ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

レッツ ダンス!

2012年06月30日 | レッスンメモ
最近、ダンスにまつわる曲を弾くことが多い私です。「スカラムーシュ」もリオのカーニバルの踊りを思わせますし、ドビュッシーの「バレエ」もまさに、ダンスそのもの。もともと踊りを見るのは大好きです。それがこうじて、自分でもフラメンコを習いに行くようになったのですが、こちらはさっぱりうまくなりません。しかし、こんな動画を見つけて、昔いたニューヨークテイストを懐かしく思いだしましたのでご紹介します。

子供たちのダブルダッチ(なわとび)、チアリーダーのグループなどに続いて、最後は本物のニューヨーク・シティ・バレエのダンサーたちによる街角でのパフォーマンスで締めるミュージック・ビデオです。是非、最後まで観てくださいね。
Edward Sharpe & The Magnetic Zeros - Man On Fire [Official Video]


うっとうしい梅雨空のなか、無心でスカッといい汗かきたいな!

このビデオは、「ニューヨークの遊び方」というブログで紹介されていたものです。

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ゆっくり練習

2012年06月29日 | レッスンメモ
発表会1か月前ともなると生徒たちは自分の曲を、一応スムーズに、その曲のテンポで弾けるようになっています。ここからが、きっちり仕上げに入っていく段階です。

インテンポで弾けるようになると、速くばかり弾きたがるのが子供の常です。もちろんその気持ち、私もよくわかります。しかし、ちゃんと速く弾けるようになったら、逆にゆっくり練習することも大切。

ゆっくりゆっくり、丁寧に一つひとつの音を吟味しながらやるのがコツです。けっこう面倒な作業ですが、根気よくやっていると本番で崩れたり転んだりしないのです。一日に1回でもいいので、ゆっくり弾く練習を取り入れるように指導しています。

かくいう私も、ちょっと油断してそれを怠り、とても痛い思いをしたことがあります。何回もステージに出したからこの曲は大丈夫と思っていました。それがまた練習のときはほんとにスラスラ行くんですよね。なので、「ゆっくり弾く」練習を少し怠ってしまったのです。結果はまさかの大失敗。しょっくでした。もう一度その曲を弾くのが怖いくらい、トラウマになりました。

そんなわけで、どんなにスラスラ弾けるようになっても、ゆっくり弾く練習、大事です。折に触れて1から曲を見直すくらいの気持ちでやり直してみたいものです。曲に慣れて毎日やっているうちに、感覚や記憶が逆に鈍ることもあるということを実感しています。いつも1からのスタートでという心構えが必要ですね。

あんな悲しい思いを生徒にはさせたくありません。スラスラ弾けるようになっても、最後まで気を抜かず、ゆっくり練習で丁寧に再確認、これを心がけましょうね。


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デュオは楽し!

2012年06月28日 | レッスンメモ
今年の夏以降は2台ピアノと連弾でデュオのパートナーを務める予定が結構あります。これに加えてフルートや歌の伴奏など、私の大好きな「あわせもの」が多くて、とても楽しみにしています。

もちろん、教室の発表会でも連弾をいくつかプログラムに入れています。その中に、「ブルグミュラーでお国めぐり」の後藤ミカさんの作品も入っています。ミカさんの「ブルグミュラー…」は本当に楽しくて素敵の楽譜です。

続編の第二巻もいよいよ発売になりました。以前から注文していたのですが、私のところには昨日届きました。「ブルグミュラーでお国めぐり」の第2巻。一つ一つがとても楽しく魅力的で、子供にも大人にも弾きやすく親しみのある作品ばかりです。この中の曲の一つ「アラビアの嘆き」を演奏したときの動画がミカさんのブログでアップされたのでご紹介します。今年の春、ミカさんのお宅で撮影したものです。プリモはしょうこさん、セコンドが私です。

「アラビアの嘆き」ブルグミュラーでお国めぐり2・後藤ミカ


さあ、今朝は2台ピアノのお相手と我が家でスカラムーシュの合わせ練習。楽しい楽しいと言ってばかりいないで、練習しなきゃ!それでは、もうピアノにむかいま~す。ごきげんよう。


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あの曲が弾きたい!

