ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

絵心

2014年05月29日 | レッスンメモ
先日、友人からお手紙をいただきました。その中の便箋の一枚にさりげなく描いてあったのがこの絵です。

ほんとうに素敵な絵!! 大好きで大切にしています。これを描いた友人は「サラッと描いただけよ~」と言うのですが、そのサラッと感が素敵。軽やかに、無理なく、自由に筆を走らせて、まるでほんとにピアノの音色が聴こえてきそう!

私は絵画を鑑賞するのは好きな方です。美術館巡りはなかなかかないませんが、テレビの美術番組は録画して観ています。でも、自分ではまったく描けないのです。自慢するわけではありませんが、ものすごく下手です。だから、こんな絵心のある方、憧れます。それも、身近な友人だとなおさらです。世の中、すっかりE-メールに絵文字の時代ですけど、そんな時代だからこそ、上品な和紙の便箋に手書きのお手紙、そしてサラッと描いたセンスの良い自筆の絵がなおさら引き立ちます。絵心のある人は、お部屋にちょっと一輪お花を添えるという感じで絵を添えることができるんですね。素敵です!

さて私としては今更自分に絵心がないのを嘆いてみても仕方がないので、ここは腕に多少の覚えのある音楽心の方をもっと磨いて、皆さんに「まあ、素敵!」と言っていただけるよう一層精進することにいたします。この絵のように、サラッと、ポロロロローンと、初夏の風のように清々しい音色を響かせて。。。

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深く弾く、広く弾く

2014年05月28日 | レッスンメモ
世の中には人が一生かかっても弾けないくらいたくさんのピアノ曲があります。すべての曲を知り尽くすことなどまず不可能でしょう。そんな中で自分はどんな曲と出会うのか。たくさんの曲の中からある日、あるとき、その曲に出会う。先生が「これやんなさい」と言いながら渡してくれた曲かもしれません。あこがれのピアニストがコンサートで聴かせてくれた曲かもしれません。たまたまラジオやテレビから流れてきて気に入った曲ということも・・・。きっかけはどうであれ、出会いの時にビビッとくる曲というのがあります。その曲と心が通じたり楽しい会話が出来る。いつまでもずっと、何度でもその曲を弾いていたいという気持ちになる曲。逆に、こちらは一生懸命のつもりなのだけれど、曲の方から抵抗されたり、フラレてしまったり、どうしてもうまくいかないということもあります。それぞれの曲との相性は千差万別。それはまるで人と人とのかかわりあい方と似ています。出あったすべての人と同じ密度で仲良くお付き合いするというのは、できませんよね。

私たちは、たくさんの曲に巡り合います。そして長い時間をかけて相性を確かめます。中にはちょっと弾いただけで通り過ぎて行く曲もありますし、向き合っても向き合っても上手くいかず手放す作品もあります。そして相性がいい曲とは一生の宝物として末長くお付き合いしていきます。こういう、自分にとっての一生の宝物になるような作品は、精魂こめて可能な限り深く掘り下げて弾いていきたいものです。

でも、そのような作品を見つけるには、やはりもっともっとたくさんの曲と出会う機会を意識して設けなければいけません。人間、歳をとってくるとだんだん「出会い」の数が減ってくるものです。曲との出会いもそう。知らず知らずのうちに新しい曲に取り組むことが減ってきて、自分の狭い世界に閉じこもりがちになってきます。いくつかの相性の良い曲だけをずっと深く弾いていればいいというわけではありません。色々他の曲もやってみる。これが大事。まだまだ自分の知らない素晴らしい作品が世の中にはたくさんあるに違いないから!

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一生懸命だから楽しい

2014年05月26日 | レッスンメモ
昨日は大人の生徒さんたちの「弾き合い会&お茶会」を開きました。みんな熱心な生徒さんたちばかりで嬉しい限りです。演奏が終わった後のお茶会も和気あいあいでとても楽しかったです。大人の生徒さんたちを見ていて思うのは、一生懸命まじめに取り組んでいる方たちばかりだなあということです。大人の生徒さんは皆さんピアノが好きだから習いにきているわけです。元々好きで始めた(再開した)ピアノだけど、やってるうちに益々夢中になって、一生懸命になって、心から楽しんでいるという様子が見てとれます。年に何回かこうした弾き合い会やお茶会などを通して、お互いに影響し合っているのも良い励みになっていると思います。

