ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

内田光子のコンサートで、

2006年07月28日 | コンサート
今夜は、内田光子のCDを聴いています。内田光子といえば、あの衝撃的なコンサートを忘れることが出来ません。それは、10年以上も前の話になります。当時、アメリカに住んでいた私は、NYのリンカーンセンターに内田光子のリサイタルを聴きに行きました。そこで、ベートーヴェンのピアノソナタ30番作品109を聴いて、しばらく、美しさと充実感に圧倒されて、もう言葉で言い表せないくらい感動しました。

ニューヨークでは、本当にたくさんのコンサートを聴きに行きました。思い出深いコンサートが数え切れないくらいあります。リッジウッドという町にすんでいた私は、カーネギーホールやリンカーンセンターのあるマンハッタンまで、ジョージ・ワシントン・ブリッジ(通称GWブリッジ)を渡り、ハドソン川を右手に見ながら、一人で車を飛ばしたものです。

ニューヨークに内田光子がやってくると、必ずチケットをとりたいのですが、ちょっと油断すると完売になってしまいます。内田光子は超人気者でした。仕方がないのでシーズンチケット(各種のコンサートをセットにして販売されるもの)を購入するようにしました。

そのセットの中身は、興味のある大本命のものと、さほど興味をもっていないものが混ざっているのですけど、毎回同じ席でセットになっているので、お隣も毎回同じ方。そのうち顔見知りになり、軽くあいさつなど交わして、コンサート談義が始まることになります。

そんな関係の最初のきっかけになったのが内田光子のコンサートでした。作品109の演奏の後、私の席の隣で「Oh!beautiful]とため息まじりにもらした彼女の一言で、目が合い、同感の私もにっこり。そして、アンコールの曲の後に、「あの曲は何?」と聴かれて、私がそれに答えて、一気ににコンサート仲間となったのでした。一人で通ったコンサートの数々も、こうやって楽しく過ごすことができました。

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シフの弾くバッハ

2006年07月15日 | 素敵な曲
昨晩は、久しぶりにゆっくり夜を過ごしました。なにも、毎晩バタバタしているわけではありませんが、昨晩は気分的にゆったりしてました。部屋を涼しくしてCD聴きながら、読書をするという贅沢な時間です。

昨晩のCDはシフのバッハ。フランス組曲を聴きました。

このCDは家族でお気に入りなんですが、彼の音色は本当に美しいです。初めて聴いたときは、えっ!?バッハなの?というくらい驚きました。ロマン派のような雰囲気だったのです。こんなにおもしろく、素敵にバッハをひけるなんて・・・・。グレングールドも好きですが、シフのバッハはもっと好きになりました。

シフは、1953年ブタペスト生まれ。私が学生の頃、ラーンキと共に、若手人気ピアニストとして、活躍していました。今では、バッハ弾きとして認められていて、グールド以来の逸材とも言われています。

多彩な音と、躍動的なリズム感が聞いている人をひきつけます。夏の夜にクーラー聞かせて、ワイン傾けて、バッハをきくってのも粋ですよ。
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ワールドサッカーが終わって

2006年07月12日 | Weblog
イタリア、フランス、ドイツの順でサッカーが終わりました。いろいろ、快くない事項もあって、すっきりしない幕切れでしたが、それについての議論はサッカーに詳しい方にまかせて、私はちがうことを書いてみます。

イタリア、フランス、ドイツとここだけ見ると、西洋音楽を中心に勉強している私にとっては、音楽の祭典?という感じの顔ぶれ。

その中の、イタリアのお話。準決勝が終わり、(最後の最後にデルピエロがダメ押しの2点目を入れた試合ですが)、その試合のあとのお話です。その日、イタリアの首相か、大統領が観戦にきていたらしいのですが、チームのところまで行き、みんなで勝利を祝って、歌を歌ったらしいのです。なんの曲だと思います?オー・ソレ・ミオですって!なんだか、いいな・・と思いました。
音楽が、もうDNAに入り込んでいるのでしょうか?国民全体に音楽が浸透しているのだと思いました。これが大事。
私も、ここで、音楽が浸透するような活動をしていきたいと思いました。

なにかと心がざらつくお話があったサッカーの話題の中で、ちょっと、ほっとする気に入ったお話でした。
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夏がやってきた!

2006年07月09日 | Weblog
今朝、久しぶりに晴れて日射しが強いなと思った途端、せみの声が飛び込んできました。あああ!夏がやってきました。私は、この暴力的な日射しと、湿気をたっぷり含んだ暑さが、大嫌いです。つまり、夏は大の苦手。
いつも、夏がきたと感じると、もうそれだけで萎える感ありって感じだったのですが、しかし・・・

しかし、今年だけは今のところ、きたか!受けてたつ!という思いで夏を迎えました。バイオリズムというものがあって、きっと今の私は元気なのだと思います。

それに、今月30日に日田で行われるコンサート、「愛野由美子の音楽の国へようこそ」では、ドイツ編ということで、ドイツものばかり弾いているのも、影響しているかもしれません。ドイツものは、私のなかでは、寒くて少し薄暗く、深くて暖かいものを求めるような雰囲気をもっています。この、夏のような開放的な感じとは、反対の雰囲気です。つつましやかだけれど、芯のある感じ。これは、私は冬に練習したいのですが、今年はそうもいかず、けっこうつらいものがあったのです。しかし、もう、ここまできたら、よーし、真夏に冬物曲(私のなかでは。)弾いてやろうじゃないですか!!

というわけで、今年の夏はやる気満々で、萎えてるひまありません!・・・・と、
実は、自分にいいきかせているのでありました。
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