2012年06月27日 | レッスンメモ
発表会の曲もそろそろ、仕上げの段階に入りつつあります。来月は、リハーサルも予定していて、それまでに何とかみんなしあがってほしいと思っています。

発表会の曲を決めるときは生徒の希望があればできるだけ聞くようにしています。「去年の発表会で○○さんが弾いていた○○の曲を今年は私も弾いていみたい」というようなケースも少なくありません。理由やきっかけは何であれ、「この曲を弾きたい、あの曲を弾きたい」という曲があることはとても大切なことです。

さて問題は、その希望する曲が、まだ少しこの子には早いな、無理だなと思われるときです。基本的には、弾きたい曲を弾かせたいというのが私の方針です・・・。でも、まだ楽譜が十分に読めないというような生徒の場合、譜読みの段階でつまずくのが目に見えている、それくらい遠い曲を希望してくることもあります。

「この曲を弾きたい!」と思ってくれること自体は本当に素晴らしいことで、先生としてもとても嬉しいことです。だから、何とかその曲を弾かせてあげたい。弾けるようにしてあげたい。好きな曲を発表会で弾きたいというその芽を摘みたくないといつも思っています。

しかし昨年、あまりにもその子にとっては難しくて遠い存在の曲を発表会で弾きたいと言ってきた生徒がいました。発表会までの限られた時間で仕上げるのはとても無理と判断して、断腸の思いで違う曲に変更させました。そしてその曲を弾いて無事発表会を終えました。その曲もその生徒のお気に入りの曲の一つだったので、なんとかやる気を削ぐことなく頑張ってくれました。

そして、いよいよ今年の発表会が近づいています。もちろん今年、その生徒が挑戦するのは去年申し出て変更されてしまったあの曲です。正直なところ今年でも、まだちょっと難しいかな?と思っていましたが、その熱意に寄り添って、早くからスタートして、じっくり時間をかけて取り組むことにしました。希望が叶った生徒はコツコツと練習を始め、少しずつ、本当に少しずつ、着実に弾けるようになってきました。生徒一人一人には、それぞれのペースというものがあります。それぞれの動機づけというものがあります。
日頃から進んでバリバリ練習するタイプの生徒ではなくても、その生徒なりの歩み方だから、進み具合も決して早いとはいえないものです。その生徒が私の予想をはるかに超えた出来栄えになってきました。

こちらが決めつけてはいけない。彼女の可能性に、彼女のこの曲が弾きたいと思う熱意に私は感動しています。そして、何よりも生徒の可能性は無限にあることをもう一度、確信したところです。

念願叶ったこの大好きな曲を発表会で生き生きと弾いてくれることを楽しみにしています。



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リフレッシュ

2012年06月26日 | レッスンメモ
この前の日曜は、コンペで福岡県に行っていました。生徒は、無事結果を残してくれてほっとしています。これで、今月毎週のようにあったコンペの予選は終わりました。

その夜は、福岡にいる夫の友人夫婦と久しぶりに会うこととなり、コンペが無事終了したこともあり、私はとても解放感に浸りながら会食を楽しみました。

大分県も海の幸にはとても恵まれていて、「関アジ」、「関サバ」など全国ブランドのものもあるし、お刺身も新鮮で安くて美味しいです。しかし、たまに博多に出てきて玄海でとれたお魚を食べるとこれがまた素晴らしく美味しくて感動します。