一生懸命やっていると上手くなる。上手くなるとピアノが面白くなる。面白いからもっと練習する。そしてピアノがもっと楽しくなるという、黄金のサイクルができます。このサイクルができてくると、ピアノは本当に楽しい。もちろん、人間ですから、モチベーションが上がらない時もあります。そんな時はしばらく小休止。でも、小休止が全休止になる前に少しのエネルギーを使ってその休止から立ち上がりましょう。大人の場合は立ち上がるも全休止するもそれらのことを自分で決めるだけのことです。でも、子どもの場合はどうでしょう。

何でも子どもの好きに決めさせていいというわけではありません。子どもがゲームが好きだからといって、無制限にゲームをやらせる親はいないでしょう。お菓子やケーキが大好きだからといって、そればかり食べさせるのも問題です。子どものことを考えて、無理やりにでも勉強させたり野菜を食べさせたりしたくなるのが親心というものです。だからみんな工夫するわけです。どうすれば子どもが勉強好きになったり、野菜好きになるようにもっていけるか、ここが腕の見せ所です。

親に連れられて教室にやってくる子どもたちをどうやってピアノに向かわせるか。うまくなって、面白くなって、益々うまくなって、益々好きになるというゴールデンサイクルにどうやってもっていくか。ここが私たちピアノ教師の頑張りどころです。その生徒さんのことをよく見ながらうまくきっかけを作り、言葉かけをする。言葉かけも押したり引いたりしながら、力を見極めて曲に誘導していく。チャンスはすべての生徒にあると思います。あとは、その生徒の取り組み方ひとつで全然変わってくるのですから。そこを考えて、みんながピアノにもっと一生懸命に向かえるようにと、いつも試行錯誤しています。

ゴールデンサイクルに入ると面白いですよ。一生懸命の時ほど、人間は楽しめるものです。夢中になるって、楽しいことでしょ? だって夢の中にいるってことですもの!

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ゆうあいコンサート終了

2014年05月24日 | レッスンメモ
今年もまた、美しい5月の庭をバックにして、ゆうあいホールでのコンサートをさせて頂きました。早いものでもう今年で9回目。初めてお声をかけていただいて以来、毎年呼んでくださって、もう9年も経ったのかと感慨深く思いました。お客様の中には毎度おなじみの笑顔をたくさん見つけることができて一層嬉しくなります。そしていつもずっと暖かくサポートしてくださるスタッフの皆さまに感謝です。お客様の拍手に勇気をもらい、感謝の気持ちで一杯のゆうあいコンサート、今年も無事終了しました。

夜7時開演。ガラス張りの向こうは、明るい空と庭が一体になった美しい光景が拡がっています。

時間と共に少し暮れかかってきているのがおわかりですか?

演奏会終了の時にはもう外は真っ暗。こうして変化していく外の光のグラデーションを背景にしたコンサートです。

さっそくピアノ部屋に活けました。今日は素晴らしい香りでスタートです!


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ピアノはその人を映す鏡

2014年05月21日 | レッスンメモ
ピアノの演奏には、その人の人間性や人格そのものが出てきます。たとえ同じ曲でも色んなピアニストによる演奏がそれぞれに楽しめるのは、腕前の違いだけではなくて、ピアニストの人間性がそこに現れているからでしょう。そしてこれは何も一流のピアニストに限った話ではなくて、教室の生徒たちにもあてはまります。ピアノのレッスンをしていると、その生徒の特徴がよく分かります。負けず嫌いな生徒、おっちょこちょいの生徒、引っ込み思案の生徒、とても慎重で真面目な生徒、頭の回転は速いけど詰めが甘い生徒・・・。一人ひとりがみんな違った色んな性格が露呈します。週に一回の習いごとではありますが、ピアノのレッスンは、「一対一で教える」ということと、「生徒に表現させる」という二つの特徴を合わせもっているので、その生徒の性質がよけい分かり易くなるのだと思います。特に小さな子どもたちは言葉によって自分を表現するのはまだ苦手なので、むしろピアノを通じて自分を表現する方がスムーズに行くということもあるようです。だからなおさらこちらにとってはその子のことが分かり易くなるのですね。

