僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「お父さんはお人好し」 と 「おちょやん」

2021年05月05日 | 映画の話やTVの話など

いまNHKの朝ドラ「おちょやん」は、主人公の千代がラジオドラマに出演して人気者になりつつある、というところですね。

で、そのラジオドラマは「お父さんはお人好し」という題名です。もう、このラジオドラマを知っている人はこの世の中にほんの一握りしかいないんじゃないか、と思うほど古い時代のことですが、僕は子供の頃に実際にその番組を聴いていた一人です。つまり、それだけ古い人間なわけで(笑)。ちなみに妻は「知らない。聞いたことがない」と言っています。

調べて見ると、このラジオドラマは、1954年(昭和29年)から1965年(昭和40年)まで放送されたそうです。僕の年齢で言えば5歳から16歳までの間ですが、聞いていたのはたぶん小学生くらいの時で、まだ家にはテレビがなかった頃。うちの両親がいつもラジオをかけていたので、アパート暮らしの狭い部屋の中ではどこにいてもその放送が聞えてきたというわけです。

当時のラジオドラマで覚えているのは、この「お父さんはお人好し」と「赤銅鈴之助」のふたつです。「赤胴鈴之助」は漫画で好きだったのでラジオも楽しみだったけれど、「お父さんはお人好し」は子供の僕にしてみればそれほど楽しんで聞いていたわけではなかった。でもラジオからそれが流れてくるとイヤでも耳に入って来るので、いつのまにか記憶の中に刻み込まれていたのですね。

ただ、ドラマの主人公である「お父さん」の役が当時の人気漫才師・花菱アチャコ だったので、その分、少しは関心があったようにも思います。

   
 当時の花菱アチャコは大阪では絶大なる人気者でした。
 「おちょやん」では「花車当郎(あたろう)」として出ています。

 得意のギャグは「めちゃくちゃでござりまするがな」でしたね~

しかしねぇ。
「おちょやん」を見ていて、すっかり忘れていた「お父さんはお人好し」が出てきた時は、ホントに驚きました。

「おちょやん」は、僕が住んでいる大阪の南河内出身の女優さんの話ですが、そのモデルとなった浪速千栄子さんは東映の時代劇に出ていたのでよく知っています。特に内田吐夢監督、中村錦之助主演の「宮本武蔵」五部作では、お杉婆さんの役で、武蔵を息子の仇(かたき)と思い込んで執拗に追い回す役をしていたのが強く印象に残っています。

その浪速千栄子さんが「お父さんはお人好し」のお母さん役で出ていたとは、今の今まで知らなかった。アチャコと嫁さんのやりとりはラジオからさんざん聞こえてきていたのですが、あの嫁さん声が浪速千栄子さんだったとはね~。と、今週の「おちょやん」を見ながらちょっとした感慨に浸っています。

こんな歳になって「お父さんはお人好し」と巡り合うなんて。
夢の中に埋もれていた遠い記憶が、沸々とよみがえりました。


★ 去年の12月のブログをご参考までに 

 「おちょやんと河内弁」

 

 

 

 

コメント (2)
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