きんきの煮つけ

あらの刺身、赤むつの塩焼き、唐津の赤うに・・・、ああ、美味しかった!友人夫婦と私たち夫婦、合計4人で大いに飲み、食べ、語り合った3時間半でした。

これで、リフレッシュしてまた頑張れます。たまにこんな日も必要ですよね。気持ちを新たに、あと1カ月となったコンペ地区本戦と発表会に向けて頑張ります。


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練習したのにうまくならない・・・

2012年06月24日 | レッスンメモ
発表会まであと1か月と少し。コンクールに挑戦中の生徒も含めて、教室の生徒みんなの練習にいよいよ熱が入ってきました。今、私の教室の生徒たちは、全員がそれぞれの曲に本当に一生懸命取り組んでいます。

しかし、中には先週とあんまり変わってない?と思える生徒もいて、本人もなんだか気にしている様子。どうしたのかなと思って聞いてみると、「練習したのにうまくならない」とこぼすのです。

そうですね。ちゃんと練習したのにうまく出来ない時ってあります。これは、ただただ同じことの繰り返し練習を、機械のように反復しているときに起こりがちです。とにかく一生懸命繰り返すので、「ちゃんと練習した」という満足感は得られるのですけど、その割に効果は少なかったりするのです。

どこが弾けない原因なのか、どうすればそこがうまくいくか、これを考えなければいけません。たいていの生徒はどこのあたりが弾けないか、うまくいかないか、うすうすわかっています。でも、具体的にピンポイントで、どの音とどの音に問題があるか、そしてその原因はなにか、というところまでは分かっていません。

このとき、この音を出すこの指の運指が定まっていないから、混乱を招いているのだということを具体的に指摘して、しかもその対策と練習方法を教える。レッスンは、このためにあります。「ここがこうなっていて悪いのだから、解決策としてこんなことをしてみよう。こんな練習をここだけやってみて」と、レッスンしていくうちにみるみるよくなっていく。本人はもちろん、教えている私も本当に嬉しくて楽しくなります。

ただただ淡々と何も考えずに機械のような繰り返し練習になってはいけません。常に、どんなふうに自分が弾いているのか?そして、どんな音をだしたいか?自分のピアノを聴いて弾く。でも、その前にこんな音を出したいと、イメージをして自ら求めることが大切です。

そのための練習方法は、かなりたくさんあります。私は不器用で自分が弾けないで苦労した分、練習方法の引き出しはたくさんあると自負しています。さあ、工夫して練習しましょう。練習法の手助けはいくらでもしますよ。ただ、同じことの繰り返しの千本ノックじゃあ仕方ないんですよ。


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レジェロ

2012年06月22日 | レッスンメモ
レジェロ(leggero)というのは「軽快に、軽やかで優美に」という意味の音楽用語です。必死になって弾いたり、余裕のない弾き方では、その軽さは出せません。演奏と心に余裕がないとレジェロな軽やかな感じは出せません。

昨日は、ご主人の転勤に伴って東京へお引っ越しをする友人の送別会に出かけました。楽しいおしゃべりをしながら、おいしいランチを満喫しました。数年でまた戻ってこられるというパターンのお引っ越しなので、「またね。元気でね。」と明るくお別れました。それにしてもうらやましいなあ。月に1度くらいのペースで東京に遊びに行けたらいいなあ。

というわけでこちらが上京したときはいつでもまた会えるので、上京の楽しみが増えました。そういえばここのところしばらく行ってないなあ、東京。なんかお仕事ないかなあ。ま、何か用事つくって行くぞ、東京! 

レストランでお別れした後、別の友人のところにお見舞いに行きました。彼女は、難しい病気と闘わなければならずいろんなことに不安もあるはずです。お見舞いに行った私を見て開口一番、「え?来てくれたの?だいじょうぶ?体は元気?忙しいでしょ?」。ちょ、ちょっとそれは私のセリフ。「あなたこそ、大丈夫?大丈夫じゃないから入院してるのよね・・・」などと言いながら、久しぶりの再会に話が弾みました。とっても明るく話す彼女を見て、これは、なにか達観したような明るさかしらと思えたのでした。

土砂降りの雨の中、車を走らせて帰りながらいろいろなことを考えました。やはり、ピアノに向かうしかない。帰ってからすぐにピアノに向かって弾いてみました。レジェロの感じで弾く。軽快に、軽やかで優美に・・・。余裕たっぷりに、笑いながら弾く。たとえば、ショパンの英雄ポロネーズを、しっかり情熱的に力強く弾くのではなくて、踏みにじられた祖国、たぎる愛国心、でもどうにもならない、悲しみもなにも心の内に呑み込んで、敢えて軽く、「この曲簡単だわ~」という感じで、余裕を持って、味のあるしゃれた軽さのある演奏で弾く。レジェロ! これが出来ると最高だな!