というわけで、こちらの指導法も、その生徒の性質に沿った指導が少なくありません。本当はちゃんとできるのにそのあわてん坊のくせを直さなきゃとか、へらへら弾き(気持ちはどこへいってるのかなという弾き方をこう名付けています)はやめて、とか。でも実はこういうお小言はピアノの練習にだけ当てはまるものではないのです。何しろその生徒の性質にかかわる特徴なので、これらはお勉強やほかの習いごと、そして本人の生きる姿勢にまで及ぶ共通した注意事項になるわけです。

ピアノのレッスンで指摘された色んなことを毎日の生活の中で少しずつ気をつけて成長していけば、ただピアノがうまくなるだけではなくて、時間の使い方や自分との向き合い方、本番での舞台度胸など、ピアノ以外でもとても役に立つ、大切な人生の鍵を手に入れることができると思います。毎日を大切に生きて行く姿勢を小さな時から身につけると、きっと大人になっても良いことありそうな気がします!

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何時までピアノ弾ける?

2014年05月20日 | レッスンメモ
一生懸命ピアノに取り組んでくれる生徒さんたち。その多くのお子さんの悩みは、何時までピアノが弾けるか・・・。学校が終わって、夕方帰宅してからご飯やお風呂もあるし勉強もあるなかで、何時まで弾けるかが問題なんですね。みんな忙しくしていて、その中で時間を作ってやっているのですが、熱心にピアノをやっている生徒さんは、やはり夜遅くまでピアノが弾きたくなります。こちらは、東京のような都会ではありませんし、住宅事情としては恵まれている方なのかもしれませんが、それでも防音対策のない普通の家で、夜中に弾くことは出来ないでしょう。

ではピアノの練習は夜何時までOKとするか。これはそれぞれのご家庭とその環境次第ですね。御近所の方々の迷惑にならないよう、出来る限りの気配りと対策を施してピアノを弾いていくしかありません。私はそれなりに防音対策を施した部屋でピアノをやっていますが、それでも少し音が漏れています。それでも御近所の方々に恵まれて、ほとんど一日中ピアノの音が鳴っている状況なのに、これまでトラブルになったことはありません。

これから暑くなると、家々の窓が開いて音が聞こえやすくなってきます。それぞれの環境に応じて御近所の方々のご理解を得るための気配りがますます大切になってきます。夜遅くまで練習できない環境ならば、スタートの時間を早めるしかありませんね。生徒さんたち、学校からバビュ~ンとまっしぐらに帰宅して、少しでも早めにピアノの練習をスタートさせてね!

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遠まわり それもまたよし

2014年05月19日 | レッスンメモ
今朝の散歩の途中、近所のお寺の前を通った時に、こんな書を見つけました。

「遠まわり、それもまたよし」 

門の横の白壁にパンと貼ってありました。

人には誰でも、何とも言えない悶々とした日々を送るときがあるものです。思い通りにならないこと、後悔していること、失敗したこと、そんな後ろ向きなことを考え出すと、次から次へと自責の念にとらわれたり、もうだめなんじゃないかとあきらめの気分になったりするものです。私もここのところ、ちょっとそんな時間を過ごしてしまっていたようです。そして今朝も悶々とした気持ちを引きずって朝の散歩をスタートしました。それがこの書にばったり出くわして、何だかスッと気持ちが楽になりました。「イインダ イインダ ソレデモイインダ タダ トオマワリ シテイルダケダ」と思えたんです。まだまだ私は発展途上、まだまだ途中。ずい分効率の悪い遠まわりをしているみたいだけど、それでもいいんだ! お寺さんが私にこんな風に声をかけてくれたような気がして、とても気が楽になったのです。たとえ行き止まりにぶつかっても、道に迷ってしまっても、それは「遠まわり」の途中だと言えるでしょう。そして「それもまたよし」ということなんですね。

ところで最近どうも体重が増え気味なので、朝のウォーキング、もう少し遠まわりしなきゃと思っています。遠まわりって結構大事かも!

