おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

 う つ わ

2010-06-10 10:47:32 | Weblog

 
 2009年8月に国民の絶対的な支持率を得て民主党が圧勝した。
 それまでの官僚主導の行政を何とかしなくてはと想っていた民衆の多くが積極的に一票を投じ国政に参加する夢をたくして鳩山内閣は誕生した。
 それまでの政権がなしえなかった事業仕分けや、国家公務員制度改革に実績を積み上げていたけれど、のっけから鳩山首相と小沢幹事長にまつわる多額の金のでどころをマスメデァが毎日毎日放送したり完膚なきまでに書きたてた。
 進退を問われるうち米軍基地移設案でさもさも腹案があるように見えていた総理の実態は5月まで5月中5月末ととどのつまり米軍普天間飛行場を名護市辺野古崎と言う日米合意案を大義名分にしようとして沖縄県民の怒りをかった。
マニフェストは失敗したのである。正直なだけの紳士スマイルの鳩山さんは かっての小泉首相の郵政改革の時のようなライオンヘアーを振り乱しての説得やお詫びのパホーマンスもないままたった9ヶ月で小沢幹事長と抱き合わせの辞職となった。
 さて総裁は管直人(支持率61%)になった。「最小不幸社会」を掲げる現実主義者の管さんは基本的な考えとして「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」の道を1体として作って行くとのことである。
 第1の道が公共事業中心の需要拡大。?第2の道が規制緩和など構造改革路線。第3の道は成長が期待出来る介護、医療、観光、環境、等に予算を重点投入するのだそうである。
 現在、介護は需要があることを良いことに働く人は低賃金である。家庭が看なくなった社会とか家族の現実から目をそむけてはいけない。 
 一番ネックの米軍普天間飛行場を名護市辺野古崎と隣接する日米合意案に地元の反対を押し切って実現する様子である。
 私が3年前に沖縄旅行をした折なんでバスガイドが基地問題をそこまで我々にうったえるのか、観光案内を重点的にして欲しいのにと思ったことがある。
 だがその走っている視界に巨大な米軍家族の住宅が一線を画して広い領域を占拠しているさまをつぶさにみて、痛ましく思ったことであった。
 私達の年代は「ひめゆりの塔」と映画化された惨劇を胸にきざんで居るのだから、知らぬところで両国の密約があったにしても60年はいい加減時効にしたらどうであろうか。
 高杉晋作にあやかって「奇兵隊内閣」と名付けたと言う管首相よ充分な器であることを期待する。

  俳句  踊り竹あらまほしきは脚の振り 
       卯波寄す若者去りし漁師町

       

コメント (2)
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