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猫の足音

2012年06月21日 | レッスンメモ
猫関係の名曲といえば、「猫踏んじゃった」ですね。ほかに何にも弾けなくても「これだけは弾ける」という大人も少なくありません。ピアノと猫は相性がいいようで猫にまつわる曲はほかにもたくさんあります。教室の生徒たちによく弾いてもらうのが、平吉毅州(ひらよしたけくに)さん作曲の「踏まれた猫の逆襲」や、「いたずら仔猫が二匹もいたのさ(連弾曲)」などです。

先日、こんな猫関係の曲のレッスンをしていたときに、スタッカートを軽く弾いてもらいたくて「ほら、猫ってあんまり足音させないでしょ? 猫はもっと軽やかに歩くよね。そんな風に軽くね」などと説明していたら・・・。
「でも、先生のとこの猫、足音がしたよ」というのです。が~ん これはきっとうちのランちゃんのことです。ランに決まっています。ランは、運動神経が悪いのか、そんなに肥ってもいないのに、階段などトントントンと結構大きな足音をさせて降りてきます。よくうちの子供の足音と間違うほどです。この生徒もきっとその足音を聞いたことがあるんでしょう。あわてて、「うちの猫は、年寄りでもう軽やかに歩いたり走ったりできないの。あれは、参考にしちゃだめよ」と言い直しました。

うちのランちゃん、昔のようにジャンプもそんなにできなくなってきたしな~。もう少し、軽やかな猫だったら使えたのにな~。と猫のせいにする私でした。

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華やかな影で千本ノック

2012年06月20日 | Weblog
地元の新聞に女優の高畑淳子さんのインタビュー記事が載っていました。高畑さんは私の大好きな女優さんの一人です。美人で華やかで、明るくて輝いています。そのくせバラエティ番組などではとてもひょうきんな一面をのぞかせます。あのおかしさがあの美女から出てくるというアンバランスな魅力がたまりません。

彼女はもともと才媛で、バラエティーなどでおバカなことを(失礼)言ってても、その聡明さが感じられます。そんな彼女、実は若い頃、大変な苦労を経験しています。それは、あちこちの読み物に出ていたので知っていましたがとにかく壮絶です。ものすごい苦労をして、それでも演劇が大好きで、ただ演劇一筋に、頑張り抜いてこられたのでした。


大分合同新聞6月18日朝刊

今回のインタビュー記事の中に、どうやって台本を覚えるのですかという質問があって、高畑さんはこう答えています。

「相手のせりふを吹き込んだテープを作ったり、子供に読んでもらったり、書いたり。もうね、千本ノックですよ」。

これはすごい。せりふを覚える努力を「千本ノック」に例えるなんて。でも、分かる! それでもそのあとに続く言葉は、

「でも3歩あるいたら忘れるの~。苦労しています」

うわっ、これ、もう本当に、益々よく分かる!! 

