おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

新型のコロナウイルス 二題

2020-03-05 07:36:01 | Weblog
その一
 困ったことになったものである。地球上の何がいけなかったのであろうか?国民は大なり小なり約束事を中止したりキャンセルしたりしてそれにこたえている。私事で言うと三月一日は誕生日である。今年は閏年で二十九日に一年早い米寿の祝いをしてくれるとのこと、人生残り少なくなって、一日々々を大切に生きている身にとって、一年の前倒しは何か損をしたような気になる。娘が書いていったカレンダーの日付けをみて、息子が笑うので「じゃ貴方のところは来年にして」と相殺したような気になった。婿さんの祝いの言葉に続いて盛り花の植木鉢とシルバーのブローチと、瓶いりの佃煮セットをいただいて蟹会席がはじまった。この「喜多の屋」は畳の小部屋が一室とれるので、子供連れには良い。水入らずの楽しい時を過ごして曾孫を両脇にして皆で写真を撮って拍手でおわった。めでたし、めでたし

     。俳句  外国へ旅立つ子等と春炬燵

             その二

   三月三日は「にぎわい句座」の句集完成の打ち上げ会が、「やじろべー」で予約をしてあった。時節柄中止にしたらの声も無きにしもあらずであったたが、決行した。施設で出入り禁止になっているТさんが一人欠席だけで句は届いていた。当日は当季自由題三句と席題の「山笑ふ」の四句である。雛祭りよろしく自分への御褒美の会食をしてから、選句がはじまったた。
「山笑ふ」の席題の高得点は ○ 手作りの句集完成山笑ふ  ○  職人の足場軽やか山笑ふ  ○  野仏に夕日のさしてやま笑ふ
 などであった。私は即座に ○ 新型のコロナウイルス山笑ふ  とやったらそれでも二点はいった。得てして娘も私も一丹約束をするとくつがえせない性分なのらしい。今日現在では全部で何人の罹患者になっているのであろうか。早く終結してほしいものである。
コメント
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