ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

季節は廻る

2017年11月30日 | レッスンメモ
寒くなってきました。今日は11月最後の日。我が家の庭木もすっかり紅葉してきました。ドウダンツツジの葉が綺麗な赤に色づいて、そしてやがてその葉が落ちると本格的な冬がやってきます。

季節が変化するように、私達も日々変化しますね。気持ちも色々揺れ動きます。音楽もそうです。曲の流れの中で様々に変化する景色、情感、香り。音楽は季節の変化や心の移ろいをその流れにのせて表してくれます。

私達は日々、時間の点を重ねながら生きています。一日ごとの点をつないで線にしていくのが人生です。今日はどんな点を重ねましょう?グレーの点、黒の点、赤の点!? いい時も悪い時もあるのが人生。だけど季節は廻る。美しく紅葉した葉っぱが舞い落ち、寒い厳しい冬を迎えます。それでもいずれ必ず春が訪れて、新芽や蕾が勢い良く顔を出してきます。季節に応じて黙って変化を繰り返し、成長していく庭木の姿をながめながら、「人間もおんなじね」とつくづく思います。


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ピアノステップ アドバイザー 柏秋季

2017年11月25日 | レッスンメモ
11月23日の勤労感謝の日、PTNAピアノステップのアドバイザーとして千葉県柏市に行ってきました。私が九州の家の中でじっとしていた時は秋晴れが続いていたのですが、23日当日の柏市は雨。すいません、雨女の私が連れてきた雨に違いありません。そんな足元の悪い中、ほんとに大勢の生徒さんたちが会場に集ってくれました。ここのステーションで特に感心したのは、ステップに参加するのは今回が初めてという生徒さんたちがとても多かったことです。少子化が進む世の中でこれは本当に素晴らしいことですね。この地区全体がこれからますます盛り上がって、生徒さんたちがどんどん成長していく姿を想像すると何だか楽しくなりました。

ステップでは5回参加するごとに記念表彰があります。今回その表彰をうけた生徒の中に、なんと、60回参加の表彰を受けた生徒がいました。表彰式でその生徒さんがお名前を呼ばれて舞台に現れたとき、私はびっくりしました。なんと小学生の男の子だったのです。ステップに60回も参加するとなると、これはもうもっと大きなお兄さん、お姉さんだろうと、勝手に思い込んでいましたから。きっと首都圏各地の会場で積極的に参加してきているのですね。私はこれは素晴らしいことだ!と思いました。本番を数多く経験すること。つまり色んなホールやピアノで、人前で演奏することが、どれだけ大切なことか。本番をたくさん経験すると、ピアノの演奏力はもちろんですが、人間として、必ず大きく成長すると私は思っています。

ご一緒させていただいたアドバイザーの先生方とも和気あいあいと、楽しく過ごさせていただきました。柏ハッピーステーション代表の遠藤操先生はじめスタッフの先生方、あたたかくお迎えくださり、色々なお気遣いをしてくださって本当にありがとうございました。心から感謝しております。

左から、安倍美穂先生、藤原亜津子先生、私、遠藤操先生(ステーション代表)、渡辺恭子先生

ステーション代表の遠藤操先生。色々とありがとうございました。


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中津アンディムジーク ピアノコンクール

2017年11月20日 | レッスンメモ
11月18・19日の2日間にわたって「中津アンディムジークピアノコンクール」が行われました。今年は教室から3名の生徒が出ました。もちろん結果はそれぞれですが、私が嬉しかったのは3名ともそれぞれに自分の良いところを本番できちんと出してくれたことです。教室に通ってくる生徒たちはみんなそれぞれの感性と特徴を持っていますので、そこから出て来るそれぞれの良いところの芽をできるだけ伸ばしてあげたいと心がけています。日ごろの練習の中で、良いところを伸ばすことと、弱点を克服することの両方をきっちりバランスよくこなすのは簡単なことではないですが、そのバランスが結果的にどうだったかを知る、一つの機会がコンクールです。

審査員一人ひとりが丁寧な講評を添えて審査結果を発表してくれる今回のようなコンクールは生徒にとっても教師にとっても、とても有難いです。審査員の先生方の採点を細かく見ていくときに私が注目するのは採点の「ばらつき」です。同じ生徒の演奏を聴いた各審査員の採点がどれくらいばらついているか、というのをチェックします。例えば4人の審査員がAさんに対して、100点、100点、80点、80点。Bさんに対して、90点、90点、90点、90点とつけたとします。どちらも合計は360点、平均は90点で同じです。この例では全く同点なので順位も同じでしょう。でもAさん、Bさんそれぞれの明日からの課題は全然違ってきます。多少粗削りなところもあるけど、キラリと光るものを見せてくれたAさんには、もっと細部を丁寧に。そつなく、レベルの高い演奏でキチンとまとめてくれたBさんには、ここぞというところではもっと思い切った表現を! という感じ。そうは言ってもこれも個性であり、それぞれの持ち味です。今回のコンクールではそれぞれの良いところが出せたという収穫がありました。これからもこの調子で頑張って欲しいと思います。
【審査結果】
幼児部門:3位

中学生部門:1位 An die Musik賞
高校生部門:優秀賞


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音をイメージする

2017年11月16日 | レッスンメモ
ピアノに向かって「さあ、弾こう」というとき、その最初の音をしっかりイメージしてから指を鍵盤に降ろす。これが出来ている生徒、どれくらいいるかな? 教室にレッスンにやって来た生徒たちの最初の音を聴いて、う~む、これは全然なんにもイメージしてないなあ、ただ音を出しているだけ、と感じることがしばしばです。そもそも弾く前に、出したい音のことを考えているのかどうか、それさえ疑わしいときもあります。生徒には最初に出したい音がどんな音か、頭の中でまずシミュレーションしてみてほしいのです。