最近暗譜が以前よりスムーズにできなくなって、それこそ苦い経験をしました。もうだめかな?という思いが頭をよぎり、逡巡したりしましたが、これを読んでまだまだ私は積み重ねが足りないんだと思いました。華やかなお姿の影で千本ノックですよね。私なんかはまだまだ800本ノックくらいしかできてないんだと反省しました。

若いころ仕事がなくてとてもい苦しい下積み経験をしている高畑さん、「年収12万円」という時代もあったそうです。それだからこそ、「今必要とされていることが嬉しくて。求められる所に臆さず行こう」とバリバリどんな仕事にも取り組んでいるのだそうです。仕事がある、人様から求められている、ということは本当に嬉しいことですよね。ものすごく共感を覚えます。私も求められる限り、お仕事のある限り、心から感謝しながら真剣に取り組んで行きたいと思います。

仕事の苦労もさることながらプライベートでもいわゆるバツ2で、二人の子育てをシングルマザーとしてやり遂げた高畑さん、家に帰るとジャージーに着替えてお化粧もせず買いものにでかけるのだそうです。「私は大根の値段の分かる女優でい続けたいと思います」という言葉、ちっとも嫌味に聞こえません。高畑さんらしいなあと、ふと、肩の力が抜ける思いがしました。

彼女の美しさは、体の内側からそして内面の輝きから来ているのだと思います。千本ノックに支えられた彼女の真摯な演劇への思いと、苦労を明るく吹き飛ばしながら(実際は本当に大変だったと思います)やっていく生き方そのものが、素晴らしいと思っています。私は高畑さんより(少しだけ)若いのだから、もっともっと頑張らなくちゃ!

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じっくり練習

2012年06月19日 | レッスンメモ
コンペのみんなの頑張りを見たところで、私も昨日はじっくり練習の日でした。生徒が頑張り、そして成果がでると、こちらまで勇気がでます。ピアノは、孤独と向き合いながらしていく作業が膨大で、最近一喜一憂していた私でしたが、昨日は元気が出て練習に集中出来ました。

私が生徒の背中を押すのは当然ですが、こうやって、生徒に背中を押してもらうことがたくさんあります。生徒を教えることは勉強でもあり、またコンペなどで新しい発見や素晴らしい演奏と出会うことも、勉強になります。私自身が勉強したことも含め、それを生徒に反映していく。こうやって相乗効果がうまれていくのかな?と思います。

生徒に負けないように、しっかりやりたいと思います。常に同じ目線になりながら、一歩前を歩いてリードしていくという気持ちを忘れずにいたいと思います。

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一日コンペに缶詰

2012年06月18日 | レッスンメモ
昨日は、コンペに出演の生徒たちの演奏とお世話を兼ねて、朝から会場にいました。帰り着いたのは8時半なので、随分長い時間会場にいたことになります。それでも出演者の皆さんの真剣な演奏が続いていたので、あっというまに時間が過ぎて行ったように感じました。

私の教室の生徒も自分の力を出してよく頑張ってくれました。もちろん結果はそれぞれです。嬉しかったり、残念だったり、それぞれの生徒がそれぞれの思いを抱いて会場を後にしたことと思います。嬉しかった生徒も、残念だった生徒も、それぞれ、これを通過点として前を向いていてほしいと思います。コンペはそれがすべてということではなく、その時々の成長の過程での自分の力試しという位置づけでいてほしいのです。

もちろん、コンペですから、私も生徒も一生懸命取り組むし、結果がでたら嬉しいです。でもそれは、ほとんどの場合、練習に裏打ちされていたり、それまでの何年かの積み重ねが裏打ちされています。コンペに出るのは、それまでの過程が大事。コンペに向かって頑張っただけでもすでにその生徒の力はぐっと向上しているのです。そして、コンペに出演することは、精神力も養います。みんなが見ている前でピアノが置いてある舞台の中央まで、たった一人で歩いて行くとき、どんなに長い道のりと感じることでしょう。私もコンサートのステージでそう感じる時がありました。最近は、さすがにずうずうしくなって、「う~長い」とは感じなくなってきましたが(笑) とにかく皆さんが見てる前で、しかも点数をつける審査員の先生方の前で、一人で弾くということが、どれだけ、人間を鍛えることか・・・。

