グッズとはいつも自分の身近に置いて使う小物である。
今迄は宝石、バック、靴、帽子の類が多かったがこの10年特にここ2,3年はイヤリング、ブローチなどはすぐ落としてしまうし、イタリヤ製の靴も下駄箱に収まったままである。
今の私のグっズはもっぱら老眼鏡である。いちどに3ヶフレームの色違いを買って、楽しんでいたのが1ヶは枕元で1ヶは掛けたままで折れてしまい、後黒縁が1ヶだけよと心もとなく感じ始めるとそんな時私の場合決まってそれを予感したかのようになにかが起きる。
あれ?3ヶ目のが無い。その日に乗せていただいた車の人や行った先へ訪ねても何処にも無い。ギブスをして左手を首から吊っていたので、軽くて小さな物入れにしていたから車の乗り降りに飛び出たのでは。
子供の頃母にお姉ちゃんは何を買ってやっても駄目無しね(田舎の言葉で大切にしない事)とレッテルを貼られていた性分は一生直らない。
なんとかしなくちゃと眼鏡を買うことにして、去年の日記と銀行通帳とレシートを調べる。くしくも7月27日に振込んでいた。その会社へ電話注文をするともう翌日料金引き換で運送屋が配達してくれた。
便利な世の中である。それにしても1年に3ヶはねー。家の中のあちこちに眼鏡立てを置こうと一人ごちながら梱包をはずしていると、その前の日に乗せていただいたTさんから車の中に眼鏡が落ちてたと知らせて来た。
ケースの中の写真の裏に名前と住所が書いてあったから、いつもこんなにしてるのとおっしゃるので「いえねパスポートを申請に行った時のままになってただけよ」と言うつもりがパスポートが言えない。最近物の名前や人の名前を暫くかんがえたりするようになった。
グッズの4ヶを何年も大切にして行きたいのに、私本体がくすみはじめたようである。
俳句 ○ 竹簾朱房の色もあせにけり
○ 古戦場田に白鷺の舞い降りる