えて歌う人はいないので、ハニホヘトイロという日本語読みは定着していないのかといえば、そうではありません。ト音記号とかヘ音記号という音部、それにニ短調とかハ長調とかいう調性、こういうところにはちゃんと日本語読みが使われているのです。イタリア語読みと日本語読みを場所によって使い分けているのですね。

学校ではこうして普通にドレミやト音記号という、二カ国語をごちゃまぜにした音楽の授業をやっているようです。さらに私の場合、中学生の時に新しいピアノの先生について、レッスンで驚いたのは、その先生が音名や調性名についての指示をドイツ語読みでやることでした。例えば、「レの♭」の音のことを「デス(Des)」「ハ長調」のことを「ツェー・ドゥア」、「ニ短調」のことを「デー・モール」という風におっしゃるのです。

音大に入るとこの傾向は益々顕著になって、音名や調性については授業でも仲間同士でもドイツ語読みが当たり前でした。それ以来私の頭の中ではこれが主流になっています。ところがこれだけではまだ済まなくて、これに英語読みが加わります。クラシックではなくても、例えばギターなどの教則本を手にしたことのある人は、コードの名前がCメイジャーとか、Dマイナーと書いてあるのをご存知だと思います。これがその英語表記です。「C major」はハ長調、「D minor」はニ短調のことです。最近はアメリカで出版されたピアノの子供用教材にとても良いものがあるので、それを使うともちろん中身は英語表記。ホ長調でもE dur(エー・ドゥア)でもなく、E major(イー・メイジャー)となります。

さてこれで、私達日本人は音楽を学ぶのに四ヶ国語を駆使して(?)いるということが分ります。これって大変?!

私は学校の先生ではないので「こういう風に指導しなさい」という決まりごとに縛られてはいません。それだけに、生徒を指導する時に何語を中心にして覚えさせるのがいいか、ちょっと悩むこともあります。あまり生徒を混乱させてもいけないしなあ。

せっかく音楽という万国共通の素材を扱っていて、その音楽自体は言語の違いを超えて世界中で通用するのだから、音楽用語も本当は統一してもらった方がいいんじゃないかなと密かに思う訳です。学校の音楽の授業で「ホ短調」とか「嬰ハ短調」とかをテストに出さなければ、私はもう日本でしか通用しない「ハニホヘトイロ」は教えるのをやめてしまおうと思うくらいです。ま、学校の教育方針が変わらない限り、やめられないとは思うけど・・・。


これは「イ短調」の曲です。左から順番にドイツ語、英語、フランス語で書かれています。さて、何語が覚えやすいかな?

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音の余韻

2011年06月18日 | レッスンメモ
昨日、「余韻」について生徒にレッスンしました。曲の途中や最後のところで、鍵盤から指が離れてから、なおもその音を味わいたくなる時があります。響きの温かさや、しとやかさ、はかなげな感じとかその名残を、大切に感じて弾く。鍵盤から指が離れた後の「余韻」までを計算に入れて弾くということを学んで欲しかったのです。

最初「余韻」という言葉も意味も知らなかった生徒ですが、いろんな事を話して、私自身も弾いてみせて、何種類かの弾き方をして聞いてもらい比較したりしながら、レッスンをしました。そうしたら、最後はとても素敵な音が生まれて、一緒に余韻を楽しむことができたのです。嬉しいですよね。こんな瞬間。

こうやって、感性を磨き、豊かな気持ちで音楽と接して欲しいと思っています。

これからいよいよコンクールシーズン。色んなコンクールが次々と押し寄せてきます。そちらの方も、生徒とともに頑張らなければいけません。ただし、コンクールだけの対策にはまり込んでしまっては将来のためになりません。そういう「コンクール荒れ」にならないように気をつけながら、レッスンしていこうと思います。そうならないように、心が洗われるような、音楽を求めたレッスンも大切だと思っています。

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大雨の天草

2011年06月17日 | Weblog
天草に友人と二人で、一泊旅行に行くことはずっと前から決まっていました。私も友人もこの日しかお休みがないということで、楽しみにこの日を待っていました。美しい海の風景と水平線に夕日が沈む光景、夕焼けなどを観たかったんです。

しかし、二日間ともどしゃ降りの大雨でした。私が「雨女」だから、ではありません。今は「梅雨」なので、これは仕方のないことなのです。というか当たり前のことなのです。夕焼けは見えませんでしたけど、とても楽しい旅行になりました。

天草といえば、昔キリスト教徒の皆さんが迫害された悲しい歴史をもつ土地です。大江天主堂に行くとその当時の様子が書かれていて、胸が痛みました。

大江天主堂

お宿はとても気に入りました。レトロ調の宿で友人と二人、ゆっくり過ごすことができました。時間に追われず、まったりと過ごすのは久しぶりで、本当に気持ち良かったです。

雨に包まれた宿の部屋の中で、キャサリン・バトルのヘンデルの歌に癒されながら、静かに友と語ったり、本を読んだりして過ごしました。宿には小さな図書館やCDの貸し出しがあって、部屋にはステレオがあるので、CDをお部屋に持ち帰って本を読んだり音楽が聞けるようになっているのです。

お宿に泊まったら朝ごはんが楽しみ。美味しくて満腹、大満足の朝ごはんでした。


おみやげに買った天草の陶器「高浜焼」です。

この模様は海松(ミル)という海藻の模様で、海松紋(ミルモン)と呼ばれています。元々江戸時代に使われていた由緒ある絵柄で、それを復刻したものだそうです。不思議とモダンな感じがして、思わず惚れこんで買ってしまいました。

今日からまた頑張るための英気を養ってきました。
これから夏の終わりまで突っ走る覚悟です。 

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マジックが効いた!

2011年06月15日 | レッスンメモ
生徒のレッスンをしていて、私のかけたマジックが効く時があります。

魔法とかマジックとか言っても、何も手品みたいなことをしているわけではありません。曲の途中で、生徒が迷っていたり、困っていたり、ということを察知したときに、その原因を探って解決方法を一つずつ示します。すると、時には生徒自身が驚くくらい、その場でパッと目に見える効果が現れることがあります。「え、なんで、私、ほんとにできちゃった!」と、ウソみたいにそこの部分が上手くなったり、いい音になったり、目の前で劇的に変わることがあるのです。

レッスンをしながら、生徒が困っているところに来ると、「あ、ここのところ、これが原因だな」とわかります。そうしたら私はその生徒にどんな改善策をどう伝えたらいいかを考えます。そして、生徒の意見、私の意見を述べ、考え方の確認をします。その後、問題を解決するための練習方法を示して、その場で何度もやってもらいます。これが的外れではいけません。的外れなアドバイスでは効果がない、つまりマジックが効かないのです。問題の所在に応じて、それぞれの生徒の個性や技量にあった的確なアドバイスをするよういつも心がけています。このアドバイスこそがマジックパウダーです。「ここのところがいつもいつもだめなんです」と肩を落としてつぶやく生徒の悩みが、このマジックパウダーをふりかけることによって、パッと溶ける瞬間が訪れます。

そんな時は生徒も大喜びで「先生、すご~い!マジシャンだ」と言ってくれたりするんです。私も一緒になって「オー、私のマジックが効いた!」と嬉しくなります。昨日もそんなことがありました。これってピアノの先生冥利につきますね。

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