楽譜を正確に読み、正確に弾くということをした上で、その曲の表現を磨く時に、どんなことが求められるでしょう? ディナーミク、アーティキュレーション、ペダリング、そのほか色々な指示をきちんと飲み込むということもあるけれど、その音の集合体が全体として(バラバラにではなく)躍動的な流れとして、曲の最初から最後まで、通してイメージ出来ているということが大切なのではないでしょうか。もちろん、ただチャラチャラ~っとBGM風に鼻歌風にイメージするのではなくて、ホールでの音をイメージして、聴いている人にどう聴こえるかということまで想像して、実際にそんな音に近づけるような、そんな濃い練習が日ごろから出来ているといいなあと思います。

あんまりこういう難しいことばかり言っていると、「面倒臭いなあ~」と感じる生徒も出てきます。「ああ、もうさっさと弾きたい、どんどん弾いたほうが気持ちがいい!」と。でもそれでは、ワンランク上の演奏に到達することはできません。楽譜の隅々にまで目を凝らして、聴く人が感動するような音、曲全体の流れ、そして匂い立つような雰囲気などを嗅ぎ取ってそれをイメージする。そしてそのイメージに実際の音を近づけるという作業をやりましょう。

とまあ、要求ばかりしていても、生徒がついてきてくれなかったら、意味がありません。生徒に今ひとつうまく伝わらない、食いつきが良くない、というときは必ずその理由があります。そしてその理由は生徒によってそれぞれ違います。指導する方としては同じことを教えるにしても、その教え方をそれぞれの生徒によって(上手くいかない理由に応じて)、変えていかなくちゃいけないということです。先生としては大変苦労するところですが、これがマンツーマン教育のいいところだとも言えます。そこで私が繰り出すのが「あの手この手」に「あの口この口」、我ながらまるで芸人さんみたいなことやってるよなあ、と思うことさえあります。あるときはあまりにも指導の際の身振り手振りが大きくなりすぎて、すってんころりん。とても恥ずかしかったです。とにかく、最初の音からしっかりイメージ作りをして、音に気持ちがのせられるような演奏をたくさんの生徒たちが出来ることを夢見ながら、今日も「あの手この手」を繰り出そうと思っています!

紅葉の始まりの京都。幻想的な空間の中、色んなイメージが浮かんできました!

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大分県音楽コンクール 本選会 2017

2017年11月14日 | レッスンメモ
11月12日、第45回大分県音楽コンクール本選会が開かれました。9月に行われた予選を通過して、この本選の日に臨んだ教室の生徒は合計7名でした。皆さん最後のレッスン時の演奏よりも、本番での演奏の方がしっかりしていて、それがとても嬉しかったです。自分のピアノの音をしっかり聴いて、ホールの隅に消え入るまで、その響きを耳で追うことの大切さ、そして何と言っても音楽全体の流れ、推進力が大切だとつくづく思いました。とにかく本番で自分の持っている力を発揮するのは決して簡単なことではありませんから、自分なりにしっかり良い演奏ができたことは、大いに褒めてあげたいと思います。もちろん審査の結果は人それぞれ。一人ひとりが、喜びも悔しさもしっかり受け止めて、また新たな一歩を踏み出してほしいと思います。
教室生徒の審査結果
小学5・6年生の部 2位
中学生の部 1位、奨励賞
高校生の部 3位、奨励賞





皆さん本当によくがんばりました!

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全九州高等学校音楽コンクール 2017年

2017年11月12日 | レッスンメモ
11月11日の土曜日に行われた全九州高等学校音楽コンクールに、大分県の代表として出場した村上鈴花さんが、見事、金賞グランプリに輝きました。演奏した曲はベートーヴェンのピアノ・ソナタ8番終楽章と、ショパンのエチュード作品10-1です。この二つの曲は彼女にとって何度か出し入れしながらずっと温めてきた曲です。そして今年の夏のPTNAでようやく花開き、その後さらにいい感じで仕上がってきました。本番前の最後のレッスンの時、実は内心とても頼もしく思っていました。そうは言っても決してこちらの思い通りになってくれないのが、ピアノのコンクール。だからそんなことは本人の前ではおくびにも出さず、いつもどおり、しっかり頑張ってきてねと言って送り出しました。私は彼女がその曲とどう向き合い、どう取り組んできたか、ずっと見てきました。この曲との出会いは彼女にとって、一生の宝物になると思います。このように、本人にとって宝物になるような曲とどれだけ多く出会えるか、それが大切なことなのです。彼女にはもっともっとたくさんの素晴らしい曲に挑戦して、自分の宝物を増やしていってほしいと思います。その努力をずっと続けていれば、音楽の神様が、また今回のような立派なご褒美をくださることもあるでしょう。

グランプリ受賞、おめでとう!

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発表会、楽屋での一コマ

2017年11月01日 | レッスンメモ
発表会の日のスナップ写真です。
ほんとにかわいい愛すべきちっちゃな生徒さん達。そして少しずつ年齢が上がって、かっこいいお姉さんお兄さん軍団!
頼もしい、大好きな生徒さん達に囲まれ、嬉しくて仕方ない私。
さあ、次の曲に取り組んでまた頑張りましょうね。











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