みんなそれぞれに結果を受け止めて、さらに大きく成長してくれることを願っています。

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かわいいプライド

2012年06月17日 | レッスンメモ
私の教室に通ってきている小さいかわいK君。K君は、いつもママと一緒にレッスンにやって来ます。このK君、うまく練習がすすんで気持ちよくレッスンにやってきた日はすぐにわかります。教室のピアノに向かって弾き始めると、自然に歌いながら弾いたりします。そんな時はとってもうまく弾いているのでほとんど合格の丸印がつく日。

でも、だんだん練習曲が難しくなってくると、いつもいつもスムーズに弾けるようにはいかなくなってきました。「え~っと」、「わかんない」というところが楽譜に出てくるようになってきたのです。だから、もちろん、一緒にレッスン。しかし・・・。分からないところが出てきて、私が教えようとすると、「おうちで練習してくるからいい」と言ってその楽譜を閉じようとするのです。「え?これは、初めての記号や音も入ってるから、先生と一緒にやろう。先生この『タイ』の説明もしたいからね」と言うと、Kくん。じっとしたまま、そっと楽譜を裏返してしまいました。

その様子を後ろで見ていたママの説明によると、K君は「自分がうまく弾けないのを先生の前で弾きたくない」らしいのです。うまく弾けてお歌まで歌ってくれたら、私は当然、褒めて褒めまくります。K君はそれがとても嬉しい。だけど、初めてのことをこちらが教えてる時は褒める時間ではないので、ちょっと面白くないようで・・・。歌を歌いながら上機嫌で弾いてくれる日と、うまく弾けないからと言って楽譜を閉じてしまう日があるわけです。上手に弾けないところを先生に見られるのは、K君のプライドが許さないということのようです。

もぅ、なんてかわいいんでしょ。ママと二人で笑いながら「あのね。うま~く弾けるのだけ先生に聴かせてくれなくてもいいんだよ」、そもそも、K君が出来ないことや知らないことを教えてもらうためにここにレッスンにきてるのだから、出来なくて当り前。それを先生と一緒に出来るようにすればいいんだから、と説明しました。

でも、先生にかっこ悪いところは見せたくない、いいところをみせたいという心意気はとても大事ですよね。これからは恥ずかしがらないでうまく出来ないところを素直に先生に教えてもらって、それを練習してもっともっとうまくなってくれるといいですね。この子のやる気とかわいいプライドをうま~く持っていくのが私の仕事です。

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ピアノデュオ

2012年06月15日 | レッスンメモ
数日前に、2台ピアノの1回目の合わせをやりました。最初ということで軽くやっただけですが、私はまだまだでした~。相手の方はかなりできているのに、私はスタートが遅れていて、申し訳なかったです。自分の分を必死で弾くことに精一杯で、相手のがよく聞けない。聞く余裕がない。こんなことでは、ちゃんとしたデュオができませんね。次回は必ずもっと練習してきちんとそこまでやりたいと思います。

さて、パートナーと一緒に二人で音楽を作り出すということでは連弾も一緒。教室の生徒何組かが、今連弾に取り組んでいます。相手のピアノをちゃんと聴いて把握して分かっていないといけません。自分のパートだけ弾いて、あとはどうなってるか知らないという風ではいけません。そのためには、たまに相手のパートを弾いてみるというのも効果的です。

昨日は、合わせの連弾のレッスンをしましたが、それぞれ自分のパートを一人で弾いてみるという練習を取り入れてみました。その間、隣に座ったパートナーにはじっとその演奏を見て聴いてもらうのです。こうして、相手がどんな動きでどんな音をだして弾いているのかをよく観察してもらいます。パートナーの演奏をじっと聴いて、そして、心の中で自分の音を重ねる。これをやるうちに、相手がどんなことをしたいか、どんな音を出しているのか、これがよく理解できてます。お互いがこうして相手の音をよく聴くことによって、連弾が益々面白くなっていくはずです。一人ではなしえない音楽を二人で作っていける。これが連弾やデュオの魅力ですよね。

生徒のレッスンではこんな風に指導しているのに、自分の練習は遅れに遅れているのだから情けない。猛反省して遅れを取り戻します。ハイ!


