おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

豪華ミステリー旅行

2014-07-20 08:31:44 | Weblog

 クラブツーリズムの旅行バスに初めて長久手から乗った。そこから乗ったのは七人だけであったが、旅立ちとしては、近くて楽である
 和歌山のサービスエリアで休憩したので、今回はいつもと違う方角なのを喜んだ。
 熊野であろう山の多い自動車道をひた走って、バスの中で昼食をとり有田や田辺の標識を尻目にして湯浅町で降り、国の重要建造物保存地区の街並みを散策した。
 由緒ある小物を額に入れて家の横や板張りの壁に貼り付けてあるのである。簪や石や人形や,煙管などでよく泥棒が持って行かないことである。
 その町の湯浅醤油を見学し大きな樽を見て作業行程の説明を聞いた。見終わって醤油のジェラードを買ったりした。
 次は東洋のエーゲ海といわれる白崎海洋公園を散策した。
 へーと驚く石灰岩で出来た山並みである。どうしてそのような巨大岩が出来たのかは説明が無かったが展望台から見る海の景色はやはり白い岩を抱いて入り江の水は透き通って青い。
 日傘を挿して歩いていても汗が吹き出るのでカフェで冷たいものをのんで、もう四時半には宿泊先の白崎南部ロイヤルホテルに着いた。
 早々に名物風呂の備長炭黒湯温泉にゆっくりつかった。七時からは料理長特選の五十種類以上のバイキングの夕食となった。
 いつも私はラッキーなことに、旅は道ずれの友達が出来るのであるが、今回はまるきり一人旅みたいなもので、もう一人のお一人様は声掛けを心良しと思わない人のようで取り付く島もない。
 仲間同士で来てお皿や、ビールをとっかえ引き換え騒いでいるメンバーを横目で見ながら時間を持て余した。
 35平米もある部屋で眠れぬ夜を過ごし、朝五時半から地下の温泉に入った。
 二日目は道成寺の参拝で千手観音やら宮古姫など二〇数体の仏のとりまく中で由来を聞いたり次の仏間では安珍清姫の絵解き説法を面白く演出してくれた。
 六十段の石段を下りて参道の食堂街で早いお昼を食べて大漁土産センターで鮪の解体ショーを見たり、多くの出店を周ったりしたが、私はここの、とろ鮪や、さざえのつぼ焼きで昼食をしたほうが良かった。
 広いテーブル席は閑散としていた。
 後は国道を走ったのか最近出来たあべのハルカスを右に見ながら、大阪城へつき今までは余りにひろい城郭なので何度大阪へきてもカットカットですませていた天守閣へ今回は登ることが出来た。
 駐車場から片道十五分を歩くのは暑くて大変なので入場しない方も半数だったが私はエレベーターで八階まで上がり、シアターや秀吉の顔の絵をみたり、金シャチが目の前の屋根にも光っているのを眺めたり向こうの造幣局を確かめたりと充分満足をした。
 人に迷惑をかけないようについて行くのが骨が折れたが、約束の時間通り十九時半には長久手に着いた。
 駐輪場に止めておいた自転車の前と後ろに土産物を乗せて今更雨の降りそうな夕暮れをふらふらになって帰宅した。
 まあまあ良い旅であった。

   俳句  梅雨晴れ間最後に配る道程表

コメント (5)
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