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ピアノへの情熱  大人の生徒さんの場合

2014年05月17日 | レッスンメモ
ピアノに一生懸命取り組む姿は、子どもでも大人でも、見ていて気持ちがよく、こちらも精一杯応援しようという気持ちになります。私の教室には大人になってからもう一度ピアノを楽しんでいらっしゃる方々が何人もいます。ほとんどの場合、子どもの頃にやっていたピアノ、大学出てから自分では弾かなくなったピアノにもう一度取り組んでみようと決心した生徒さんです。再開のきっかけは皆さんそれぞれですが、一度やめていたピアノを再開するのですから、エネルギーがいります。ピアノの難しさ、練習の大変さを知らないわけではないので、それなりの覚悟をしなければいけません。しかももう昔のように「はやく練習しなさい」と声をかけてくれる人はいないのです。自分で自分を律して練習するもしないも全く自分次第! それでも「もう一度始めよう」と決心して始めたピアノは、以前よりももっと大切なものになるでしょうし、取り組む姿勢もきっと以前とは違っているのかもしれません。

もちろん私にはその人の以前習っていたときの様子がどうであったのかは分かりませんが、「こんなにピアノが大切なものになるなんて」とか、「こんなにピアノが深いって知らなかった。おもしろい!」というような言葉を聞くたびに嬉しくなります。その人がますますピアノに真っすぐに取り組んでいる証拠ですよね。慈しむような弾き方でピアノを弾いてくれる方、また、「ピアノにぞっこんです」という感じで情熱的に弾く方など、表現方法はそれぞれ違っていても「ピアノを愛してます」という感じがひしひしと伝わってくる弾き方をする方が大人の生徒さんの中には多いように思います。今月末に大人の生徒さんの弾き合い会を催します。楽しみです。


株分けで頂いたこの月下美人ももうずい分年月が経ちます。こうやって毎年美しい花をみせてくれる度に、これをくださった方のことを思い出します。


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それぞれの音楽

2014年05月15日 | レッスンメモ
ベートーヴェンもモーツァルトもショパンもシューマンも、その楽曲はいつも変わらぬ楽譜としてそのまま存在しているのだけれど、そこから奏でられる実際の音楽の何と色々にちがっていることでしょうか。まずは演奏者が違えば同じ曲でも全然違ってきます。これはコンクールで出場者の演奏を聴いていれば一目瞭然。それぞれの出場者が同じ課題曲を次から次へと弾いて行くのを聴き比べていると、本当に色々な弾き方(指導法も含め)、表現の仕方に接することができます。「へ~こんな風に弾くんだ!」と、こちらが思いもよらない演奏に出会って、驚いたりすることもあります。

また、自分自身の演奏についても、昔と今とでは色んな事が変化していて、同じ曲でも違うように弾いている場合がほとんどです。むしろ昔とまったく同じように弾くということなどないと言ってもいいくらいです。曲は同じでも長年の間深堀していくと理解の度合いが深まってきて解釈が変化したり、新しい発見があったりして、以前とは違うように弾くことが多くなります。「10年前はここがこんなに悲しいとこだって思わずに弾いてたわ!」とか。

これは弾く方ばかりではなくて、聴く方にも当てはまることだと思います。例えば同じ曲でも何度か聴いていると、ひどく感動するときと普通に聞き流すときがあったりします。また同じコンサート会場で一緒に同じ音楽を聴いていても、ものすごく感動して涙を流す人と、そうでない人がいたりします。こういうことがあるのはそれぞれの場合に、聴く人のそのときの心情が大きく反映するからだろうと思っています。私自身もそうですが、やはり聴く側の生きてきた歴史とかその音楽を聴く時の状況、気分など、その人のその時の心情が音楽とちょうどうまく反応する時とそうでない時とがあるのだと思います。

音楽は、弾き手と聴き手両方の人間の時々の心情に刺激を与えるというかちょっと突っつかれたりするものですね。そう言う意味で音楽というのはそれを演奏する人と、それを聴く人の心情がうまくマッチしたときに一番心地良く響き合うものなんだろうとな思います。

さて、いよいよ来週、5月22日(木)、午後7時から、ゆうあいビレッジ「愛野由美子ピアノコンサート」が開催されます。毎年恒例のこのコンサート、今年も張り切って演奏します。この会場ではいつも、演奏する私と聴いてくださるお客様やスタッフの皆さんとの間に、とても親密な空気が流れて独特の一体感の中で演奏することができるので、とても楽しみです!