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限界の先に

2012年06月14日 | Weblog
ピアノを弾くこととピアノを教えることの両方を仕事にしていますが、必死で取り組んでいるうちに、もうずいぶん長い年月を重ねてきました。子供から大人まで多くの生徒たちを指導してきて思うのは、教える側の自分がいつも謙虚でなければいけないということ。

演奏を続けるためには常に学び続けなければいけません。そういう意味では私自身、ずっと何十年も「生徒」なのです。生徒であれば悩みは皆同じです。もっとうまくなりたい。どうすればもっとうまくなれるだろう。努力が足りないのか、才能がたりないのか・・・。

私自身、自分の能力はここまでが限界か・・・と何度思ったことでしょうか? 何度、自分のやったことに打ちひしがれたことでしょうか? 必死でやっていればやっている分、自分自身でこうあるべきと思う結果が得られなかったときに、「これだけやったのに、このありさまか・・・」と自分が情けなくなってきます。

もちろん、たまには音楽の神様からご褒美があり「よし!いける。」「できた!」と思って調子に乗ることがありますが、すぐにまた自分の無能さに突き落とされたりします。

でも、もう限界だなあ・・・と痛感している時に限って、どこからか何か知らない力がやってきて、時にとても嬉しいありがたい言葉をいただいたり、思ってもいなかったチャンスが舞い込んできたり・・・。そうすると、なんとか踏ん張ってもう少しやってみようか。もう少し挑戦出来るかも。そうやって、背中を押してもらいながら、歩いてきました。

ピアノに限らず、人生はいいことばかりのスムーズな道ではありません。ちょっとした石ころにつまずく程度のこともあるし、まっすぐ歩いている平坦な道に大きな穴があって気がつかずにその穴に落っこちてしまうこともあります。本人は、ちゃんと歩いているつもりでも、猛スピードでやってくる車にぶつけられて大けがすることだってあるかもしれません。それでも歩き続けなきゃいけないのか? と疑問を持つこともあります。

でも、もう駄目だと思った時、どん底だと思った時に、一歩だけ、ほんの一歩だけ進めると、進歩したと思える、できた!と確信を持てる、そういうことが多いのです。毎日毎日進歩なんて、小学生でもない限りありえません。もう限界と思ったその先にしか進歩がないということを最近痛感しています。

生徒にもこのメッセージ、この姿勢が伝わるといいなと思います。

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テンポ

2012年06月13日 | レッスンメモ
「どうしてそんなに速く弾くかなあ? ぐちゃぐちゃになってるでしょう。・・・」という弾き方をするせっかちな生徒。

「もうちょっと前へ進もうよ。もう少し速く弾いてごらん。スローモーションみたいになってるよ」という弾き方の、ゆっくりした生徒。

どちらのタイプもそこに、テンポ感やは拍感が存在しません。楽譜をそのまま弾いていて、たしかにリズムを読み間違えたりはしていないのだけど、どこをどう弾いても何拍子かがはっきり伝わらないのです。

もちろん、譜読みのときとか、わざとゆっくり弾く練習をしながら楽譜の確認や音色の確認などをしているときは別です。しかし、せっかく譜読みもすんで気持ちよく弾ける段階になってこのテンポ。

いわゆる棒読みの場合は、4拍子は1,2,3,4ではなく1,1,1,1、となり、3拍子も1,2,3、ではなく1,1,1、となっている様子。「これ何拍子の曲?」と聞かれると答えに詰まる生徒が少なくありません。

もう一度、その曲の最初に戻って曲の一番最初に書いてある調号と拍子記号、これをよく見てみましょう。意外とここを忘れている生徒がいるものです。

昨日は、そこを見直してテンポに乗って弾いてくれた生徒がいました。嬉しいですね! 一歩前進しました。超えてくれたんだ。伝わったんだと思うと、教えることに励みが出ます。


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