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指先の感覚

2014年05月13日 | レッスンメモ
花々が咲き誇り、庭のジャスミンからいい香りが匂ってきます。音楽を存分に味わうには聴覚はもちろん嗅覚や視覚そして味覚など五感すべてを使うことが必要だと思います。そういった感覚の一つひとつが音楽表現の中に息づいているからです。そして、私たちピアノを弾く側にとっては五感の中でも触覚が大切です。鍵盤に触れるときの指の感覚です。普段指先を使わない人にはピンとこないかもしれませんが、指先というのは実はかなり細やかな感覚を持っていて、訓練しさえすればものすごく繊細なセンサーの役目を果たしてくれるようになります。点字が発達したのは、まさにその指先がかなりの能力を発揮しているからですね。

ピアノを弾く時、指先でピアノのキーに触れる。このときの感覚。微妙な動かし方や接点の位置、角度、接触時間の長さ、そしてもちろん強さなどによって音が変わります。そのときに出てくる音と指先の感覚の関係というものは実際に何度も繰り返し体感して覚えていくしかありません。「この音を出したい時は、手はこう動かす、指の角度はこう、そしてスピードはこのくらい」など、一人ひとり自分の手の大きさ、指の強さなどに応じて、自分なりに探り当てていく。自分がもっている耳と指先の感覚を研ぎ澄まして神経を集中して、これだという音を作っていく。そしてそのときのタッチの感覚、指先の感覚を身体に覚えこませて、自由自在に使いこなせるようにする。この繰り返しと積み重ね。これが練習です。際限なく続くこの練習の向こうに、きっといつかは自分のピアノから虹色の音楽が、かぐわしい香りとともに流れ出てきますように

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お目出鯛

2014年05月12日 | レッスンメモ
以前にも書いたことがあったような気がしますが、別府は鯛が安くて美味しいです。昨夜はささやかながら我が家の庭で友人のお嬢さんのご結婚祝い。「お目出鯛」でおもてなししました。

鯛のアクアパッツア。しっぽがはみ出てますよ。美味しかったです!

お天気の良い美しい5月も3分の1が過ぎて、今朝は曇り空。まだ梅雨には早いと思いますが、乾燥した日々が続いたので庭の草木もそろそろお水を欲しがっている様子です。さあ、いよいよ今週からGW明けの通常の毎日が戻ってきます。子どもたちにとっては次の節目の夏休みまで、ここからが頑張りどころ。毎日の練習を一つひとつ元気にこなしていきましょう。

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毎日楽しいと思うことにする!

2014年05月11日 | レッスンメモ
昨日は大リーグで活躍するダルビッシュ投手が惜しくもノーヒットノーランを逃したというニュースを見ました。最後の最後でヒットを許したダルビッシュ投手ですが、ほんとに素晴らしいピッチングだったと思います。それでもこの結果に対してご本人は満足と不満足のどちらが勝っていたのだろうと考えてしまいます。インタビューに答える彼の様子を見た感じでは悔しさの方が勝っていたような気がします。もちろん淡々とした表情ではありましたが、務めて冷静に悔しさを押さえている感じがしました。でも、考えてみてください。ものすごいピッチングをしたということは間違いないわけです。それなのに終わってみれば、嬉しさよりも悔しさの方が勝ってしまう・・・。実力が向上して、レベルが高くなればなるほど、今度はそれに応じて要求水準や目標が高くなってくる。だからどんなに自分が向上しても自分自身が満足感を得られる機会が増えて行くわけではない。むしろ自分にもっと厳しくなりもっと上を目指そうとして、満足することが減ってくるのかもしれません。

そんな世界で活躍している一流の素晴らしい選手や芸術家たちを見ていると、辛いだろうなと胸が痛くなることがあります。その人自身が心静かに満足を味わえる時っていつなんだろうと思ってしまいます。どうやって自分をコントロールしているんだろうと思います。

こちらは、もちろんそんな世界とは比べようもない別世界で生きているわけですが、それでも毎日自分に不満で自分と格闘しながら生きています。ただし、自分としてはよろこびを感じる水準は決して高すぎるところに設定しているつもりはありません。難しいところができるようになったり、本番が少しうまくいったりすると、嬉しくてすぐに幸せになってしまいます。不満と感じるレベルや満足と感じるレベルは人それぞれだと思いますが、大切なのはバランスでしょう。どちらか一方ばかりを感じるときは、ちょっと水準を変更してみた方が良いと思います。満足してばかりいると進歩がありません。不満ばかりが続くとやる気が失せてしまいます。一日を終えて、「明日また頑張ろう」と思えるくらいのバランスが理想的でしょう。とにかく放っておくと自分に不満ばかりが募りそうなので、毎日、一度は「楽しい」と思うことに決めて、前を向くってことにしようと思います。いかがでしょう?

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今後の主な予定

2014年05月10日 | レッスンメモ
今月は毎年恒例の「ゆうあいコンサート」を行います。回を重ねるにつれてこのコンサートを楽しみにして待って下さっているお客様も増えてきて、こちらも益々やりがいを感じています。6月は学校訪問コンサートが重なっています。これも楽しみです。7月は毎年恒例の子供向け「チャレンジセミナー」を開催します。そして9月にはフラメンコダンサー、ソプラノ歌手、それに私を加えた三人のコラボレーションで歌と踊りと演奏の公演を企画しています。題して「スペインに魅せられて」。我ながら盛りだくさんな予定です。まずは体力と気力の充実が大切。今日もしっかり美味しいもの食べよっと。

5月22日 ゆうあいコンサート ソロ

6月4日 学校訪問コンサート グループUNO

6月13日 学校訪問コンサート ソロ

6月30日 学校訪問コンサート グループUNO

7月13/20日 チャレンジセミナー グループ・アイ

9月5日 「スペインに魅せられて」フラメンコダンサー、ソプラノ歌手そしてピアニストによるコラボレーション


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音楽と花と

2014年05月09日 | レッスンメモ
美しい季節ですね。この時期が一番好きです。花々が一斉に開き、若葉がみずみずしく、外界が明るい陽射しでいっぱいになるこの季節。ちょうど今くらいがいいですね。これ以上熱くなって夏のギラギラ太陽になると、かえって元気を失いそうになります。私にとっては今が一番気持ちの良い時期です。

空気も乾燥していてふとんを干すのに最適です(PM2.5が気になるけど)。ピアノの音もいつもよりよく鳴っているようです。昨日はピアノ部屋にこもって譜読み三昧の一日でした。ピアノ部屋は家の北側にあって外がどんなにいい天気でも陽の差さない薄暗い部屋です。そんな中で黙々と楽譜とにらめっこしていると、頭がしびれてきます。そこで気分転換! お庭を一回りです。日に何度もお庭に出て明るい陽射しの中を歩きます。そうすると気分もすっきり。庭に出ると花や木を眼で見て楽しむだけではなくて、その香り、小鳥たちの鳴き声、頬に当たるさわやかな風など身体全体で初夏の息吹を感じることができます(まだ「蚊」が出てこないし!)。もちろん避暑地でのんびりしているわけではありませんので、ほんの10分くらいの間の休憩ですが、こういう気分転換を入れることで「さあ、また譜読みガンバロー」と気持ちを前向きに切り替えることができるのです。花々が気持ちを癒してくれて、元気をくれます。昨日も音楽と花が溢れている一日を過ごせたことに感謝して、また今日を始めようと思います。






花だけじゃないぞーと言ってます


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練習するしかない

2014年05月08日 | レッスンメモ
どんなに色々言い訳しても、工夫しても、何を使っても、結局、「練習するしかない」という結論。わたしが尊敬するある先生とピアノ教育について色んなことを語り合ったとき、その先生は最後に「もうとにかく小さい時は『弾け~』って感じですよ。色々言う前にとにかく『弾け~』って!」とにこにこしながらおっしゃってました。私もまったく同感です。

同じことを言うにしても、この、にこにこしながら、サラッとおっしゃるところがいいんですよね。その先生ご自身が小さな頃からどれほど真剣にピアノに打ち込んでこられたかを知らないわけではないのでなおさらそう感じます。とにかくみんな、もっと弾いてみよう。もっともっとたくさん弾けるはずです。弾けるだけ弾いて、もう弾けないというくらい弾いてみよう。それをやり抜いて、その上で初めて見えてくるもの、わかるようになることって、必ずあるから


満開のマーガレット

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